「非文字資料の歴史解釈手法-拙著『満洲国のビジュアル・メディア』刊行にいたるまで」[第1回CIAS談話会](関連する学会・研究会)

日 時:6月8日(火)10:00~12:00
場 所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

 

【内容】
このレクチュアでは、拙著の内容紹介を控え、むしろ非文字資料を使った歴史解釈の手法について解説することを中心にしたいと思っています。戦前の絵はがき・切手などビジュアル・メディアの収集、満洲国ポスターのウェブデータベースの構築、そして拙著の刊行にいたるまでのエピソードや苦労話を中心に、地域資源との出会いから、それを用いた独創的(?)な研究が成立するまでのプロセスについて語るつもりです。なお、拙著の目次は、以下のとおりです。参加者のみなさんとのディスカッションを楽しみにしています。

 

【目次】
プロローグ…満洲国のメディア戦略と弘報(満洲国は「傀儡国家」?/満洲イメージの形成/「武器なき戦争」/エフェメラル・メディアということ/日露戦争と絵はがきブーム/記念日とメディア・イベント)/「五族協和」と国家シンボル(多民族国家としての満洲国/二つの国歌/国旗の制定)

以下細目略/ギャラリー1/「大富源」と「観光満洲」のはざまで/ギャラリー2/「建国」と「承認」をめぐるメディア・イベント/ギャラリー3/「建国一周年」をめぐる攻防/ギャラリー4/帝政への転換と日満関係/ギャラリー5/日中戦争と弘報一元化/ギャラリー6/国防体制の強化と「健康満洲」/ギャラリー7/決戦体制下における弘報独占主義/ギャラリー8/建国10年の「成果」と「課題」/ギャラリー9/エピロ
ーグ…人々は満洲メディアをどう見たか
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b61604.htmlより)

 


Global COE Program 京都大学:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
../../article.php/20100608
.html