Custom Search

Language

Contents

アンケート

本サイトをおとずれた理由

本サイトをおとずれた理由は何ですか?

  •  プログラム概要閲覧
  •  研究会情報
  •  プログラムメンバー
  •  フィールドステーション
  •  報告閲覧
  •  プログラム成果閲覧
  •  写真閲覧
  •  公募
  •  その他
このアンケートにはさらにもう 2 件、質問があります。
結果
他のアンケートを見る | 96 voters | 0 コメント

ログイン

ログイン

「フィリピン政治と争われる境界線―新自由主義時代における民主主義の隘路―」[京都人類学研究会6月例会](関連する学会・研究会)

日 時:6月25日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学文学研究科新館2階第6講義室
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

【演題】
フィリピン政治と争われる境界線
―新自由主義時代における民主主義の隘路―

【発表者】
日下 渉(京都大学人文科学研究所 助教)

【コメンテータ】
永田 貴聖(立命館大学先端総合学術研究科 研究指導助手)


【要旨】
従来のフィリピン政治は、根強いエリート支配に対抗する勢力として、高い道徳性を掲げて積極的に政治参加する「市民」に期待を寄せてきた。だが、正しい「市民」という概念は、悪しき「非市民」という概念も生み出す。実際、貧困層は、政治家のばら撒きに依存し、政治参加に必要な能力と道徳を持たぬ「大衆=非市民」として扱われてきた。その背景には、「市民」を標榜する都市中間層が、有権者の多数派を占める貧困層の投票に恐怖を抱いていることがある。このような「国民」の分断は、「ポスト福祉国家」化が進む先進諸国でも他人事ではない。「国民」は、経済に貢献できるセクターと、社会保障に依拠せざるを得ないセクターに分断され、後者は政治において正当に扱われない人々へと転落しつつある。そして、「国民」の分断は、対等な討議を困難にし、非正当化された人々の不満は政治不安の原因になりうる。本報告では、民主化後のフィリピン政治を、「我々/彼ら」という境界線の社会的・文化的構築という視座から分析し、新自由主義時代の民主主義の隘路と可能性についても検討したい。
 

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の
人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・
研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二