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[東南アジア学会関西地区5月例会](関連する学会・研究会)

日 時:2010年5月22日(土)13:30~17:30
会 場:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
(いつもと場所が異なりますのでご注意ください。)

 

報告1 加藤眞理子(京都大学地域研究統合情報センター)
「東北タイ農村における女性の宗教実践と識字―持戒行の誦経―」
報告2 片岡 樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「非宗教という宗教―南タイ・プーケットにおける中国系廟にみる制度宗教外の宗教実践―」

 

【発表要旨】

1 加藤眞理子
本発表では、2000年9月から2002年3月までタイ国東北地方一農村で行った定着調査に基づき、近代以降、教育やメディアなどを通じて全国に浸透したタイ語の識字による、女性の仏教実践への影響を検討する。事例として、雨安居期の持戒行における誦経を取り上げる。出家者として寺院で経典文字を学ぶことができた男性に対し、女性は近代教育を通じて初めてタイ語の識字能力を獲得した。しかし近代教育を受けた最初の世代の農村女性にとって、持戒行での誦経がタイ語の識字能力を利用できる唯一の機会であった。独自の文字を持たない宗教言語としてのパーリ語、地域の日常語としてのラオ(イサーン)語、そして国家語であり文字を持つタイ語と宗教実践との相互関係をローカルな場から検討する。そのような検討を通じてタイ語とその印刷物の普及が、女性の宗教実践を活性化させ、繰り返し朗誦することが経の身体化を促したことを明らかにし、識字者である宗教儀礼専門家を対象とした、これまでの宗教実践研究を再考する。

2 片岡 樹氏 
本報告は、南タイ・プーケットの中国系廟の調査にもとづき、制度宗教の外における宗教実践の重要性を検討するものである。公認宗教制度をとるタイ国においては、分析用語では「宗教」と呼ばれるであろう事象が、しばしば制度の上では「非宗教」として行われている。現行のタイ国の公認宗教制度のもとでは、仏教は国家仏教庁に、その他の宗教は文化省宗教局に登録することになっている。
しかし中国系廟は、一部の大乗仏教寺院を除きそうした「宗教」カテゴリーの外にある。プーケット県の場合、県内の廟はその一部が世俗団体として内務省の管轄下(廟あるいは財団として登記)に、その他の大部分が単なる未公認の状態にある。しかしまさにそれらが制度上「非宗教」であるがゆえに、むしろ「正しい××教はかくあるべし」という問いを回避した宗教実践が可能になっている。国家による「宗教」の制度的囲い込みが、むしろ「非宗教」として放置された領域での宗教活動をうながしており、それがかえって聖俗の区分を曖昧にしている。そこで実際に見られるのは、僧侶や「仏教」施設を介在させない「拝仏」行為や、制度宗教間の境界の不明瞭な宗教実践である。「タイ仏教」と公称される制度は、その外縁においてこうした制度外の「非宗教」の領域に依存している、というのが本報告の提示する知見である。

 

世話人・連絡先
片岡樹・kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp