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Socio-economics Studies (関連する学会・研究会など)

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Date: 9:30am, 11 July 2010, Sunday
Place: Inamori Memorial Build., Small Meeting Room 1

Speaker 1: Ms. Shaila SHARMEEN
Title: "Mundas and Political Transformation from bellow:
local politics, power relations, state and discourse in Barind, Bangladesh."
Language: English

Speaker 2: Ms. Keiko SATO
Title: "Goat Rearing Practices according to Wealth Differences and SHG Programs in Semiarid South India"
「南インド半乾燥地域における階層別ヤギ飼育実体とSHGプログラム」
Language: English

Speaker 3: Mr. Atsushi KOBAYASHI
Title: "The Statistical Study of Southeast Asian Products' Imports into Singapore in the First Half of the Nineteenth Century"
「19世紀前半のシンガポールにおける東南アジア産物の輸入に関する
統計的考察」
Language: Japanese

N.B. 1 All the doors to Inamori Build is locked on Sunday so a card key is needed to open the door.
If you do not have one, then please call me on 090-9308-1608 when you arrive there so that I will open it for you.

>>English page

/en/article.php/20100713133546800

 

[11th Research Meeting for Oil Palm ](Related Conferences/Research Seminars)

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English page>>
/en/article.php/2010062913542811

「フィリピン映画フォーラム2010」[第32回映像なんでも観る会](関連する学会・研究会)

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本年度二回目のフィリピン映画フォーラムのお知らせです。今回は2009年に行われた第62回カンヌ映画祭でブリランテ・メンドーサ監督が監督賞を受賞した『KINATAY』を、ニック・ティオンンさん(フィリピン大学フィルム・インスティテュート教授・国際交流基金フェロー)と観ます。詳細は以下をご参照下さい。

FILIPINO FILM FORUM 2010

KINATAY (THE EXECUTION OF P), 2009

For its second offering this year, the Filipino Film Forum cordially invites you to the screening of the very controversial KINATAY, the film that won for Filipino director Brillante Mendoza the Best Director Award at the 2009 Cannes Film Festival. The screening will be followed by a short talk by Dr. Nicanor G. Tiongson, Japan

Foundation Fellow, Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University.

DATE AND TIME : JULY 6, 2010, TUESDAY, 6:00 P.M. 
2010年7月6日(火)午後6時~

VENUE : Rm. 447 (the Big Lecture Room) of the Research Building No.2, Yoshida Main Campus, Kyoto University. Rm. 447 is along the eastern corridor of the 4th floor in the building.

京都大学総合研究棟2号館4階 大会議室

PLOT :

A decent man who steps outside the law finds himself falling into an abyss. Peping (Coco Martin) is a young man studying to become a policeman. He has just married his long-time girlfriend Cecille (Mercedes Cabral), with whom he has a baby. Between school, his wife, and the baby, money is scarce for Peping, and an old friend, Abyong (Jhong Hilario), tells him he can make good money by helping out some
local loan sharks with their collections. While his conscience objects, Peping agrees. But while the work involves scaring a few small time hoods at first, things take a grim turn when he's asked to tag along with Sarge (John Regala) and Kap (Julio Diaz) as they collect a debt from Gina (Maria Isabel Lopez), a junkie streetwalker who turns tricks under the name "Madonna." It soon becomes clear that Gina can't pay what she owes and if Sarge can't get cash, he'll take his payment in pain. He and his assistant Boy Chico (Lauren Novero) beat, rape, torture, and butcher the woman in an abandoned house, and captive Peping must assist in the gory crime. Adopted from Mark Deming, All Movie Guide

PRODUCTION STAFF

Production : SWIFT PRODUCTIONS AND CENTERSTAGE PRODUCTIONS

Producers : DIDIER COSTET and FERDINAND LAPUZ

Director : BRILLANTE MENDOZA

Writer : ARMANDO LAO

Production Design : DANTE MENDOZA

Cinematography : ODYSSEY FLORES

Editing : KATS SERRAON

Music : TERESA BARROZO

Sound : ALBERT MICHAEL IDIOMA


AWARDS

Best Director (Brillante Mendoza), Cannes Film Festival 2009

Best Film, Gawad Urian 2010

Best Director (Brillante Mendoza), Gawad Urian 2010

Best Sound (Albert Michael Idioma), Gawad Urian 2010

 

「2010年アフリカ地域研究資料センター東京公開講座『アフリカ研究最前線』~変貌するアフリカを問い直す」(関連する学会・研究会)

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「2010年アフリカ地域研究資料センター東京公開講座『アフリカ研究最前線』~変貌するアフリカを問い直す」

日 時:7月4日(日) 13時30分~17時00分
主 催:京都大学アフリカ地域研究資料センター       

■プログラム
太田 至 「家畜とともに暮らす知恵:アフリカの牧畜社会を考える」
牧畜を生業とする人びとの生活は危機に直面しているといわれています。グローバルな変化とともに生きる牧畜社会から私たちは何を学べるでしょうか。

山越 言 「自然とともに暮らす知恵」
世界中で野生動物との共存が問題となる中、私たちはアフリカ各地の人々と野生動物の多様な関係から、たくさんのことを学ぶことができます。

重田 眞義 「変貌するアフリカにむきあって:京都大学アフリカセンターの活動」
1986年に設立した京都大学アフリカ地域研究センターの歩みを振り返り、実践的な地域研究をはじめとする現在の活動について紹介します。

■講師プロフィール
太田至:京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授。 長野県出身
1978年よりケニア、ナミビアなどの牧畜社会を対象に生態人類学的研究を行う。現在は、こうした人びとの生存と開発、紛争と難民に関する研究を進めている。

山越 言: 京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授。長野県出身
1992年より西アフリカ、ギニア共和国にて野生チンパンジーの生態調査を行う。現在は、人と野生動物の共存のありかたについての研究を進めている。

重田 眞義: 京都大学アフリカ地域研究資料センター長 教授。京都府出身
1978年よりスーダン、ケニア、エチオピアなどで農業の人類学的研究を行う。現在は、エチオピア西南部の農村において実践的な地域研究を進めている。

■受講料:無料

■定員:40名

■申し込み
受講を希望される方は事前登録をお願いします。
お名前、ご住所、電話番号、E-Mailアドレスを記して、以下のいずれかまでお送りください。
E-mail: front-africa*jambo.africa.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
FAX: 075-753-7810
郵便:〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
京都大学アフリカ地域研究資料センター 公開講座係

■会場
京都大学 東京オフィス 会議室3
〒108-6027 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟27階
アクセス:JR・京浜急行 品川駅より徒歩5分 
【品川駅からのアクセス】 品川駅・東西自由通路(レインボーロード)より品川インターシティA棟の2階に入館できます。エスカレーターで3階までお上がりいただき、手前の高層階エレベータで27階にお越しください。なお、土曜日・日曜日・祝日には、エレベータは1階に止まりません。
東京オフィスアクセスマップ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.htm

「第4回日本カンボジア研究会」(関連する学会・研究会)

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2007年度より、毎年一度、東南アジア研究所の所内研究費を利用しておこなってきたカンボジア特集研究会は、昨年度より日本カンボジア研究会と改称し、活動を続けることになりました。
今年の発表者は、6名です。また、通例通り二日にまたがって開催します。
万障繰り合わせの上、ぜひご参集ください。

以下、プログラムです。
発表要旨については、次のURLのブログページにて確認できます。
http://cambodianstudies.blogspot.com/

日 時:7月3日(土)、4日(日)
場 所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

プログラム
【7月3日(土)】
13:00-13:10 趣旨説明(小林 知)

13:20-14:30 個人発表
矢倉 研二郎(阪南大学)
「農村の若者による出稼ぎが結婚相手や居住地選択と土地相続に及ぼす影響」

14:40-15:50 個人発表
小笠原 梨江(日本学術振興会特別研究員PD)
「カンボジア・メコンデルタ氾濫原における在来灌漑の運用のしくみ: コンポンチャーム州・B村のトムノップ灌漑の事例より」

16:00-17:10 個人発表
平山 雄大(早稲田大学大学院教育学研究科)
「1990年代のカンボジアにおける教育開発: 「初等教育の完全普及」達成に向けた取り組み」

18:00- 懇親会

【7月4日(日)】
9:40-10:50 個人発表
小林 知(京都大学)
「カンボジア仏教寺院のプロファイル分析: コンポントム州における調査報告」

11:00-12:10 個人発表
高橋 美和(愛国学園大学)
「カンボジア仏教寺院と寺院止住者の現在: コンダール州の調査データからの予備的考察」

※昼食休憩

13:30-14:40 個人発表
笹川 秀夫(立命館アジア太平洋大学)
「官報にみるカンボジア仏教の展開」

14:50-15:30 総合討論
 

「第15回近畿熱帯医学研究会」(関連する学会・研究会)

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テーマ 海外渡航者ワクチンについて

日 時:平成22年7月3日土曜日午後3時00分
場 所:関西医科大学滝井学舎1号館5階大会議室
http://www.kmu.ac.jp/takii/access.html
 

15時00分~16時00分
1)髄膜炎菌感染症および毒素性大腸菌感染症の予防に注目して
サノフィパスツール ワクチン部門 都築大祐先生

16時00分~16時30分
2)ダニ脳炎ワクチンの使用と実際
関西医科大学公衆衛生学講座 附属滝井病院海外渡航外来 三島伸介先生

16時30分~17時00分
3)大阪におけるトラベルクリニックの現状と問題点
関西医科大学公衆衛生学講座 附属滝井病院海外渡航外来 田淵幸一郎先生

終了後、ささやかな情報交換会を企画しております(公衆衛生学講座研究室において)

「第3回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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第3回CIAS談話会

今回の発表はすべて英語でおこなわれます。

日 時:6月29日 9:30ー11:30
場 所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号)

コメンテーター:村松伸(総合地球環境学研究所教授)

・09:30-09:50
ビデオ上映:「チョンゲチョン(清渓川)復元事業」
ソウルの市庁近くから漢江へ流れる清渓川が新しく開通し、ソウルの真ん中を流れる川として市民の憩いの場になった。

・09:50-10:20(発表30分)
発表者:アンドレア・ユリ・フロレス・ウルシマ (京都大学地域研究統合情報センター研究員)
題目「環境悪化を防ぐ町の景観保存について: 1967年から1972年までの国内議論」

・10:20-10:50(発表30分)
発表者:甲山治 (京都大学東南アジア研究所准教授)
題目「日本における河川および水管理政策」

・10:50-11:30(コメント20分+質疑応答20分)

司会者:小島敬裕(京都大学地域研究統合情報センター研究員)

 

Date/ 9:30-11:30am, June 29 (Tuesday) 2010
Place/ CIAS Seminar Room (Room 213 on the 2nd floor of Inamori Hall)
Commentator/ Shin MURAMATSU (Professor, Research Institute for Humanity and Nature RIHN)

・ 09:30-09:50
Video presentation “ Cheong Gye Cheon River Restoration Project”
Urban renewal project of a natural stream flowing in the center of metropolitan Seoul, South Korea

・ 09:50-10:20
Andrea Yuri FLORES URUSHIMA (Research Fellow, CIAS)
“Preservation of Town Features against Environmental Degradation: the Japanese National Debate from 1967 to 1972” Debate on the environmental degradation stimulated by postwar intensive migration to the Tokaido metropolitan region

・ 10:20-10:50
Osamu KOZAN (Assoc. Professor, CSEAS)
“River and Water Management Policy in Japan” Water resources development and flood defense policy since 1945 in Japan

・ 10:50-11:30
Comment: 20mins + Q&A: 20mins

Moderator: Takahiro KOJIMA (Research Fellow, CIAS)
 

「インドネシア首都圏の不動産開発:スハルト体制期との連続性と変化」[第5回 ジャカルタ都市研究会](関連する学会・研究会)

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「インドネシア首都圏の不動産開発:スハルト体制期との連続性と変化」
講 師:新井 健一郎氏(共愛学園前橋国際大学)

日 時:2010年6月27日(日)  13:00~16:00
会 場:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館 3階小会議室
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
            アクセス:http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html/

主 催:地球研「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
  (通称:メガ都市プロジェクト 代表:松村伸)
             http://www.weuhrp.iis.u-tokyo.ac.jp/chikyuken/
            京都大学東南アジア研究所GCOEプログラム
「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
            /

コメンテーター:松村伸(総合地球環境学研究所教授)
岡本正明(京都大学東南アジア研究所準教授)

発表要旨:
独立後インドネシアで民間不動産企業の活動yが本格的になってきたのはスハルト体制期に入って以降である。特に1980年代半ば以降は、大手企業グループが都心および郊外の両方で大規模なスーパーブロックやニュータウンの開発事業に一斉に乗り出し、街並みの変化に大きな影響を及ぼすようになった。しかしこうした大型開発事業は需要側のボトルネックと用地買収・開発への過剰投資により大量の不良債権を生み出し、1997年から1998年の金融危機・スハルト体制崩壊と機を一にする形でプロジェクトの大幅な遅延・停滞・再編が相次いだ。その意味で、1980年代から1990年代にかけての首都圏の大型都市開発事業はスハルト体制の産物として生まれ、スハルト体制の崩壊とともに頓挫したともいえる。
しかしそれから約10年が経ち、インドネシア首都圏の不動産産業は再び活況を呈している。都心や郊外で大型の開発プロジェクトが相次いで完成・進歩し、およそ過去5年強の間に首都圏の街並みを再び急激に変えつつある。今回の発表では、前半で簡略ながらインドネシア首都圏の不動産産業の発展をスハルト体制期から辿り直し、後半では各種の資料や現地での観察から、現在進行中の街並みの変化がスハルト体制期とどのような点で連続し、どのような点で断絶しているのかを考察する。特に戸建て・アパートメントを問わず居住用不動産に焦点を当て、首都圏郊外部の大型ニュータウン事業や、ジャカルタ各地の集合住宅開発について、事業主体の後退や事業環境の変化、事業の重点や流行の変化、社会的影響等について、全体的な外観といくつかの事例紹介を組み合わせる形で報告する。

参考文献:新井健一郎(2001) 'Only Yesterday in Jakarta: Property Boom and Consumptive Trends in the Late Order Metropolitan City' 『東南アジア研究』38巻4号,pp.481-511
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seas/38/4/380402.pdf

新井健一郎(2001) 「不動産王チプトラのジャカルタ」『社会人類学年報』27、弘文堂、pp.119-139

Arai,Kenichiro(2002) "Advertising the Image of Globality: Property Boom and Media in teh Indonesian Metropolitan City." IN teh workshop "Globalizing Media and Local Society in Indonesia" , Leiden, 13-14, September 2002:Leiden University (unpublished)

新井健一郎(2005)「寡占的郊外化 スハルト体制下のインドネシア首都圏開発」
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Ajia/pdf/2005_02/01.pdf

問い合わせ先:
京都大学東南アジア研究所
Center for Southeast Asian Studies (CSEAS)、Kyoto University
担当:甲山 治 KOZAN Osam (京都大学東南アジア研究所準教授)
京都市左京区吉田下阿達町46東棟401 tel:075-753-9652

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所 Research Institute for Humanity and Nature
担当:林 憲吾 HAYASHI Kengo (プロジェクト研究員)
京都市北区上賀茂本山457-4
e-mail:kensuke{at}chikyu.ac.jp
tel:075-707-2340(直通)/2353

[東南アジア社会と文化研究会&東南アジア学会関西地区6月例会](関連する学会・研究会)

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6月は東南アジア学会関西地区例会、東南アジアの社会と文化研究会共催による会となります。

日 時:2010年6月26日(土)13:30~17:30
場 所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  総合研究2号館 (旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

報告1 中村 真里絵(国立民族学博物館 外来研究員)
「農民から職人へ:タイ東北部土器生産地における社会関係の変容」

報告2 佐藤 奈穂(京都大学東南アジア研究所 非常勤研究員)
「カンボジア農村における死別・離別女性の研究-親族ネットワークと生計維持戦略-」

【発表要旨 Abstracts】

1 中村 真里絵氏

 本発表では、タイ東北部有数の土器生産地ダーン・クウィアンにおいて、土器づくりが活発化する過程で、人々がいかにして社会関係を再編させてきたのかを論じる。都市近郊農村に位置するダーン・クウィアンに住む人々の従来の生業は農業であり、土器づくりは副業であった。そして多くの地域で土器づくりが消滅していくなか、1970年代、日用品としての土器から室内外の装飾品としての土器をつくることへの転換により、ダーン・クウィアンの土器づくりは農民の片手間の副業から専業と化し、作り手は農民から職人になった。当初、土器づくりは、集落の屋敷地の工房において、親子やキョウダイ、親族間という狭い範囲で完結していた。ところが、1990年代より、生産地の外からの土器職人の流入に伴い、土器づくりに新たな技術的要素が加わるようになると、土器づくりにおける人々の社会関係が、血縁、地縁を基盤にするものから技能ベースへと移り変わっていき、土器づくりは、屋敷地の工房を越えて広い範囲でおこなわれるようになる。しかし、そこで血縁、地縁という従来の土器づくりを支える社会関係は、消滅するのではなく維持されていく。このダーン・クウィアンの人々の関係性を構成する血縁、地縁、技能という要素が、土器づくりを可能にしている一方で、新たに村人の間に経済的な格差を生み出していることに留意したい。本発表では、こうした土器づくりをめぐる人々の社会関係の変化をカーステンの言う"つながり(relatedness)"に依拠しながら検討する。

2 佐藤奈穂氏 
本発表では,カンボジアの一農村を対象とし,死別・離別女性(メマーイ)が,①いかに資産を得て,②いかに働き,③いかに子を育てているのかを明らかにする。そこから,農村に生きる女性たちの「貧困回避」と「リスク対応」を可能とするカンボジア社会の特徴とその限界を描き,所得貧困にとどまらない広義の「人間貧困」への理解に迫る。死別・離別女性は「女性世帯主世帯」として,開発経済学における貧困問題の1つとして研究されてきた。女性世帯主世帯は日本やアメリカ,南アジアなどで所得貧困の割合が高いが,カンボジアを含む東南アジアの国々ではその逆の結果が出ており,夫を持たない世帯の女性たちが他の世帯に比して貧困に陥る状況は見られない。また,カンボジアの農村社会は互助機能が低く,個人主義的であると先行研究で述べられてきた。夫を失くすというリスクに遭遇した女性たちが貧困を回避する要因に農村社会の互助的,支援的機能は存在しないのか,という点についても検証する。メマーイの貧困回避を可能とする要因として,まず女性に開かれた経済環境の存在が指摘できる。また,親やキョウダイ等と1つの世帯を形成することにより,労働力を確保するとともに,世帯内に2人以上の家事労働力を有し,家事と夫に縛られない女性の社会進出を促していた。リスクへの対応の特徴としは,以下の3点が明らかになった。まず世帯構成の柔軟性がある。夫を失くしたメマーイは親やキョウダイと世帯を再編成することにより,労働力を確保し,世帯の安全や精神的な支えを獲得していた。母子世帯になることを回避し,夫の不在がリスクとして顕在化しない構造があった。2点目は親族内での扶養規範の共有である。子や老親が世帯間を移動することにより,親やキョウダイ間における所得の一時的な再分配と扶養負担の調整が行われていた。3点目は資産の確保である。夫を失くしても住む場所や耕す土地,その他の資産を失わないことも重要なリスク回避の要素として確認された。先行研究では,カンボジア農村の互助機能は弱く,個人主義的であると述べられてきたが,親族世帯間における支援の存在が確認できた。互助関係は独立した世帯間での金品や食料,労働力支援などによってのみ行われるのではなく,世帯の形態そのものを変え,世帯間を人が移動することによっても取り結ばれていることが明らかになった。ただ,親族が親やキョウダイといった非常に狭い範囲に限られていることが,その機能の限界でもある。つまり,メマーイの所得貧困およびリスクの回避は,資産の確保,労働力の確保,就労機会の存在,家事労働からの解放,親族世帯間での子の扶養規範の共有によって可能となっていた。資産獲得の慣習や経済状況,さまざまな関係性に支えられた世帯構成や扶養規範の「柔軟性」が,所得貧困だけでなく夫を失くしたことにより発生する様々なリスクを回避し,女性たちの社会経済生活の不安定性を緩和していると言える。


世話人・連絡先
 東南アジア学会関西地区例会 世話人・連絡先
 片岡 樹 kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
 蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 
東南アジアの社会と文化研究会 世話人代表・研究会事務局(2010年度)
杉島敬志 takasugi(at)asafas.kyoto-u.ac.jp

「平成22年度公開講座「第2回:耕す」(『アフリカ研究最前線:解る・アフリカ』[連続5回]アフリカ地域研究資料センター公開講座)」(関連する学会・研究会)

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平成22年度公開講座「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」[連続5回]

第2回:「耕す」アフリカの人々の生活にとって、最も重要な生業である農業の現状と問題点についてお話します。
日 時:2010年6月26日 (土) 15:00-17:00
スピーカー:伊谷 樹一(京都大学アフリカ地域研究資料センター) 近藤 史(神戸大学)
 

毎回、京都大学の研究者がアフリカの今を様々な角度からわかりやすく伝えます。
講座終了後には講師を囲んでの茶話会も催しています。
多数の皆様の受講をお待ちしています。

受講を希望される方は下記サイトから事前登録をお願いします(先着順:定員40名)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講料は5回受講4000円、1回の受講各1000円です。
各回ごとにお申し込みいただけます。

【会 場】京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室
(京阪神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター 
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail:front-africa(at)jambo.africa.kyoto-u.ac.jp      

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第25回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年6月25日(金) 16:00~17:30
場 所:亀岡市文化資料館(京都府亀岡市古世町内坪1番地)
TEL/FAX:0771‐22‐0599/25-6128
交 通:JR京都駅よりJR嵯峨線「亀岡駅」南口下車。徒歩約10分。無料駐車場有り。

発表者:黒川孝宏(亀岡市文化資料館館長)

発表タイトル:「地域をつなぐ資料館」~亀岡市文化資料館の取り組み~

発表要旨:
地域の歴史をひもとくことは、単なる過去の出来事を知ることだけでなく、
残された歴史・自然遺産に込められた人々の知恵と思いを、これからの地域づくりに中でいかに認識し、どのように活用できるのかを考える貴重な財産と言える。
地域の歴史を鑑みながら、「ひとづくり、まちづくり、未来づくり」をテーマに活動する地域のなかの、地域をつなぐ資料館という新たな資料館のあり方への試みを紹介します。

京都大学生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
鈴木玲治
TEL:075-753-7837
E-mail:rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

 

「フィリピン政治と争われる境界線―新自由主義時代における民主主義の隘路―」[京都人類学研究会6月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:6月25日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学文学研究科新館2階第6講義室
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

【演題】
フィリピン政治と争われる境界線
―新自由主義時代における民主主義の隘路―

【発表者】
日下 渉(京都大学人文科学研究所 助教)

【コメンテータ】
永田 貴聖(立命館大学先端総合学術研究科 研究指導助手)


【要旨】
従来のフィリピン政治は、根強いエリート支配に対抗する勢力として、高い道徳性を掲げて積極的に政治参加する「市民」に期待を寄せてきた。だが、正しい「市民」という概念は、悪しき「非市民」という概念も生み出す。実際、貧困層は、政治家のばら撒きに依存し、政治参加に必要な能力と道徳を持たぬ「大衆=非市民」として扱われてきた。その背景には、「市民」を標榜する都市中間層が、有権者の多数派を占める貧困層の投票に恐怖を抱いていることがある。このような「国民」の分断は、「ポスト福祉国家」化が進む先進諸国でも他人事ではない。「国民」は、経済に貢献できるセクターと、社会保障に依拠せざるを得ないセクターに分断され、後者は政治において正当に扱われない人々へと転落しつつある。そして、「国民」の分断は、対等な討議を困難にし、非正当化された人々の不満は政治不安の原因になりうる。本報告では、民主化後のフィリピン政治を、「我々/彼ら」という境界線の社会的・文化的構築という視座から分析し、新自由主義時代の民主主義の隘路と可能性についても検討したい。
 

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の
人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・
研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二

 

「第2回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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第2回CIAS談話会「学会報告の予行練習」

日 時:6月22日 10:00ー12:00
場 所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号)
 

10:00-11:00(発表40分+質疑応答20分)
発表者:池田 有日子(京都大学地域情報研究センター研究員、関西大学非常勤講師)
題目:「アメリカ・ユダヤ人とシオニズム・ユダヤ人国家ー1910年代から1920年代におけるアメリカ・シオニズム機構指導部の変遷を通じてー」

11:00-12:00
発表者:小笠原 梨江(日本学術振興会特別研究員PD、地域研究統合情報センター研究員)
題目:「カンボジア・メコンデルタ氾濫原における在来灌漑の運用の仕組みとその変化ーコンポンチャーム州・B村のトムノップ灌漑の事例より」

連絡先:山口 哲由
TEL:075-753-9619 FAX:075-753-9602
E-mail:tetsu(at)cias.kyoto-u.ac.jp

「スーフィズム・聖者信仰研究会」[オスマン朝期イスラーム思想研究会](関連する学会・研究会)

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スーフィズム・聖者信仰研究会では、科研費B「オスマン朝期イスラーム思想研究」とタイアップして、下記の講演会を催すこととなりました。
講師のサナーア・マフルーフ先生は、現在京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に客員教授として勤務され、スーフィー思想・クルアーン注釈を意味論の手法を用いて分析しておられます。
多数のご参加をお待ち申し上げます

日 時:6月20日(日)午後2時~午後4時
場 所:京都大学本部キャンパス・総合研究2号館4階東側・会議室(AA447号室)

講 師:Prof. Sanaa Makhlouf (American University in Cairo, Egypt)
タイトル:Challanging the Reform Narrative: A Comparative Study of Abd al-Rahman al-Kawakibi and Abd al-Qadir al-Jaza'iri

 

You are cordially invited to the open lecture by Prof. Sanaa Makhlouf. She is now a visiting professor of the Graduate School of Asian and African Area Studies, Kyoto Univesity.
She has analyzed Sufi thought and Qur'an interpretations with semantics.

Date: 20 June, Sun. 2-4 p.m.
Venue: Meeting Room (AA447), 4th Floor, Researc Bldg. No. 2, Main Campus, Kyoto Univ.

Speaker: Prof. Sanaa Makhlouf (American University in Cairo, Egypt)
Title: Challanging the Reform Narrative: A Comparative Study of Abd al-Rahman al-Kawakibi and Abd al-Qadir al-Jaza'iri

 

「エボラ・文化・政治:新興疾患の人類学」[第170回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第170回アフリカ地域研究会のご案内
 

演題:Ebola, Culture and Politics: The Anthropology of an Emerging Disease
(エボラ・文化・政治:新興疾患の人類学)

日 時:2010年6月17日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

 

講 師:Dr. Barry Hewlett(バリー・ヒューレット博士)
・Professor, Department of Anthropology, Washington State University
(ワシントン州立大学人類学部・教授)
・Guest Professor, ASAFAS, Kyoto University
(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・客員教授)

 

要 約:この発表では,アフリカでのエボラ出血熱の突発的な発生時における医療人類学者の役割について議論する.発表者は,エボラ出血熱の突発的な発生のコントロールを進めるために世界保健機関(WHO)に招かれた最初の人類学者であった.人類学者は感染症の突発的な発生のコントロールを進めるために何ができるのか?人類学的な調査は,そうしたコントロールに向けた努力にどのように組み込まれうるのか?本発表ではまた,急性で致死率の高い疾病への人類の対応に関する通文化的なデータについて議論する.そして,人間性,文化,生態の相互作用が,致命的な疾病の突発的な発生に対する現地の人々の反応にどのように影響を与えるのかを論じる.

 

「換金作物栽培とアフリカ狩猟採集社会の可塑性、および狩猟採集民=農耕民関係の変容: カメルーン東部州におけるバカ・ピグミーとバクウェレの事例から」[東南アジアの自然と農業研究会 第146回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年6月11日(金) 16:00~
場 所:京都大学東南アジア研究所
稲盛財団記念館 2階214号室(地域研究統合情報センターセミナー室)

*会場が通常と異なります、ご注意ください*

題目: 『換金作物栽培とアフリカ狩猟採集社会の可塑性、および狩猟採集民=農耕民関係の変容:
カメルーン東部州におけるバカ・ピグミーとバクウェレの事例から』

発表者: 大石高典(京都大学こころの未来研究センター・特定研究員)

 

【発表要旨】
換金作物栽培は、財を生み出す営為であるという点において、自給作物栽培とは決定的に異なる性格をもつ。これまで、アフリカ狩猟採集民社会は徹底した平等主義社会であると記述・分析されてきた。そこでは、コミュニティ成員の間で分配しにくい所有物や富の発生は徹底的に嫌悪され、回避されるとされてきた。しかし、そのような社会が農耕化し、農作物の自給を経て、換金作物栽培が開始された場合に何が起こるだろうか。誰の目にも明らかな財の発生やそれを生み出す土地の資源化が進めば、これまでの所有や分配の規範は変容してしまうのか、あるいは新しい状況に対応した仕組みや行動によって維持されるのか。
カメルーン東南部では、フランスによる植民地時代に野生ゴム採集を経て、換金作物としてカカオが導入された。その後、ピグミー系狩猟採集民バカ人を含む様々な民族集団によってカカオ栽培は受容され、次第にまとまった現金収入を得るほぼ唯一の手段となっていった。カカオ買取価格の高騰が起こると、集落周辺の土地利用に急激な改変が起こった。例えば、ブンバ・ンゴコ県モルンドゥ市の近くの調査村は、1960年以降に形成されたバクエレ人とバカ人約550人の集落だが、今日では集落周辺約5キロ四方に130を超える数の合計面積230ha以上に及ぶカカオ園を確認できる。これらのほとんどは、バカ人、バクエレ人といった先住諸民族によって開かれたものだが、近年その所有権や利用権をめぐる対立や紛争が絶えない。その理由の一つは、1980 年代の熱帯林木材伐採事業に伴って移住・定着した商業農民による土地やカカオ園の買収である。発表者は、カカオ園の土地利用歴、賃貸・売買契約、放棄事例の悉皆調査を聞き取りとGPSを併用した現地踏査により行い、プランテーション群の形成過程と所有・利用権の動態、世代間相続の状況などを調べた。その結果、多くの先住民にとって、カカオ栽培に投資した労働に見合うだけの現金収入を得ることはおろか、プランテーションの世代間継承も困難な状況にあることが分かった。なぜ、自分たちで開いたプランテーションを維持できなくなってしまうのか。外部資本の介入やアルコール飲料への依存といった他の狩猟採集民においても報告されている要因のほか、カカオ園が生み出す富をめぐる個人主義的振る舞いの発生と放任といった問題が看取された。事例に基づき、狩猟採集民社会における財をめぐる個人主義と平等主義の相克について考察するとともに、変わりつつある狩猟採集民―農耕民関係について報告する。

 

 

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連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト(調整中)
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
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「非文字資料の歴史解釈手法-拙著『満洲国のビジュアル・メディア』刊行にいたるまで」[第1回CIAS談話会](関連する学会・研究会)

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日 時:6月8日(火)10:00~12:00
場 所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

【内容】
このレクチュアでは、拙著の内容紹介を控え、むしろ非文字資料を使った歴史解釈の手法について解説することを中心にしたいと思っています。戦前の絵はがき・切手などビジュアル・メディアの収集、満洲国ポスターのウェブデータベースの構築、そして拙著の刊行にいたるまでのエピソードや苦労話を中心に、地域資源との出会いから、それを用いた独創的(?)な研究が成立するまでのプロセスについて語るつもりです。なお、拙著の目次は、以下のとおりです。参加者のみなさんとのディスカッションを楽しみにしています。

 

【目次】
プロローグ…満洲国のメディア戦略と弘報(満洲国は「傀儡国家」?/満洲イメージの形成/「武器なき戦争」/エフェメラル・メディアということ/日露戦争と絵はがきブーム/記念日とメディア・イベント)/「五族協和」と国家シンボル(多民族国家としての満洲国/二つの国歌/国旗の制定)

以下細目略/ギャラリー1/「大富源」と「観光満洲」のはざまで/ギャラリー2/「建国」と「承認」をめぐるメディア・イベント/ギャラリー3/「建国一周年」をめぐる攻防/ギャラリー4/帝政への転換と日満関係/ギャラリー5/日中戦争と弘報一元化/ギャラリー6/国防体制の強化と「健康満洲」/ギャラリー7/決戦体制下における弘報独占主義/ギャラリー8/建国10年の「成果」と「課題」/ギャラリー9/エピロ
ーグ…人々は満洲メディアをどう見たか
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b61604.htmlより)

 

"Community structure and species diversity of natural teak forests under selective logging management in different parts of Bago mountgain range Myanmar"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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English page

「フィリピン映画フォーラム2010」[第31回映像なんでも観る会](関連する学会・研究会)

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日 時:6月2日(水)17:45(開場)~18:00(上映)
場 所:京都大学本部構内 総合研究2号館(旧工学部4号館)4階 401教室
主 催:フィリピン映画フォーラム、映像なんでも観る会

 

LOLA (GRANDMOTHER)Trailer:

http://www.youtube.com/watch?v=Z2ccnPulb1M

 

66th Venice Film Festival - Lola - Press Conference
http://www.youtube.com/watch?v=4612d5Aw46s
66th Venice Film Festival - Brillante Mendoza
http://www.youtube.com/watch?v=KCUTlPjAC_g

CNN International: TV Promo for Talk Asia - Brillante Mendoza
http://www.youtube.com/watch?v=ityNp8bZpfY

 

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第24回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年5月28(金) 16:00~19:00
場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

発表者:藤井美穂(生存基盤科学研究ユニット研究員)

 

発表タイトル:
滋賀県山市開発(かいほつ)集落における竹の配水管の利用と「どっこいしょ」
―旧野洲川伏流水の利用―

発表要旨:
川は氾濫などで人々の生活に多大な被害を及ぼすことがあるが、一方、その水を利用して、恵みをもたらす。調査地である滋賀県最大の野洲川の下流域に位置する守山市洲本町において、地域の人々がいかに川と共に生きてきたのかを、野洲川をはじめとする水をめぐる人々の記憶と体験を通して考察している。洲本町開発集落では、1970年代まで、豊かな野洲川の湧水や伏流水を生活用水として使っていた。一例であるが、同集落では、野洲川の堤防下の湧水を地中に埋めた青竹の配水管で数百メートル先の集落の各家まで配水していた。今回、こうした青竹の配水管および「どっこいしょ」と呼ばれる自噴井戸の技術や方法を通して、いかに人々が川と共に生きてきたのかを考えたい。
当日、調査に協力していただいている同集落の80歳代の二人の高齢者が参加されることになった。松のジョイントでつないだ青竹の配水管を復元したので、その模型を使って、当事者から具体的な水の利用に関する話もうかがっていきたい。

 

「講演会 環境を考慮したバイオマス資源の確保戦略」[第150回生存圏シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年5月25日(火) 13:00~18:00
場 所:京都大学生存圏研究所木質ホール(宇治市五ヶ庄)
611-0011 京都府宇治市五ヶ庄
京阪黄檗(おうばく)駅、JR黄檗駅下車、徒歩6~10分
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/access.html

主 旨:京都大学生存圏研究所

【開催主旨】
化石資源に代わり、再生可能資源に対する依存度を上昇させることへの必然性は、既に世界的共通認識となっています。再生可能資源のうちで、エネルギー供給に加え、炭素系工業原材料の供給が可能な植物バイオマス資源はとりわけ重要であり、その資源育成と有効利用システムの確立が、世界的に強く求められています。
ここで、世界のバイオマス蓄積の9割は樹木(リグノセルロース)に由来しており、産業造林(特に熱帯産業造林)の持続的維持管理とそこで得られる森林バイオマスの効率的利用が、再生可能資源依存型社会において極めて重要となります。
すなわち、森林バイオマス資源の持続的生産システム構築と、森林バイオマス資源からの画期的な技術革新に基づく高付加価値工業原材料生産やエネルギー生産システムの確立に関する研究拠点の形成が、今後我が国が生き残っていくうえで必須と考えられます。
これらの研究開発においては、農・理・工・薬等の理科系諸分野と地域研究等の文科系諸分野における、それぞれの基礎・応用研究領域における個々の研究の深化・技術革新と、領域の垣根を越えた有機的な研究の連携推進が必須であり、本シンポジウムに於いては、これらの連携融合についての議論を深めたいと考えています。

【プログラム】
13:00~13:15 開会挨拶

13:15~14:00 天然ゴムの重要性と研究開発
林 泰行 ((株)ブリヂストン中央研究所)

14:00~14:45 トチュウゴム生産による低炭素化社会の開発
中澤慶久 (大阪大学大学院工学研究科、日立造船(株)技術研究所)

14:45~15:00 休憩

15:00~15:45 植物バイオテクノロジーにおけるメタボロミクスの役割
柴田大輔 (かずさDNA研究所)

15:45~16:30 生態系サービスと産業活動
町村 尚、R. N. Shaw、松井孝典(大阪大学大学院工学研究科)

16:30~16:40 休憩

16:40~17:05 熱帯産業林の持続的生産利用
梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所)

17:05~17:30 セルロースナノファイバーの製造と利用
矢野浩之 (京都大学生存圏研究所)

17:30~17:55 偏波合成開口レーダを用いた大規模植林地における森林バイオマス推定手法の開発
小林祥子 (立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部)

17:55 閉会挨拶
 

「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」[平成22年度 京の府民大学 京都大学アフリカ地域研究資料センター公開講座 ](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年05月22日 15:00~17:00
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室
(京阪 神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

昨年度にひき続き公開講座「解る・アフリカ」シリーズを下記の日程で開催します。
京都大学の研究者がアフリカの今をさまざまな角度からわかりやすく伝えます。
毎回、講座終了後には、講師を囲んでの茶話会も催しています。
多数の皆様の受講をお待ちしています。

受講を希望される方は下記サイトから事前登録をお願いします(先着順:定員40名)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講料は5回受講4000円、1回の受講各1000円です。
各回ごとに申し込みいただけます。


【講座内容】-----------------------------------------
■第1回「商う」:アフリカのマーケットで古着や野菜を売って、
活き活きと働く人たちの生活についてお話します。
日 時:2010年5月22日(土) 15:00~17:00
スピーカー:池野旬*・小川さやか(国立民族学博物館)

■第2回「耕す」:アフリカの人びとの生活にとって、最も重要な生業
である農業の現状と問題点についてお話します。
日 時:2010年6月26日(土) 15:00~17:00
スピーカー:伊谷樹一*・近藤 史(神戸大学)

■第3回「話す」アフリカの人たちが話す言葉とコミュニケーションの
作法について、最新の研究成果をお伝えします。
日 時:2010年7月24日(土) 15:00~17:00
スピーカー:木村大治*・亀井伸孝(大阪国際大学)

■第4回「護る」アフリカの野生動物、森林など、生物多様性資源を
まもる人びとの営みについてお話します。
日 時:2010年 8月28日(土) 15:00~17:00
スピーカー:山越 言*・西﨑伸子(福島大学)

■第5回「識る」アフリカの人たちが自分たちの知識をどのように育み
伝えていくかについて、最新の研究成果をお伝えします。
日 時:2010年 9月25日(土) 15:00~17:00
スピーカー:重田眞義*・佐藤靖明(大阪産業大学)

*京都大学アフリカ地域研究資料センター

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 

[東南アジア学会関西地区5月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年5月22日(土)13:30~17:30
会 場:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
(いつもと場所が異なりますのでご注意ください。)

 

報告1 加藤眞理子(京都大学地域研究統合情報センター)
「東北タイ農村における女性の宗教実践と識字―持戒行の誦経―」
報告2 片岡 樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「非宗教という宗教―南タイ・プーケットにおける中国系廟にみる制度宗教外の宗教実践―」

 

【発表要旨】

1 加藤眞理子
本発表では、2000年9月から2002年3月までタイ国東北地方一農村で行った定着調査に基づき、近代以降、教育やメディアなどを通じて全国に浸透したタイ語の識字による、女性の仏教実践への影響を検討する。事例として、雨安居期の持戒行における誦経を取り上げる。出家者として寺院で経典文字を学ぶことができた男性に対し、女性は近代教育を通じて初めてタイ語の識字能力を獲得した。しかし近代教育を受けた最初の世代の農村女性にとって、持戒行での誦経がタイ語の識字能力を利用できる唯一の機会であった。独自の文字を持たない宗教言語としてのパーリ語、地域の日常語としてのラオ(イサーン)語、そして国家語であり文字を持つタイ語と宗教実践との相互関係をローカルな場から検討する。そのような検討を通じてタイ語とその印刷物の普及が、女性の宗教実践を活性化させ、繰り返し朗誦することが経の身体化を促したことを明らかにし、識字者である宗教儀礼専門家を対象とした、これまでの宗教実践研究を再考する。

2 片岡 樹氏 
本報告は、南タイ・プーケットの中国系廟の調査にもとづき、制度宗教の外における宗教実践の重要性を検討するものである。公認宗教制度をとるタイ国においては、分析用語では「宗教」と呼ばれるであろう事象が、しばしば制度の上では「非宗教」として行われている。現行のタイ国の公認宗教制度のもとでは、仏教は国家仏教庁に、その他の宗教は文化省宗教局に登録することになっている。
しかし中国系廟は、一部の大乗仏教寺院を除きそうした「宗教」カテゴリーの外にある。プーケット県の場合、県内の廟はその一部が世俗団体として内務省の管轄下(廟あるいは財団として登記)に、その他の大部分が単なる未公認の状態にある。しかしまさにそれらが制度上「非宗教」であるがゆえに、むしろ「正しい××教はかくあるべし」という問いを回避した宗教実践が可能になっている。国家による「宗教」の制度的囲い込みが、むしろ「非宗教」として放置された領域での宗教活動をうながしており、それがかえって聖俗の区分を曖昧にしている。そこで実際に見られるのは、僧侶や「仏教」施設を介在させない「拝仏」行為や、制度宗教間の境界の不明瞭な宗教実践である。「タイ仏教」と公称される制度は、その外縁においてこうした制度外の「非宗教」の領域に依存している、というのが本報告の提示する知見である。

 

世話人・連絡先
片岡樹・kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp

 

「災害の人類学: ピナトゥボ山大噴火(1991)による先住民アエタの 被災と 新生の事例から文化人類学の可能性を考える」[防災研究所 サロントーク第11回 ](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年05月21日 17:00~19:00
場 所:宇治おうばくプラザ セミナー室 4・5

詳細>>

「京大におけるアフリカ地域研究の回顧と展望ー個人史の視点から」[アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
 

タイトル:京大におけるアフリカ地域研究の回顧と展望ー個人史の視点から
話題提供者:掛谷 誠(京都大学名誉教授)

日 時:2010年5月20日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

 

 

[第一回ネパール学術ネットワーク大会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年5月15日(土)13:00 ~ 17:15
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、吉田本部キャンパス総合研究2号館4階AA447
地図:http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
(川端キャンパスではなく、本部キャンパスの方ですのでご注意ください)


13:00-13:05 Opening Remarks (Dipu Shakya)

13:10-13:40 Prabin Khanal (神戸大学大学院国際協力研究科)
「Poverty Dynamics in Nepal:Evidence from Kathmandu」(英語)

13:45-14:15 青木千賀子(日本大学国際関係学部)
「ネパールのマイクロファイナンスの活用実態とエンパワーメント」(日本語)

14:20-14:50 青木美紗(京都大学京都大学大学院地球環境学舎)
「The Present Situation and Prospect of Organic Agriculture in Tourist
City of Nepal, Pokhara」(英語)

14:50-15:05 休憩

15:05-15:35 Bhaskar Gautam(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「Unruly politics: struggle for a new ‘political order’ in Nepal」(英語)

15:40-16:10 畠山勝太(世界銀行)
「Teacher Salary System in Nepal and Teachers’ Perception toward the System 」(英語)

16:15-17:15 共同セッション『ネパールにおける日本からの医療協力』
石田龍吉(うえだ下田部病院整形外科)
「Experience of Medical Volunteer from Japan in Western Hill Region」(英語)

小原博(国立国際医療センター)
「ネパールにおける技術協力プロジェクトの成果を活用した院内感染対策の協力」 (英語)


問い合わせ:nepacademicnetworkjp[at]gmail.com

主催: ネパール学術ネットワーク*
*ネパール学術ネットワークは、日本におけるネパール研究者の交流を促進することを目的として、日本でネパールのことを研究している大学院生が中心になってはじめたネットワークです!
http://sites.google.com/site/nanjp09/home

共催: 南アジア・インド洋世界研究会; 科学研究費基盤研究(B) 社会運動と開発:南アジアの事例を通して

 

 

「呪詛か、あるいは政治批評か? ―ウガンダ東部アドラ民族の流行歌を通して―」[京都人類学研究会5月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:5月14日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階 大会議室

【演題】
呪詛か、あるいは政治批評か?
―ウガンダ東部アドラ民族の流行歌を通して―

【発表者】
梅屋潔(神戸大学大学院 国際文化学研究科 准教授)

【コメンテータ】
白石壮一郎(関西学院大学大学院 社会学研究科 特任助教)


【要旨】

ウガンダ東部トロロ県を中心にすむアドラ民族は、歌と踊りを盛んに行うことで知られている。葬送儀礼の挽歌(ajore)、雨乞い、呪詛(lam)、そして週末の宴などの席でロング・ドラム(fumbo)、弦楽器(tongol)、板と撥による打楽器(teke)といった楽器の演奏にあわせて歌い踊る。宴会でなかば即興的に歌われるもののなかには、実際の時事をあつかった歌詞も多い。本報告では、そのなかから1960年代から1970年代ごろの出来事、特にアミン政権(1971-1979)を中心として歌われたものをとりあげる。歌詞の背景にある史実と照らし合わせて、またのちにいくつも作成された歌の歌詞も視野に入れつつ歌詞にあらわれた出来事についてtipo(死霊の祟り)、lam(呪詛)、juogi(死霊)、kiddada(毒)などに彩られる当該地域の現代史解釈と評価の独自性を分析する。一般にコロニアル、あるいはポストコロニアル・エリートたちが妬みからウィッチクラフトの対象となることはよく知られている(逆に予言者などの力で現在の地位を得たのだ、と語られることもよくある)。本報告では、当該地域で具体的に誰が、どのような形で、ウィッチクラフトとかかわりを持ったと考えられているの
か詳細に検討する。

 

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の
人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・
研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp <mailto:inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp>
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二
京都人類学研究会 5月例会

 

[第9回アブラヤシ研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年5月8日(土)13:30~
会 場:同志社大学今出川キャンパス 扶桑館2階
マルチメディア演習室(F214教室)
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html

  

報告者、及びテーマ

1.桑野 知章 氏(幸書房社長、『月刊油脂』編集長)
「世界の油脂市場の変化とパーム油」 

2.木田 晴康 氏(不二製油㈱ フードサイエンス研究所副所長)
「パーム油・パーム核油の生産・加工と食品用途への利用」

3.杉村 順夫 氏(京都工芸繊維大学教授)
「オイルパームの植物学的特性と栽培」

諸報告の前に、アジア太平洋資料センター(PARC)というNPO法人が
制作した、アブラヤシ・パーム油関連のDVDを上映致します。

岡本正明

主催:
科研・基盤B「グローバル化と東南アジアのプランテーション―アブラ
ヤシが変える経済・自然・共同体」(代表:林田秀樹)
CIAS全国共同利用研究「東南アジアにおける油ヤシ農園生成・拡大の政治経済学」

 

「タイ権力闘争」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年4月30日(金)15:00~17:00
会 場:京都大学本部キャンパス総合研究2号館4階AA437号室

 

参加者
1.ソムチャイ・パッタラタナーナン(マハーサーラカーム大学)
#代表作はCivil Society and Democratization: Social Movements in Northeast
Thailand (NIAS, 2006)
2.サーイチョン・サッタヤーヌラック(チェンマイ大学)
#การสร้างอัตลักษณ์เมืองไทย และชั้น ของชาวสยาม (2003)など著作多数
3.アッタチャック・サッタヤーヌラック(チェンマイ大学)
#"มือ ที่สาม" ในประวัติศาสตร์การเมืองไทย / อรรถจักร์ สัตยานุรักษ์.(2006)など著作多数

 

進行係:玉田芳史(京都大学ASAFAS)

タイ語で行います。通訳はつきません。
出席を予定される方は、玉田(tamada[at]asafas.kyoto-u.ac.jp)まで事前にメールでご連絡ください。

 

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「知の先達たちに聞く―加賀谷寛先生をお迎えして―」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年4月24日(土)14:00~17:00
会 場:京都大学本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階会議室(AA447号室)

共催:京都大学イスラーム地域研究センター(KIAS)および科学研究費基盤研究(B)「オスマン朝期イス ラーム思想研究」

 

1. 加賀谷寛先生ご講演
2. 山根聡(大阪大学世界言語研究センター)、
東長靖(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)によるインタヴュー
3. 質疑応答

 

問い合わせ:inq-kias[at]asafas.kyoto-u.ac.jp

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第23回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年4月23(金) 16:00~19:00
場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

発表者:島上宗子(朽木FS研究員)

 

発表タイトル:
「中スラウェシにみる『くらしの森』:焼畑の村、映像記録の試みから」

発表要旨:
私が朽木に通いはじめたのは2003年、インドネシアと日本の山村をつなぐ経験交流を構想したのがきっかけです。以来、インドネシアと日本を往来しながら、人は森とどう関わり合いながら暮らしてきたのか、学んでいます。
インドネシアと日本の山村。状況は大きく異なるようにみえますが、いくつかの共通点にも気づかされます。朽木FSが提唱する「くらしの森」をめぐる課題もその一つです。
報告では、この2年あまり、中スラウェシの若者たちと進めてきた山村での映像記録の活動を題材に、「くらしの森」づくりに向けた課題や可能性を考えてみたいと思っています。

 

「アジアの稲作研究からアジア地域研究へ」[田中耕司先生退職記念シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年4月17日(土)14:00~17:30
会 場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室

田中耕司さんが、平成22年3月末をもって京都大学を定年退職されました。
田中さんの研究を概観すると、学生時代から続けられている日本の農業技術史に関する研究、東南アジア研究センター(当時)に移られてからの東南アジア諸地域における農業体系に関する研究、これらを、稲作を中心として系譜論的に分析し類型化したアジア稲作文化論に関する研究という一つの道筋が見えてきます。
一方、スラウェシ地域研究に代表されるフロンティア社会論や、インドネシアや東南アジア大陸山地部における生態資源の利用と管理に関する問題への取り組みがもう一つの柱です。これらの研究はいずれも、幅広い総合科学としての農学、農業・農村研究として高く評価されるとともに、「農」を基盤とする地域社会論としても大きな可能性を示しています。
この機会に、これまでに田中さんとともにフィールドを歩いた方々、田中さんの薫陶を受けた方々、さらに、これから田中さんとともにフィールドへ行こうと考えておられる方々にお集まりいただき、40年に及ぶ田中さんの研究の大きな流れを踏まえ、田中さんのアジア地域研究の展望を描くシンポジウムを開催します。ぜひご参集ください。

 

プログラム:

13:30~ 受付

14:00~14:10 趣旨説明

14:10~14:50 遅沢克也(愛媛大学)
「東南アジア・フロンティア社会論(仮題)」

14:50~15:30 Terry Rambo(コンケン大学)

“The Interface between Social Science and Agricultural Science”

15:30~15:50 休憩

15:50~16:30 徳永光俊(大阪経済大学)
「比較農法史研究に『個体・群落』の農法の視点は有効か」

16:30~17:30 田中耕司さんのレスポンスとディスカッション

18:00~20:00 懇親会

 

呼びかけ人一同

阿部健一、安藤和雄、稲村達也、遅沢克也、河野泰之、佐々木綾子、柴山守、白岩立彦、徳永光俊、縄田栄治、林行夫、星川圭介、三浦励一、水野広祐、柳澤雅之、山本宗立

共催:東南アジアの自然と農業研究会

問い合わせ:
柳澤雅之(京都大学地域研究統合情報センター)masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

 

[東南アジア学会関西地区4月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年4月17日(土)13:30~17:30
会 場:京都大学稲盛記念会館3階 中会議室

 

アクセス:
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

建物位置:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

 

報告1 小田 なら(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「ベトナム近現代史における「伝統医学」」

報告2 小島 敬裕(京都大学地域研究統合情報センター)
「中国雲南省における徳宏タイ族の宗教実践と国境の地域社会」

 

【発表要旨 Abstracts】
1 小田なら
本発表では、ベトナムにおいて「伝統医学」が誕生し、公的医療制度の中に取り 入れられてきた社会状況を明らかにすることを目的とする。その上で、仏領期お よび南北分断期に発行された医学雑誌の記事に見られる伝統医学関連の語彙に着 目し、ベトナムの伝統医学の概念がベトナム近現代史においてどのような変容を 遂げてきたのかを論じる。
現在ベトナムでは、ベトナム由来の「南薬」と中国医学由来の「北薬」が「伝統 医学」の医薬として公的医療制度内で利用されている。「南薬」はベトナムの 「北」に位置する中華世界への対抗意識から興った概念といわれているが、仏領 期と抗仏・抗米戦争を経てなお利用され、ベトナムの独自性の象徴として認識さ れている。ベトナムが辿ってきた歴史背景から、「南薬」は常にベトナムのナ ショナリズムと関連づけて語られてきた。ベトナム独立運動を先導したホー・ チ・ミンが「われわれの薬、北薬、東洋医薬を大いに利用しよう」と呼びかけた ことによって伝統医学への権威付けが始まり、北ベトナムの医療政策へ具現化し ていった事実も、そのような語りの背景といえる。
しかし、外敵を想定したナショナリズムや、政治・経済的目的ありきとする「伝 統の創造」論のみをベトナムの伝統医学の成立と発展の理由とするのは不十分で ある。財・物が不足した独立戦争期や、国際社会で孤立し窮乏状態にあったドイ モイ政策開始以前の1980年代に身近な薬草に頼らざるをえず、結果的にその実用 性を裏付けられたからこそ、ベトナムの伝統医学は現在まで残ってきたといえる。
さらにこれまで看過されていたもうひとつの視角は、南北に分断されていたベト ナムを統合するための方便として「伝統医学」概念が持ち出されていた点であ る。当時の医学・薬学雑誌や民族誌からは、元来ベトナム北部で誕生した「南 薬」という概念は、ベトナム南部においてはほとんど浸透していなかったのでは ないかと考えられる。そのような地域を統合していく上で用いられるようになっ たのが、「ベトナム民族」の「民族医学」という呼称であり、これを理想として 掲げるようになったのである。つまり、ベトナムの「伝統医学」が生み出され、 公的医療制度に取り入れられてきた社会背景として、外敵を想定したナショナリ ズムの高揚のみならず、国内統合の動きと呼応していた点と、治療法としての有 用な実態があった点を指摘できるのである。そして、ベトナムの公定の「伝統医 学」は浸透度に地域差のあった「南薬」をはじめ、さまざまな概念を包摂しなが ら変容を遂げてきたのであった。

2 小島敬裕
本発表では、中国雲南省徳宏傣族景頗族自治州の瑞麗市近郊農村において実施し た約1年間の定着調査で得た資料に基づき、徳宏タイ族の仏教徒の宗教実践につ いて、国境の地域社会とのかかわりから考察する。
ミャンマー国境に面する徳宏州では、漢文化、ビルマ・シャン文化の影響を受け つつ、独自の文化が育まれてきた。特に1990年代以降は、中国側の経済発展と ミャンマーでの政治的混乱がミャンマーからの越境者の増加を促している。
徳宏タイ族の仏教は、東南アジア大陸部の仏教徒社会の他地域と同系統の経典を 継承し、実施される儀礼にも多くの共通点がある一方で、圧倒的に僧侶が少ない という他地域とは異なった特徴が見られる。これは宗教を否定して出家者を排除 した大躍進・文化大革命期の影響以上に、徳宏ではそれ以前から、仏教徒社会の 他地域で広く見られる男子の出家慣行が同地域にはないことによるものである。
仏教儀礼では、僧侶を招いて布施するよりも仏塔や寺院内の仏像、「経典棚」に 置かれた経典、さらに数々の守護霊への供物の奉納によって功徳や加護を得るこ とが重視されている。在家信徒の誦経専門家(ホールー)や安居期間中に寺籠り して八戒を守る老人(ヒン・ラーイ)は、そうした事物と一般在家信徒との媒介 役を果たす。このように、出家者が介在せずとも在家信徒が中心となって宗教実 践が築かれている。
文革による宗教実践の断絶を経た後、ミャンマー側からの移住者が瑞麗における 実践の担い手となるケースが増加し、それにともなって特にシャン州の実践の影 響が強まりつつある。その一方で、シャン州の実践とは異なる部分も存在し、さ らに教派、村落、個人によって異なる実践の多様性が見られる。これは、近代国 家の成立以前からミャンマーや北タイから数多くの教派が徳宏に流入した経緯に 加えて、同一教派内でも様々な実践が築かれ、それが師弟関係によって継承され てきたことによる。また徳宏の伝統的な政治権力者ザウファーもこうした実践の あり方を容認してきた歴史的事実がある。改革開放後、中国政府は仏教の管理を 進めてきたが、功徳や加護を得るための実践の作法や定義を規定する制度的な措 置や範例を浸透させているわけではない。こうした要因が、僧俗双方のレベルで 流動的にして多様な実践を可能にしており、国家や制度が分節化する以前の地域 に根ざした実践のあり方が見られるのである。

世話人・連絡先
片岡樹・kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp

 

[在来知研究会](関連する学会・研究会)

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日  時:2010年4月5日(月) 13:00-18:00

場  所:京都大学稲盛財団記念館3階小会議室Ⅱ

◆発表者(敬称略)
13:00- 野口真理子
13:20- サミュエル・アレム
13:40- 神代ちひろ
14:00- 砂野唯
14:20- 田中利和
(休憩)
15:00- ディル・シャレカ
15:20- 板垣順平
15:40- 伊藤義将
16:00- 山本雄大
(休憩)
16:40- 西真如
17:00- 金子守恵
17:20- 重田眞義
17:40- セタルゴ・ケナウ

「地球環境変化と人類社会」[国立大学共同利用・共同研究拠点協議会設立記念  一般公開シンポジウム](関連する学会・研究会)

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タイトル:科学者からのメッセージ−未来を目指して

日  時:2010年4月3日(土)
       15:00〜17:30 (開場/14:00)

場  所:東京大学安田講堂

主な内容
講演「地球温暖化予測の最前線」 
木本 昌秀(東京大学大気海洋研究所教授)

講演「気候変動と人間の健康」
平山 謙二(長崎大学熱帯医学研究所教授)

講演「人類社会の持続型生存基盤パラダイム」
杉原  薫(京都大学東南アジア研究所教授)

「東南アジア研究の国際共同研究拠点」[第1回年次研究集会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月29日(土)13:00~18:00
会 場:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階 大会議室

 

プログラム:
13:00~13:15 開会挨拶及び趣旨説明(水野 広祐)
 

13:15~13:30 共同研究拠点の計画と運営について(柴山 守)
 

13:30~14:00
「アジアにおけるインフォーマル経済とグローバル・バリュー・チェーン」
遠藤 環(埼玉大学経済学部)
 

14:00~14:30
「東南アジアにおけるインフォーマルな越境移動からみた地域再編の研究―バン
コク連絡事務所を拠点とする日タイ間の若手学術交流を中心に―」
片岡 樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
 

14:30~14:45
コーヒーブレイク
 

14:45~15:15
「アジアにおける大規模自然災害の政治経済的影響に関する基礎的研究」
西 芳実(東京大学大学院総合文化研究科)
 

15:15~15:45
「巨大災害に対する民衆の知恵:ミャンマー・イラワジ管区マウービン郡の村落
における事例研究」
林 泰一(京都大学防災研究所)
 

15:45~16:15
「アジア農村社会構造の比較研究:権力統治下の村落形成」
藤田 幸一(京都大学東南アジア研究所)
 

16:15~16:45
「東南アジアの『消滅に瀕する焼畑』に関する文化生態的研究」
横山 智(名古屋大学大学院環境学研究科)
 

16:45~17:00
コーヒーブレイク
 

17:00~18:00
討論 「東南アジア地域研究の学際性・国際性と共同研究への期待」
立本 成文(総合地球環境学研究所)
本名 純(立命館大学大学院国際関係研究科)
門司 和彦(総合地球環境学研究所)
清水 展(京都大学東南アジア研究所)
司会:河野泰之(京都大学東南アジア研究所)
 

18:30~ 懇親会 

 

[東南アジア学会関西地区3月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月27日(土)13:30~17:30
会 場:京都大学稲盛記念会館3階 中会議室

 

アクセス:
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

建物位置:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

 

 

報告1 岩澤 孝子(国立民族学博物館)
「文化資源としての「キンカラーの舞」―タイ、メーホンソーン県におけるシャンの芸能実践―」

報告2 冨岡 三智(大阪市立大学文学研究科)
「ジャワ舞踊「ルトノ・パムディヨ」の表現に見られる「インドネシアになる
mengindonesia」ということ」

(尚、4月は4月17日(土)、小田なら、小島敬裕のご発表となります。)

【発表要旨】

発表要旨1 岩澤孝子

タイの音楽舞踊を中心とした芸能は、宮廷の庇護を受けて発展した舞踊劇の伝統に基づく古典芸能とそれ以外の民俗芸能に二分されるのが一般的である。民俗芸能については、タイにおける文化地理上の区分(北部、中央部、東北部、南部)である4つに細分される。北部タイの芸能のなかには、チェンマイを中心として栄えたラーンナー様式の芸能とともに、山地諸民族の芸能やモーン、シャンなど、この地域に居住する諸民族の芸能も多く含まれており、タイ北部の伝統芸能というカテゴリーの内部で、シャンの伝統芸能が占める割合は決して少なくない。

今から20年ほど前、シャンの芸能文化は、シャンの人々の間で興味が失われ、後継者不足のため、衰退の危機にあったと見られている。しかし、外部評価があがったことで、シャンの人々のアイデンティティーの源として再評価されるという新たな動きが現れ始める。タイ国内においてシャンが最も多く居住するメーホンソーン県においては、近年彼らの伝統文化の継承が行政の指導で活発化してきている。その主な舞台は学校である。シャンの芸能実践は、その後継者不足問題を長年抱えてきたが、こうした動きのおかげで、新たな担い手を獲得するとともに、再びシャンの人々自身の興味を取り戻すことができるようになったと考えられる。

本報告は、シャンの芸能実践の現状を把握することを目的とする。なかでも、
「キンカラーの舞」は、近年シャンの内(うち)・外(そと)を問わずに演じられる国レベルの文化資源となっているが、同時に現在メーホンソーン県の文化資源としても大きな地位を占めるようになっている。このキンカラーの舞に焦点を当て、シャンの芸能文化がメーホンソーン県に居住するシャンの人びとの間で、どのように認知され、伝承されているかを明らかにしたい。

発表要旨2 冨岡三智 

1 はじめに
「ルトノ・パムディヨRetna Pamudya」は、「マハーバーラタ」に登場する女戦士スリカンディが、ビスモを倒すエピソードを女性の単独舞踊によって表現したジャワ舞踊である。ジャワ、スラカルタSurakarta宮廷の舞踊家クスモケソウォRT Kusumokesowoが第1回政府派遣芸術使節misi kesenianのジャワ舞踊演目として1954年に振り付けた作品で、宮廷舞踊の動きを使って振り付けられた舞踊作品の嚆矢であり、現在はジャワ舞踊の基礎的な演目として定着している。
クスモケソウォは1950年に設立されたインドネシア初の国立音楽コンセルバトリKonservatori Karawitan Indonesia(現・芸術高校)スラカルタ校の最初の舞踊教師であり、また1961年から観光のために始まったプランバナン寺院の「ラーマーヤナ・バレエRamayana Ballet」の初代振付家でもある。
スラカルタ宮廷は1755年にマタラム王朝の分裂により生まれた。オランダ植民地時代は自治領を有していたが、インドネシア独立後は政治的実権を失った。
本発表では、「ルトノ・パムディヨ」の舞踊表現を分析することによって、独立後のインドネシアにおける新しい女性像や、そのような女性像を生み出した背景を探ることによって、「インドネシアになるmengindonesia」という国のテーマが1950年代のジャワ舞踊でどのように実現したのかを考察する。
 

2 新しい舞踊表現
ジャワ舞踊には宮廷舞踊の系譜と民間舞踊の系譜がある。「ルトノ・パムディヨ」で用いられている宮廷舞踊の動き(laras, golek iwak, engyek, lembehan,sindet…)は、それ以前は民間で全く知られていないものであった。これらがジャワ舞踊の基本的な動きとして民間舞踊にも取り入られるようになるのは、この作品以降のことである。
ジャワ舞踊において宮廷舞踊はすべて群舞であり、振付によってテーマを表現するが、単独舞踊(ソロダンス)は民間舞踊にしか存在せず、半ば即興的な踊りで踊り手の個性や魅力をアピールする。「ルトノ・パムディヨ」は宮廷舞踊の動きを用いた舞踊でありながら単独舞踊であるという点でユニークであり、かつ現在に至るまでそのような作品は作られていない。
男性の単独舞踊は物語のキャラクターを表現する。商業舞踊劇で王の役を務めるスター舞踊家の顔見せに使われる。一方、女性の単独舞踊はロンゲン、タレデッ、レデッと呼ばれる大道芸の女性が性的表現をとるもので、彼女たちはしばしば売春も行う。「ルトノ・パムディヨ」は女性の単独舞踊でありながら物語のキャラクターを表現するという、男性的な性格を持つ舞踊である。
スリカンディとビスモの戦いのエピソードはワヤンwayang(影絵)や民間の商業舞踊劇でしばしば描かれる。スリカンディは女ながらパンダワ軍の司令官である。ビスモはコラワ軍の司令官であるが、高潔な求道者として両陣営から師事されている。「ルトノ・パムディヨ」ではビスモを倒さねばならないスリカンディの内面の葛藤が描かれるが、そのような内面の葛藤は宮廷舞踊、特に宮廷男性舞踊のテーマであった。また、ジャワ版「マハーバーラタ」ではスリカンディは霊および霊的な力を持った矢の助けを借りてビスモを倒すが、「ルトノ・パムディヨ」ではそのような要素は省略され、ている。「ルトノ・パムディヨ」は、スリカンディを男性キャラクターのように社会的地位と権限を持って内面の葛藤をする人間として描いているが、このような舞踊は、インドネシア独立以前には存在しなかった。 宮廷の内外を問わず、女性の踊り手は男性に性的に見られる従属する存在であった。宮廷の踊り手は幼少から後宮に住みこみ、長じては王の側室となったからである。
したがって、「ルトノ・パムディヨ」は、一般の女性にとって、性的に見られることなく人前で踊ることのできる、自立した人間性を表現できる初めての作品であった。

3 舞踊評
1970年代に国立音楽アカデミーAkademi Seni Karawitan Indonesia(現・芸術大学)スラカルタ校学長となるゲンドン・フマルダニが、1959年に「ナショナルNasional」紙に「ルトノ・パムディヨ」についての舞踊評を寄せている。フマルダニは、クスモケソウォを、インドネシアにおけるモダン・ダンスのパイオニアと同等に見なし、同作品は伝統舞踊の振付手法にしたがっているが、伝統舞踊の装飾的な面が省かれ、新しい感覚を表現していると述べている。伝統舞踊には物語を説明したり、踊り手を見せたりするための装飾的な要素が多いが、それらを排してテーマ表現を強調している点が1950年代に大きなインパクトを与えたことが分かる。

4 国立芸術学校の設立と観光政策
このような作品が生まれた理由として、第一に、クスモケソウォが性的な表現のある女性舞踊はインドネシアという国家を代表する舞踊としてふさわしくないと考えていたことがある。現在ではスラカルタを代表する舞踊として有名なガンビョンgambyong(ロンゲンなど大道芸の女性の踊りの系譜)を芸術使節の舞踊の演目に加えなかったのはそのためである。
クスモケソウォがインドネシアを代表するにふさわしいと考えていた舞踊は、ワヤンの物語、つまり「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」に基づいているものであった。それらは古代のヒンドゥー・ジャワ文化の遺産として貴族から庶民まで幅広い階層の人々の知の源泉になっており、キャラクターを通して哲学的なテーマが表現されているからである。
第二の理由として、クスモケソウォはインドネシア初の国立芸術学校の教師として、舞踊教育のカリキュラムを打ち立てなければならなかったことがある。コンセルバトリはスラカルタ宮廷の王子が設立し、宮廷芸術をもってインドネシア国民を啓蒙教化することを柱にしていた。
音楽に関しては19世紀末に音楽理論が宮廷で完成していたため、コンセルバトリではそれをそのままカリキュラムに導入したが、舞踊に関しては宮廷での体系化が遅れていた。それは宮廷舞踊が王権や後宮制度と結びついていたからである。
宮廷舞踊演目が解禁されるのは1970年になってからである。そのようなジレンマ中、1950年にクスモケソウォはジャワ宮廷舞踊の語彙や語法を学ぶ基礎練習メソッドを作り上げていたが、次いで、基礎練習の次に教えるべき舞踊作品を振り付ける必要性に迫られていた。学校で十代の学生に教える女性舞踊として、従来からあった性的な女性舞踊―民間であれ宮廷であれ―はふさわしくなかった。宮廷舞踊としての格調やテーマを備えながら、しかし宮廷制度とは切り離されていて、一般の女性が踊るのにふさわしい舞踊として「ルトノ・パムディヨ」は作られた。
政府が派遣した第1回芸術使節では、インドネシアの代表的な地域の音楽と舞踊が紹介され、スラカルタからはコンセルバトリの演奏家と踊り手が出演した。さらに「ルトノ・パムディヨ」を初演したジョコ女史が、帰国後にコンセルバトリでクスモケソウォの助手となり、以後定年まで「ルトノ・パムディヨ」を教え続けた。これらのことから、「ルトノ・パムディヨ」は学校教育に組み込むことを視野に入れて作られたことが明らかである。

5 終わりに「ルトノ・パムディヨ」は、_独立_後のインドネシアにおいて、宮廷舞踊をベースとしながらも宮廷制度から_独立_し切り離された舞踊として振り付けられ、男性から_自立_した女性を描いた作品である。このようなインディペンデンスの表現は、フェミニズムの精神から生まれたのではなく、インドネシアという、既存の地域枠組み(ジャワ、バリ、スマトラ…)を超えたアイデンティティを形成しなければならないという状況から生まれた。
そのように言えるのは、クスモケソウォが宮廷舞踊家としては最も保守的な人物として知られ、女性は男性によって庇護されるものだと考えていたからであり、さらに、インドネシアになる、インドネシア化する、という意味の「ムン・インドネシアmengindonesia」という概念は、クスモケソウォのみならず1950年代に活躍した芸術家にとって共通の大きなテーマだったからである。
そして「ムン・インドネシア」を推進したのが学校教育と観光PRであった。つまり、インドネシアでは学校教育において内からのアイデンティティ形成を図りつつ、観光によって外へアイデンティティを主張することによって、その自己イメージを形成してきたのである。

 

 

世話人・連絡先 Contact:
片岡樹 Tatsuki Kataoka kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 Takashi Hasuda hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 Yoko Hayami yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第22回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月26(金) 16:00~19:00
場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致します。

京滋フィールドステーション事業では、G-COEやその他のプログラムとの積極的な相互交流をすすめています。特に、海外のフィールドステーションの関係者(研究者、NGO活動家、住民)を日本に招聘し、相互啓発に重点をおいた実践型地域研究をすすめています。今回は、「農村開発における地域性」研究会との合同開催で、ミャンマーの研究者との相互啓発研究会を行います。
 

発表者:Saw Pyone Naing(ミャンマー・マンダレー大学副学長)

発表タイトル:「イラワジデルタのマウービン郡におけるナルギスの爪あとと復興 -小学校の校舎全壊からの復興を中心にして-」

発表内容:
マンダレー大学副学長ソー・ピョー・ナインさんは、ミャンマーでのフィールドステーションにおける研究の中心的な役割を果たしてこられました。G-COEのフィールドステーションとして、イラワジデルタのアランジー、チョウソックの村をヤンゴン大学地理学科、生物学科、動物学科、ミャンマー歴史研究所のメンバーと共同調査を行いました。その村が、サイクロン・ナルギスで被害を受けました。幸い、死亡などの人的被害はありませんでしたが、家屋の倒壊、なかでも、小学校校舎の全壊被害を受け、現地のカウンターパートらは、募金活動などにより小学校校舎の復興活動を行ってきました。
今回3月29日に開催される東南アジア研究公募研究の成果発表会にて「巨大災害に対する民衆の知恵―ミャンマー・イラワジ管区マウービン郡の村落における事例研究ー」の成果を発表するために来日されますので、その機会を利用して、東南アジア研究所の共同研究会「農村開発における地域性」研究会との合同で、ナルギス被害の実態と、村人たちの復興の様子、なかでも小学校復興の経過をじっくり発表していただき、意見交換を行いたいと思います。また、研究会にさきだち、ナインさんは、守山市の地域計画に関して視察を行いますので、その点についてもご意見をうかがい、意見交換を行います。興味のある方は、是非、ご参加ください。

 

「ウガンダ―民族の辿った道と場」[第168回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第168回アフリカ地域研究会のご案内
 

演題:ウガンダ―民族の辿った道と場

日 時:2010年3月25日(木)13:30 ~ 16:00
場 所:稲盛財団記念館3階330号室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

ワークショップ「ウガンダ―民族の辿った道と場」
ここ10年間、社会学的アフリカ研究の舞台は、基礎的な文化から流動的なコミュニティ、さらには空間へと変容を見せ始めている。このワークショップの目的は、ウガンダの過渡的な状態にあるコミュニティの検証を通して、この論点に分け入ろうとするものである。この議論は、コミュニティを再定義するにあたってかなり重要なものになるだろう(田原範子)

 

プログラム:
13:30~ 「趣旨説明」(田原範子)
13:40~ 「ソース、場所、そして源泉を追及するなかでの生活世界の変容」
田原範子(四天王寺大学)
14:10~ 「アフリカ研究の方法論再考」
エドワード・キルミラ(マケレレ大学社会科学部)
14:40~ 休憩
14:50~ 総合討論
司会:太田至(京都大学)
コメンテータ:
Isaac K. Nyamongo(ナイロビ大学)
白石壮一郎(関西学院大学)
松田素二(京都大学)

演題1:「ソース、場所、そして源泉を追及するなかでの生活世界の変容」

講師1:田原範子(四天王寺大学・教授)

要約1:アルバート湖の魚、水、そして天然資源は、ブリサ、西ナイル、そしてコンゴ民主主義人民共和国など広い範囲から人びとを引きつける。私はウガンダ・アルバート湖の東に位置する漁業を生業とするコミュニティのひとつ、ルンガにおいて2001年2月から2010年1月までの間、断続的に調査を実施した。ルンガはかつてニョロ王国の中心地だったホイマ県に属し、ニョロ由来のグング人が住んでいる。
1990年代のおわりから、漁業を生業として暮らす機会を求めて移住してきたアルル人が現在では80パーセントを占める。国の漁業政策が漁法や漁業対象を変化させてきた。何人かの請負人(ほとんどが首都カンパラからのガンダ人なのだが)が村にすみつき、2002年から小魚を買い付けている。
ルンガは異民族が接触し、人びとがその生活世界を維持し変容させる共通の場であり、ミクロコスモスである。またきわめて過渡的なコミュニティとしての特徴も観察される。たとえば、アルル人はアビラやジョクなど祖霊を慰撫する儀礼をおこなっていたが、これらの実践はここ何年か船着き場近辺では見られなくなってきている。文化を維持し、吸収する過程において諸民族が自らを再構成しているのだ。
異質性そして言語、経済活動、そして社会的背景の多様性に影響されながら、人びとが生活世界を再構成する際のミクロ・レベルでの戦術を見ていきたい。

 

演題2:「アフリカ研究の方法論再考」

講師2:エドワード・キルミラ(マケレレ大学社会科学部・教授・学部長)

要約2:アフリカ人研究者であるフランシス・ニャムンジョーは、現代のモダニティが交わる状況について、以下のように書いている。人びとの流れ、資本そして財が、グローバル化の力によってこれまでにない速度で国民国家の境界を越えるようになってきている。境界を横断する人びとの身体にとってグローバル化が実感をともなったリアリティとなっているために、国籍や社会性、そして集団への帰属感がストレスにさらされており、表面上のグローバルな過程の底には、さまざまな衝突と絶え間ない変化が潜んでいる(Nyamnjoh, 2006)。そしてアフリカ研究は、理論的にも方法論的にも、岐路に立っていることを次第に自覚するようになってきている。アフリカのコミュニティに関する研究も、その対象を以下のように変えていくことが求められている。すなわち、民族から諸民族へ、コミュニティから空間へ、単一なものからインターフェースの軌跡へと、そしてさらには、こうしたすべての視点を複合させるように要請されている。
人びとは、文化的にも地域的にも、国民国家の境界も国際的な境界も越えて、時空間をゆきつ戻りつ移動している。アフリカ人研究者そしてアフリカを対象とする研究者は、アフリカのコミュニティを調査するとき、相手が自然とのかかわりにおいて漁業、農業や牧畜、いずれを生業にしていても、自分の理論、とりわけ方法論的なアプローチについて再考しなければならない。それゆえに、人びとが生活世界を構成するためにとっているミクロ・レベルの戦術を理解するためには、生活経験がもたらされる空間に意識的にならなければならない。そのためには、あるときは回顧的にあるときは予見的に、それを明らかにする方法論が必要なのである。

 

第46回「東南アジアの社会と文化研究会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月19日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html




話題提供者:福岡正太(国立民族学博物館)

演題:聖人の力を伝えるガムラン:チルボンのゴン・スカティ

要旨:
奏される。このゴン・スカティを取り上げ、東南アジアに広がるゴング音楽やインドネシアのガムランの中にどのように位置づけることができるか、チルボンの歴史や文化の中でどのような役割を果たしてきたか、そして、世代交代が進む中で、特にイスラームとのかかわりにおいて、ゴン・スカティを支える価値観にどのような葛藤がみられるのかを考察したい。
ゴン・スカティは、他のガムランと比較すると、東南アジア島嶼部に広くみられるゴング・チャイム(小型のゴングを複数並べてメロディを奏する楽器の総称)を中心したアンサンブルとの共通点を多くもち、比較的古い形を残すガムランである。ガムランは、ヒンドゥー・ジャワ文化の重要な部分を占めているが、ゴン・スカティは、聖人グヌンジャティ王がイスラームを広めるためにもちいたとされ、そのバラカ(聖人に授けられた超能力)を伝えていると考えられている。一方、ゴン・スカティを支える神秘主義的な信仰は、正統的なイスラームとは相いれないものであり、チルボンの人々の間にも微妙な価値観の葛藤を生み出しつつある。

 


研究会ホームページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/syakai-bunka/index.html

備考
・事前の参加予約は必要ありません。
・当日は、資料代として 200円をいただきます。
 


 
[ 研究会世話人]
杉島敬志 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林行夫 (京都大学地域研究統合情報センター)
速水洋子 (京都大学東南アジア研究所)
伊藤正子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

「35年間のアジア研究でわかったこと、35年間でアジアがかわった点」[アジア研究協会35周年記念講演会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月19日(金)15:00-18:00
場 所:国際文化会館(東京・六本木)
会場:岩崎小弥太記念ホール 15:00~18:00 シンポジウム
樺山・松本ルーム  18:00~20:00 懇親会
参加費:無料

アジア研究協会35周年記念講演会
「35年間のアジア研究でわかったこと、35年間でアジアがかわった点」

15:00-15:10 挨拶 立本理事長
15:10-15:30 「地域研究の発展について」 平野健一郎(早稲田大学教授)
15:30-15:50 「35年をふりかえって」 市村真一 (京都大学名誉教授)
15:50-16:30 講演 村井友秀 (防衛大学教授)
「東アジアの戦争と平和」
16:30-16:40 コーヒーブレイク
16:40-17:20 講演 城山智子 (一橋大学教授) 
「上海の150年:開港場から博覧会都市へ」 
17:20-18:00 講演 河村昌子 (千葉商科大学准教授)
「ポスト文革の中国文学-張承志の文学活動を軸に-」

18:00-20:00 懇親会

 


東南アジア研究所
中口 義次

 

「映像人類学者Bao Jiang監督と雲南映像を観る」[第30回映像なんでも観る会](関連する学会・研究会)

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日 時:3月18日(木)15:30~17:30
場 所:京都大学川端キャンパス共同棟4階セミナー室

http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html
(共同棟は稲森財団記念館の裏手にある5階建ての建物です。
討論は主に英語で行います。会の終了後、懇親会を予定しております。)

発表者:Bao Jiang
中国社会科学院副研究員
http://anthropology.cass.cn/view.asp?articleid=225.
IUAES 映像人類学理事会理事
www.cva-iuaes.com


上映作品:

1.Guiding Souls of the Dead to the Deities’ World, 49min. 2005
2.Granny Glory, 43min. 2009

Film 1.
Guiding Souls of the Dead to the Deities' World, one chapter of
Brother of the Nature II

by Bao Jiang, 49 min, 2005, Location:Southwest of China
Language: Naxi (in English Subtitles)

Synopsis:
Brother of the Nature II documented a funeral in the tradition of
Do-bbaq religion of the Naxi. Generally speaking the funeral is
composed of two parts. The priests Do-bbaq deal with things
related to the dead in the first part and they deal with things
related to the living in the second part. The ritual titled Guiding
Souls of the Dead to the Deities World belongs to the first part.
The theme of the ritual is Do-bbaq offering to the deities and
getting the power from them, redeeming the soul of the dead
from the devils and guiding it to the ancestors and deities’ world.

Film 2.
Granny Glory

by Bao Jiang, 43 min, 2009, Location: North of China,
Language: Chinese (in English Subtitles)

Synopsis
Granny Glory is a text narrated mainly by sounds and images
rather than words. The author interpreted the belief in Granny
of Han Chinese in the border area between Hebei, Shanxi and
Henan provinces in the north of China. The film is selected in
Göttingen International Ethnographic Film Festival 2010.


Contact:
Itsushi Kawase (Kyoto University, ASAFAS)
kawase07[at]gmail.com

 

「コンゴ盆地森林居住民の文化と現代的課題」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月13日(土)13:00-18:00 (18:30-20:00 懇親会)
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階 大会議室・中会議室

シンポジウム「コンゴ盆地森林居住民の文化と現代的課題」のご案内

 

このたび本センターでは,下記の要領でシンポジウムを開催します。このシンポジウムは,本センターの市川光雄教授が本年度をもって京都大学を定年退職される機会に,アフリカ熱帯林地域の研究を振り返るとともに,この地域が抱えている課題について考えようというものです。海外からは,ピグミー及び隣接諸民族の言語,及び言語起源の研究で著名なDidier
Demolin博士と,中央アフリカにおける先住民の権利確立に向けた実践的研究を精力的に行っておられるJerome
Lewis博士をお招きしております。

* 13時~「趣旨説明」木村大治(京都大学アフリカ地域研究資料センター)
* 13時10分~「中部アフリカの農耕文化史」小松かおり(静岡大学人文学部)
* 13時50分~ “Comparative and Historical Aspects of the Language
Spoken by the Pygmies of the Ituri Forest” Didier Demolin (Laboratoire de Phonologie, Universit? Libre de Brussel)
* 14時30分~ ポスター発表 コアタイム (10名以上が発表の予定)
* 15時30分~ “Pygmies and the GPS in Central Africa. What Has
Happened and Where Is It Going?” Jerome Lewis (Department of Social Anthropology, University College London)
* 16時10分~「GPSを利用して描くバカの森林利用の季節変異と多様性」安岡宏和 (法政大学人間環境学部)
* 16時50分~ 休憩
* 17時00分~「コンゴ盆地の歴史生態学と現代の課題」市川光雄(京都大学アフリカ地域研究資料センター)
* 17時30分~「総合討論」 (司会 木村大治)
* 18時30分~20時00分 懇親会

なお,本シンポジウムの内容にも関連した2冊の書籍(『森棲みの生態誌-アフリカ熱帯林の人類学I』『森棲みの社会誌-アフリカ熱帯林の人類学II」』)が,2010年3月頃に京都大学学術出版会から刊行される予定です。
 

 

「アボリジニ・アートの起原―工芸のグローバライゼーションと芸術」[京都人類学研究会3月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:3月11日(木)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学吉田南構内総合人間学部棟1102講義室
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm

【演題】
アボリジニ・アートの起原―工芸のグローバライゼーションと芸術

【発表者】
窪田幸子(神戸大学大学院国際文化学研究科)

【コメンテータ】
細川弘明(京都精華大学人文学部環境社会学科)

【要旨】
オーストラリア先住民アボリジニの美術工芸の20世紀におけるおおきな変転は、オーストラリア国家と先住民との関係の変化を象徴するものといえる。彼らの伝統的な生活において、ローカルな意味を持つ儀礼具や装飾文様が、20世紀初頭に人類学者やキリスト教宣教団によって「美術工芸品」として見出され、1970年代にはじまる政府の介入によって流通市場にのり、そして、20世紀末には、アボリジニ・アートとして世界的に有名になった。この展開はオーストラリア国家におけるアボリジニの地位の変化ともパラレルに進んできたのであった。
その一方で、この現象は、「工芸」をめぐるローカルな価値体系が、グローバルに広がり、また芸術という価値体系が、アボリジニ社会のローカルな場に浸透してきていることともいえる。つまり、グローバル化とローカル化がせめぎあう場面が、美術工芸をめぐって現出しているのであり、そして、それはオーストラリアのアボリジニ社会という場に限定的なものではなく、かなりの程度の普遍性をもって世界的に見ることのできる現象である。
オーストラリアに固有なアボリジニの美術工芸に、20世紀に起きた変化のダイナミズムについて、その内実を丁寧に追ってみることにする。そこからは、「もの」をめぐっておきている先住民、国家、国際的な動きの間の動態が具体的なものとして見えてくるだろう。先住民をめぐる現代的状況の理解の一助とすると同時に、マテリアル・カルチュアの新しい研究についても考察してみたい。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp

飯田玲子 飯塚真弓 伊藤千尋 北沢直宏 武田龍樹 秦玲子 堀江未央 光保謙治 八塚春名 井家晴子 小池郁子 木村周平 中村亮 西本太 松尾瑞穂 宮本万里

京都人類学研究会代表 田中雅一

 

"Myint Thein"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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/en/article.php/20100309

"Crossroads Setting of Temples in Nepali Towns"(Related Conferences/Research Seminars)

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/en/article.php/20100307

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 中間成果報告会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月6(土) 13:30~16:30
場 所:守山市生涯学習会館エルセンター ミーティングルーム
(守山市勝部3丁目9-1 JR守山駅から徒歩15分)
http://www.usennet.ne.jp/~eru/

 

プログラム:

13:30 開会あいさつ 水野広祐(東南アジア研究所)
高谷好一(聖泉大学)
趣旨説明 安藤和雄(東南アジア研究所)

フィールドステーションの活動報告
13:45 守山フィールドステーション
・「漁師のスシ桶に学ぶこと -資源としての在来魚の再検討-」
嶋田奈穂子(生存基盤科学研究ユニット・守山FS研究員)
・「在所の方から学ぶ野洲川流域調査」
藤井美穂(生存基盤科学研究ユニット)

14:15 朽木フィールドステーション
・「余呉の課題・椋川の課題」
今北哲也(生存基盤科学研究ユニット・朽木FS研究員)

・「『くらしの森』を再構築する -火と水のエネルギーを活用した、源流域での生業基盤づくり-」
黒田末壽(滋賀県立大学人間文化学部)

・「地域と関わっていくということ -余呉での取り組みから-」
増田和也(生存基盤科学研究ユニット・朽木FS研究員)

15:00 休憩

15:10 亀岡フィールドステーション
・「近世の筏にみる『したたかさ』」
原田早苗(生存基盤科学研究ユニット・亀岡FS研究員)
・「保津川の筏流しを通しての地域の知恵とそのつながり」
河原林洋(生存基盤科学研究ユニット・亀岡FS研究員)

15:40 海外部門
・「活動の経過報告」
矢嶋吉司(生存基盤科学研究ユニット)

16:00 総合討論(座長:安藤和雄)

16:30 終了(終了後、守山FSにて懇親会を予定しています)

 

[平成21年度第2回 次世代の地域研究](関連する学会・研究会)

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日 時:2010月3月4日(木)13:00~18:30
場 所:東南アジア研究所 稲盛財団記念館3F 小会議室
(京都市左京区吉田下阿達町 46川端通り荒神橋東詰め)

 

【プログラム】
13:00~13:20 趣旨説明
小林 知(東南アジア研究所・助教)

13:20~14:30 発表(1)
「市場経済移行後のカンボジアにおける外資の役割:現状と課題」
ンガウ ペンホイ(名古屋大学大学院国際開発研究科・助教)

14:35~15:45 発表(2)
「プノンペンにおける小規模縫製業の自律的発展の可能性」
柴沼晃(政策研究大学院大学・博士課程院生)

15:45~16:00 ブレイク

16:00~17:10 発表(3)
「持続的なビジネスの発展と社会的投資の役割」
功能聡子(ARUN・代表)

17:10~18:30 ディスカッション
コメンテーター1: 矢倉研二郎(阪南大学経済学部・准教授)
コメンテーター2: 山田裕史(上智大学アジア文化研究所・PD)

※終了後、懇親会を予定しています。

連絡先:小林知(東南アジア研究所、kobasa[at]cseas.kyoto-u.ac.jp)

※以下、発表要旨:

(発表1)
1993年の総選挙後、カンボジアは経済構造改革を強いられた。その政策の一つは、破壊された国内経済を外国直接投資(以降、外資)で賄うことであった。
1994年に、外資の積極的な導入を促す投資法(Law On Investment: LOI)が制定されたことにより、縫製を中心とした産業が発展し、その後のカンボジア経済成長のエンジンとなっている。しかし、外資による縫製分野への一極集中的な投資は、外部ショックに弱く、さまざまな課題も露呈している。本発表では、マクロ経済の観点からカンボジアにおける外資の役割を振り返り、その現状と課題を考えたい。

(発表2)
大規模縫製工場による輸出指向型生産は、輸出と雇用の増加を通じてカンボジアの経済成長に貢献してきたが、その発展は海外からの直接投資動向という外的要因に依存する上に、国内での資本蓄積に繋がりにくいという課題がある。本発表では、プノンペンにおける縫製業の家族経営事業所の集積に注目し、これらが自律的発展の軌道に乗り、カンボジアの経済成長の新たな担い手となるための条件について検討する。

(発表3)
貧困削減、女性の自立などの社会課題の解決は、従来、海外からの支援やNGOの活動により行われてきたが、近年、援助に依存しない持続的なビジネスによる方法で取り組む起業家が増えている。本報告では、カンボジアのローカルNGOを例にとり、援助を受ける側からビジネスの主体へと変化する過程での課題、特にそこに必要とされる新しい金融の仕組みについて検討する。

 

[在来知研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月3日(水)14:00-18:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階小会議室Ⅰ

http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html


【内容】

発表者1.野口真理子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「エチオピア西南部の高齢者の生活と「ケア」の地域的役割」

発表者2.金子守恵(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「エチオピア西南部「高地」に暮らす人びとの身体:身体的な痛みのあらわれ方とその語り方」

発表者3.佐川 徹(京都大学アフリカ地域研究資料センター)
「大規模開発プロジェクトが周縁地域に与える影響:エチオピアのダム/農場建設とダサネッチ」

 

発表時間は質疑応答を含めて60~80分程度です。

 

「南アジア周縁地域の開発と環境保全のための当事者参加による 社会的ソフトウェア研究」[世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年3月2日(火)14:00-17:00
場 所:稲盛新棟3階小会議室

 

主 催:世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業
「南アジア周縁地域の開発と環境保全のための当事者参加による社会的ソフトウェア研究」代表:安藤和雄

共 催:京都大学東南アジア研究所共同研究会「農村開発における地域性」

代表:安藤和雄
科学研究費基盤A「ベンガル湾縁辺における自然災害との共生を目指した在地のネットワーク型国際共同研究」

 

2007年10月から2010年3月末までの2年半に渡って実施してきた本プロジェクトは、バングラデシュとネパールにおける開発と環境保全という二律背反的問題に対する現地NGOの事業経験に焦点をあて、草の根で直面している問題の発見や、問題解決のための現場の経験を紡ぎだす手法を「社会的ソフトウェア」と呼び、そのアプローチを当事者との共同によって構築することを目指してきた。
本成果報告会では、この実践に基づく研究プロジェクトからみえてきた地域研究の可能性について、参加者とともに議論したい。

【プログラム】
14:00-14:10 趣旨説明

14:10-14:40 問題意識とプロジェクトの概要(矢嶋)
・「公益型環境問題」をめぐって
・行政の「壁」
・NGOの当事者性

14:40-15:10 「社会的ソフトウェア」の構築(南出)
・PLA&KJ法を用いた経験の分析的表現
・アクションプラン作成フロー

15:10-15:30 休憩

15:30-16:00 地域研究としての展望(安藤)
・環境問題の社会性
・「実践型地域研究」の可能性

16:00-17:00 全体討議

17:00 終了後、懇親会


安藤 和雄(代表)京都大学東南アジア研究所/准教授
藤田 幸一 京都大学東南アジア研究所/教授
藤倉 達郎 京都大学大学院アジアアフリカ地域研究研究科/准教授
矢嶋 吉司 京都大学東南アジア研究所/研究員
南出 和余 京都大学地域研究統合情報センター/学振特別研究員
田中 雅子 日本福祉大学大学院国際社会開発研究科/博士後期課程
現地カウンターパート
バングラデシュ Environment Coping Forum
Society for Social Service
ネパール Community Development Organization
Martin Chautari

連絡先:
京都大学東南アジア研究所
安藤和雄 ando[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
本プロジェクトURL:http://ecf.cseas.kyoto-u.ac.jp/

 

「定量データ分析」[「CIAS談話会」合同研究会](関連する学会・研究会など)

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日  時:2010年3月1日 (月) 13:00~16:00 (予定)
場  所:京都大学地域研究統合情報センターセミナー室
(稲盛記念館2階213室)

プログラム(予定):

13:00-13:15      講演者紹介と研究報告等(梅川)

13:15-14:05 「モンゴル牧畜社会における銀製品―その経済的な価値と文化的な価値」風戸真理

(14:05-14:20   休憩)

14:20-15:50   「アルファベット転記されたビルマ語地名に関する解析的研究(仮)」
                              澤田英夫

* 講演時間は質疑応答を含む

「中道派の地域間比較(1)―東アラブとマグレブ―」[KIASユニット2第2回研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年2月28日(日)13:00~17:00
会 場:大阪大学世界言語研究センターB棟6階南アジア専攻共同研究室
(下記URLで会場の場所やアクセスをご確認ください)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/minoh.html

 

大阪大学「民族紛争の背景に関する地政学的研究」プロジェクトと共催でKIASユニット2「中道派」研究会「中道派の地域間比較(1)――東アラブとマグレブ――」を2月28日(日)に下記要領で行います。

発表1:吉川卓郎(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部)
「アブドゥッラー2世国王治世下のヨルダン政治とイスラーム行動戦線党の動向」


発表2:若桑 遼(上智大学グローバル・スタディーズ研究科博士課程)
「20世紀前半チュニジアの宗教・教育機関ザイトゥーナ・モスクにおける「保守」と「改革」――独立後の世俗主義国家体制を展望して――」

 

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第21回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年2月26(金) 16:00~19:00
場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 
発表者1:安藤和雄(東南アジア研究所)

発表タイトル:バングラデシュにおける農村開発フィールドスタディーの社会的ソフトウエア的分析演習

発表内容:1月下旬に10日間の日程で、バングラデシュの農村開発の現場でスタディ・ツア-を行いました。その経験をいかに「普遍化する」のかを、東南アジア研究所が実施してきた「世界のニーズに対応する地域研究」事業で開発中の社会的ソフトウエア分析方法を演習的に適応させて分析の演習を行います。



発表者2:鈴木玲治(生存基盤科学研究ユニット・東南アジア研究所)

発表タイトル:地域の将来像をどう描くのか -2年間の活動を振り返って-

発表内容:当プロジェクトがスタートして、約2年が経過しました。当プロジェクトでは、守山、朽木、亀岡にある3つのフィールドステーションを拠点に、研究者、地域住民、地方自治体、地元NPO等、立場の異なる人々が協働しながら、日本の農山村の望ましい将来像を共に構築していくことを目指しています。
本報告では、この2年間の活動を振り返りながら、これまでの成果を総括すると共に、本プロジェクトの将来の展望について報告します。

 

「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」[平成21年度 京の府民大学 京都大学アフリカ地域研究資料センター公開講座 ](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年02月20日 15:00~17:00
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室(京阪 神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)

http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html


スピーカー:西真如、織田雪世、黒崎龍悟
受講料:1000円(1回分)

 

<詳細>
公開講座のホームページ(登録フォームがあります)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講を希望される方は事前登録をお願いします

今年度の公開講座は、今回が最終回です。来年度には、新しい公開講座を企画中です。ホームページなどでご案内いたしますので、ぜひ、お越しください。

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

なお、この講座は、第167回アフリカ地域研究会との共催です。

 

 

「東南アジアでの持続的な林業は可能か?:現状分析と展望」[東南アジアの自然と農業研究会 第144回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年2月19日(金) 16:00~18:00
場 所:東南アジア研究所 稲盛財団記念館3F 中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町 46川端通り荒神橋東詰め)

題目: 『東南アジアでの持続的な林業は可能か?:現状分析と展望』
発表者: 神崎 護 氏(京都大学農学研究科森林科学)

 

【発表要旨】
バイオエネルギー活用や,循環可能でカーボンニュートラルな資源の重要性が高まる中,木材資源の利用もさらに拡大することが予想される.同時に,カーボンシンクとしての森林の重要性と,生物多様性の保全対象としての森林の重要性も高まっている.東南アジアの熱帯林は,低コストでの木質資源の供給源となりえると同時に,巨大なバイオマスを持ち,高い生物多様性を内包するという点で,両者のバランスが強く求められる地域である.過剰伐採,農地化,統治能力の欠如などによる森林消失がいまだに進む地域で,森林の管理主体である林業会社や林業局,あるいはローカルな森林ユーザーがもつ技術面での問題については,十分に検討されてこなかったように思われる.研究会では東南アジア各国での実施したわれわれの研究グループの研究事例を交えながら,下記の4点について報告し,関連分野の方々との活発な議論の材料を提供したい.
1) 択伐天然林が持つ矛盾:現在択伐の対象となる樹種の多くは,成長が早く材の比重が軽く加工しやすい特性を持つが,更新のための光要求性が高い.このため,択伐による林冠疎開では,更新が円滑に進まないという矛盾を内包している.持続性確保のためには,樹種の生活史全体を視野に入れた択伐手法の開発が必須である.別のオプションとして,伐採対象樹種を択伐施業の下で円滑に更新可能な樹種へと変換することも考えるべきである.
2) 植林林業が持つ問題:ユーカリやアカシアを利用する産業造林は,伐期が3から8年と極めて短く,養分収奪や土壌エロージョンの面では農業的なシステムとあまり代わりがなく,林地が持つ環境サービス機能の面ではほとんど期待できない生態系ではないだろうか.このような超短伐期のシステムにおける持続性の確保には農地生態系的な取り扱いが極めて重要ではないかと思われる.
3) ローカルな需要への対応:実態が十分把握できていないのが,薪炭のための利用である.このような薪炭利用の多くは,国有林内での違法行為に近い形で行われることが多く,利用の技術や効率的利用への技術開発は残念ながら不十分である.日本が有するクヌギなどを主体とした低林施業と呼ばれる薪炭林管理技術は,熱帯各国でも十分に応用可能なのではないだろうか?
4) 保護vs.利用の二分論を超えて:統治面においては土地利用区分を明確化することは,森林の有効な利用と保護にとってクリアーすべき点であろう.しかし,東南アジア熱帯においては,農地拡大の圧力がいまだ強く,林地に依存する住民の比率が高いため,机上の保護区設定はほとんど有効性を持たない地域が多い.利用と保護のカップリングのような仕組みの検討が重要だろう.REDDと呼ばれる森林消失速度低減による炭素発生量抑制の国際的な仕組みにおいても,統治の極めて難しい奥地林をどのように有効に保全していくのか,制度的な検討がきわめて重要と思われる.

 

*会の後に懇親会を予定しております。ふるってご参加ください。

□問い合わせ先:
佐々木綾子 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
Tel. 075-753-7839 mailto: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
田中耕司 京都大学地域研究統合情報センター
Tel. 075-753-9600(センター長室)、9603(代表)、7307(研究室)
mailto: kjtanaka[at]cias.kyoto-u.ac.jp

■WEB SITE: http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/

 

「ザール・カルトにみられる精霊の企業家的精神:霊媒と宗教の研究」[第166回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第166回アフリカ地域研究会のご案内
 

演題:Spiritual Entrepreneurship in Zar: A Study on Spirit Mediumship and Religion
(ザール・カルトにみられる精霊の企業家的精神:霊媒と宗教の研究)

日 時:2010年2月18日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

講師:Mr. Setargew Kenaw
(JSPS long-term research fellow / Department of Philosophy, College of Social Science, Addis Ababa University)
セタルゴ・ケナウ氏(日本学術振興会長期招へい研究者・アジスアベバ大学社会科学部哲学科)

要約:

本発表の主要な目的は、ザール・カルトが他の宗教の信仰や実践の要素を取りいれて、自らの力を増すことを通じて要素を再構成する、その企業家的ともいえる能力についてあきらかにすることにある。ザール、すなわちエチオピアその他のアフリカの角地域の国々や中東にみられる多様な憑依現象は、その作用において多元的であるだけでなくダイナミックかつ可変的であると考えられる。このような特徴から、ザールは、キリスト教やイスラムなどをふくむ異なる分野も積極的にとりいれていく。民族誌的な調査をおこなった結果、ザールが、他の様々な知を生産する結節点からなるネットワークのなかで企業家的精神を内に秘めた知の生産拠点そのものである、という私の見方が十分支持できるものと考えるようになった。
*本発表の内容は昨年12月に米国Cultural Anthropology 誌に投稿した論文にもとづく。

The principal aim of this paper is to show zar ’s capacity to take
up elements of other religious beliefs and practices and reconstitute them
by way of augmenting its own power. This study assumes that zar ? a variety
of spirit possession in Ethiopia, other horn of African countries and the
Middle East ? is not only multidimensional but also dynamic and flexible
in its workings. Because of these features, it actively appropriates other
spheres including Christianity and Islam. The information collected using
basic ethnographic methods substantiates the line of argument that the
author has developed, namely zar is an active knowledge production center
in the network of other knowledge production nodes, enshrining it with an
entrepreneurial spirit.
*The article is submitted to: Cultural Anthropology (Journal of the
Society for Cultural Anthropology) (Submitted Dec. 2009)

 

"Mochtar Pabottingi"[Special Seminar] (2010/02/09)(Related Conferences/Research Seminars)

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English page>>
/en/article.php/20100209

“Health Crisis!!! Business Chances Creation”[第6回 京都大学東南アジアフォーラム](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年2月6(土)  8:30~16:30
場 所:マンダリンホテル(ラーマ四世通り)

テーマ:“Health Crisis!!! Business Chances Creation”
参加予定:吉川潔理事、タイ人同窓会メンバー、在バンコクのタイ人大学生など

 

※タイ人側から二名、京都側から一名(松林公蔵教授)のご講演のあと、パネルディスカッションを予定。
※フォーラム終了後、同ホテル内の別室で懇親会を予定

 

[東南アジア学会関西地区2月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年2月6日(土)14:30~17:30
会 場:京都大学稲盛記念会館3階 小会議室II

14:30~15:30 報告 

鈴木絢女(日本学術振興会特別研究員)

「マレーシア政治体制論の再構築―『協議・相互主義的制度』としての政治的自由の制限」

15:30~15:50 休憩
15:50~17:30 コメント&ディスカッション

コメンテータ―:
山本博之(京都大学地域研究統合情報センター)
中西嘉宏(アジア経済研究所)

【報告要旨】
マ レーシアは、1971年以降、競争的選挙を実施する一方で、政治的、市民的自由を法律によって相当程度制限するという特徴を持つ政治体制を持続させてき た。従来の研究は、このような政治体制につて、(1)政府や与党、資本家、多数派民族が、自らの権力維持と反対勢力抑圧のために自由を制限する制度を構築 すると論じ、(2)このような制度の運用に由来する「対抗勢力」の相対的な弱さから、その持続を説明してきた。

しかし、このような「恣意・権威的命令」としての制度の見方では、野党や社会団体による政策や政権への反対運動や、政策形成への参加の実態を捉えきれないうえに、このような実態を所与としたときのマレーシアの政治体制の持続を十分に説明しえない。

この問題を踏まえて、本研究は、言論、出版、結社の自由など政治的自由を制限する法の構築と運用に焦点をあて、「協議・相互主義的制度」という見方を提示し て、同国の政治制度を理解しなおしたうえで、体制の持続を説明し、その限界や変化の可能性について述べる。事例としては、民族的属性に由来する権利を定め た憲法規定に関する言論の自由を制限した1971年憲法(修正)法、社会団体の振る舞いを規律する1981年、1983年結社法(修正)法、「知る権利」 をめぐる1986年国家機密法(修正)法、報道のあり方をめぐる1987年印刷機・出版物法(修正)法を見る。

「協議・相互主義的」制度と は、(1)政府、与党、多数派民族、社会団体、野党、少数派民族の間での議論、取引、妥協といった協議的過程を経て、双方の「合意」として成立し、(2) 「合意」形成過程に参加した様々な主体間での「箍のはめあい」としての性格を持ち、少数派のみならず政府や与党をも拘束し、したがって、(3)少数派も含 めた包括的参加を保障する制度である。このような制度を核とする政治体制が持続しやすいのは、制度構築時に成立する広範な「合意」と包括的参加によって、 政治制度への反対が起こりにくいためである。ただし、制度を支える「合意」の基盤が限定的な場合や、世代交代等により「合意」が正当性を失う場合には、制 度変更圧力が高まりうる。

 

世話人・連絡先 Contact:
片岡樹 Tatsuki Kataoka kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 Takashi Hasuda hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 Yoko Hayami yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第20回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年2月6日(土) 14:00~17:00
(時間・場所が通常とは異なります。ご注意ください)

場 所:京都学園大学 バイオ環境館4F、B4-2教室
http://www.kyotogakuen.ac.jp/~o_bio/NEW/Access/
JR亀岡駅より京阪バス(57系統・60系統)で約10分

発表者:原田早苗(亀岡FS研究員)

発表タイトル:「したたかさ」というレジティマシー(正統性・正当性)

発表内容:毎年30万人が訪れる「保津川下り」は、筏・舟運を起源とし、丹波の材木や農作物を中心とする輸送から観光へと形を変えて今日まで続いている日本でも歴史のある川下りである。本報告では、その起源となる近代の筏・舟運に焦点を当て、どのように関係者が利害関係を調整し、保津川でのレジティマシーを獲得していったのかについて報告する。


京都大学生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
鈴木 玲治
TEL:075-753-7837
e-mail: rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jp

 

「クエにおけるバイモーダル・コミュニケーション:消えゆくブッシュの コミュニケーション芸術」[第165回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第165回アフリカ地域研究会のご案内
 

演題:クエにおけるバイモーダル・コミュニケーション:消えゆくブッシュの コミュニケーション芸術

日 時:2010年2月4日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:稲盛財団記念館3階318号室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

講師:Dr. Matthias Brenzinger(マティアス・ブレンジンガー博士)
・Tenured researcher at the Institute for African Studies,
University of Cologne(ケルン大学アフリカ研究所・終身研究員)
・Visiting Professor, ASAFAS, Kyoto University
(京都大学ASAFAS・客員教授)

要約:

クエの古老が述べたように,狩猟採集民の真の故郷はブッシュである.
狩猟行においては,ほんの囁きでさえハンターを生命の危機に陥れかねないので,音を立てることは厳禁とされる.このため,クエのハンターは特定の動物に言及するために標準化されたサインを用い,方向を指示するためにジェスチャーを使用する.本発表では,クエの古老たちのバイモーダル(ジェスチャー-映像および聴覚-口述)・コミュニケーションを記述・分析する.ジェスチャー-映像的な手段は,対面コミュニケーションにおいて空間的な情報を伝える,時間軸におけるポイントを特定する,場所への距離を記述する,子どもの年齢を示す,といった行為を行うための最も重要な道具である.ジェスチャーの分析では,まずジェスチャーの語彙,すなわちさまざまな動物およびその形態や動作などを指すためにほぼ標準化されたサインについて報告する.第2に,会話を行う時にそれと共に生じるジェスチャー,すなわち手や頭の意味ある動かし方などについて述べる.第3に,クエ語では言語的には表現できない年齢,距離,時間軸におけるポイントといった情報を伝えるために用いられるジェスチャーについて報告する.

 

[棚田フォーラム](関連する学会・研究会)

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日 時:2010月2月4日(木)13:00~16:30
場 所:京都府丹後農業研究所 講堂(2階)(京丹後市弥栄町黒部)

 棚田は、山と里と海をつなぎ、ふるさとを形作る、地域と自然と生活の基盤として、先人が切り開き、人々の歴史と共に営々として受け継がれてきました。棚田は豊かな自然環境と人々の生活を育むとともに、人々に自然と調和した美しい景観を提供する地域の資源でもあり、また、水を貯めて、人々の生活を潤し、国土を保全する自然のダムとして人間社会の安心と安全にも深く寄与してきました。
しかし、大規模化・効率化できない棚田での米づくりは多くの労力を要し、地域では過疎・高齢化と耕作放棄が進み、棚田の荒廃は鳥獣害のいっそうの深刻化を招き、多面的機能を失うことにより、人々の生活の安全をも脅かされるに至っています。
他方で、棚田を保全し、甦らせるための様々な企画・取組・活動が展開されています。それは地元住民だけにとどまらず、都市住民との交流を深めながら、行政や大学・研究機関などとも協働した創意工夫ある取組が各地で展開されています。
丹後地域においても、伊根町新井の千枚田、袖志(京丹後市丹後町)や上世屋(宮津市)など各地で様々な取組が行われています。棚田で培われ伝えられてきた技術や文化は、「効率化」とは違った視点での棚田の価値と活用の再発見を示唆しています。そして、これまでの棚田保全活動の経験により、棚田の存在価値と継続的に活かしていくための課題も少しずつ浮き彫りになりつつあります。
これまでに丹後地域で取り組まれてきた棚田保全活動を検証し、「棚田を保全すること」の意味と意義、課題を考えるフォーラムを開催し、これからの棚田保全活動や地域と都市部との関わりなどを検討するために、「丹後・棚田フォーラム『棚田のいま、これから・・・』」を下記のとおり開催しますので、関係者の皆様や興味のある皆様方にご参加いただきますよう、ご案内申し上げます。
 

 

内 容  講演と取組事例報告、パネルディスカッション
(1)講 演
1 アジアの中山間地農業から棚田農業と日本の保全活動を
考える
[講師]安藤 和雄(京都大学東南アジア研究所教授)
2 丹後の棚田における「こなわ・かんだ」の役割
[講師]中村 均司(丹後農業研究所所長)
(2)取組報告
1 上世屋における棚田復活と稲作の取組
[講師]井之本 泰(合力の会 代表)
2 新井千枚田での「都市農村交流」稲作と棚田保全
[講師]福満 敏博(伊根と新井の千枚田を愛する会 代表)
(3)パネルディスカッション
『棚田のいまとこれからを考える』
[コーディネーター]中村 貴子(京都府立大学生命環境科学研究科助教)

 

「南アジアの気象環境と人間活動に関する研究集会」[第135回生存圏シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年1月31日(日) 13時~
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館小会議室Ⅱ

主 旨:南アジアにおける人間活動は,モンスーンによる雨期,乾期の明確な季節変化,雨期の活発期と停止期の季節内変動,日変化など様々な時間,空間スケールを持った気象現象によって大きく影響を受けています.さらに,サイクロン,洪水,トルネードなどの気象災害も多発しています.このような厳しい気象条件と共生している人間生活を,社会科学と自然科学の立場から総合的に議論することを目的として,この研究集会を開催致します.

なお,この研究集会は,以下の3つの研究プロジェクトの研究報告会を兼ねます:
・京都大学東南アジア研究所公募研究「巨大災害に対する民衆の知恵―ミャンマー・イラワジ管区マウービン群の村落における事例研究」(研究代表者:林泰一(京都大学防災研究所))
・京都大学東南アジア研究所共同研究会
「 農村開発における地域性」(研究代表者代表:安藤和雄(京都大学東南アジア研究所))
・科学研究費基盤A「ベンガル湾縁辺における自然災害との共生を目指した在地のネットワーク型国際共同研究」(研究代表者:安藤和雄(京都大学東南アジア研究所))

【主旨説明】13:00-13:05 林泰一(京都大学防災研究所)
【セッションⅠ 農業・地域】13:05-14:25 座長 宮本真二(琵琶湖博物館)
13:05-13:25
インド・アッサム州、ブラマプトラ川氾濫原における2009年モンスーン期の稲作
浅田晴久(京都大学アジアアフリカ地域研究科)
13:25-13:45
バングラデシュの自然災害を巡って
内田晴夫(農研機構近中四農研センター)
13:45-14:05
世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業:「南アジア周縁地域の開発と環境保全のための当時者参加による社会的ソフトウェア研究」の成果報告-バングラデシュ・ハオールにおけるケーススタディを中心に
南出和余(京都大学地域研究統合情報センター)
14:05-14:25
南アジア周縁地域の開発と環境保全のための当時者参加による社会的ソフトウェア研究の成果と展望
安藤和雄(京都大学東南アジア研究所)
【休憩】14:25-14:35
【セッションⅡ 気象Ⅰ】14:35-15:55 座長 山根悠介(京都大学東南アジア研究所)
14:35-14:55
バングラデシュにおける夏季モンスーン期の雲システムの季節内変動
津島俊介(京都大学理学研究科)・林泰一(京都大学防災研究所)・山根悠介
(京都大学東南アジア研究所)・寺尾徹(香川大学教育学部)・村田文絵(高知大学理学部)・木口雅司(東京大学生産技術研究所)
14:55-15:15
インド亜大陸北東部の降水過程
康アルム(京都大学理学研究科)・林泰一(京都大学防災研究所)
15:15-15:35
バングラデシュにおける竜巻被害についての現地調査報告
山根悠介(京都大学東南アジア研究所)・林泰一(京都大学防災研究所)・木口雅司(東京大学生産技術研究所)・Ashraf Mahmmood Dewan(Dhaka University)・Yead Arefin(Dhaka University) ・Taiabut Rahman(Dhaka University)
15:35-15:55
インドネシアアカシアマンギウム大規模造林地における降水特性
山根悠介(京都大学東南アジア研究所)・塩谷雅人(京都大学生存圏研究所)・林泰一(京都防災研究所)・Rosyid Gunawan(Musi Hutan Persada)
【休憩】15:55-16:15
【セッションⅢ 気象Ⅱ】16:15-17:15 座長 木口雅司(東京大学生産技術研究所)
16:15-16:35
2008年夏季のバングラデシュにおける多降水量日の特徴
高橋宏児(高知大学理学部),村田文絵(高知大学理学部)
16:35-16:55
バングラデシュにおける大気安定度からみた季節変化
村田文絵(高知大学理学部)
16:55-17:15
降水同位体観測ノススメ
一柳錦平(熊本大学大学院自然科学研究科)
【セッションⅣ 地域・農村】17:15-17:55 座長 内田晴夫(農研機構近中国農研センター)
17:15-17:35
バングラデシュ農村の食生活から見た資源の入手と利用の実態について
吉野響子(東京大学大学院)・ジブン ネッサ(バングラデシュ農業大学)・ラシェドゥール ラーマン(京都大学大学院)
17:35-17:55
ブラマプトラ川流域の高所~低所における民族移動と土地開発
宮本真二(琵琶湖博物館)・安藤和雄(京都大学東南アジア研究所)・内田晴夫
(農研機構近中四農研センター)・アバニィ クマール バガバティ(ゴウハティ大学)・ムハマド セリム(バングラデシュ農業大学)
【懇親会】18:30-
1月31日
【セッションⅤ 気象Ⅲ】9:00-10:00 座長 村田文絵(高知大学理学部)
9:00-9:20
バングラデシュからインド東北部におけるプレモンスーン降水の気候学的考察
木口雅司(東京大学生産技術研究所)
9:20-9:40
ヒマラヤ南麓におけるプレモンスーン季の降水プロセスと循環場の季節進行
福島あずさ・高橋日出男・(首都大学東京)・松本淳(首都大学東京・JAMSTEC)
9:40-10:00
バングラデシュにおける降水と洪水・稲作
松本淳(首都大学東京・JAMSTEC)・森田純平・Roxana Hoque(首都大学東京)・浅田晴久(京大院アジアアフリカ地域研究科)
【休憩】10:00-10:10
【セッションⅥ 医学・気象】10:10-11:50 座長 林泰一(京都大学防災研究所)
10:10-10:30
南アジアの気象環境と健康影響:低栄養と免疫プログラミング
我妻ゆき子(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
10:30-10:50
地球研エコヘルスプロジェクト進捗状況
門司和彦(総合地球環境学研究所)
10:50-11:10
Climate and Neglected Diseases in Bangladesh
Moazzem Hossain(Osmani Medical College・総合地球環境学研究所招聘外国人研究員)
11:10-11:30
バングラデシュにおける洪水の長期健康影響
橋爪真弘(長崎大学熱帯医学研究所)
11:30-11:50
ダッカにおける下痢症流行パターンに対する気象水文環境の影響
寺尾徹(香川大学教育学部)
【休憩】11:50-12:00
【セッションⅦ ミャンマー】12:00-13:00 座長 安藤和雄(京都大学東南アジア研究所)
12:00-12:20
ミャンマーのNGO活動のレビュー
徳永加恵(海外災害市民援助センター)・大西信弘(京都学園大学)
12:20-12:40
Existing cropping patterns in central Myanmar: Case study in Le Pyin
Thar village,
Yemethin district, Myanmar
Lay Lay Khaine(Pwint Phyu Satate Agricultural Institute)
12:40-13:00
Impact of the cyclone Nargis on livelihoods and food security in the
selected area of Bogalay, Myanmar
Khin Oo(YAU)
【閉会の辞】 塩谷雅人(京都大学生存圏研究所)


<開催場所のご案内>
稲盛財団記念館へのアクセスは下記の通りです。
【京都市営バス】
「京都駅前」から市バス4・17・205のいずれかに乗車、河原町通「荒神口」で下
車、東へ徒歩5分
【京阪電車】
「神宮丸太町駅」から北へ徒歩5分

「プラナカン概念の再検討」研究会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年1月30(土)  13:00~18:30
場 所:京都大学地域研究統合情報センター・セミナー室
京都市左京区吉田下阿達町46 稲盛財団記念館(2階)
 

内容:
セッション1.マレーシア
報告1:市川哲(立教大学)
「現地化からトランスナショナリズムへ―マレーシア華人の文化人類学的研究動向」
報告2:黄蘊(関西大学)
「もう1つの華人社会―マレーシアにおける英語話者華人の宗教実践と彼らの生活世界」
報告3:篠崎香織(北九州市立大学)
「国民としての揺るぎない自信―ネーション・ビルディングをめぐる研究動向」
コメント:片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

セッション2.インドネシア
報告1:Jafar Suryomenggolo (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
"Chinese Workers and their Organizations during the Indonesian Revolution, 1945-1950"(英語による報告)
報告2:北村由美(京都大学東南アジア研究所)
「ポスト・スハルト期華人文化の行方-儒教と表象に関する事例から-」
報告3:津田浩司 (日本学術振興会特別研究員PD)
「自己(再)定義を迫られるインドネシアの寺廟-東・中ジャワの調査から-」
コメント:貞好康志(神戸大学大学院国際文化学研究科)

 

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第19回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年1月29日(金) 16:00~19:00

場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表者1:Khin Oo氏(Yezin Agricultural University)

発表タイトル:Impact of the cyclone Nargis on livelihoods and food
security in the selected area of Bogalay, Myanmar

発表内容:
2008年にミャンマーイラワジデルタで、未曾有のサイクロン・ナルギスが襲来し、13万人が犠牲となったことは、日本でも大々的に報道された。ミャンマー政府の厳しい情報統制により、いまだ被害の全容、人々の復興の努力に関する学術的調査結果は公表されていない。発表者らは、国際援助機関の助成を受け、ナルギス被災地でのケーススタディを行っている。本発表では、その途中結果を報告する。

発表者2:Lay Lay Khaing氏(Pwint Phyu State Agricultural Institute)

発表タイトル:Existing Cropping Patterns in Central Myanmar: Case study
in Le Pyin Thar Village, Yemethin District, Myanmar

発表内容:
ミャンマーのイエジン農業大学には、G-COEのフィールドステーションが設置され、半乾燥地の村の農業・農村開発調査研究が、東南アジア研究
所、アジア・アフリカ地域研究研究科との共同ですすめられている。発表者は本共同研究の中心メンバーで、現在、イエジン農業大学で博士課程の研究をすすめている。本発表では、共同研究の調査村であるLe Pyin Thar村におけるミャンマーの半乾燥地特有の作付体系について、ミャンマー人の視点から報告する。 

 

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、1/27(水)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

[第二回 中東現代文学研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年1月23日(土)12:00-18:00 ・ 24日(日)10:00-16:00
場 所:(23日)京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第2講義室(AA415)
(24日)同総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
*少々わかりづらいところにあります。百万遍の交差点近くの京都大学北門から入りすぐ左手の建物が総合研究2号館(旧工学部4号館)です。その建物の北側入り口付近のエレベーターに乗って四階に行き、右側(西側)に曲がってください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/access_map08.pdf
などをご参照ください。

プログラム:
1月23日(土)

 12:00-13:00 発表 林 奈緒子(東京外国語大学大学院生)
「作家アズィズ・ネスィンと1950年代のトルコ社会」
13:00-14:00 質疑応答
14:00-14:15 休憩

14:15-18:00 映画ガッサーン・カナファーニー「太陽の男たち」上映会
14:15-14:25 山本薫「「太陽の男たち」紹介」
14:25-16:07 映画上映
16:07-16:30 山本薫「「太陽の男たち」解題」
16:30-17:15 コメント三本(イラン映画、トルコ映画、エジプト映画から、各々
15分ほど)
17:15-18:00 討論

18:30-∞ 懇親会(「彦」等)



1月24日(日)

10:00-11:00発表 石井啓一郎(翻訳家)
「サーデグ・ヘダーヤトの反宗教的表現についての考察――初期風刺作品『創造の
伝説』を中心に――」
11:00-12:00質疑応答

12:00-13:00昼食(『中東現代文学邦訳・研究文献書誌』打ち合わせ)

13:00-14:00発表 浜崎桂子(立教大学)
「もうひとつのベルリン――ドイツのトルコ系作家たち――」
14:00-15:00質疑応答

15:00-16:00次回中東現代文学研究会打ち合わせ等

 

「第4回 「育る」:アフリカの子育てから日本の教育を考える」[第164回アフリカ地域研究会・京都大学アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座 共催](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第164回アフリカ地域研究会のご案内
京都大学アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座との共催です。

第4回「育む」:アフリカの子育てから日本の教育を考える

日 時:2010年1月23日(土)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室(京阪 神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

スピーカー:高田明、嶋田容子、藤本麻里子

受講料:1000円(1回分)


<詳細>
公開講座のホームページ(登録フォームがあります)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講を希望される方は事前登録をお願いします(先着順)

 

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 

なお、この講座は、第164回アフリカ地域研究会との共催です。

公開講座・第5回の予定は以下のとおりです。
■第5回「開く」:アフリカの人びとによる発展の試み
日 時:2010年 2月20日 15:00~17:00
スピーカー:西真如、織田雪世、黒崎龍悟

 

「―西ティモールの廃品回収人による抗議の出来事をめぐって―」[第45回 東南アジアの社会と文化研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年1月15日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

話題提供者:森田良成(大阪大学大学院人間科学研究科)

演題:合理性と非合理性
―西ティモールの廃品回収人による抗議の出来事をめぐって―

要旨:
東インドネシア、西ティモールの丘陵地帯の農村は、その「貧困」「低開発」の問題を様々な形でさかんに指摘されている。そうした地域の1つから、村人たちが州都クパンに出稼ぎに出て、廃品回収労働に従事している。彼ら廃品回収人、アナ・ボトルは、町で集めた廃品をボスに売ることでお金を稼ぎ、村に持ち帰る。村での生活は、彼らの労働によって、より規模の大きい匿名的な政治経済システムにたしかに接続されている。
あるときアナ・ボトルたちは、彼らの1人に対するボスの仕打ちをめぐり、抗議の行動に打って出た。彼らの抗議は、その過程で矛先を次々に変えながら、やがて収まっていった。本報告では、この出来事を追いながら、ある行動についての合理性と非合理性の解釈を対称的なものとして論じていく。アナ・ボトルたちの出稼ぎ生活の一場面を手がかりとして、自分たちが決めたわけではない政治的・経済的な仕組みのなかにあって、そこに完全に絡め取られない生活というものがどのような形で可能であるのか、それをどのように議論できるのかを考察していきたい。

研究会ホームページ

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/syakai-bunka/index.html

 

[研究会世話人/事務局]
杉島敬志 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林行夫 (京都大学地域研究統合情報センター)
速水洋子 (京都大学東南アジア研究所)
伊藤正子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

お問い合わせ先 kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
<mailto:kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp>
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

備考
・事前の参加予約は必要ありません。
・当日は、資料代として 200円をいただきます。

 

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第18回](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月25日(金) 14:00~17:00

場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表者:嶋田奈穂子(守山FS研究員)

発表タイトル:「守山市中心市街地におけるそば栽培とその効果」

発表内容:

守山市中心市街地に点在する“町家の裏の畑”を、地域資源としてどのように活用することができるか。その試みとして行ったそば栽培と、その効果についての報告。

 

 

「第3回 「創る」:アフリカの人びとが創りだす美と技の世界」[第163回アフリカ地域研究会・京都大学アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座 共催](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第163回アフリカ地域研究会のご案内
京都大学アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座との共催です。

第3回「創る」:アフリカの人びとが創りだす美と技の世界

日 時:2009年12月19日(土)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室(京阪 神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

スピーカー:Bell Tarsitani、中村香子、金子守恵

受講料:1000円(1回分)


<詳細>
公開講座のホームページ(登録フォームがあります)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講を希望される方は事前登録をお願いします(先着順)

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 第4回以降の予定は以下のとおりです。

■第4回「育む」アフリカの子育てから日本の教育を考える
日時:2010年1月23日 15:00~17:00
スピーカー:高田明、嶋田容子、藤本麻里子

■第5回「開く」アフリカの人びとによる発展の試み
日時:2010年2月20日 15:00~17:00
スピーカー:西真如、織田雪世、黒崎龍悟

「イスラーム法とテクノロジー」[京都大学イスラーム地域研究センター第3回](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月19日(土)13:00~17:00
場 所:京都大学総合研究2号館第一講義室(AA401)
*少々わかりづらいところにあります。百万遍の交差点近くの京都大学北門から入りすぐ左手の建物が総合研究2号館(旧工学部4号館)です。
その建物の北側入り口付近のエレベーターに乗って四階に行き、右側(西側)に曲がってください。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/access_map08.pdf
などをご参照ください。

【プログラム】
13時 開会
13時15分~14時15分 河原弥生氏(イスラーム地域研究東京大学拠点特任研究員)
14時15分~15時15分 川本正知氏(奈良産業大学)
(休憩)
15時30分~17時 質疑応答
終了後 懇親会予定

【報告概要】
河原弥生「タジキスタン共和国山岳バダフシャン自治州における民間所蔵文書調査」
2009年9月にタジキスタン共和国山岳バダフシャン自治州において民間に所蔵されている歴史文書の調査を行った。その結果、100点を超す文書を複写することができた。
これらの文書のうちの一定数は当該地域の住民が属するイスマーイール派に独特のものである。
報告者がかつて収集した他地域の文書類と比較しつつ、発見文書の概要を紹介したい。

川本正知
「イスラーム法廷文書―――イクラール文書を中心として」
西アジアの歴史研究において、文書研究が盛んになった。
筆者がはじめて文書に接した20年以上前とは別の世界になってしまったようである。
諸研究をふまえて、文書にはどういう種類があるかを自分のみた文書、特にイスラーム法廷文書を中心に紹介したい。


なお、準備の都合上、ご出席の方は事前に事務局までご一報ください。
連絡先:京都大学イスラーム地域研究センター 
mext[at]asafas.kyoto-u.ac.jp

 

 

「現代インドの経済発展と環境問題」[第36回地球研 市民セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月18(金)  15:00~16:30
場 所:総合地球環境学研究所 講演室
京都市北区上賀茂本山457-4
ご来場の際には、公共交通機関をご利用下さいますようお願いいたします。

テーマ:「現代インドの経済発展と環境問題」

【概 要】
11億人余りの人口を抱え、急速な経済発展を続けるインド。その一方でさまざまな環境問題も顕在化してきました。前回の中国に引き続き、今回も経済大国の環境問題をとりあげます。スワループ総領事の現状報告を受けて、どのような研究協力ができるのか議論します。

【講 師】
ヴィカース・スワループ氏(駐大阪神戸インド総領事)
インド北部ウッタル・プラデーシュ州生まれ。アラハバード大学を卒業後、インド外務省に入省。外交官となり、トルコ、米国、エチオピア、英国、南アフリカに赴任。2009年8月から現職。外交官であることに加え、作家でもある。『ぼくと1ルピーの神様(原題『Q&A』)』は40カ国語に翻訳され世界的ベストセラーに。これを原作としてダニー・ボイル監督が「スラムドッグ$ミリオネア」として映画化。アカデミー賞なども獲得した。

長田 俊樹(地球研教授)
地球研研究プロジェクト「環境変化とインダス文明」プロジェクトリーダー。専門は言語学、南アジア研究。1978年以来、毎年のように訪印。特に、1984年から6年間、インド・ジャールカンド州にあるラーンチー大学に留学し、インド少数民族ムンダ人と生活をともにする。2003年から現職。

【聴 講】
無 料(どなたでも聴講できます)

【定 員】
100名(申し込み順)

【申込み方法】
電話、FAXにて受付(ご氏名並びにご連絡先を記入下さい)

【申し込み・お問い合わせ】
総合地球環境学研究所 総務課企画室
TEL:075-707-2173   FAX:075-707-2106

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457-4
ホームページ:こちら(http://www.chikyu.ac.jp

 

[現代インド地域研究  共催セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月16日(水) 15:00-18:00 
場 所:文学部本館5F 社会学共同研究室

報 告1: Prof. Roland Pfefferkorn (University of Strasbourg, France)
“Hot Controversial Debate on Prostitution among French Scholars”

報 告2: Prof. Meenakshi Thapan (School of Economics, Delhi University, India)
“The Body as a Weapon: Embodiment, Womanhood and Identity in Contemporary India”

共催:
GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」
人間文化研究機構「現代インド地域研究拠点(京都大学)」

12月16日セミナー開催のお知らせ <**開始時間が変更になりました**>

GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」では、人間文化研究機構「現代インド地域研究拠点(京都大学)」の共催を得て、インドからお迎えするMeenakshi Thapan先生と、エラスムス教員として本拠点に滞在中のProf. Roland Pfefferkornのお二方によるセミナーを、下記のように開催します。
Meenakshi Thapan先生は、教育やジェンダーを中心に多くの論考を発表してこられたインドを代表する社会学者のお一人です。
今回は、近著のなかから現代おける女性の「身体」をめぐる議論をお話していただきます。
またRoland Pfefferkorn先生には、性労働に関する研究集会がフランスの研究者にまきおこした“hot”な議論を手掛かりに、性を研究することを再考するご報告をお願いしました。
ともに、身体や性を課題としたご報告です。
ぜひ、ご参加ください。

☆終了後に先生を交えて食事会を予定しています。ご都合のつく方は、こちらにもどうぞ。
☆セミナーに関するお問い合わせは、GCOE事務局へ。

 

[東南アジア学会関西地区12月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月12日(土)13:30~17:30
会 場:京都大学稲盛記念会館3階 中会議室

アクセス:http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
建物位置:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

報告1 チャン ティ ヒエン(大阪大学大学院言語文化研究科 博士後期課程)
「ベトナム語司法通訳翻訳の問題-日本語の漢語とベトナム語の漢越語の問題を中心に-」

報告2 高村加珠恵 (国立民族学博物館外来研究員)
「国境空間における華人組織とリーダーシップ:タイ・マレーシア国境東部からの一考察」


【発表要旨 Abstracts】
1 チャン ティ ヒエン氏
日本の社会の国際化に伴い、司法通訳翻訳の質の向上が問題となっている。発表者はこれまでに、通訳翻訳の技術上の問題、制度上の問題、倫理的な問題などについて考察してきた。今回の発表では、特に、ベトナム語司法通訳翻訳の技術的な質の向上に関連する日本語の中の漢語とベトナム語の漢越語の問題に焦点を絞って考える。
日本語の漢語とベトナム語の漢越語のかなりの数が、同じ漢字で書かれ、類似した意味を持つ。そして、この類似がベトナム語母語話者の日本語学習においてある程度有利に働くことも知られるようになっている。しかしながら、この類似は、一方で混乱を生むもとにもなっている。
この発表では、まず、司法通訳翻訳で頻繁に使われる語彙を漢字と意味の対応別に整理した結果について考察する。さらに、これらの語彙のうち、漢語と漢越語で対応する漢字が同じ例を取り上げ、特に同形異義語と呼ばれうる語彙について考察する。次に、ベトナム語使用者が属する地理・歴史的な背景によって、漢語と漢越語の対応関係が異なる場合があることについて考察する。最後に、日本の司法通訳翻訳の分野において、本来ベトナム語には存在していない新しい漢越語が作られ、使用されている例について考察する。
以上の考察をもとに、ベトナム語司法通訳翻訳、ひいては、日本の司法通訳翻訳が抱えている問題の一端を示したい。

2 高村加珠恵氏
本発表はタイ・マレーシア国境東部において国境経済形成に関わる華人社会の考察であり、ある特定の国境空間を定点に、華人組織およびリーダーシップ(指導者層)に焦点を当てる。本研究で考察するタイ・マレーシア国境東部の場合、マレームスリムやタイ仏教徒が共存する多民族環境に置かれているだけでなく、華人は経済活動や親戚関係を通して、国境を越えた密接な関係性を持つ。昨今の華人研究ではトランスナショナリズムがしばしば取り上げられているが、越境行為そのものが発生する国境空間から華人社会を考察する視角は十分に検討されてこなかった。また華人組織やその指導者層に焦点を当てた研究については、大都市に展開される組織そのものの政治的機能に焦点が当てられ、地方の末端レベルにおける日常的機能や、華人という枠組みを越えた多民族環境における役割については十分に明らかにされていない。本研究では、国境空間を定点に華人社会内部の力関係だけでなく、国境空間に日常的に展開される民族や国境を越えた跨境的関係性について、華人組織およびリーダーシップという視角を通して理解することを試みる。
 

世話人・連絡先 Contact:
片岡樹 Tatsuki Kataoka kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 Takashi Hasuda hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 Yoko Hayami yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
 

「アジア都市史に関する報告会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月12日(土)10:30-12:30 
場 所:総合研究2号館4階 第2講義室(AA415)

 

報告者・タイトル:
応地利明 「2つの都城思想とその展開――インド世界と中国世界」

 

内容:
日中両国では、「都城」は、「①周囲に城壁をめぐらした都市であって、②従来の慣例から中国・朝鮮・日本に限定するのがふつう」(関野雄)と定義される。しかしユーラシア大陸をみわたすと、①の囲壁は都市また大村落の普遍的な施設であって、その有無でもって「都城」という特別な都市を定義することはできない。またインド世界は中国世界とならぶ都城思想を析出していて、②の限定も無意味である。したがって、①・②の都城規定はなり立たない。本報告では、都城の概念をあらたな観点から定立して、都城を「東アジア的バイアス」から解放するとともに、都城思想をもとにアジア都市史研究への展望を述べる。

 

「日本の山村・海村における文化的景観の特色とその保全の課題 を考える-瀬戸内海の離島と長野県中山間地を事例として-」[東南アジアの自然と農業研究会 第143回定例会・限界地の生存研究会 共催研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月04日(金) 16:00~18:45
場 所:東南アジア研究所 稲盛財団記念館3F 中会議室
(京都市左京区吉田下阿達町 46川端通り荒神橋東詰め)

発表者1:上原 三知(信州大学 農学部、助教)
題目:瀬戸内海の島々における土地均分制度の有無と持続的な植生・土地利用景観の関連

【要旨】
2005年の日本造園学会80周年記念国際シンポジウムでは、世界普遍的な持続可能性を追求する一方で個性的な自然や文化を尊重する「持続可能なランドスケープ(sustainable landscape)」という概念が提案され、その実現に向けて、地域固有の自然環境や歴史文化に着目することで世界的な問題に挑戦しつつ、個性的な解を求めるべきとの指摘がなされた。
共有資源の利用に関してはコモンズへの関心が高まっているが、千葉徳爾は入会地(共有地)の分割は内陸では近世末から明治初年になってようやく行われはじめたものが多いものの、特に交通の便で商品生産が早くおこった瀬戸内地方の島峡や沿岸村落ではわが国で最も古くから割山や個人所有林を制度化していたと指摘する。 また宮本常一も、瀬戸内海の離島に見られる土地均分制度と海洋民の定着との関連性を指摘している。
このように日本の中で特に、雨が少なく森林の再生が難しい気候条件におかれながら、高い人口圧と製塩産業による森林等の自然資源の積極的な利用とその保全が早くから顕在化した瀬戸内海域では、どのような環境の保全・活用モデルによって、江戸期に訪れたリヒトフォーヘンやケンペル、シーボルトらに美しいと評価された景観の多様性と地域資源の持続性を担保してきたのかについて考察を行う。

発表者2:内川 義行(信州大学 農学部、助教)
題目:長野県姨捨棚田の重要文化的景観とその保全

【要旨】
長野県千曲市の姨捨棚田は、その一部(当初約3ha)が平成11年,国内の棚田としては初の文化財・名勝に指定された。さらに2009年11月現在、周辺棚田(約75ha)を含む、地域一帯を新たな文化財・重要文化的景観として保全すべく選定の申出中である。
我が国における棚田の文化的景観価値は高く評価されるものの、その保全には(1)耕作の継続(①耕作者の確保、②耕作と維持管理の方法、③経営)、(2)住民の合意形成(①保全対象、②保全方法)等の課題を有している。特に棚田の存在は、毎年の耕作継続という営農行為が前提のため、一般的な文化財保護にみる凍結・静態的「保存」ではなく、規定された許容範囲における若干の改変をも認める動態的「保全」の考え方が不可欠となる。
姨捨棚田では、住民の耕作継続と合意形成に配慮し、狭小で不整形な区画の地域だけでなく、近現代の生活・生業の歴史を示す圃場整備地域をも含み保全対象とし、それらの産業遺産的価値を文化的景観の中に積極的に位置づけ保全計画を作成した。本事例をとおし、現代における動態的存在としての文化的景観の保全のあり方について考察したい。

*会の後に懇親会を予定しております。ふるってご参加ください。

□問い合わせ先:
佐々木綾子 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
Tel. 075-753-7839 mailto: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
田中耕司 京都大学地域研究統合情報センター
Tel. 075-753-9600(センター長室)、9603(代表)、7307(研究室)
mailto: kjtanaka[at]cias.kyoto-u.ac.jp

■WEB SITE: http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/

 

"IS THE MIDDLE CLASS A HARBINGER OF DEMOCRACY? EVIDENCE FROM SOUTHEAST ASIA" [Special Seminar] (関連する学会・研究会など)

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English Page>>
/en/article.php/20091204_02

「マカッサルの安産儀礼と出産の近代化」[第5回バランロンポ研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月2日(水)13:30~15:00
会 場:東南アジア研究所 共同棟4階 セミナー室

報告者:
浜元聡子(東南アジア研究所)
題目:
「マカッサルの安産儀礼と出産の近代化」


【要旨】
伝統的なブギス‐マカッサルの社会では、妊娠7カ月目(日本式の計算では8か月)に達した際に、パッシリPa'siri という呼ばれる安産儀礼がおこなわれる。いずれは妊婦の出産を手伝い、新生児を取り上げることになる産婆がこの儀礼を司り、儀礼の本番と前後一日の合計3日間にわたり、妊婦の安産を祈願する儀礼と母体の健康を確認するためのマッサージなどをおこなう。儀礼の参加者はすべて女性であり、親族および隣人などが大勢集まる。安産儀礼に限らず、ブギス‐マカッサル社会のほぼすべての人生儀礼の際に準備される所定の儀礼用の菓子、黒い羽根のニワトリ、決まった種類の果物、ソンコ・バッラと呼ばれるコメ・バナナ・ヤシ砂糖を組み合わせた供物が準備され、にぎやかに執り行われる安産儀礼は、生まれてくる子どもを地域社会全体が待ち望んでいること、出産の際にはみなが協力し合うことを確認する機会でもある。
近年では、伝統的な産婆に対する近代医学の立場からの衛生指導がおこなわれるようになり、一時的に停滞していた産婆が取り上げる出産の事例が、漸増傾向にある。
南スラウェシ州バランロンポ島では、近代医療設備を調えた総合地域保健所が開設されて以来、近代医療分野の看護婦と産婆が連携して妊婦の健康管理に取り組むようになった。日本から紹介された母子手帳の普及とともに、地域社会における出産事情もまた変化しつつある。このような状況を、バランロンポ島でおこなわれたある安産儀礼を事例としながら紹介する。

 

「第1回Graduate Student Conference」[大学院教育改革支援プログラム・院生発案共同研究報告会](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年12月2(水)  13:30~17:00
場 所:稲盛記念館3F大会議室
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

プログラム(すべて日本語による報告)
13:30-13:40 趣旨説明
伊藤正子 (大学院教育改革支援プログラム代表)
13:40-14:40 共同研究1「ケアをめぐる実践」
報告者:戸田美佳子 (アフリカ地域研究専攻)・吉村千恵(東南アジア地域研究専攻)
コメンテーター:西真如(東南アジア研究所)
14:50-15:50 共同研究2「大衆芸能からみる都市的世界」
報告者:大門碧(アフリカ地域研究専攻)・飯田玲子(東南アジア地域研究専攻)
コメンテーター:鶴田格(近畿大学農学部)
16:00-17:00 共同研究3 「東南アジア島嶼部における住民と生態資源のかかわりの現在」
報告者:加川真美(東南アジア地域研究専攻)・鈴木遥(東南アジア地域研究専攻)・古川文美子(東南アジア地域研究専攻)
コメンテーター:佐々木綾子(アジア・アフリカ地域研究研究科)
18:00-20:00 懇親会(無料、差し入れも大歓迎です)

なお、12月1~18日には本報告会に関連した写真展を時計台100周年記念館京大サロン(9~21時)で開催しています。こちらもぜひご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.html


問合せ先:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
大学院教育改革支援プログラム
フィールドワーク・インターシップ支援室
075-753-9636/37 kaikaku[a]asafas.kyoto-u.ac.jp(金子・細田)

「ユニット3「急進派」研究会」[京都大学イスラーム地域研究センター](関連する学会・研究会)

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京都大学イスラーム地域研究センター(KIAS)ユニット3「急進派」研究会を下記要領で行います。ふるってご参加ください。

日 時:2009年11月30日(金)15:00~18:00
場 所:京都大学旧工学部4号館4階第一講義室(AA401号室)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/tariqa_ws/access_map.pdf

発表1:
保坂修司(近畿大学) 「現象としてのジハード主義―その史的展開と現状」

発表2:
高岡豊(中東調査会) 「イラクにおける急進派の系譜」

参加をご希望の方は下記アドレスまでご一報ください。
inq-kias(at)asafas.kyoto-u.ac.jp

 

[東南アジア学会関西地区11月例会](関連する学会・研究会)

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11月例会は、海域アジア史研究会および科研「帝国・システム・海域ネットワーク:19世紀以前のアジアにおける広域地域史の再構築」、および「東南アジア史研究の資料と方法研究会」(京都大学東南アジア研究所)との共催となります。
詳細は下記の通りです。

日 時:2009年11月28日(土)13:30~17:00
会 場:大阪大学豊中キャンパス 大学教育実践センター教育研究棟1
(旧自然科学棟)2階スチューデント・コモンズ セミナー室1

使用言語:  発表=英語 ディスカッション=日・英語適宜両用

プログラム

13:30~15:30 
報告1 飯岡直子(シンガポール国立大学)

報告2 蓮田隆志(京都大学)

15:30-15:45 コーヒーブレーク

15:45-17:00 コメント・ディスカッション

コメンテータ 山崎岳 (京都大学)

ディスカッション

 

【発表要旨 Abstracts】

1 飯岡直子Iioka Naoko

In the mid-seventeenth century, as Chinese raw silk exports stagnated
under the Qing maritime ban and Chinese market became increasingly
inaccessible from the sea, Tonkin played a significant role as producer
and exporter of raw silk in the China Sea region. Traders of diverse
origins visited Tonkin’s capital and primary market, Hanoi, with an
attempt to cut into potentially lucrative trade between northern Vietnam
and Japan. For about half a century from the early 1640s to the late
1680s, apart from the Dutch East India Company, Chinese maritime traders
from Fuqing (in Fujian province) were the most successful in supplying
Tonkinese raw silk to the Japan market. However, Fuqing merchants have
never been allotted a deserved place in historical literature of early
modern maritime commerce. The reason is twofold: first, existing
scholarship on the Tonkin-Nagasaki trade focus on the Dutch business
transactions and, therefore, not enough attention has been given to
Chinese mercantile activities in this branch of trade. Second, the Zheng
clan’s strong presence in East and Southeast Asian waters has hindered
historians from looking at other small groups of Chinese junk traders.

By shedding new light on Fuqing traders and examining the way how they
conducted trade between Tonkin and Nagasaki, this research seeks to
break away from these conventional frameworks and in so doing attempts
to delineate a more nuanced picture of Asian maritime commerce during
the early modern period.

2 蓮田隆志 Hasuda, Takashi

[後日お送りします TBA]

 

豊中キャンパスまでのアクセスページhttp://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/
豊中キャンパス内の建物配置図
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka.html
ただし、会場施設は「大学教育実践センター」ですが、配置図上では41番(コミュニケーションデザイン・センター)にあたります。11月初めの現時点で未だ建設中であるため、配置図に反映されていません。当日は参加者の皆様が会場周辺まで来られたら、誘導できるよう張り紙を張ってくださるそうです。
 

世話人・連絡先 Contact:
片岡樹 Tatsuki Kataoka kataoka(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 Takashi Hasuda hsd(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 Yoko Hayami yhayami(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
 

「第2回 「和する」:アフリカの人びとの争いと和の作法」[第162回アフリカ地域研究会・京都大学アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座 共催](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第162回アフリカ地域研究会のご案内
京都大学アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座との共催です。

第2回「和する」:アフリカの人びとの争いと和の作法

日 時:2009年11月28日(土)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室(京阪 神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html
 

スピーカー:佐川徹、中山裕美、太田至

受講料:1000円(1回分)


<詳細>
公開講座のホームページ(登録フォームがあります)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講を希望される方は事前登録をお願いします(先着順)

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail: front-africa[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 第3回以降の予定は以下のとおりです。

■第3回「創る」アフリカの人びとが創りだす美と技の世界
日時:2009年12月19日 15:00~17:00
スピーカー:Bell Tarsitani、中村香子、金子守恵

■第4回「育む」アフリカの子育てから日本の教育を考える
日時:2010年1月23日 15:00~17:00
スピーカー:高田明、嶋田容子、藤本麻里子

■第5回「開く」アフリカの人びとによる発展の試み
日時:2010年2月20日 15:00~17:00
スピーカー:西真如、織田雪世、黒崎龍悟

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第17回](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月27日(金) 16:00~19:00

場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表者1:リンチン氏(Brokpaの人たちの社会福祉協会会長)

発表タイトル:「Brokpaの人と社会福祉協会の活動」

発表内容:インド・アルナチャール州の、ブータンとチベットに国境を接したWestKameng県とTawang県には、チベット系のモンパ族が暮らしている。標高1300mから3000mに村が点在している。モンパ族は、生業により移牧を行うBrokpaと、農耕を行うUnpaとからなる。Brokpaは標高3000m前後に村をつくり、5月から10月までの間3000mから4000mにYakの移牧を行い、11月から4月を3000mの冬の定住村でYakの放牧をする。Unpaの人々は、2500mから1300mに村をつくり、1300mから1500mの谷の村では、水田を中心に、1500mから2500mでは、シコクビエ、トウモロコシを中心に、作物栽培を一年を通じて行っている。Brokpaの人々とUnpaの人々の間には、バター、チーズとトウモロコシ、米の物々交換が今でも盛んである。ネパールのチベット系のシェルパやブータンの人々は、一般に、半農半牧であるが、WestKamengとTawangのMonpaでは、農耕と牧畜は分業化している。近代化の波は、一年を通じて定住しない高所に住むBrokpaの人々の伝統的な暮らしを直撃しつつあり、リンチン氏らの社会福祉協会は、この問題解決に実践的にたちあがっている。その活動についてお話をうかがう。


発表者2:ダニ・ドリ氏(Dirang県保健局局長)

発表タイトル:「Dirang県の医療と健康」

発表内容:保健衛生問題は、現在の農村開発行政の柱である。1300m~3000mの標高差をともなったWestKameng県の保健衛生の現状と、問題点、今後の課題について、お話をうかがう。特に、Brokpaの人々の暮らしの保健衛生面からも豊かにしていくための具体的な課題について、研究会に参加している人々とともに考える。

 

「コミュニティーづくりとアイデンティティーの行方 -北タイ、タイ・ルーの事例-」[第44回 東南アジアの社会と文化研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月27日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

話題提供者:馬場雄司氏(京都文教大学)

演題:コミュニティーづくりとアイデンティティーの行方 -北タイ、タイ・ルーの事例-

要旨:
雲南シプソーンパンナーを出自とするタイ系の人々がその出自を意識するとき、自らを「ルー」と呼んできた。しかし現在、タイ・ルーというラベルには、過去への指向とともに現在の認識・未来への指向が示されている。過去への志向、それは過去をふりかえり原点を確認するという意味をもつ。北タイ、ナーン県のタイ・ルーの場合、守護霊儀礼が自らのルーツを確かめる機会となり、故地とのつながりという歴史が意識され伝統文化なるものが強調される。移住に関する歴史の語りにはヴァリエーションがあるが歴史的真実は住民の関心事ではない。住民にとってのリアリティーは、過去とのつながりを示すタイ・ルーというラベルと、「人と人とのつながり」及び「自らの居場所」との関わりにある。現在の伝統文化見直し政策の中では、タイ・ルーという呼称は、故地とのつながりを示すというよりも村というコミュニティーの特色を示すラベルであり、村から離れつつもつながりを持つ人々にとっては、村という居場所とのつながりを確認する目印である。タイ・ルーという呼称は、故地とのつながりを意味しながらも、現在の村づくりの中で村の特色を示すラベルとして機能し、村人に現在のつながりと居場所を与える役割を果たしている。更にそうした中で行われる次世代への文化伝承(真性性を問わない)の努力は未来を志向しているともいえる。つながりと居場所の永続性への希求がそこに含意されている。


研究会ホームページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/syakai-bunka/index.html


お問い合わせ先 kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

備考
・事前の参加予約は必要ありません。
・当日は、資料代として 200円をいただきます。


[研究会世話人/事務局]
杉島敬志 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林行夫 (京都大学地域研究統合情報センター)
速水洋子 (京都大学東南アジア研究所)
伊藤正子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
片岡樹 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

 

オイルパーム研究会(関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月27(金)  16:30~19:00
場 所:京都大学東南アジア研究所稲盛記念館2階東南亭

 

発表者・タイトル

加藤剛(龍谷大学)
「プランテーションの社会心理学―農園世界の心象風景試論」

永田淳嗣(東京大学)
「スマトラ・リアウ州のアブラヤシ農園部門の動態」

 

[第5回映像実践セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月25日(水) 17:00~19:00
場 所:京都大学学術情報メディアセンター南館2階201教室
アクセス:http://www.media.kyoto-u.ac.jp/access/



プログラム:
17時~18時
1.「映像の学術的可能性を検討する-学術映像コンペティションの選考過程を通して〈見えた〉もの-」
小田雄一(京都大学大学院総合人間学研究科博士課程・学術映像コンペティション実行委員会協力者)


18時10分~19時10分
2.「カルチュラル・コンピューティング」
土佐尚子(京都大学学術情報メディアセンター教授)


参加申し込み:visual-media.practices(at)cias.kyoto-u.ac.jp
実行委員会事務局
※(at) は@にかえてください。

 

「支援の現場と研究をつなぐ:2009年西スマトラ地震におけるジェンダー、コミュニティ、情報」[東南アジア学会緊急研究集会](関連する学会・研究会)

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国境をはさんで、民族、文化、国境や国家について考える若手によるタイ・ビルマのカレン特集を行います。

日 時:2009年11月25日(水)14:00~17:00
会 場:東京大学駒場キャンパス18号館ホール (京王井の頭線駒場東大前駅下車)

プログラム
趣旨説明 山本博之(京都大学地域研究統合情報センター准教授)

第1部 現場の情報――被災と救援
1.「2009年西スマトラ地震 被害と救援の概要」
西芳実(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム助教)
2.「難民を助ける会 西スマトラ沖地震緊急支援概要」
野際紗綾子(難民を助ける会 シニア・プログラム・コーディネーター)
3.「ピースウィンズ・ジャパンの西スマトラ対応」
國田博史(ピースウィンズ・ジャパン 尾道事務所所長)

第2部 研究の情報――社会と文化
1.「現代ミナンカバウ社会におけるイスラームとアダット」
服部美奈(名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授)
2.「ジェンターの視点からみた西スマトラ村落コミュニティー」
山田直子(東北大学国際交流センター講師)

第3部 討論
1.コメント 加藤剛(龍谷大学社会学部教授)
2.コメント 林勲男(国立民族学博物館准教授)
3.総合討論

●主催:東南アジア学会
●共催:JST-JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業「インドネシアにおける地震火山の総合防災策」(グループ4-2「地域文化に即した防災・復興概念」)、文部科学省「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業」「人道支援に対する地域研究からの国際協力と評価――被災社会との共生を実現する復興・開発をめざして」、地域研究コンソーシアム(社会連携研究会/地域研究方法論研究会)、京都大学東南アジア研究所(公募共同研究「アジアにおける大規模自然災害の政治経済的影響に関する基礎的研究」)
●後援:ジャパン・プラットフォーム

問い合わせ先
東南アジア学会事務局
URL:http://www.jsseas.org/index.html

「山地・平野・島嶼の三層からみるマカッサル・華人社会の歴史」[第4回バランロンポ研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月24日(火)13:30~15:00
会 場:東南アジア研究所 共同棟4階 セミナー室

話題提供者:浜元聡子(東南アジア研究所)
「山地・平野・島嶼の三層からみるマカッサル・華人社会の歴史」

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南スラウェシ州ゴワ県マリノ郡標高1500メートル地帯に位置す
レンケセ村と、海抜0.5-2メートル地帯に点在するマカッサル市
ウジュンタナ郡島嶼部地域における農業・商業と結びつく漁労活動
にかかわるマカッサル人と華人の相互関係を、港市として繁栄した
現在のマカッサル市旧市街地区の変化と照らし合わせて考察します

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なお、第4回研究会に先んじて、マカッサル市旧市街地区(華人街)の
地名・通りの名前から、マカッサル人と華人商人らの歴史的相互関係を
イメージしながら歴史地図を作製する「第一回マカッサル旧市街地歴史散策会」
の開催を予定しています。

マカッサル市内中華寺院の職員の方のご案内で、旧市街地の中華寺院
(7か所)を回りながら歴史についての説明を伺います。
散策会の翌日は、華語・アラビア語・ロンタラ文字などが刻印された墓碑や、
ムラユ商人、華人商人などの墓地を文化財として保存するプロジェクトの担当者
(フォート・ロッテルダム内、ラ・ガリゴ博物館学芸員チーム)から、
プロジェクトの概要を聞く会を開きます。

島嶼部と旧市街地、山地と旧市街地のつながりを、現在の街の中に発見しようと
という企画です。

地図の作製は、ハサヌディン大学内マカッサル・フィールド・ステーションにて
おこないます。

【散策会】
日時:10月23日 午前7時
場所:マカッサル市アフマッド・ヤニ通 「唐人街」入口に集合
費用:資料費実費(未定)

【プロジェクト説明会】
日時:10月24日 午前9時
場所:フォート・ロッテルダム内 ラ・ガリゴ博物館
※こちらの会は、中止される可能性もあります。ご了承ください。

「古都の震災―2009年9月西スマトラ地震で壊れなかったもの」(その他の研究会)

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日 時:2009年11月21日(土)14:30-18:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館2階213号室
京都市左京区吉田下安達町46
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/index.php/access

【プログラム】
趣旨説明 14:30-14:45

<第一部 被害と緊急対応 14:45-16:15>
報告1「西スマトラ地震の被害状況:防災の観点から」(仮題)
後藤洋三(東京大学地震研究所)
報告2「西スマトラ地震における現地社会の対応」
西芳実(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障プログラム」)
報告3「西スマトラ地震被災者支援:NGOの視点から」
折居徳正((社)日本国際民間協力会(NICCO))
コメント 加藤剛(龍谷大学)

休憩 16:15-16:30

<第二部 防災における情報技術の活用 16:30-18:00>
報告1「パダンの都市形成と建築遺産―震災復興にむけて」
村松伸(総合地球環境学研究所)・谷川竜一(東京大学生産技術研究所)
報告2「災害地域情報のデジタル・アーカイブ化」
山本博之(京都大学地域研究統合情報センター)
報告3「津波避難シミュレーションの防災教育への適用」
後藤洋三(東京大学地震研究所)
コメント 牧紀男(京都大学防災研究所)


主催:京都大学東南アジア研究所(公募共同研究「アジアにおける大規模自然災害の政治経済的影響に関する基礎的研究」)
:京都大学地域研究統合情報センター(地域研萌芽「地域情報学の表現形態に関する研究」)
共催:JST-JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業「インドネシアにおける地震火山の総合防災策」(グループ4-2「地域文化に即した防災・復興概念」)

"Water Crisis in Peninsular India: Innovative Approaches and Policy Imperatives" [Special Seminar] (関連する学会・研究会など)

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/en/article.php/20091119

「調査報告発表」[西アフリカ研究会] (関連する学会・研究会)

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日時:2009年11月19日(木) 午後2時より
場所:稲盛棟307号室

【発表者1】今中亮介(M1)
・題目:「マリ南西部における子どものトン(集会)の組織化に関する研究」
・要旨:
本発表の目的は、7月下旬から10月上旬にかけてマリ南西部の村で行った予備調査の報告を中心に、現在の研究の進捗状況を発表し、広く意見を求めることである。

【発表者2】佐藤浩介(M2)
・題目: 「マリ共和国・トンブクトゥ州の文化的特性に関する研究 -ソンライのポピュラー音楽の視点から-」
・要旨:
他のアフリカ諸国の例に漏れず、多民族国家であるマリ共和国は、サリフ・ケイタ、アビブ・コイテ、アマドゥ&マリアムなど、世界的にも著名なポピュラー音楽家を多数輩出してきた。
彼らの多くは、マリの最大民族であるマンデ系出身で、マリの最大言語であると同時に西アフリカで広く用いられているマンデ系言語バンバラ語で唄い、国境を超えた人気を博している。
しかし一方で、マンデ系民族が少数派となるマリ北西部では、ポピュラー音楽は異なった様相を示している。
14世紀に成立したとされるトンブクトゥ市を中心としたマリ北部トンブクトゥ州は、ソンライ、トゥアレグ、アラブ、フルベなどの人々が混住してきた長い歴史を持つ。
当地では、地元住民に熱狂的に支持される音楽家が多数存在し、アリ・ファルカ・トゥーレやアフェル・ボクムなど、世界的名声を得たポピュラー音楽家も出ている。
彼らは、マリ最大言語のバンバラ語ではなく、ソンライやタマシェック、フルフルデなどといった当地の言語で唄い、複数言語で唄う者も少なくない。
当研究では、トンブクトゥ州出身のソンライ音楽家に注目し、当地のポピュラー音楽の形態を観察・記述するとともに、歌唱言語を調査し、その実態を明らかにする。また、ポピュラー音楽の聴取活動を通じて、当地の多民族混住の姿を描く。
今回の発表では、これまでの臨地調査や文献研究から得られた情報を提示するとともに、12月に提出する博士予備論文の構想を検討する。
 

「第3回 カンボジア特集」[次世代の地域研究](関連する学会・研究会)

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日 時:2007月11月14日(土)-15(日)
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 総合研究2号館(旧・ 工学部 4 号館) 4 階 会議室 (AA447)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

プログラム:
【11月14日】
13:00~13:10 趣旨説明

13:20~15:10 【特別講義】
上田広美(東京外国語大学)「カンボジア語の日本語(カタカナ)表記について」

15:20~16:35 個人発表
山本宗立(京都大学東南アジア研究所)
「カンボジアにおけるトウガラシ属の呼称および利用」

16:45~18:00 個人発表
石橋弘之(東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程)
「カルダモン山脈におけるカルダモン利用の変化と地域差 ―カルダモンの利用継続に影響を与える背景要因の考察―」

【11月15日】
10:00~11:45 個人発表
平山雄大(早稲田大学大学院教育学研究科博士課程)
「カンボジアにおける初等教員養成 ―州教員養成校の現状比較を中心に―」

○昼食休憩

13:00~14:15 個人発表
山崎寿美子(筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程)
「現代カンボジア・ストゥン・トラエン州のラオ村落における仏教実践 ―若年層の位置どりと俗からの位置づけ―」

14:25~15:40 個人発表
武田龍樹(京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程)
「ポルポト時代以後の俗人篤信家たち ―コンポンチャム州村落部を事例に―」

コンタクト:小林 知(東南アジア研究所:kobasa[at]cseas.kyoto-u.ac.jp)

※本研究会は、京都大学東南アジア研究所の「次世代の地域研究」研究会(所内研究会)の一環として実施します。

 

「共振する音とイメージ ―音文化研究×Phill Niblock」[京都大学学術映像博2009 ワークショップ](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月14日(土) 9:50~
場 所:京都大学総合博物館2階メイン上映スペース
入場料:無料 (関西文化の日)

【趣旨】
近年、映像は様々な学術研究に利用され、映像に関わる研究会・ワークショップも盛んに行われるようになったが、映像の中の音は副次的に捉えられることが多く、映像と音との関係性、音によって喚起されるイメージについて議論されることがあまりない。本ワークショップでは、音の世界から捉えるイメージについて、音文化研究者による発表に、Phill Niblock氏のパフォーマンスを交えて、考えてみたい。

 

司会:平松幸三(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・教授)

午前の部

柳沢英輔(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・院生) 9: 50~10:25
米山知子(神戸学院大学地域研究センター・PD研究員) 10: 25~11:00
虫明悦生(京都大学東南アジア研究所・研究員) 11:00~11:40
八木玲子(国際科学振興財団・専任研究員) 11:40~12:15

 

午後の部

Phill Niblockパフォーマンス(映像上映+音) 13:15~14:00
Phill Niblockトーク(通訳:うえにしけいこ) 14:00~14:35
パネルディスカッション(上記出演者+小田マサノリ) 14:45~15:45
会場からの質疑応答 15:45~16:15

                             

Phill Niblock/ フィル・ニブロック
1933 年、アメリカ生まれ。インターメディアアーティスト。1985 年よりNY 前 衛音楽シーンの拠点Experimental Intermediaのディレクターを務めている。ニ ブロックのパフォーマンスは、たとえば、長回しのワンショットにより切り取ら れたリズミカルで淡々とした労働のイメージに合わせて、トロンボーンやチェ ロ、ギターなど様々な楽器の音を、周波数を微妙にずらして幾重にもレイヤーす ることで、分厚く緻密なドローンを奏でる。彼の作品は、Touch、Moikai、 Extreme など世界中のレーベルからリリースされ、ソニック・ユースのサースト ン・ムーアや、ジム・オルークなど、若い世代のアーティストにも大きな影響を 与え続けている。
http://phillniblock.com/
http://experimentalintermedia.org/
詳細は、学術映像博2009 http://inet.museum.kyoto-u.ac.jp/expo/

 

 

「戦場でワルツを」[第29回映像なんでも観る会](関連する学会・研究会)

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日 時:11月13日(金)13:30~
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲森記念館 3階 中会議室
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

主 催:株式会社 ツイン


プログラム:
13:00~13:05 趣旨説明 高水美佐 ((株)ツイン)
13:05~13:10 背景説明 錦田愛子
13:15~14:45 上映
14:45~15:00 休憩・場所移動

第2部 解説・ディスカッション
場所:京都大学東南アジア研究所 稲森記念館 2階 地域研究統合情報センターセミナー室 (I-213)
15:00~15:20 解説・コメント 錦田愛子
15:20~15:30 コメント 池田有日子
15:30~ 質疑応答・ディスカッション

「戦場でワルツを」概要:
監督:アリ・フォルマン
制作: 2008年・イスラエル・90分
言語: ヘブライ語・アラビア語・英語・ドイツ語
字幕: 日本語
公式HP: http://www.waltz-wo.jp/  http://waltzwithbashir.com

コメンテーター紹介:
錦田愛子(にしきだ あいこ)
早稲田大学イスラーム地域研究機構・研究助手
専門は中東地域研究(政治学、文化人類学)。
パレスチナ難民の法的地位やアイデンティティなどについて、隣国のヨルダン、レバノンなどで調査を行う。
主著に『ディアスポラのパレスチナ人』(2010年2月発行予定)など。

池田有日子(いけだ ゆかこ)
京都大学地域研究統合情報センター・研究員 関西大学非常勤講師
イスラエル建国に至るまでのアメリカ・シオニスト運動について、国民国家にまつわる錯綜・変容するユダヤ人のアイデンティティ・政治的立場や彼らのパレスチナ問題への対応などについて研究。

「バングラデシュの聖者廟における人類学者と現地の人々」[京都人類学研究会11月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:11月13日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学 総合研究2号館(旧工学部4号館)4階大会議室


【テーマ】バングラデシュの聖者廟における人類学者と現地の人々

【発表者】
外川昌彦(広島大学准教授)

【趣旨】
バングラデシュで国民的人気を誇る聖者フォキル・ラロン・シャハ(1774?~1890)が祀られる、クシュティア地方の聖者廟での政府による観光地の開発計画とそれへの反対運動をめぐる出来事の分析を通して、人類学者と現地の人々との関係を考察する。

※なお、今回の11月例会は京都大学現代インド地域研究拠点「多文化世界としてのインド」班との共催になります。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp

「ENDO (Love on a Budget) 」[第4回フィリピン映画上映会] (関連する学会・研究会)

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日 時:2009年11月12日(木) 18:30~
場 所:総合研究棟2号館4階・大会議室(447教室)


「人を含む霊長類の採食行動の進化と発達」[第161回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第161回アフリカ地域研究会のご案内
(This seminar will be held in French・通訳付き)

日 時:2009年11月10日(火)15:00 ~ 18:00

場 所:稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm


テーマ:「人を含む霊長類の採食行動の進化と発達」
(パリ自然史博物館の最新の成果から)

演題1:「ヒトとヒト以外の霊長類における植物性食物のアベイラビリティと栄養価」
講師1:アネット・ラディク(フランス国立自然史博物館)

演題2:「霊長類の消化体系および味知覚の適応傾向からみた人類における食の進化」
講師2:クロード・マルセル・ラディク(フランス国立自然史博物館)

演題3:「レムール類とニホンザルにおける食物選択の発達」
講師3:ローラン・タルノー(フランス国立自然史博物館)

 

この研究会は「食育研究会」との共催です。


アフリカ地域研究会の案内をFAXおよびE-mail でお送りしています。
ご希望の方は下記にお知らせ下さい。
連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター、宮本可奈子
TEL:075-753-7821 FAX:075-753-7810
E-mail:kanako[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

"A Multidisciplinary Approach to Analyze Regional Integration" (関連する学会・研究会など)

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/en/article.php/20091109

 

「保津川筏復活プロジェクトにおける地域学の可能性 ~亀岡学を事例に~」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第16回](関連する学会・研究会)

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日 時:2009年10月30日(金) 16:00~19:00

場所:守山フィールドステーション
   (滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

発表者:西村明弘(京都学園大学大学院人間文化研究科 修士課程1年)

発表題目:「保津川筏復活プロジェクトにおける地域学の可能性 ~亀岡学を事例に~」

発表内容:2008年、2009年に実施された保津川筏復活プロジェクトは、行政、
NPO、大学などの様々な分野の団体の協働によって企画・運営されたものである。
同時に、本プロジェクトは亀岡市文化資料館の企画展で提唱された地域学「亀岡
学」の1つの具体的な事業でもある。本プロジェクトの映像を用いながら、地域
学によるまちづくりへの可能性に眼差しを向けたい。