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「アボリジニ・アートの起原―工芸のグローバライゼーションと芸術」[京都人類学研究会3月例会](関連する学会・研究会)

日 時:3月11日(木)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学吉田南構内総合人間学部棟1102講義室
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm

【演題】
アボリジニ・アートの起原―工芸のグローバライゼーションと芸術

【発表者】
窪田幸子(神戸大学大学院国際文化学研究科)

【コメンテータ】
細川弘明(京都精華大学人文学部環境社会学科)

【要旨】
オーストラリア先住民アボリジニの美術工芸の20世紀におけるおおきな変転は、オーストラリア国家と先住民との関係の変化を象徴するものといえる。彼らの伝統的な生活において、ローカルな意味を持つ儀礼具や装飾文様が、20世紀初頭に人類学者やキリスト教宣教団によって「美術工芸品」として見出され、1970年代にはじまる政府の介入によって流通市場にのり、そして、20世紀末には、アボリジニ・アートとして世界的に有名になった。この展開はオーストラリア国家におけるアボリジニの地位の変化ともパラレルに進んできたのであった。
その一方で、この現象は、「工芸」をめぐるローカルな価値体系が、グローバルに広がり、また芸術という価値体系が、アボリジニ社会のローカルな場に浸透してきていることともいえる。つまり、グローバル化とローカル化がせめぎあう場面が、美術工芸をめぐって現出しているのであり、そして、それはオーストラリアのアボリジニ社会という場に限定的なものではなく、かなりの程度の普遍性をもって世界的に見ることのできる現象である。
オーストラリアに固有なアボリジニの美術工芸に、20世紀に起きた変化のダイナミズムについて、その内実を丁寧に追ってみることにする。そこからは、「もの」をめぐっておきている先住民、国家、国際的な動きの間の動態が具体的なものとして見えてくるだろう。先住民をめぐる現代的状況の理解の一助とすると同時に、マテリアル・カルチュアの新しい研究についても考察してみたい。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp

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京都人類学研究会代表 田中雅一