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「変わりゆく狩猟採集社会:再定住地に暮らすブッシュマンの10年」[第178回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第178回アフリカ地域研究会のご案内


日 時:2011年3月17日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm
 

演 題:変わりゆく狩猟採集社会:再定住地に暮らすブッシュマンの10年
 

講 師:丸山淳子(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科・助教)
 

要 旨:今日、アフリカで狩猟採集を営んできた人びとは、国家のなかで「少数民族」として生き、国際社会においては「先住民」として存在感を増しつつある。ボツワナのブッシュマンも、1990年代以降、開発政策に伴う再定住と国際的な先住民運動を経験してきた。そのなかで、彼らの日常生活はいかに再編されてきたのか。本発表では、10年の断続的な調査をもとに、その詳細を明らかにするとともに、現代のアフリカ狩猟採集社会が直面している課題と展望を論じたい。

“Sanction through Divinity: The Chinese Community and Council (Gongguan) in Batavia, 1780s-1870s”[第8回ジャカルタ都市研究会](関連する学会・研究会)

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*当日は英語での講演になります

日 時:2011年3月12日(土) 14:00~16:00
会 場:京都大学人文科学研究所 本館1階102室
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
*アクセスは下記ホームページの「アクセス」参照
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/

主 催:総合地球環境学研究所
「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
(通称:メガ都市プロジェクト  代表:村松伸)   
http://www.weuhrp.iis.u-tokyo.ac.jp/chikyuken/
京都大学東南アジア研究所GCOEプログラム
「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
/
京都大学人文科学研究所
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/

コメンテーター:城山智子氏(一橋大学経済学研究科教授)
包慕萍氏(東京大学工学系研究科協力研究員)

【開催概要】

オランダの黄金の17世紀を支えた東インド会社は、1619年にバタヴィア(現在の
ジャカル タ)の建設を開始し、同時に中国人カピタンを任命して華僑との関係を重視しました。さらにカピタンを中心に設立された中国人公館(Council)は、商取引や遺産相続などのトラブルを審問する裁判機関として、20世紀半ばまでの長い年月を通じて特異な機能を果たしてきたといえます。そこでの審理内容を記録した「公案簿」は、1780年代以降のものが現存し、当時の人々の肉声が聞こえてくるかのような貴重な史料です。Kwee Huikian氏に、「公案簿」から浮かび上がるバタヴィアの中国人社会の一断面を語っていただきます。


【講師紹介】

Huikian Kwee
トロント大学歴史学科助教
研究分野は東南アジア史、華僑史、植民地史
著 書にThe political economy of Java's northeast coast c. 1740-1800 :
elite synergy (Brill, 2006)など。シンガポール大学で修士号、オランダ
・ライデン大学にて 博士号(歴史学)を取得。研究テーマは17世紀以降の
東南アジアにおける植民地社会、商業、中国人移民ネットワーク。現在、
中国南部と東南アジアの地域研究を統合する研究プ ロジェクトに携わる。
(トロント大学のホームページより)


【問い合わせ先】

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
(Research Institute for Humanity and Nature)

担当:松田浩子 | MATSUDA Hiroko
(プロジェクト研究員)

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
mail: matsudahiroko[at]chikyu.ac.jp <mailto:matsudahiroko[at]chikyu.ac.jp>
tel.: 075-707-2351(直通)/ 2353
fax: 075-707-2508

「3/5-6:宇宙ユニットシンポジウム:人類はなぜ宇宙へいくのか~宇宙生存学の課題~」(関連する学会・研究会)

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第4回宇宙ユニットシンポジウム
人類はなぜ宇宙へいくのか~宇宙生存学の課題~
http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/usss/symposium4.html
 

人類の宇宙進出は拡大を続けています。これまで宇宙は訓練を受けた限られた人だけが行ける場所でしたが、 民間による宇宙旅行など、様々な背景を持った多様な人々が宇宙へ出てゆく時代が少しずつ見え始めています。 しかし、宇宙での長期滞在や将来の本格的な宇宙移住には依然として多くの障害があります。そこには 工学的問題、医学的問題だけでなく、例えば宇宙滞在が個人のこころに与える影響、宇宙空間での 新しい文化の創成と地上文化との軋轢など、人文社会科学の領域に属する新しい問題意識も芽生えつつあります。 一方、宇宙進出という極端な状況は、環境保全、生物多様性、文化的多様性の意義など、 現在の地上における様々な問題に新しい視点をもたらす可能性があります。本シンポジウムでは、 2009年度に開かれた「人類はなぜ宇宙へ行くのか」シンポジウムの続編として、人類の宇宙進出において 予想される具体的な問題点と、社会や学問の各領域で宇宙がもたらす新しい視点を、様々な分野の 専門家に語って頂きます。
 

日時:3月5日(土)、6日(日)
会場:京都大学宇治キャンパス 宇治おおばくプラザ・きはだホール
交通アクセス:http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/access.html
キャンパスマップ:http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.pdf
参加費:無料
対象:講演は高校生以上の一般の方を対象にしたものですが、中学生以下の参加も構いません。
 

問い合わせ先
usss_symp4(at)kwasan.kyoto-u.ac.jp までメールにてお問い合わせ下さい。
 

申し込み方法
以下の参加申し込みフォームに記入し、3月3日までにusss_symp4(at)kwasan.kyoto-u.ac.jp までメールでお送り下さい。
その際、件名は「宇宙ユニットシンポジウム申し込み」として下さい。折り返し確認のメールを送ります。定員(300名)に達した場合はその時点で締め切りますので、あらかじめご了解下さい。


-----第4回宇宙ユニットシンポジウム参加申し込みフォーム----------
氏名:
職業・学年:
所属(学校名、会社名):
メールアドレス:
参加日:5日 6日

どこで本シンポジウムのことを知りましたか?


本シンポジウムへ期待すること、講演者への質問などがありましたら
ご自由にお書き下さい。
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講演者予定者リスト

*タイトルの変更、講演者の追加がある予定です。

3月5日(土)
宇宙時代に向けた宇宙総合学 磯部洋明(京大宇宙ユニット)
太陽活動と宇宙天気予報 浅井歩(京大宇宙ユニット)
宇宙から生命の起源を学ぶ 小林憲正(横浜国立大工学研究院)
火星に向かう箱船ー宇宙農業 山下雅道(JAXA/ISAS)
宇宙箱舟ワークショップの学校教育と生涯教育への展開 塩瀬隆之(京大総合博物館)
宇宙箱舟から見えてくる生物多様性 近藤倫生(龍谷大理工学部)
パネルディスカッション:生命活動の場としての宇宙
 

3月6日(日)
未来の宇宙機 船木一幸(JAXA/ISAS)
小惑星衝突回避 坂東麻衣(京大宇宙ユニット)
パネルディスカッション:宇宙進出の工学的課題
宇宙人文学の世界 中野不二男(JAXA)
倫理学、科学哲学の視点から 中村征樹(大阪大学大学教育実践センター)
宇宙と人のこころ 鎌田東二(京大こころの未来センター)
宇宙と文化 岡田浩樹(神戸大学国際文化研究科)
パネルディスカッション:宇宙進出の人文社会科学的課題

「第7回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:3月1日 15:00-17:00
場所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

発表者:風戸真理(京都大学地域研究統合情報センター研究員)
 

題目:モンゴルにおけるフェルトの「母」:建材用硬質フェルトをめぐる製作技術と社会関係
 

要旨:モンゴル遊牧民は、畳3枚分サイズの極厚フェルトを木枠に巻き付けた住居「ゲル」に住んでいる。彼らは自分で飼育したヒツジから刈った毛に、水分、摩擦、圧などを加えることで、羊毛に縮絨(しゅくじゅう)という変化を起こしてフェルト化させる。このさい、西洋近代手工芸界におけるフェルト製作技術とは異なる独自の方法が用いられる。私はこの在来技術を、「母」とよばれるフェルトを中心とした、一定の硬度を維持する同規格のフェルトを大量生産する「システム」として捉える。このシステムの特徴は、フェルト製作だけのための道具をほとんど用いず、「母」フェルトと「母」を使ったフェルト作りの知識や技術に依存するところにある。実際の製作現場では、個々人に継承された多様な知識が寄せ集められ、交渉されながら実践され、何枚かのフェルトが完成すると共に、知識が次世代に継承される。社会主義期のモンゴル国では個人のフェルト製作は家内制手工業とみなされて禁止され、工場製のフェルトが普及した。1990年代初頭の国家体制の転換以降、自分の家を自分で作ることを余儀なくされた人びとは今、網の目をくぐって継承されてきた「母」システムを利用して、ゲルの壁用フェルトを作っているのである。
 

「CIAS共同研究会:マツタケの生産と流通・食文化をめぐる相関型地域研究-アジア・北米から中東・地中海地域までを視野に入れて」(関連する学会・研究会)

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【テーマ】 アカマツとマツタケ、共生関係のベールを捲る!

【日程】 2011年2月28日(月)午後13時から16時10分
【場所】 京都大学稲盛財団記念館大会議室
 

【趣旨】
マツタケはマツ科の樹木と共生関係をもつ菌根菌であるが、広葉樹林のマツタケも知られている.北半球の環太平洋から地中海沿岸・北欧まで、世界各地からマツタケの発生が報告されている。主な消費地である日本においては、マツタケは特に里山の構成樹種の一つであるアカマツと「絶対共生」の関係を築いているのではないかと思われる.

この関係についても色々と謎があり、多くの生物学者の眼を惹きつけている。ホストであるアカマツとタイトリーなシロを作る生き方は東アジアのアカマツ特有のもので、北米をはじめ他の地域のマツ属以外の樹種に見られるマツタケの中には、異なった挙動をとるものがある。

共同研究「マツタケの生産と流通・食文化をめぐる相関型地域研究-アジア・北米から中東・地中海地域までを視野に入れて-」 第3回研究会では、「アカマツとマツタケ」の関係に関する最
新の研究を進めておられる森林総合研究所の山中高史博士をお招きして、根圏共生研究の最前線についてお話いただき、マツタケとホスト植物の共生関係に見られる地域間の多様性について考えます。
 

【プログラム】
13時00分~13時10分 趣旨説明
13時10分~14時10分 吉村文彦博士(同志社女子大学・非常勤講師、まつたけ十字軍運動代表)
「マツタケとアカマツ」
14時10分~15時10分 山中高史博士(森林総合研究所・根圏共生研究チーム長)
「マツタケの生理生態研究の最前線」
15時10分~16時10分 総合討論

「在地と都市 がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第32回研究会 ](関連する学会・研究会)

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日時:2011年2月25日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表 1:
アッケル・アリ (農村開発協会(JRDS・バングラディシュ))
モモタズ・べゴム(農村開発協会(JRDS・バングラディシュ))


発表タイトル:「バングラデシュにおける村のNGOの新しい農村開発アプローチ
:JRDSの活動紹介」

発表 2:
ウドム・ポーンカムペン(ラオス国立大学農学部)


発表タイトル:「ラオスにおける水産業」
 

 

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京都大学生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
鈴木 玲治
TEL:075-753-7837
<e-mail: rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jp>
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【第7回CAAS国際フォーラム】

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【第7回CAAS国際フォーラム】
主催:京都大学アフリカ地域研究資料センター
共催:科研費(基盤A)「アフリカ在来知の生成と共有の場における実践的地域研究」
テーマ:Emerging Approaches to Understanding Gender-based Knowledge and
Techniques in Africa
日時:2月24日(金)10:00-~17:00
場所:稲盛記念館3階大会議室
ゲストスピーカー:
Dr. ARTHUR John W, University of South Florida
Dr. ARTHUR Kathy, University of South Florida
Dr. THUBAUVILLE Sophia, Frobenius Institute

<趣旨>アフリカでは人びとが生活していくための「もの」を、地域内にある素材をつかってつくりだし、それらをつかってきました。それと同時に、さまざまな「もの」が地域外からも大量に流入しています。このフォーラムでは、外来の「もの」が流入することで、これまでつかっていた「もの」がつかわれなくなることを仮に「危機」ととらえ、在来の「もの」がつかわれ・つくられつづけている背景を、つくり手やつかい手の知識や技法の継承・実践・変化に注目して検討することをめざします。それと同時に、アフリカの人びとの生業活動は性分業が非常に明確であるという点にも留意し、ジェンダーの視点に注目しながら、知識や技法の実態を検討します。

<ポスター発表に関心をもたれた院生・研究員の方々へ>
フォーラム口頭発表は、おもに女性がつくる土器つくりの技法の継承や変化、結婚を契機にして伝えられる女性の知識などが報告の中心ですが、ポスター発表は、「もの」や「ものつくり」にかぎらず、アフリカの諸地域にくらすさまざまな状況にある人びとの知識や技法について社会的な性差に留意しながら報告していただくことを期待しています。これまでジェンダーというテーマに関連づけて発表してこなかったけれどこれを機会に挑戦してみたいとおもわれる方は、指導教員と相談のうえぜひご応募ください。

以上

「ワークショップ『英文による論文発表のための実践的ガイドライン』」[第7回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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ワークショプのお知らせ 

『英文による学術論文発表のための実践的ガイドライン』

PUBLISHING IN ENGLISH -LANGUAGE ACADEMIC JOURNALS:
SOME PRACTICAL GUIDELINES

演者:ポール・クラトスカ氏(シンガポール国立大学出版局)

日時:2011年2月23日(水) 午後2時ー4時
場所:稲森財団記念館 4階 小会議室II 

Publication ー in any language ーrequires strong material, but the
writing conventions within different scholarly traditions are not all
the same. To publish in English it is an advantage to meet the
expectations of various gatekeepers (acquisitions editors, journal
editors and referees), and to avoid common mistakes that reduce the
chances that a manuscript will be accepted.This presentation will
provide suggestions for the conceptualization and submission of
English-language journal articles, and identify practices that should be
avoided.

論文執筆ならびに投稿のノウハウ、査読をクリアするポイントなど出版のエキス
パートによる実践的ガイドライン

ポール・クラトスカ氏は、現在、シンガポール国立大学出版局編集長。Journal
of Southeast Asian Studies、International Journal of Asian Studiesなどの
編集に従事。

 

* 大学院生のみなさんも奮ってご参加ください。事前登録は不要です。


「変容過程にある焼畑営農体系における民族ごとの戦略 ~ラオス北部の民族混住村を事例として~」[東南アジアの自然と農業研究会 第149回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年2月18日(金) 16:00~18:00
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階 中会議室



題目: 『変容過程にある焼畑営農体系における民族ごとの戦略~ラオス北部の民族混住村を事例として~』

話題提供者: 亀田 知佳氏(京都大学大学院農学研究科)

 

【発表要旨】
東南アジアでは伝統的に、広く焼畑農耕がおこなわれてきた。しかし現在、政治・社会・経済的な状況の変化をうけ、焼畑農耕システムが他の土地利用法へと変容しつつある。その要因や背景は地域や民族により様々であり、その詳細はまだ部分的にしか理解されていないのが現状である(Mertz
et al, 2009)。
ラオスは東南アジア大陸部に位置する内陸国で、国土の約7割が山林にしめられている。特に北部は山岳地帯で、焼畑農耕が主な生計手段のひとつとなっている。ラオス政府は森林保護と山地民の生活向上を目的とした、一連の焼畑抑制策を1990年代後半より実施してきた。ひとつは山地民の移住政策であり、もうひとつは林野土地配分事業と呼ばれる、土地を区分し、農民に一定区画の農用地を配分し、他の林地での焼畑を禁止する政策である。これらの政策の影響を受け、現在ラオスでおこなわれている焼畑農耕は変容の途上にある。
今回の発表では、ラオス北部ルアンパバーン県における、移住政策後に低地へ移住してきたカム族・モン族が集住する村を事例とし、焼畑営農システムの現状を報告したい。特に、民族間に見られる状況・戦略の違いに着目する。
 

 

*会の後には懇親会を予定しております。

 

 

===================================================
連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト(一部調整中)
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
===================================================

 

「実践的な地域研究のためのアフリカ在来知」[第177回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年2月17日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

演 題:実践的な地域研究のためのアフリカ在来知

講 師:重田眞義(京都大学アフリカ地域研究資料センター・教授)

要 旨:開発実践に対して地域研究はどのような役割を果たすことができるの
だろうか。既存の学的なしばりを越えて学際・文理融合的な方法をとる地域研
究という枠組みをつかって、小さな地域の人びとによる発展の取り組みに私た
ちがどのように関わることができるのか。人びとによるポジティブな実践を、
「在来知」というキーワードでとらえつつ、エチオピアの南部諸民族州南オモ
において取り組んできたいくつかの試みを紹介しながら、これからの地域研究
の方向性について議論する。

「アフリカにおける農業研究と普及の問題に関するあらたなアプローチ/Emerging Aproaches to Understanding the Crisis of Agricultural」[第6回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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テーマ:Emerging Aproaches to Understanding the Crisis of Agricultural Research and Extension

日時;2月15日(火) 13時-18時
場所:稲盛記念館3階中会議室

ゲストスピーカー:
Dr Fentahun Mengistu, Amahara Agricultural research Institute, Ethiopia
Dr Adefris Chere, Ethiopian Institute of Agricultural Research
Prof. Yoshiaki Nishikawa, Nagoya Universityほか

<趣旨>エチオピアでJICAプロジェクトとして実施されている「農民研究グループを通じた適正技術開発・普及プロジェクト」のエチオピア側カウンターパートである2人の研究者を迎えて開催します。アフリカ農業がかかえる問題点を、研究と普及の両面から、両者の関係がいかにあるべきかを、エチオピアの事例を通じて検討します。
<ポスター発表>アフリカの農業に関連するテーマ(分野、関心は問いません)で研究をされている方々のポスター発表をお願いします。


「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」[第6回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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Emerging Approaches to Understanding the Crisis of Agricultural
Research and Extension in Africa
アフリカにおける農業研究と普及の問題関するあらたなアプローチ
 

Tue. 15. Feb.2011
13:30-18:00
Meeting Room(332) on the 3rd floor of Inamori Foundation Memorial
Hall, Kyoto University
 

Program
 

13:30 Opening Speech ; Masayoshi Shigeta (The Center for African Area
Studies, Kyoto University)
 

I. Presentation

13:40 Masayoshi Shigeta
“On the current activities of the Center for African Area Studies, Kyoto University”

14:00 Fentahun Mengistu Tiruneh (Amahara Regional Agricultural Research Institute, Ethiopia)
“Role of research: How does the research grasp problems and contribute to solve them?”

14:40 Comment and Discussion
Adefris Teklewold Chere (Ethiopian Institute of Agricultural Research, Ethiopia)
Ahmed Shek Mohammed (Somali Regional Pastoralist and Agro-pastoralist Research Institute, Ethiopia)
Yoshiaki Nishikawa(Graduate School of International Development, Nagoya University)
 

15:30 - 16:00 Coffee Break
 

II. Poster Session

16:00 Brief Presentation

Toshikazu Tanaka (ASAFAS, Kyoto University)
“Tractor or Ox-Plow: A Focus on Working Efficiency of Indigenous Tilling Practices in the Central Ethiopian Highlands”

Kumiko Yoshikawa (ASAFAS, Kyoto University)
“A Concept of Crop Landraces in Ukambani, Kenya: Kikamba as a Saucer of Landrace Diversity”

Kana Yamamoto (ASAFAS, Kyoto University)
“The tree left uncut in fields―Uses of Parinari curatellifolia in Mbozi Plateau, Tanzania”

16:15 Poster Presentation, Comment and Discussion

17:00 General Discussion

17:30 Closing Remark
 

18:00 Reception 

「第三回イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」(関連する学会・研究会)

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第三回「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」
【日時】2011年2月5日(土)13:30-18:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階
第1講義室(AA401)
少々わかりづらいところにあります。百万遍の交差点近くの京都大学北門から入りすぐ左手の建物が総合研究2号館(旧工学部4号館)です。その建物 の北側入り口付近のエレベーターに乗って四階に行き、右側(西側)に曲がってください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/access_map08.pdf
などをご参照ください。

【発表】
篠田知和基(広島市立大学)
「ライオンとサル、神の怒りを慰撫する物語」
後藤敏文(東北大学)
「古代インドの鎮め――ヴェーダ文献の訳例紹介と文献概観――」
藤井千晶(日本学術振興会特別研究員)
「預言者ムハンマドの医学による精霊祓い――東アフリカ沿岸部の事例から――」

[第50回「東南アジアの社会と文化研究会」](関連する学会・研究会)

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●日時・場所
2011年2月4日(金)16:00~18:00
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
(京都市左京区吉田本町京都大学本部構内 百万遍のすぐ近くです。)

●話題提供者
長坂 格(広島大学総合科学研究科 准教授)

●発表要旨
「フィリピンの公共集合住宅における地域社会形成」

本報告は、従来の東南アジアを対象とした都市社会学的・人類学的研究がほとんど取
り上げてこなかった都市住民である、公共集合住宅の居住者に焦点を当てる。マニラ
首都圏では、アメリカ植民地期以来、首都圏の住宅不足の解消のために、スラム住民
の再居住地区の建設や住宅地の分譲と並んで、やや大規模に行われたマルコス政権期
の居住環境省による集合住宅(BLISS)の建設を含め、様々な政府機関や公社による
公共集合住宅の建設が散発的にすすめられてきた。本報告では、1960年代に建設され
たマニラ市に位置する7階建て2棟の公共集合住宅における、2007年に実施された世帯
調査および数人のキーインフォーマントを対象としたインタビュー調査で得られた資
料を用いて、公共集合住宅住民の家族・親族関係、近隣関係の一端を明らかにするこ
とを目的とする。
公共集合住宅は、多数の出身地の異なる人々が入居し、そこで新たに地域社会を形成
していくという意味において、いわゆる「連鎖移住」によって形成されるスラム地区
とは、地域社会の成り立ちの性質を異にすると考えられる。本報告では、インタ
ビュー、世帯調査の結果から、過去40年間にわたり、公共集合住宅という、現代世界
においては普遍的にみられるが、しかし当時のフィリピンの都市住民にとっては新し
い居住空間において、人々がいかに地域社会を形成してきたのか、またいかに家族・
親族関係を再構築してきたのかについて、具体的な資料に即して論じる。

●長坂格さんをむかえて開催する「東南アジアの社会と文化研究会」は今回で50回を
むかえます。ミニシンポを計画していましたが、諸般の都合により、次回以降に延期
することにしました。ご了承ください。

●「東南アジアの社会と文化研究会」世話人代表・研究会事務局(2010年度)
杉島敬志
takasugi(at)asafas.kyoto-u.ac.jp 


 

「ローカルな食料安全保障とグローバル経済:カメルーンの農村事例から 」[仮想地球研究会](関連する学会・研究会)

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タイトル:「ローカルな食料安全保障とグローバル経済:カメルーンの農村事例から」
(発表は英語で行なわれます)

日時: 2011年2月3日(木)13時から15時まで
場所:京都大学稲盛財団記念館3階・中会議室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm


プログラム:

13時~13時10分 趣旨説明と講演者紹介

13時10分~13時40分
講演「カメルーンにおける食料安全保障、その概念と実態および戦略について」(アブドゥラマン・ズルバ、国際連合食糧農業機関カメルーン事務所)

13時40分~14時
話題提供1:「東部カメルーンにおける多民族状況下における換金作物と労働体系」(大石高典、京都大学こころの未来研究センター)

14時~14時20分
話題提供2:「南部カメルーンにおける農業と狩猟採集の関係性」(坂梨健太、京都大学大学院農学研究科)

14時20分~14時30分 コメント(荒木茂、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

14時30分~15時 自由討論

***
夕方18時ころより懇親会を予定

*ご質問等は大石takanori(at)educ.kyoto-u.ac.jpまでお願いします。


English Pge>>
/en/article.php/20110201133518153

「第16回近畿熱帯医学研究会」(関連する学会・研究会)

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共通テーマ: 東南アジアおよび周辺地域で驚異となっている蚊媒介性感染症

日 時:2011年1月29日(土)  14:00~18:00
場 所:京都大学 稲盛記念館3階 中会議室

 

●14:00-18:00
1) 媒介性ウイルス病(デング熱など)について  (60分)
高崎 智彦 先生 (国立感染症研究所 蚊ウイルス第一部 第二室 室長)
 

2) デング熱、チクングニヤ熱などを媒介するヒトスジシマカ、ネッタイシマカなどの蚊のコントロールについて (30分)
庄野 美徳 先生 (住友化学株式会社)


3) ラオスの農村におけるデング感染状況の調査 (10分)
中谷 逸作 先生 (関西医大公衆衛生学 デングプログラム マネージャー)


4) バリにおける蚊媒介性感染症調査の結果;京都における蚊の発生調査の結果 (60分)
吉川みな子、益田岳 (西渕科研基盤S - 蚊媒介性感染症研究グループメンバー)


5) 蚊の調査に関する四方山話 (30分)
水田 英生 先生 (神戸検疫所)

 

(終了後、有志による懇親会、稲盛財団記念館または付近の飲食店、19時頃~)

「賭けと妄執-出来事としての日常と妖術に関する一考察-」[京都人類学研究会1月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:1月28日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室
 

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm

※終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

 

【演題】
賭けと妄執-出来事としての日常と妖術に関する一考察-

 

【発表者】
近藤英俊(関西外国語大学外国語学部 特任准教授)

 

【討論者】
松田素二(京都大学文学研究科 教員)


【要旨】

運命、神、霊、呪術といった神秘的な存在が、ふって湧いた災難を意味づけ、対処可能なものに変えるのは、古今東西を問わず観察されるところである。この儀礼過程に関し、これまで研究の多くはその日常的秩序の回復機能に着目し、一連の現実を専ら日常-非日常(儀礼)-日常(しばしば高次の)という枠組みにおいて認識してきた。しかし神秘的存在が日常茶飯に経験されているような場合、それはどのように理解すべきものであろうか。そうした現実は日常的なのか非日常的なのか。神秘的存在は安定的な日常性の回復に寄与するものとみることが
できるのだろうか。
ナイジェリア北部の都市カドゥナで借家業を営むI氏は、毎日のようにウィッチ問題に悩まされていた。彼は自分の家に入居するテナントをやがてウィッチと考えるようになり、追い出してしまう。ここでI氏はウィッチと同定したテナントを立ち退かせることで、平穏な日常を回復しているとみることはできない。なぜなら次に入居するテナントも必ずやウィッチと化し、彼を悩ませることになるからである。
この際限ないウィッチ現象を理解する鍵は、不確実な現実を生き抜くなかでI氏が身につけた実践、「賭け的実践」と、賭け的実践のやり直しがつくる「出来事としての日常」にあると考えられる。ウィッチは賭けのやり直しに臨んでI氏が典型的に想起するものであり、そしてやり直しがうまくいかなくなるにつれ妄執化していくものである。

 


【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp

泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二

 

「いくつもの湖北をめざして ~湖北地域における移住・交流のとりくみ~」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第31回研究会 ](関連する学会・研究会)

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日時:2011年1月28日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表者:近藤紀章(滋賀県立大学地域づくり教育研究センター 特定研究員)

発表タイトル:いくつもの湖北をめざして ~湖北地域における移住・交流のとりくみ~

発表要旨:
滋賀県湖北地域は、過疎高齢化によって人口減少が進み、地域をかたちづくる基礎的な機能を維持することさえ困難な集落と予備軍と呼べる集落が数多く存在している。近年、こうした集落を中心に、田舎暮らし体験による来訪者との交流や移住者の受け入れによって、自立的な取り組みを促しつつ、活動を支援していくための仕組みづくりが積極的に行われている。
今回は、これらの施策や取り組みの現状と課題とともに、多様な地域像を描く地域学のあり方と可能性について報告を行う。

 

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京都大学生存基盤科学研究ユニット
東南アジア研究所
鈴木 玲治
TEL:075-753-7837
<e-mail: rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jp>
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「京都大学イスラーム地域研究センター・2010年度第二回中東現代文学研究会」(関連する学会・研究会)

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京都大学イスラーム地域研究センターでは文部科学省「特色ある共同研究拠点の
整備の推進事業」の一環として中東現代文学研究会を組織しております。
2010年度第二回中東現代文学研究会を下記要領にて開催いたします。

今回は、イラン映画にお詳しいアジア経済研究所の鈴木均さんにお越しいただき、鈴木さんの解説で現代イランを舞台にしたミステリー、「彼女の消えた浜辺」を鑑賞します。
また、発表はアラブ文学について2本と、昨年の浜崎さんのドイツのトルコ人移民のドイツ語文学のお話に続き、今回はイタリアのソマリア人移民作家によるイタリア語作品についての発表もあります。

なお参加をご希望の方は下記アドレスまでご一報ください。

mext-kias(a)asafas.kyoto-u.ac.jp



中東現代文学研究会 2010年度第2回例会

日時:2011年1月22日 (土)、23日 (日)
会場:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館4階第1講義室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

1月22日 (土)13:00~
発表1 13:00~15:00
森晋太郎「ラシード・ダイーフ(1945~)と 現代のレバノン」

映画鑑賞 15:15~18:30
アスガー・ファルハディ監督「彼女の消えた浜辺」(2009年、イ ラン、1h56)
解説 鈴木均(アジア経済研究所)

懇親会

1月23日 (日)11:00~
発表2 11:00~13:00 
田浪亜央江「ハージズ(検問所/障壁)の国のアラビ ア語文学
――アズミー・ビシャーラの作品世界から考えるフィクションの可能性」

休憩 13:00~14:00

発表3 14:00~16:00
山根美奈(京都大学)
「私はソマリア人、私のパスポートはイタリア人」
(亡命ソマリア人を両親に、1973年、イタリ アに生まれイタリア語で著述する
女性作家イジアバ・シェーゴのエッセイ3作品(「ソーセージ」「出母国」アル
フレッド・ヒッチコックを愛 した遊牧民」)をご紹介します。)

今後の研究会打ち合わせ 16:00~

 

京大イスラーム地域研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
附属イスラーム地域研究センター事務局
kyotoias(a)asafas.kyoto-u.ac.jp
TEL:075-753-9640  FAX:075-753-9641

「第6回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:1月21日(金)16:00~18:30
場所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

司会:小林知(京都大学CSEAS・助教)


発表者1:王柳蘭 (京都大学CIAS・日本学術振興会RPD)

題目:「民族関係が育む北タイ国境の移民社会―中国系ムスリムをめぐる共生と葛藤」

【発表要旨】
従来、人の移動については同化や統合といった移民の苦悩面ばかりが注目されてきたが、主として1990年代以後のディアスポラ論やトランスナショナリズム論によって、移民の文化的実践は、移住先における文化的創造性や排他的な国民主権に対する抵抗として積極的に意義づけられるようになった。さらにグローバリゼーションの進展によって、移民と地域の問題はこれまで以上に注目を集めている。
発表の冒頭において、移民が積極的に地域に関与し、新たな地域を創出する社会的文化的営為に着眼することによって何がみえるか、について問題提起を行う。
その後、
(1)タイ北部国境における中国系ムスリムをめぐる民族関係の変遷(2)ムスリム移民の多元的ネットワークが生み出す広域地域空間、について調査事例を紹介しつつ、地域の多文化化にともなう葛藤と共生について考える。

 

 

発表者2:松本ますみ(敬和学園大学・教授)

題目:「中国西北とイスラーム世界を結ぶ結節点、義烏の移民ムスリムたち」

【発表要旨】

貧困に苦しむ中国西北でにわかに注目されている産業がある。それが、「アラビア語通訳養成業」である。ムスリムが学ぶべき言語アラビア語はそれまでモスク付属のマドラサでほそぼそと教えられてきたが、それがいまは設備の整ったアラビア語語学学校として生まれ変わり、卒業生は義烏や広州などで通訳/貿易商社従業員として働くようになった。西北の農村は彼ら/彼女らの仕送りによっていま潤いはじめている。
「アラビア語」能力によるエンパワーメントである。義烏には世界中からムスリム商人たちが集まり、優秀なアラビア語通訳とともに敬虔なムスリムの商売パートナーを求めている。信仰深さが商売を生み、信頼を生み、ネットワークを生み、財を生み、またあらたなチャンスを呼ぶ現象がここでは起きている。本発表では、「新蕃坊」とよばれる義烏在住の中国ムスリム移民と「新ムスリム」(改宗者)の世界観を考えていくことにする。

 

単著に『イスラームへの回帰 中国のムスリマたち』(2010年山川出版社)、共著に 'Rationalizing Patriotism Among Muslim Chinese: The Impact of the Middle East on the Yuehua Journal', in Intellectuals in the Modern
Muslim World: Transmission, Transformation and Communication, eds. by Stéphane A. Dudoignon, Komatsu Hisao, and Kosugi Yasushi. (London :Routledge , 2006) などがあります。

 

「イスラーム法とテクノロジー」[2011年度第2回 京都大学イスラーム地域研究センター](関連する学会・研究会)

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日 時:2011年1月21日(金)16:00~19:30
場 所:京都大学総合研究2号館(AA415 第二講義室)
*少々わかりづらいところにあります。百万遍の交差点近くの京都大学北門から
入りすぐ左手の建物が総合研究2号館(旧工学部4号館)です。その建物の北側入
り口付近のエレベーターに乗って四階に行き、右側(西側)に曲がってください。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/access_map08.pdf
などをご参照ください。

 

 

【プログラム】

 

16時~17時30分 
川本智史氏(東京大学)
題目:「15~16世紀オスマン朝宮廷の移動:イスタンブルとエディルネ」
内容:1453年のコンスタンティノポリス陥落後、オスマン朝の首都はエディルネからイスタンブルに「遷都」されたと理解されてきた。本発表では年代記やヴェネチア外交官の報告などを分析することで、1453年以降もスルタンは頻繁にエディルネに滞在し、大使歓待や閣議など国家儀礼が行われる首都機能を保っていたことを裏付け、遊牧王権に特有の季節的な移動がオスマン朝でも行われていたことを確認する。

 

17時45分~19時15分 
伊藤隆郎氏(神戸大学)
題目:「マムルーク朝スルターン=カーイトバーイのダシーシャ・ワクフ」
内容:マムルーク朝スルターンのカーイトバーイ(在位1468-96年)がメッカとメディナ、特にメディナにおいてダシーシャ(小麦粥)とパンを分配するために設定したワクフについて、関連する文書の集成(フランス国立図書館蔵)を主な史料として、検討する。

 

 

終了後、懇親会予定

 

研究会への参加をご希望の方は、下記の事務局へご連絡ください。

京大イスラーム地域研究センター 
mext-kias[at]asafas.kyoto-u.ac.jp


研究代表者 江川ひかり(明治大学)
egawahi[at]kisc.meiji.ac.jp

 

「アフリカにおける口承文学」[第176回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第176回アフリカ地域研究会のご案内
 

日 時:2010年1月20日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階大会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

演 題:アフリカにおける口承文学

講 師:梶 茂樹(京都大学アフリカ地域研究資料センター・教授)

 

【要旨】
アフリカには、文字に書かれる文学と、文字に書かれない、いわゆる口承文学とがあるが、圧倒的に発達しているのは後者である。具体的には、民話、諺、謎々、地名、人名、太鼓言語などであるが、例を示しつつこれらの実態を明らかにし、なぜ、そしてどのようにこのようなジャンルが発達したのかを考察する。

「分野融合型集落定点調査情報の時空間データベースの 構築と共有に関する研究会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2011年1月15日(土)  13:30~18:00
場 所:稲盛財団記念館小会議室I

 

 

【プログラム】
1.「東北タイ・ドンデーン村における半世紀にわたる現地調査とその時空間データベースの構築について」
渡辺一生(京都大学東南アジア研究所)

 

東北タイ・ドンデーン村では、1964年から現在まで分野融合型の集落定点調査が継続されている。発表者は現在、約8000区画に上る農地図及び260世帯の集落地図を基に、これら膨大かつ多岐に渡る調査情報のGISデータベースを構築中である。
本発表では、ドンデーン村における調査の性格や調査情報のデータベース化についてに説明し、地域研究におけるGIS利用の有効性やモデリングなどについて議論する。

 


2.「野外でのデータ収集におけるデジタルペンの活用(仮)」
石川正敏(東京成徳大学経営学部経営学科)

 

PDA、スマートフォン、GPSなど様々なモバイルデバイスの普及に伴って、様々な分野の野外調査で、モバイルデバイスの利用が進みつつある.しかし、モバイルデバイスには、動作不良や電源などの問題にから、長時間の野外でのデータ収集に不向きなものも多い.一方、従来の紙とペンを使ったデータ収集は、モバイル機器に比べて信頼性が高いが、データ収集後の電子化に手間がかかり効率が悪い。
そこで、本研究では、紙への筆跡を電子的に記録することのできるデジタルペンを利用し、紙によるデータ収集と、紙に記録した手書きデータの電子化の効率化を目指す.本発表では、デジタルペンの利点を、野外でのデータ収集法(自由メモ、地図への注釈、分布調査)を提案する。

 


3.「北海道におけるGISを活用した情報の共有化と公開」
金子正美(酪農学園大学環境システム学部生命環境学科)

 

GIS、GPS、リモートセンシング、インターネット技術の進歩に伴い、地域の情報システムは、数値や文字を蓄積したデータベースから、時空間情報をビジュアルで高解像度な地図情報としてWEBを介して共有化するネットワーク型のシステムの時代となってきた。また、携帯電話やモバイル端末の普及に伴い、野外での空間情報の収集と活用が一般的なものとなりつつある。本発表では、北海道で開発を進めてきた釧路湿原データセンター、知床世界遺産データセンター、油汚染等の海洋生態系への影響評価につながる海域-陸域統合型GISの事例を紹介しつつ、北海道におけるGISを活用した情報システムの現状と課題について報告する。


※研究会後は懇親会を予定しております。


「行政・自治会・大学の協働による川づくり:守山市大川の事例」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第30回研究会 ](関連する学会・研究会)

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日時:2010年12月27日(月)14:00~17:00
場所:守山フィールドステーション(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表者:鈴木玲治(京都大学生存基盤科学研究ユニット)

発表タイトル:行政・自治会・大学の協働による川づくり:守山市大川の事例

発表要旨:
守山市美崎町を流れる準用河川大川は、かつては野洲川南流として流れの豊かな河川であり、自家消費用の「おかず漁業」が営まれる生活と密着した河川であった。しかし、1970 年代に洪水対策等を目的とした野洲川の改修に伴い、上流からの水の流入のない河川となった。また琵琶湖への河口部も砂州によりほぼ封鎖されているため、閉鎖水域的な状況にある。このため、ホテイアオイ等の水草が大量発生し、景観や水質悪化を危惧する声が、美崎町の住民から守山市へ寄せられている。
このような大川の現状を鑑み、2010年10月、守山市、美崎町自治会、大学が連携し、大川の水質・景観の改善と地域資源としての活用を目指した総合的な川づくり計画策定のための体制がつくられた。
本発表では、行政・自治会・大学の協働による、新たな河川像構築を目指したこれらの活動の経緯・経過と今後の展望を報告する。

 

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、12/24(金)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

「ASEAN常駐代 表(大使)を招いての意見交換会」(関連する学会・研究会)

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東南アジア各国のASEAN常駐代表(大使)と我が国の山田ASEAN担当大使をお招きし、日ASEAN関係の現状と展望
について、様々な視点からの意見交換会を実施致します。オープニングには、白石隆教授(総合科学技術会議議員、日本貿易振興会アジア経済研究所所長)の基調講演も行います。


日時:2010年12月20日(月)午後4時半~6時半
場所:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館3階中会議室

プログラム

司会:本名純・立命館大学国際関係学部教授
挨拶:松本紘・京都大学学長
趣旨説明:清水展・京都大学東南アジア研究所所長
基調講演: From East Asia Back to Asia Pacific
白石隆・総合科学技術会議議員・日本貿易振興会アジア経済研究所所長
意見交換会:ASEAN担当大使
・山田滝雄大使(日本)
・H.E. Pengiran Basmillah Pengiran Haji Abbas大使(ブルネイ・ダルサラーム)
・H.E. Amb. Kan Pharidh大使(カンボジア)
・H.E. Amb. I Gede Ngurah Swajaya大使(インドネシア)
・H.E. Amb. Prasith Sayasith大使(ラオス)
・H.E. Dato’ Hsu King Bee大使(マレーシア)
・H.E. Amb. U Nyan Lynn大使(ミャンマー)
・Ms. Ma. Teresita C. Daza大使(フィリピン)
・H.E. Amb. Lim Thuan Kuan大使(シンガポール)
・H.E. Amb. Manasvi Srisodapol大使(タイ)
・H.E. Amb. Vu Dang Dzung大使(ベトナム)

 

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/en/article.php/20101214131807654

The 4th “Tonan Talk, a Brown Bag lecture series” on 20th December(関連する学会・研究会)

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/en/article.php/20101220_02

「「新しいネパール」とローカリティーの生産―連邦制と民族自治をめぐる議論」[京都人類学研究会12月例会](関連する学会・研究会)

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日時:2010年12月17日(金)18:00開場 18:30開始
場所:京都大学文学研究科新館2階第7講義室
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
※終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

 

【演題】
「新しいネパール」とローカリティーの生産―連邦制と民族自治をめぐる議論

【発表者】藤倉達郎(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授)

【討論者】中川加奈子(関西学院大学 非常勤講師)

【要旨】


【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken(at)hotmail.co.jp
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二

 

「ネパール丘陵地域の家畜飼養管理についてー特に樹木の利用に注目して」[東南アジアの自然と農業研究会 第148回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年12月17日(金) 16:00~
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階 小会議室



題目: 『ネパール丘陵地域の家畜飼養管理についてー特に樹木の利用に注目して』

話題提供者: 熊谷元(京都大学大学院農学研究科)

 

【発表要旨】

ネパール丘陵地域(標高300m~2500m)はネパールの国土面積の42%、総人口の46%を占めるが、起伏が激しく、灌漑が困難な場所が多い。耕地拡大により耕種・換金作物栽培に特化した地域もあるが、一方で作物生産の他に、圃場残渣、野草、樹木の葉等を利用する家畜飼育を組み合わせた有畜複合農業も多く見られる。飼料木の利用を積極的に行う中標高域(標高1000~1500m)の2農村をターゲットとして、雨季、涼乾季、暑乾季において土地利用、作物生産、家畜生産、飼料利用の状況を調査した結果を報告する。特に、家畜飼養に用いられる樹木の葉、野草、作物残渣の給与状況の季節変動と、樹種の多様性に着目する。併せて、タライおよび山岳地域の土地利用、農業・畜産そして人々の暮らしについても概況を報告する。

 

*会の後には懇親会を予定しております。

 

 

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連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト(一部調整中)
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
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「アジア研究教育拠点事業セミナー「Local Politics and Social Cleavages in Transforming Asia」のご案内 」(関連する学会・研究会)

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日時:2010年12月17日(金)-18日(土)
場所:稲盛財団記念館中会議室(17日)、小会議室Ⅱ(18日)

参加申し込み:セミナーはclosedではございますが、参加ご希望の方は、東南研・研究支援室 阿部
(abe{at}cseas.kyoto-u.ac.jp)まで、ご連絡ください。

プログラム:

Dec. 17th (Fri.),2010

14:00-14:20: Introduction

Session1: National and Local Politics (Moderator: Honna Jun)

14:20-15:20
Pei-Hsiu Chen「The Change and Continuity of Military Role in Thai」
Tri Ratnawati「Central-Local Relations in Indonesia in Post-Soeharto:The Pemekaran Daerah (Formation of New Regions)  and Disintegration from Within」
Tsai-Wei Sun 「The Ethnic Chinese in Indonesia and Malaysia: before and after the Asian Crisis」
Seto Hiroyuki「Central-Local Relations on the Land and Forestry Policy in Lao PDR - An Analysis of Resource Management of Local Administration」
15:20-15:40: Q&A
15:40-16:00: Coffee Break

Session2: Local Politics of Cleavages (Moderator: Pei-Hsiu Chen)

16:00-17:00
Choi Nankyung「Political Transformation, Social Cleavages and Local Power Struggle in Indonesia」
Viengrat Nethipo「A Grassroost Arena of the National Power: Politics of Primary Health Care Units in Thailand」
Kurniawati Hastuti Dewi「Harmonizing or Cleaving? Women in Local Politics in Post New Order Indonesia」
Kawano Motoko「Beyond Bumiputera Policy? : Malayasia's Local Politics in Transition」
17:00-17:20: Q&A
18:00-22:00: Free Discussion and Dinner

Dec. 18th (Sat.),2010

Session3: Metropolitan "Local" Politics: Social Interaction and Institution (Modearator: Choi Nankyung)

9:30-10:30
Honna Jun 「Jakarta's Protection Racket: Changing Markets, Discourses and Actors」
Ahmad Suaedy 「Ethnicity in a Megacity: Identity and Political Participation of Ambonese and Madurese in Metropolitan Jakarta」
Miich Ken 「Religious Symbols and Political Power in Jakarta」
Okamoto Masaaki 「“Invisible” and Dysfunctioning City Assemblies (Dewan Kota) in the Metropolitan Jakarta: Intriguing Lack of Institutional Democracy in Indonesia」
10:30-10:50: Q&A
10:50-11:10: Coffee Break

Session4: Metropolitan "Local" Politics: Class and Social Aspiration (Moderator: Miichi Ken)

11:10-12:25 
Ukrist Pathmanand 「Bangkok as Rich-Poor and Political Conflict Space」
Kusaka Wataru 「Moralization of Class Politics in Metro Manila: Disciplinary Governance of the Metro Manila Development Authority and the Urban Poor」
Abdul Hamid 「Dibo Piss: the Politics of Voluntary Organization in Jakarta」
Arai Kenichiro 「Urban Development and Social Cleavages in Metropolitan Jakarta: Emergence of the New Regime of Containment?」
Chae Suhong 「The Causes, Characteristics, and Effects of Expanding Labor Conflicts in Recent Five Years of Vietnam: The Case of Southern Industrial Zones」
12:25-12:50: Q&A
12:50-14:00: Lunch

Session5: Weak "National" Governance at the Locality (Moderator: Ukrist Pathmanand)

14:00-15:15
Wahyu Prasetyawan 「In the Shadow of Local Strongman: Political Economy Changes in Tangerang Selatan, Banten」
Prajak Kongkirati 「Murder and (Un) Progress: the Changing (or Unchanging) Pattern of Political Killings in Thai Local Politics」
Somchai Phatharathananunth 「Social Transformations, Democratization and Rural Resistance」
Ikrar Nusa Bhakti 「Autonomy and Politicization of Local Bureacracy in Indonesia」
Alan Hao Yang 「All International Politics are Local? Localizing Border Politics between Thailand and Cambodia」
15:15-15:40: Q&A
15:40-16:00: Coffee Break

Session6: Local Political Economy of Energy Crops (Moderator: Okamoto Masaaki)

16:00-17:15
Hayashida Hideki 「Which Side Actors are More Responsible, Local or Global ?―Fundamental Causes of Expansion of Oil Palm Plantations in Indonesia」
Fujita Wataru 「The Social Impact of the Expansion of Oil Palm Plantation in Southern Thailand: A Scope for Global-Local Area Study」
Iwasa Kazuyuki 「Agribusiness and Politics of Palm Oil: A Case of Malaysia」
Ngadi 「The Employment Relationship on Smallholders Oil Palm Plantation in Indonesia」
Syarif Ibrahim Alqadrie 「Controversy Surrounding The 2010 Singkawang Case: Hasan Karman's Paper and Dragon Statute」
17:15-17:40: Q&A
17:40-18:40: Final Discussion (Moderator: Ota Atsushi)

 

English page>>
/en/article.php/20101214133113944

「西アフリカにおける砂漠化問題の解決と農耕民・牧畜民間関係の 修復にむけた試み」[第175回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第175回アフリカ地域研究会のご案内
 

日 時:2010年12月16日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

演 題:西アフリカにおける砂漠化問題の解決と農耕民・牧畜民間関係の修復にむけた試み

講 師:大山修一(京都大学アフリカ地域研究資料センター・准教授)

 

【要旨】
西アフリカ・ニジェール共和国の人口増加率は年3.7%であり、人口が
20年で2倍になるペースである。調査村の耕作可能地はくまなく耕作され、トウジンビエとササゲが連作されている。村内では貧富の差が存在する。多くの世帯が自給食料を確保できない一方で、少数の富裕層が存在し、作物の販売、村びとに対する現金の貸し付け、農作業への雇用をおこなっている。自給を確保できない世帯は、自家生産のトウジンビエを消費したあと、男性による都市への出稼ぎ、少数の家畜の飼養、薪の販売、砂礫や粘土の採取によって、不足する主食作物を購入し、補っている。自給をめぐる作物の連作、家畜の飼養、薪の採取は村周辺の自然環境に対して重い負荷となっている。毎年、雨季には農耕民のハウサと牧畜民フラニ、トゥアレグとのあいだで、土地をめぐる争いが激しくなり、両者のあいだで衝突が激しくなることもある。人口の急増する農村において、食料の生産や自給をどのように確保していくのか、在来知識を応用した砂漠化・土地荒廃への対策と農耕民・牧畜民の関係を修復する発表者の試みを紹介していきたい。

[東南アジア学会関西地区12月例会](関連する学会・研究会)

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12月の東南アジア学会関西地区例会は、「東南アジアの社会と文化研究会」と共催で下記のように開催いたします。

 

日 時:2010年12月11日(土)13:30~17:30
場 所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階 会議室(AA447)
(京都市左京区吉田本町京都大学本部構内 百万遍のすぐ近くです。)

 

清水政明 (大阪大学 世界言語研究センター)
「字喃資料による15世紀ベトナム語音韻体系の再構成―試論」

 

阿良田麻里子 (国立民族学博物館)
「ジョジョバ(幸せな独り者)―インドネシア都市部におけるキャリア女性の食行動とジェンダー規範の変容―」

 

 

【発表要旨 Abstracts】
1 清水政明
本発表は、15世紀に編纂されたと考えられ、編纂当時の音韻状況をよく保存する字喃資料『佛説大報父母恩重經』字喃対訳版を利用して当時の音韻 体 系を再構成しようとするものである。本資料に併せて、時期的に隣接する資料として華夷譯語(特に安南國訳語)の漢字による音訳法も参照する。再構 成される音韻体系が、明らかにProto Vietmuongと華夷譯語の中間段階に位置し、ProtoVietmuongから受け継ぎ華夷譯語へと推移する音韻変化のプロセスが難なく説明される ことを明らかにした上で、ベトナム語音韻史研究における字喃の 新たな利用法とその分析結果の妥当性を問う。当時の音韻体系の特徴として、一部の語彙においてProto Vietmuongに特徴的な双音節性(disyllabicity)の痕跡が明確に検証されること。また、華夷譯語の段階で完了していたと考えられる、双音節語彙における主音節初頭子音の摩擦音化(spirantisation)が未完了であり、それにより主音節初頭子音の有声化と摩擦音化の順 序に再考の余地がある点等が指摘可能となった。

 

2 阿良田麻里子 
通貨危機やスハルト体制崩壊後の混乱から、インドネシア経済は10年足らずで立ち直った。都市部では大規模な商業施設が相次いでオープンし、外 食産業の発展も著しく、空前のグルメブームを迎えている。そんな中、都市部にすむ中間層以上のキャリア女性の生活様式には大きな変化が見られる。 高学歴女性の晩婚化が進み、30を超えて独身で、一人暮らしを選ぶ女性も珍しくない。また、インドネシアでは従来、女性が一人で食事を外食すると いうことは、規範を大きく逸脱した行為であったが、今や単独で外食するおひとりさま女性の姿もごく日常的なものとなり、人目をひくものではなく なった。民族集団や宗教などの枠を超えて、共通した生活様式を持つ彼女達は、外食や中食を楽しみながら、友人達と緊密な関係を築いている。ジャカ ルタとバンドゥンを舞台に、「幸せな独り者(jojoba)」を自認する女性たちの暮らしぶりを、その食行動を中心に描く。

 

*「東南アジアの社会と文化研究会」のウェブサイトには、今回の研究会の案内、発表要旨、研究発表に関わる写真、それに会場へのアクセスマップ (「本部構内マップ」をご覧ください)が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.chiiki.asafas.kyoto-u.ac.jp/syakai-bunka/index.html
 


世話人・連絡先
 東南アジア学会関西地区例会 世話人・連絡先
 片岡 樹 kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
 蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 

「第159回生存圏シンポジウム 第3回生存圏フォーラム特別講演会:低炭素社会の実現に向けた 生存圏の『診断』と『治療』」[第150回生存圏シンポジウム](関連する学会・研究会)

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日時: 2010(平成22)年12月11日 (土) 15:00–17:00 (開場 14:30)
場所: 京都大学宇治おうばくプラザ きはだホール
共催: 京都大学生存圏研究所,生存圏フォーラム

 

講演内容:

 

低炭素社会の環境経済学
植田和弘 (京都大学大学院経済学研究科)

 

熱帯産業造林におけるバイオマス生産の推定とその持続性評価の試み
川井秀一 (京都大学生存圏研究所)

 

ICT における低炭素社会への取り組み
熊谷博 (情報通信研究機構 NICT)

[アブラヤシ研究会第15回](関連する学会・研究会)

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今回は、アブラヤシ研究会と基盤研究S「東南アジア熱帯域におけるプラテーション型バイオマス社会の総合的研究」の 共催で、マレーシアとインドネシアの研究者をお招きして、研究会を開催いたします。万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願いします。

The 15th Oil Palm seminar will be held on the following date.
The seminar will be co-organized by the Oil Palm Club and Grant-in-Aid for Scientific Research (S):
"Planted Forests in Equatorial Southeast Asia: Human-nature Interactions in High Biomass Society."

This time, researchers from Indonesia and Malaysia will be invited to share us with their hands-on study results and insights.
Don't miss this great opportunity and please feel free to join the seminar.Everyone is welcome.

■日時:2010年12月11日(土)15:00 〓 17:30

■場所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階 小会議室①

■共催:アブラヤシ研究会・基盤研究S「東南アジア熱帯域における
プランテーション型バイオマス社会の総合的研究」

DATE & PLACE Dec. 11 (Sat.)  15:00-17:30

Kyoto Univ. Inamori Foundation Memorial Building, 3F

■発表者と題目
         発表者:Pek Leng (independent researcher)
         題目: "The Costs and Benefits of the Oil Palm in Malaysia"

         発表者:Riwanto Tirtrosudarmo (Indonesian Institute of
Sciences-LIPI)
         題目: "Indonesian migrant workers in oil palm plantation in
Malaysia"

・Pek Leng

She is an independent researcher who has written on the history and politics of Malaysia, and on gender. She has previously worked as the executive director of a research institute in Penang, a lecturer and a journalist. "Land to Till" was her first book and she is currently completing a book on renowned doctor who was active in the nationalist and socialist movements of Malaysia. She received BA in History and East Asian Studies from Wellesley College, and MA in Southeast Asian History from Columbia University.

・Riwanto Tirtrosudarmo

He obtained Ph.D. in social demography (1990) from Research School of Social Sciences, the Australian National University, Canberra, Australia. Since 1980 he has been working with the Indonesian Institute of Sciences (LIPI), now senior researcher at the Research Center for Society and Culture, the Indonesian Institute of Sciences (PMB-LIPI). He publishes extensively in scientific and popular journals on political demography and the politics of population mobility in Indonesia and Southeast Asia, and is the author of Demografi-Politik Pembangunan di Indonesia: Dari Riau sampai Timor Timur (The Political Demography of Development in Indonesia: From Riau to East Timor) in 1996; Mencari Indonesia: The Political Demography of Post-Soeharto (Searching for Indonesia: The Post-Soeharto’s Political Demography) in 2007, and Mencari Indonesia 2: Batas-Batas Rekayasa Sosial (Searching for Indonesia 2: The Limits of Social Engineering) in 2010.

■懇親会:18:00~  (詳細は当日お知らせします)

 
After Seminar Party: 18:00-
Details will be announced at the seminar.

[「歴史のなかのバタヴィア」第7回ジャカルタ都市研究会](関連する学会・研究会)

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「歴史のなかのバタヴィア」
講師:レオナルド・ブリュッセ氏(オランダ・ライデン大学教授)

*当日は英語での講演になります

[日時]:2010年12月7日(火) 14:00~16:00
[会場]:京都大学人文科学研究所 本館4階大会議室
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
*アクセスは下記ホームページの「アクセス」参照
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/

[主催]:総合地球環境学研究所
「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
(通称:メガ都市プロジェクト  代表:村松伸)   
http://www.weuhrp.iis.u-tokyo.ac.jp/chikyuken/
京都大学東南アジア研究所GCOEプログラム
「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
/
京都大学人文科学研究所
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/

[コメンテーター]:籠谷直人氏(京都大学人文科学研究所教授)
エファワニ・エリサ氏(インドネシア大学工学部建築学科講師)

□ 開催概要

今や世界的なメガシティになったインドネシアの首都・ジャカルタ。ビッグチャンスを求めて国内外から多様な民族・地域の人々が今も流入し続け、熱く沸き上がる都市の様相は訪れる人を呑みこんでいます。その喧噪と混沌の一方で、町のあちらこちらには、約400年前にオランダ東インド会社が交易拠点としてバタヴィアを建設して以来の、長い歴史の痕跡が幾重もの層になって顔をのぞかせています。人々の多様な生業と多様な文化を惹きつけてきた歴史を、インドネシアをはじめ東南アジア、東アジアの歴史の第一人者であるライデン大学のブリュッセ教授が、主に17世紀から19世紀までに焦点を当てて紐解いていきます。


□ 講師紹介

レオナルド・ブリュッセ氏(Prof. Leonard Blusse)
ライデン大学文学部歴史学 科教授
研究分野は東南アジア・東アジアの前近代史、華僑史、日蘭交流史、世界史。
著 書にStrange Company, Chinese Settlers, Mestizo Women and the Dutch in VOC Batavia (Foris Publications Holland, 1986)、Bitter Bonds, A Colonial Divorce Drama of the Seventeenth Century (Markus Wiener Publishers, 2002)、Visible Cities Canton, Nagasaki, and Batavia and the Coming of the Americans (Harvard University Press, 2008)など多数。


□ 問い合わせ先/Contacts

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
(Research Institute for Humanity and Nature)

担当:松田浩子 | MATSUDA Hiroko
(プロジェクト研究員)

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
mail: matsudahiroko(at)chikyu.ac.jp
tel.: 075-707-2351(直通)/ 2353
fax: 075-707-2508

「美しい東南アジアの自然 -そこではぐくまれてきたものたち-」[第55回プリマーテス研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月27日(土)-28日(日)
場 所:日本モンキーセンター内 ビジターセンターホール

 

 

プリマーテス研究会は
1956年、日本での霊長類学の立ち上がりとともに発足し、初めは霊長類研究者の学会としての機能を果たしてまいりました。
1985年、日本霊長類学会が設立されてからは、毎年霊長類や関連分野について、個別のテーマをたて、シンポジウム形式で開催しております。

 

今回のテーマは
「美しい東南アジアの自然 -そこではぐくまれてきたものたち-」ということで東南アジアにかかわる方々からお話をうかがう予定です。
「東南アジア」という地域がひとつのキーワードになるわけですが霊長類の行動、森林の環境、人為的かく乱、ヒトとの文化的なかかわり、人獣共通感染症など霊長類の研究者が各地で直面する様々な面とも深く関連しているとおもいます。話題提供者の発表要旨は以下のサイトで確認できますので、ぜひ一度ご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/~jmc/priken/pri55/pri55absts.pdf

参加申し込みは以下のサイト
http://homepage3.nifty.com/~jmc/priken/pri55/pri55hp.html
にて受け付けております。

 

 

「保津町の生き物共生でまちおこし すいたん農園プラン」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第29回研究会 ](関連する学会・研究会)

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日時:2010年11月26日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

 

発表者:大西信弘(京都学園大学バイオ環境学部・准教授)

発表タイトル:保津町の生き物共生でまちおこし すいたん農園プラン

発表要旨:
保津町は、自治会内に町づくりビジョン検討委員会という組織があり、亀岡駅の駅北開発をはじめとして、今回紹介するすいたん農園プランや、放置果実を用いた地元特産品づくりなど、住民らが積極的に地域の活性化に力を入れている。この地域は、数年前に大規模な圃場整備が行われた地域である。と同時に、天然記念物のアユモドキをはじめとする豊かな生物多様性に恵まれた農地を持つ。保津に愛着を持つ方々が、保津の自然、歴史、文化を残しつつ、町づくりを進めていく方向はないのか、駅北開発の検討委員会を通じ、部外者をとりこみつつ、いきもの共生で町づくりを理念にすいたん農園プランを立ち上げた経緯などを紹介する。

 

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、11/24(水)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

「第5回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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日時:11月22日(月)13:00~15:00


場所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)



発表者①:小島敬裕(京都大学地域研究統合情報センター研究員)


題目:「中国・ミャンマー国境地域の仏教実践と宗教政策-徳宏タイ族の事例から」


(発表25分+質疑応答35分)


発表要旨:


 東南アジアの大陸部諸国を中心とする地域において、上座仏教は政治権力と深く関わりながら実践されている。中でも現代に到るまで王室を保持するタイの政 治権力と上座仏教の関係については、多くの先行研究が蓄積されてきた。しかし植民地化、社会主義化を経験した諸国を対象とする研究は、冷戦時代に調査が困 難となったこともあり、緒についたばかりである。特に中国雲南省の上座仏教については、政策に関する研究がわずかにとどまるばかりでなく、政策と地域の実 践の関係についても明らかにされていない部分が多い。


 そこで本研究ではまず、雲南省徳宏州の事例を中心とし、国家による宗教管理体制の実態ついて、政府内部資料や関係者への聴き取りによって明らかにする。 特に宗教実践を観光開発に利用する近年の試みや、国境管理の強化によって中緬両国の自由な宗教的交流が妨げられつつある事例について報告する。またその一 方で、僧侶や在家信者による国境を越えたローカルな実践を構築する動きも見られることを、フィールド調査で得られた知見によって示す。


(東南アジア学会研究大会での発表予行)



発表者②:加藤眞理子(地域研究統合情報センター研究員)


(発表40分+質疑応答20分)


題目:「東北タイのレー説法―声の仏教文化研究に向けて―」


発表要旨:


 本発表では、東北タイで人気のあるレー説法を取り上げ、声の仏教文化の現代における意味を探る。レー説法は、抑揚の大きい節を持つ僧侶の説法のことであ り、仏教の伝播とともに説法形式も伝わったとされるが、地域の民族文化と融合した結果、多様な様相を見せている。また近年、メディアの発展によって、デジ タル録音・録画され広く配布・市販されるようになった。


 タイでは、近代教育とならんで標準化された仏教が、20世紀初頭より始まった国民統合の過程で重要な役割を果たしていた。僧侶による説法は、国家イデオ ロギーを地方に浸透させる重要な方法の一つであり、特に謡いのような節を持つレー説法は、国家と民衆をつなぐ媒体として国民統合に大きな影響を与えていた と推測される。その後、グローバル化が進むなか、1980年代以降、地元の文化の掘り起しや復興が行われるようになり、レー説法も継承・復興すべき伝統と して着目されるようになった。


 本発表では、市販のVCDおよび現地で録画したビデオを見ながら、レー説法をめぐる僧侶と在家信者の関係、グローバル化の影響、近年のメディアのデジタル化などの観点から考察を行い、在家信者の仏教実践における声の文化の重要性を指摘する。

「イスラーム法とテクノロジー」[2010年度第1回 京都大学イスラーム地域研究センター](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月21日(日)15:00~18:00
場 所:明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン9F 309F教室

http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

 

【プログラム】

15時00分~15時10分
トルコ共和国ヴァンで開催したCIEPOでの発表報告(江川ひかり)

15時10分~16時30分(質疑応答も含む)
松尾有里子(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究院研究員)
「オスマン帝国における司法・文教組織の発展―16世紀後半から17世紀前半にお
けるバルカンの事例を中心に―」

16時40分~18時00分(質疑応答も含む)
角本繁 (東京工業大学)
「歴史研究と将来計画へのトレンド」


研究代表者 江川ひかり(明治大学文学部)egawahi[at]kisc.meiji.ac.jp

なお、準備の都合上、ご出席の方は事前に事務局までご一報ください。
連絡先:京都大学イスラーム地域研究センター 
mext[at]asafas.kyoto-u.ac.jp

 

[「APIがみた椋川」写真展のご案内(11月21日)](関連する学会・研究会)

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日本財団APIフェローシップの助成をうけたフェローたちが、11月21日(日)、下記のような写真展を滋賀県高島市椋川にて開催します。

昨年9月、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、タイ計5カ国のAPIフェロー40名あまりが、琵琶湖湖西の高島市椋川と針畑に2週間滞在し、"Community-Based Initiatives toward Human and Ecological Balance"をテーマに、地元の方々と交流し、互いに学びあいました。
この写真展は、APIフェローらが椋川・針畑をどう見つめ、何を感じていたのか、写真を通じて表現するものです。

日時: 2010年11月21日(日)午前9時頃から夕方まで
場所: 椋川の里(滋賀県高島市今津町椋川)、ライスセンター
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/api/news/20101121_mukugawa.html

なお、写真展は、椋川の方々が年に一度開催しているマチとムラの交流イベント「おっきん! 椋川」の企画の一つとして実施されます
(http://mukugawa.korekore.org/)。[←アクセスなどはこちらのサイトにあるチラシに詳しいです]

「第2回『森に生きる』(アフリカ地域研究資料センター公開講座『アフリカ研究最前線:生きる』)」(関連する学会・研究会)

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現代アフリカの人々が生きてきた様々な環境とその変貌について長年にわたってアフリカに通い続けてきたフィールドワーカーがお話します。

第2回「森に生きる」
アフリカ大陸の中央部を占める大きな熱帯雨林。そこに生きる人々の生活は、私たちの暮らしとも無縁ではありません。現代アフリカの抱える問題を森に生きる人々の暮らしからお話しします。

日 時:2010年11月20日 (土) 15:00-17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
スピーカー:市川 光雄(京都大学アフリカ地域研究資料センター 特任教授)

受講料:4000円 (5講座)
1回ずつの受講も可(1講座1000円)

公開講座のホームページ(登録フォームがあります)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html

 

第3回~第5回は以下の通りです

 

第3回「砂漠に生きる」
半世紀近くのあいだにカラハリ砂漠に生きる人びとの暮らしは大きく変容してきました。彼らの巧みな生活の知恵と、大きく変動する社会環境への対応についてお話します。

田中二郎(京都大学 名誉教授)
日 時:2010年12月11日(土) 15:00~17:00

 

第4回「自然に生きる」
アフリカの人びとはどのような自然環境に生活してきたのでしょうか?地球規模の環境変動が問題とされるいま、ケニア山、キリマンジャロの氷河・植物の動態やナミブ砂漠とその周辺環境の変化と人びとの暮らしについてお話します。

水野一晴(京都大学アフリカ地域研究資料センター 准教授)
日 時:2011年1月22日(土) 15:00~17:00

 

第5回「可能性に生きる」
アフリカの農民はほんとうに貧しいのでしょうか?ナイジェリアとザンビア農村の比較研究を通して、変化に抗いながらも可能性を求めて積極的に生きる人びとの姿についてお話します。

島田周平(京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授)
日 時:2011年2月19日(土) 15:00~17:00


<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター 
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail:front-africa(at)jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
*(at)を@に変えてください     

[京都人類学研究会11月例会](関連する学会・研究会)

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日時:2010年11月19日(金)18:00開場 18:30開始
場所:京都大学文学研究科新館5階社会学共同研究室
(参加人数によっては、総合研究2号館(旧・工学部4号館)第8講義室に移動します)
会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
※終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

【演題】
「平等的カースト性」を求めて
―現代北インドにおける「改宗仏教徒」の宗教儀礼実践の様相から―

【発表者】舟橋健太(京都大学 東南アジア研究所 グローバルCOE研究員)

【討論者】杉本星子(京都文教大学 人間学部 教授)

【要旨】
往々にしてインドとほぼイコールで結びつけて語られるものに、「カースト制度」がある。このカースト制度の最下層に位置するとされているのが、「不可触民」(ダリト)とされる人びとである。独立前後期より、さまざまなかたちでの不可触民解放運動/ダリト運動が活発にみられており、そうしたひとつに、仏教改宗運動がある。すなわち、かれら「不可触民」の間で、独立以降、仏教への改宗の動きが漸進的に増加していると認められるのである。それでは、かれら「改宗仏教徒」たちは、どのように改宗に至り、どういった生活を送っているのであろうか。特に、改宗仏教徒の宗教儀礼実践に焦点をあてて、その混淆性と選択性に着目しつつ、かれらが改宗以前の過去(自己のカースト性)と完全に断絶するのではなく、また他者関係、とりわけ親族・姻族関係においても断絶することなく、むしろ、継続性・共同性を希求・主張している様相を検討したい。そこにおいては、平等主義を標榜したブッダや中世の詩聖人であるラヴィダースとの系譜の同一性が唱えられ、同一カーストの非仏教徒(ヒンドゥー教徒)との共同性が主張されることになる。これはつまり、現代北インドに生きる改宗仏教徒たちによる、「平等的カースト性」の追求・主張であるといえるのではないだろうか。

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken(at)hotmail.co.jp
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二

 

[第6回ITPプラクティカルランゲージセミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月18日(木)16:30~18:00
場 所:総合研究2号館 4階AA417

 

 

【講演者】
1) Mario Ivan Lopez氏
テーマ:「あなたは言葉に生かされている?言語に支配される意味を問うために」

2)Nathan Badenoch氏
テーマ:「耳を生かした言葉の勉強-35年間の言語オタク歴を振り返って」

※両先生には30分お話いただき、その後15分程度の質疑応答を予定しております。
また、セミナー終了後には同会場にて、両氏を交えた『飲みにケーション』があります。

なにかご質問等ございましたら、お気軽にお尋ねください。

2009年度ITP派遣生
下山 智輝 E-mail: (shimoyama[at]asafas.kyoto-u.ac.jp)

 

「A STUDY OF CULTURAL ASPECTS IN KISWAHILI LEXICOGRAPHICAL WORKS(スワヒリ語辞書編纂学における文化的諸相)」[第174回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第174回アフリカ地域研究会のご案内
 

日 時:2010年11月18日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

演 題:A STUDY OF CULTURAL ASPECTS IN KISWAHILI LEXICOGRAPHICAL WORKS
(スワヒリ語辞書編纂学における文化的諸相)

講 師:John Kiango(ジョン・キアンゴ)
Director of the Kiswahili Institute, University of Dar es Salaam
(ダルエスサラーム大学スワヒリ研究所所長)

 

要 約:スワヒリ語はタンザニアの国語・公用語であるが、十分な整備がされて
きたとは言い難い。とりわけ近代学術用語などの整備が急務である。またタンザニアの多様な文化的実相をいかに辞書記述に反映させるかも辞書編纂学の大きな課題である。タンザニアの言語研究ならびに国語政策の第一人者が、その経験に基づいてタンザニアにおける辞書編纂について報告する。

[Dr Lee Hua Seng氏講演のご案内](関連する学会・研究会)

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話者:Dr Lee Hua Seng(Sarawak Timber Association会長)
題目:Some aspects of forestry in Sarawak in the seventies
日時:2010年11月17日(水) 15:30~17:00
場所:京都大学東南アジア研究所  小会議室Ⅱ

_______________

Lee Hua Seng氏は、長年、サラワク森林局で仕事をされ、サラワク各地の森林を林務官の立場で観察されてきたと同時に、ランビル国立公園での調査等にも深く関わってこられましたので、日本人の生態学研究者との共同研究などにも数多くされています。それらの研究を元に、愛媛大学で博士学位を取得され、京都大学東南アジア研究所で客員教授を務められた経験もお持ちです。また、森林局退職後は、サラワク森林組合(STA)に籍を移し、STA会長として活躍されてきました。

Lee氏は、基盤S・石川科研の現地協力者としても非常に重要な立場にある方です。そのLee氏がこのたび来日されることになりましたので、本科研のセミナーとして、話題提供をしていただくことになりました。

彼の林務官としての仕事は、本科研の調査地にも近いTatau周辺から始まっております。その彼の仕事の経験を生かして、本科研の調査地周辺の1970年代の状況や、森林局がサラワクの森林変化に果たしてきた役割などについて、メモワール的なお話をいただく予定です。

 

"Christianity, Headhunting, and History among the Bungkalot / Ilongot of Northern Luzon, Philippines"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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English page>>
/en/article.php/201116

「ArcGIS10京都大学説明会」(関連する学会・研究会)

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近日中に京都大学全学ライセンスが、10版にバージョンアップされる予定です。
これに先立ち、代理店であるESRIジャパンにより、ArcGIS10版の特徴や心機能のデモンストレーションと、導入・利用に関する説明会を以下のように開催します。

当日は、京都大学ArcGISユーザ会の設立に向けての説明を行いたいと思いますので各部局、研究室においてバージョンアップを計画されている方々の積極的なご参加をお願いいたします。

 

日時:11月16日(火) 15-17時
場所:地球環境学堂中講義室(総合研究5号館2階・添付地図参照)
講師:穐本(あきもと)勝彦氏(ESRIジャパン)

 

●京都大学ユーザ会準備委員会

荒木茂(大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
水野啓(大学院地球環境学堂)
寺嶋廣次(京都大学情報システム管理センター)

「国家形成と地域社会-カンボジア官報を利用した総合的研究」[第1回研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月13日(土)14:00~18:00
会 場:上智大学2号館6階630a室
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya

 

14:00~ 研究発表
笹川秀夫(立命館アジア太平洋大学)
「1900~1960年代のカンボジアにおける言語政策-正書法の確立と新造語の作成
を中心として」
15:30~ カンボジア官報の閲覧
17:00~ 今後の研究会についての打ち合わせ

 

問い合わせ:小林 知(CSEAS) 

 

「湖北・余呉での焼畑収穫祭」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月13日(土)9:90~
場 所:滋賀県長浜市余呉町中河内


【集合】
JR余呉駅に9:10AM(駅から現地までは、車に乗り合わせて移動)
*車でお越しの方は、直接現地にお越しいただいても結構です。収穫後は交流会
を兼ねた昼食会を予定しております。詳細については、参加希望者に直接お知ら
せいたします。

【参加費】
1)11月 7日(日)ウッディパル余呉での昼食会(交流会):2,500円
2)11月13日(土)中河内集落集会所での昼食会(交流会):2,000円

【持ち物】
軍手、作業に適した服装・靴、帽子、雨具、タオル、水筒、収穫物を持ち帰るた
めのビニール袋

【主催】焼畑農法山かぶら栽培保存会・火野山ひろば
【共催】京都大学生存基盤科学研究ユニット・東南アジア研究所
滋賀県立大学伝統農林業研究会、あいあいネット


参加希望者は各収穫祭の2日前までに、以下の情報を鈴木までメールでご連絡く
ださい(メールアドレス:rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jp)
よろしくお願いいたします。

「Disparity Between Jakarta and Kyoto -The End of Public Spaces versus the Celebration of Public Spaces」[第6回 ジャカルタ都市研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月11日(木)  14:00~16:00
場 所:総合地球環境学研究所 セミナー室1・2
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457-4
*アクセスは
http://www.chikyu.ac.jp/rihn/access/index.html

[主催]:地球研「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
(通称:メガ都市プロジェクト  代表:村松伸)
http://www.weuhrp.iis.u-tokyo.ac.jp/chikyuken/
京都大学東南アジア研究所GCOEプログラム
「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
/

[コメンテーター]:鳴海邦碩氏(大阪大学名誉教授・関西大学先端科学技術推
進機構客員教授)
水野広祐氏(京都大学東南アジア研究所教授)

 

□ Outline/発表要旨(当日は主に日本語による発表になります)

My presentation will interweave my own personal narrative and reflection
during the academic journey observing Kyoto city during these two weeks.
Within the framework of issue on sustainable development in megacities,
I try to reconnect the observation finding with the case of Jakarta.
Although there is a huge disparity between the two cities, by
introducing some conditions of urban space in Jakarta, I will try to
challenge the audience with the question: how to unveil the positive
values on the current condition of Jakarta?


□ 講師紹介

Dr.Evawani Ellisa graduated from Department Architecture Gajah Mada
University in 1986 and accomplished her doctoral study in 1999 from
Osaka University. Her dissertation focused on urban transformation and
livability of inner city areas in Indonesian big cities, with the case
study of Medan, North Sumatra. In University of Indonesia, she teaches
Architectural Design Studio and Urban Design while also becomes an
advisor for under graduate and graduate student thesis.
She conducted many research and workshop on urban design, architecture,
traditional environments and education matters. From 2000 until 2008,
she was chief editor for KILAS Architectural Journal. In 2006 she was
selected by JASSO Fellowship to undertake research on urban
redevelopment in urban areas of Osaka, Japan. Recently she conducts some
research projects on urban living heritage and contemporary public
places in Jakarta. Her recent publications among others were:
1. Kekuatan Sambungan (The Strength of Connection), National Geographic
Indonesia, April 2006, Gramedia, Jakarta
2. The Creation of Place in Surrounding Campus Site, Proceeding
International Seminar on Urban Culture, Creative Culture and the Making
of Place, Bandung Institute of Technology, 2006
3. Urban Design Guide Line Kota Tua, Dinas Kebudayaan dan Permusiuman,
DKI Jakarta, 2007 (co-author with Teguh Utomo)


□ 問い合わせ先/Contacts
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所
(Research Institute for Humanity and Nature)

担当:松田浩子 | MATSUDA Hiroko
(プロジェクト研究員)

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4
mail: matsudahiroko[at]chikyu.ac.jp
tel.: 075-707-2351(直通)/ 2353
fax: 075-707-2508

 

「第5回中部アフリカ研究会」(関連する学会・研究会)

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日時:11月11日(木)14:00~
場所:京都大学稲盛記念館3Fゼミ室(318)

発表者:Marine Robillard (Museum National d’Histoire Naturelle, Paris)

タイトル: Baka Pygmies and their neighbors face to environmental policies in central Africa.

共催: アフリカ地域研究資料センター

Dear All,
This is an announcement of the 5th seminar on Central African Studies.
Date: Thursday, 11th Nov.14:00-
Place: Seminar room (318), 3rd floor, Inamori Memorial Building.

Speaker: Marine ROBILLARD (Museum National d’Histoire Naturelle, Paris)

Title: Baka Pygmies and their neighbors face to environmental policies in central Africa.

*This seminar is co-organized with the Center for African Area Studies of Kyoto University.

Public Discussion with Benedict Anderson(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月9日(火)10:00~12:00
場 所:稲盛財団記念館3階大会議室(333号室)

 

【報告者】
Benedict Anderson (Aaron L. Binenkorb Professor Emeritus of International Studies, Government & Asian Studies at Cornell University)
 

English Page>>
/en/article.php/20101109_02

「湖北・余呉での焼畑収穫祭」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月7日(日)9:90~
場 所:滋賀県長浜市余呉町「ウッディパル余呉」赤子山


【集合】
JR余呉駅に9:10AM(駅から現地までは、車に乗り合わせて移動)
*車でお越しの方は、直接現地にお越しいただいても結構です。収穫後は交流会
を兼ねた昼食会を予定しております。詳細については、参加希望者に直接お知ら
せいたします。

【参加費】
1)11月 7日(日)ウッディパル余呉での昼食会(交流会):2,500円
2)11月13日(土)中河内集落集会所での昼食会(交流会):2,000円

【持ち物】
軍手、作業に適した服装・靴、帽子、雨具、タオル、水筒、収穫物を持ち帰るた
めのビニール袋

【主催】焼畑農法山かぶら栽培保存会・火野山ひろば
【共催】京都大学生存基盤科学研究ユニット・東南アジア研究所
滋賀県立大学伝統農林業研究会、あいあいネット


参加希望者は各収穫祭の2日前までに、以下の情報を鈴木までメールでご連絡く
ださい(メールアドレス:rsuzuki[at]cseas.kyoto-u.ac.jp)
よろしくお願いいたします。

[東南アジア学会関西例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月6日(土)14:00~17:30
会 場:京都大学稲盛記念会館3階 小会議室

アクセス:http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

建物位置:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.html

プログラム:

14:00~15:00 報告1 (発表と質疑)

佐々木綾子(京都大学大学院アジア・アフリカ 地域研究研究科 特別研究員)

「タイ北部山地、後発酵茶「ミアン」生産村にお ける生業戦略」

15:10~16:10 報告2 (発表と質疑)

福島万紀(島根県中山 間地域研究センター/京都大学地域研究統合情報センター)

「焼 畑耕作はどのような森を創り出しているのか―タイ北部の山岳地域に暮らすカレン人の焼畑耕作と植物の多様性―」

16:30~17:30  コメントと討論

コメンテーター 倉島孝行(森林総合研究所)


【発表要旨 Abstracts】
1 佐々木綾子

タイ北部山地にみら れる発酵食用茶「ミアン」の生産を目的とした伝統的な林内チャ 樹園、いわゆる「ミアン林」は、原植生に近い多層森林構造を維持できること から、森林と調和的で持続的なアグロフォレストリーと評価されてきた。しかし近年における社会構造変化に伴うミアン林利用の動向と、生業 としての経済的評 価は十分行われてこなかった。長期的な社会経済分析は、ミアン林の持続性評価のみならず、タイ北部森林景観の将来的予測にも貢献が期待される。本発表では ミアン生産村における生業の変容を明らかにし、ミアン生産の維持または生業の転換に寄与する要因を考察することを目的とする。またそれら の変化がミアン林 構造に影響を与える可能性を検討する。
まず、1970年代の調査資料の残るミアン生産村において、過去40年にわたる生業の変容とその要因を明らかにするとともに、生業変容に伴う慣習法による 土地利用慣行ならびに個人の資源用益権に関する概念の変遷を分析した。その結果、1980年 代前半には道路などのインフラ整備に伴いミアン生産と労働人口流入の拡大が進行したが、その後は市場の縮小に伴い生産規模、人口ともに減 少し、村の経済状況は急速に衰退したことが明らかとなった。しかし2001年 から始まったタイの緑茶ブームを契機としてミアンから飲料茶生産への転換がはかられ、村民主導の直接出荷経路の構築がこの転換をさらに加速した。このよう な生業の変容に伴い、慣習法において個々のチャ樹に限定されていた個人の用益権の範囲は、作物導入の場としての土地自体にまで拡大され、 他作物への転換も 視野に入れた慣習法変容の可能性が認められた。このようなミアン生産村内部の変化は、今後のタイ北部山地の森林景観の維持にも影響を及ぼす可能性を指摘し た。
また次に、2001年以降のミアン生産村における生業の現状及びその変化を把 握し、ミアン生産の維持または生業の転換に寄与する要因を考察した。調査地はタイ北部同山地に位置するP村とM村である。P村では2001年からの緑茶市場 の急速な拡大を契機に、ミアンから緑茶用チャ葉生産に転換する世帯が急増していた。一方のM村 ではミアン生産が未だ主生業として維持されていた。
2村の比較調査から各村における生業戦略決定には、 ミアン生産物の流通形態および以下の要因が影響していると考 察した。(1)M村の生産 者は、P村の生産者に 比べ少ない工程で、尚且つ卸価格の高い販売形態を確立してお り、これがミアン生産が維持されている要因と考えられた。(2)一方のP村では、隣接村におい て飲料茶企業が1960年 代初期に大規模茶園を造成したことで、飲料茶生産技術の取得及び卸先の確保が可能となったことが、生産物を飲料茶へ転換する契機になった と考えられた。(3)それに加え2004年 に新たな仲買人による従来よりも高値取引の飲料茶販売形態が確立されたことで、更なる飲料茶への転換を促したと推測された。飲料茶生産は ミアン生産と比較し低労働力で行え、また転換にインフラ整備を必要としないことから、同じチャ樹を用いる代替生産物として有効視されてい た。
しかし2010年に行ったP村 における継続調査では、飲料茶を生産する世帯は増加したものの、ミアンを生産する世帯数については2002年 時点とあまり変化が見られなかった。発表では自給用作物を生産しないミアン生産村において、生産者がいかに生業戦略を行ってきたのかを、 林地の多角的利用と小農体系という二つの要因に焦点を当て試論を述べたい。(連絡先: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp)

2 福島万 紀 

東南アジアで古くから行われてきた焼畑耕作は、森林の回復力を利用して作物を育てる、化学肥料や農薬に依存しない農業の営みである。焼 畑耕作を行う集落の周辺では、林齢の異なる様々な休閑林が恒常的に存在し、火入れによる攪乱に強い萌芽更新性の種、明るい場所に侵入する パイオニア種、遷 移に伴って出現する耐陰性の種が、空間的多様性を創出する。このような「焼畑休閑林」は、山地民が日常的に利用する多様な植物の供給源になっている。しか しながら、1960年代以降、焼畑耕作の規制が強化され、代替作物の導入が進んだ 地域の一部では、放棄された「焼畑停止林」が拡大した。本発表では、タイ北部の山岳地域において焼畑耕作を継続する集落周辺の「焼畑休閑 林」、焼畑停止後20年以上停止した集落周辺の二次林に存在する「焼畑停止林」そ れぞれに存在する植物の多様性について、これまで明らかにしてきた事例を紹介し、焼畑耕作の多面的な価値について議論する。

 

世話人・連 絡先
片岡樹・kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp

 

[第3回サラワク研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年11月6日(土)13:30~17:15
場 所:総合地球環境学研究所・セミナー室1,2

 

 

報告者:(30分発表、10分質疑応)
13:30-13:40 趣旨説明(市川昌広)

13:40-14:20 Choy Yee Keong (地球研)
「Sarawak's sustainable development strategy:towards a paradigm shift」

14:20-15:00 岩佐和幸(高知大学)
「サラワクのオイルパーム産業の拡大とアグリビジネス」

15:15-15:55 加藤裕美(地球研)
「木材伐採とプランテーション開発―サラワク・シハン人の対応より」

15:55-16:35 市川昌広(高知大学)
「サラワク・バラム川流域山地部のプランテーション開発と住民の対応」

16:35-17:15 総合討論


18:30- 懇親会

 

 

研究会についての問い合わせは
市川昌広
高知大学農学部
〒783-8502 南国市物部乙200
TEL:088-864-5125、Fax:088-864-5200
E-Mail: ichikawam[at]kochi-u.ac.jp

 

「コンゴにおける紛争と鉱物資源」[第5回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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下記のとおり第5回のアフリカセンター国際研究フォーラム会合を開催します。
オープンな集まりですので、ご自由に参加下さい。

日 時:2010年11月2日(火)16:30~18:00
場 所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

 

講師:高美穂
(英国コベントリー大学 人間の安全保障応用研究センター博士課程、
元アフリカ平和再建委員会ルワンダ事務所代表)

演題:コンゴにおける紛争鉱物アプローチの可能性と課題

要旨:
コンゴ民主共和国(DRC)は、1996-1997年と1998-2003年の戦争後、暫定政権設立と民主的選挙を経たにも拘らず、主に東部において紛争が続き、540万人にのぼる死者数を出している。コンゴの紛争は、公式経済の崩壊、民族に絡んだ国籍と土地問題、政治的統治と民主化の問題、及び地域の安全保障が、複雑かつ重層的に絡み合っているが、コンゴに豊富な天然資源も紛争の主要因としてあげられる。
天然資源と紛争の関連に注目した資源の呪いやグリードについての学術論議が、政策立案に影響力を持つ中、タンタルや、錫、タングステンといった鉱物資源が、紛争鉱物としてコンゴ東部紛争長期化の主要因として脚光を浴びている。コンゴ東部におけるこれらの鉱物の採掘及び売買は、大部分が政府の管理外で違法、非公式に行われているため、武装勢力の財源として争われるほか、採掘、売買に関わる人々の人権や環境破壊が問題となっている。
コンゴ政府による統治が不十分な中、これらの鉱物資源を利用する電子産業界は人権デューディリジェンス(適正評価)を含めたサプライチェーン管理を要求されている。このセミナーでは、コンゴ東部紛争と紛争タンタルの関係、及びマルチステーキホルダーアプローチによる紛争タンタルへの対応に関する発表者の研究をもとに、コンゴにおける紛争鉱物アプローチの可能性と課題について議論する。

このフォーラムは、平成22年度京都大学全学経費による第5回国際共同研究
「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」による催しです。

共催:科学研究費(基盤A)「アフリカ在来知の生成とそのポジティブな実践」

連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL: 075-753-7803 FAX: 075-753-9191
caasstuff[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 

 

「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」(第2回イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」(関連する学会・研究会)

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イスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点強化事業(京都大学)「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」第二回研究会を下記要領で開催いたします。
この研究会では、芸能芸術、説話、儀礼など諸領域のトピックに関してイスラーム世界と他の文化圏の比較をしながら研究を進めてまいります。

日 時:2010年10月30日(土)13:00-18:00
場 所:大阪大学 (吹田キャンパス) 人間科学研究科 東館106号室

http://www.hus.osaka-u.ac.jp/access/access.html
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/tariqa_ws/access_map.pdf
などをご参照ください。


【発表】
三浦俊介(立命館大学)「漢字『鬼』と和語『おに』についての基礎的考察」
福岡まどか(大阪大学)「魔なるものを考える――ジャワ島のラーマーヤナにおけ
る魔王ラーヴァナ誕生のエピソード――」
松村一男(和光大学)「妖怪・妖精・怪物・神獣――海の怪異・海の主――」

 

なお、研究会の詳細についてのご質問等は下記アドレスにご連絡いただければ幸いです。
k-kondo[at]world-lang.osaka-u.ac.jp(近藤久美子)

 

「南アジアのメガ・シティ研究(1) ムンバイの歴史的形成と現在」[第5回 全球都市全史研究講演会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年10月29日(金)15:00~17:40
会 場:京都大学百万遍キャンパス 総合研究2号館

アジア・アフリカ地域研究研究科 第1講義室(AA401室)
(京都市左京区吉田本町)

*会場までのアクセスは

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html


【プログラム】
15:00 ~ 17:40
「植民地期における居住環境の形成とボンベイ・インプルーブメント・トラ
ストによる住宅供給」
池尻隆史(千葉大学大学院工学研究科)

「19世紀の産業資本の形成と都市建設」
野村親義(大阪市立大学大学院文学研究科)

コメンテーター:由井義通(広島大学大学院教育学研究科)
司会:山田協力太(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


[主催]:地球研「メガシティが地球環境に及ぼすインパクト」プロジェクト
(通称:メガ都市プロジェクト  代表:村松伸)

http://www.weuhrp.iis.u-tokyo.ac.jp/chikyuken/

 

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
「南アジア・インド洋世界研究会」(世話人:足立明)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/WS/sa-io/index.html

 

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第28回研究会 ](関連する学会・研究会)

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下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、10/27(水)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

日時:2010年10月29日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

発表者:Dr. Tomo RIBA(ラジブ・ガンディー大学地理学科・准教授)
発表タイトル:Shifting cultivation and tribal culture -A case study of Tribal of Arunachal Pradesh, India-
発表要旨:
“There is only one culture in India, that is agriculture”, rightly remarked Nishamani Kar. Same is the case of the tribal of Arunachal Pradesh; where the culture of the people is completely pivoted round the shifting cultivation. Their whole knowledge system regarding forest, animals, festivals and rituals, marriage, arts and crafts, songs and dances, emotions and sentiments are either directly or indirectly related to their agriculture. These all activities are carried out with correspondence to different stages of agriculture. The rituals they perform along with the every stage of cultivation lead to transmission of tribal unwritten knowledge system regarding the evolution of mankind and agriculture, the route of migration of their forefather, techniques of hunting and fishing, other art and culture etc. are transmitted. Thus, shifting cultivation is the central force that keeps tribal culture intact.
But changes have started taking place due to sum total of external forces or natural processes of human evolution. The conversion to other religion, decline in number of people to replace the old parents, development other form of occupation; altogether have led to gradual decline of age old tribal culture of the people. For example, today in many families the preparation of local beer has been stopped, feasts are not organized and the traditional discourse around the fire after the long hard works have been replaced by televisions, many of the cane and bamboo items are replaced by the steel and plastic items.
This presentation is an attempt to focus the importance of shifting cultivation as custodian of tribal culture of tribal of Arunachal Pradesh.

"The Deepest Cut: Political Ecology in the Dredging of a New Sea Mouth in Chilika Lake, Orissa, India"」[第9回 南アジア・インド洋世界研究会共催セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年10月28日(木)16:00~17:30
場 所: 京都大学総合研究2号館4階 第1講義室(AA401)
(場所に関しては、http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html 参照) 

発表者:Dr. Eial Dujovny, Department of Anthropology,University of Georgia,USA
発表題目:The Deepest Cut: Political Ecology in the Dredging of a New Sea Mouth in Chilika Lake, Orissa, India

討論者:岩崎慎平(総合地球環境学研究所)
     佐藤孝宏(京都大学東南アジア研究所)

発表概要は、以下の通りです。
Abstract:
This presentation explores the political and historical ecology surrounding the 2002 dredging of a new sea mouth in Chilika Lake,India. It contends that the use of Geographic Information Systems (GIS) and mathematical fiow models advanced an ‘environmental orthodoxy' that coalesced around the narrative of a rapidly ‘shifting sea mouth'. This orthodoxy ignored historical evidence of the importance of seasonal flooding to the ecosystem's health and discounted the fishing communities' concerns regarding the introduction of prawn aquaculture. The product of over two centuries of flood control policies,this hydrological intervention has freed up waterlogged soils for cultivation and produced favourable conditions for the further spread of prawn aquaculture in the lake. While ostensibly engineered to improve the lake's ecology and benefit the fishing communities,this paper argues that the much-touted intervention has unsettled a slew of ecological relationships and primarily benefited the lake's agricultural communities. Most recently,un anticipated declines in the fishery have led to calls for further studies and government interventions. This research contends that successive attempts to engineer solutions for Chilika and its watershed are precisely what necessitate additional interventions. At the same time,it questions the Indian government's claim that the dredging of a new sea mouth was both necessary and scientifically sound.

Keywords: aquaculture,environmental orthodoxy,flood control,Geographic Information Systems (GIS),historical ecology,hydrological interventions,political ecology,politics of scale.

以上です。

【一般参加歓迎】

お問い合わせ先:
京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科 田辺明生
tanabe[at]asafas.kyoto-u.ac.jp ([at]を@に変えてください。)

 

[第4回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年10月26日(火)13:30~17:30
場 所: 京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

 

講師1: Dr. Marco Bassi (African Studies Centre, University of Oxford)
演題1:“Primary Identity and the Composite Origin of the East-African
Ethnic Groups: Inputs from a Study of the Lower Omo Valley”
(「東アフリカにおける民族集団の一次的アイデンティティと複合的起源:オモ川下流地域での研究から」)

 

講師2:Dr. Boku Tache Dida (Norwegian University of Life Sciences)
演題2:“Pastoralism under Stress: Resources, Institutions and Poverty
among the Borana Oromo in Southern Ethiopia”
(圧迫される牧畜:エチオピア南部のボラナ・オロモにおける
資源、制度、貧困)


要旨:

1. Marco Bassi
“Primary Identity and the Composite Origin of the East-African Ethnic
Groups: Inputs from a Study of the Lower Omo Valley”

This presentation addresses the dynamics of group formation in East
Africa, building on the notion of primary identity. The case of
identity formation in the lower Omo Valley will be considered by
presenting insights gained during the AHRC research project
“Landscape, People and Parks: Environmental change in the Lower Omo
valley, Southwestern Ethiopia” (University of Oxford). The current
identities are the result of the 19th century large scale migrations
and of internal adjustments and in the process of accessing the
ecological niche generated by the regular flooding of the Omo River.
Processes of identity re-definition are described in cataclysmic terms
in oral tradition. The ‘cataclysms’ changed the demographic balance
with the natural resources and the reciprocal relations of power,
leading to the disappearance of some of the primary groups whose
existence and prosperity were recorded by the early explorers or whose
existence is acknowledged in oral traditions.

The research data show that the notion of ‘primary groups’, exercising
coherent governance over a broad and sometimes scattered range of
resources, needs to be complemented with the theoretical relevance of
clusters, specific localities characterised by high interaction and
the co-presence of different primary groups.


2. Boku Tache Dida
“Pastoralism under Stress: Resources, Institutions and Poverty among the Borana Oromo in Southern Ethiopia”

The study examines pastoral production and poverty in Borana in
southern Ethiopia; its main objective being to understand the manner
in which external factors, such as government policy and the natural
environment affect the pastoral resource base, how this in turn
influences poverty and wealth, and how customary institutions respond
to these influences. Furthermore, inconsistencies between government
and local perspectives are interpreted with respect to differing views
about development and integration, and associated conceptions of what
poverty means. The study was conducted in four localities that each
reflects different livelihood options and strategies.

The study employed participant observation, a household survey, key
informant interviews, case studies, and discussions during an
organized workshop. The household surveys covered 330 randomly
selected households from four sites in the Yaballo and Dirre
districts.

Persistent and increasing poverty in Borana is attributed to impacts
of state land use policies over different historical periods;
incompatible conceptions of poverty and differently envisaged
alleviation strategies by development planners and pastoralists;
decline in the rangelands, and associated livestock loss;
internalization of these problems in a manner that aggravates
vulnerability to poverty; and a decline in the capacity of the
customary institutions to address poverty. Poverty drivers have
different household impacts. While some households lose capacity to attain food security and self-reliance and thus drift into chronic
poverty, others respond by diversifying livelihoods and herds.


このフォーラムは、平成22年度京都大学全学経費による第4回国際共同研究
「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」による催しです。

共催:科学研究費(基盤A)「アフリカ在来知の生成とそのポジティブな実践」
科学研究費(基盤A)「アフリカ牧畜社会におけるローカル・プラクティスの復権/活用による開発研究の新地平」


連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター
TEL: 075-753-7803 FAX: 075-753-9191
caasstaff[at]jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

 

「第4回CIAS談話会」(関連する学会・研究会)

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第4回CIAS談話会

日 時:10月26日(火) 13:30~15:00
場 所:地域研究統合情報センター2階セミナー室(稲盛財団記念館2階213号室)

発表者:増原善之(京都大学地域研究統合情報センター研究員)
題目:「東南アジア大陸部北方地域:内陸交易国家から半・港市国家へ――16世紀におけるラオス・ランサン王国の遷都をめぐって」
(発表60分+質疑応答30分)

 

発表要旨:14世紀半ば、ラオス北部のルアンパバーンを中心に成立したランサン王国は、中国雲南地方を始めとする「北方内陸地域」と密接な経済的関係を有しながら、「内陸交易国家」として成長したと考えられる。しかし、16世紀に入ると、同王国をめぐる経済的環境は大きく様変わりする。すなわち、東南アジアにおける国際海洋交易が未曽有の発展を遂げた「交易の時代」の波がこの内陸国家にも及ぶようになり、アユタヤおよびカンボジアを始めとする港市国家が、希少な金属や森林物産を求めて、ランサン王国を含む内陸地域に対して経済的影響力を伸ばし始めたのである。このような「南方海洋地域」の動きに呼応して、ランサン王国の勢力圏も徐々に南東方向へと拡大し、現在のタイ国東北地方北部一帯にまで達したと考えられる。16世紀半ばのルアンパバーンからラオス中部のビエンチャンへの遷都は、ランサン王国の主要交易パートナーが「北方内陸地域」から「南方海洋地域」へと変化し、同王国の経済活動の中心が南方向へシフトしたことを物語っている。その意味で、同王国にとっての16世紀とは、「内陸交易国家」から「半・港市国家(沿岸部に位置していないにもかかわらず、国際海洋交易と密接に結びついた国家)」への移行期であったと位置づけられる。

(なお、本発表は現在執筆中の学位論文『14世紀から17世紀におけるラオス・ランサン王国経済史――「内陸交易国家」から「半・港市国家」へ(仮題)』の中の1つの章を中心に構成されています)

 

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連絡先:山口哲由
TEL:075-753-9619, FAX:075-753-9602
Email: tetsu[at]cias.kyoto-u.ac.jp

 

[第9回 責任の文化的形成セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年10月23日()-18(土) 14:00~
場 所:稲盛財団記念館3階中会議室)



*会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい.
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

2007年度より行ってきた「責任の文化的形成セミナー」の第9回研究会を10月23日(土)に京都大学で開催いたします.今回は,Emory
University(米国)のPhilippe
Rochat博士をお招きします.Rochat博士<http://www.psychology.emory.edu/cognition/rochat/lab/philippe.htm>はスイスで生まれてJ.
Piagetの教えを受け,その後,米国に拠点を移して乳幼児の知覚,行為,認知の発達についての研究を進めてきました.数々の優れた業績で知られるほか,30を越える国際的な学術雑誌・学術出版社のレビュアーも務めておられます.最近では,Rochat,
P. (2009) Others in Mind - Social Origins of Self-Consciousness.
Cambridge UPを出版されました.今回は,Rochat博士と研究上の関連の深い気鋭の研究者が集まって以下の日程で国際シンポジウムを行います.

 

 

Schedule
23rd October 2010 (Sat)
14:00-14:10
1. Introduction
Akira Takada (Kyoto University)

 

14:10-15:00
Overlapping vocalization in infant-caregiver interaction
Yohko Shimada (Kyoto University)

15:10-16:00
Requesting Social Support in the United States and Japan
Beth Morling (University of Delaware / Kyoto University)
& Yukiko Uchida (Kyoto University)

16:10-17:40
Origins of an ethical stance
Philippe Rochat (Emory University)

18:00-20:00
Reception

Each slot includes talk and discussion. All talks are given in English
without translation. Discussion can be made either in English or in
Japanese. Admission free. No need to make reservation.
(いずれの発表も質疑の時間を含みます.発表は英語で行います.通訳はつきません.討論は日本語・英語のどちらでもよいです.国際シンポジウムは無料で,当日の御参加は自由です)

主催:科学研究費補助金 若手研究(S) 「養育者-子ども間相互行為における責任の文化的形成」代表:高田明
<http://www.cci.jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/>
問い合わせ:京都大学 嶋田容子
Email: yohko[at]mmm.mbox.media.kyoto-u.ac.jp

 

 

[東南アジア学会関西地区10月例会](関連する学会・研究会)

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10月の東南アジア学会関西地区例会は、「東南アジアの社会と文化研究会」と共催で下記のように開催いたします。

日 時:2010年10月23日(土)13:30~17:30
場 所: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科  総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階
会議室(AA447)
アクセス:http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html 

報告1 木場 紗綾 (日本財団APIフェロー)
「マニラ・バンコクの都市貧困層の政治行動 ―「利用されることからの自由」という決定要因に注目して―」

報告2 岡本 正明(京都大学東南アジア研究所)
「民主化後インドネシアにおける安定化のポリティクス」

 

【発表要旨 Abstracts】
1 木場 紗綾氏
ここ10年あまりのフィリピンとタイにおいては、中間層の拡大にともない、中間 層と貧困層のあいだの政治行動の差異が議論されてきた。両国で頻発する街頭示威行動を説明するさいにも、中間層と貧困層との意識差や行動 パターンの差異が注目されることが多かった。フィリピンにおいては、1998年の エストラダ大統領の誕生、そして、同大統領を退陣に追い込んだ「エドサⅡ」と、そ の3ヵ月後にエストラダ支持者らが参加して流血の事態に発展した「エドサⅢ」という2つの街頭示威行動が、 市民社会の分断や階層間の政治意識の差異を如実に示すものとして分析されてきた。他方、タイ政治においても、タクシン首相の退陣をめぐる 「黄色」と「赤」の抗争は、「中間層」と「貧困層」の利害対立に起因するとの見方が圧倒的である。
もちろん、貧困層がエストラダやタクシンへの忠誠心やエリートへの反発、地方有力者からの動員といった要因だけで行動するわけではない という点は指摘されている。エストラダやタクシンを支持しない貧困層も多い。しかし、そうした貧困層の多様な政治行動を説明する際にもや はり、対抗馬である地方有力者からの動員、NGOの指導者からの「教育」といった 外的要因に焦点が当てられることが多い。
これに対して本報告では、貧困層の政治的選択には、「外部者の束縛からの自由」という要素が大きく働いていることを指摘したい。そのた めに以下の問いを設定し、両国でのフィールドワークで得られたデータからそれらに答えようと試みる。
1) マニラの都市貧困層は、2010年5月の大統領選候補者の差異をどのように認識したか
2) そのうえで、彼らの投票行動を決定づける要因は何か
3) バンコクの都市貧困層は「黄色」と「赤」の差異をどのように認識するのか
4) そのうえで、彼らの「黄色」あるいは「赤」への支持を決定づける要因は何か
インタビューからは、両国の都市貧困層が「利用すること」と「利用されること」、あるいは「動員すること」と「動員されること」に対し て非常に鋭敏であることが明らかになる。彼らにもっとも近い存在である住民組織や自治組織、そして彼らに最も近い「リーダー」である住民 リーダー、彼らに最も近い外部者であるNGOや地方首長との複雑な日々のやりとり を通じて、「より押しつけがましくないグループ」や「より締めつけの緩いリーダー」と関係を結ぶことを選択し、国政選挙での投票行動や街 頭示威行動への参加を決めるための重要な判断材料としている。これが、本報告の仮説である。

 

2 岡本正 明氏 
多民族国家イ ンドネシアで民主化が始まってから12年が経った。 アチェやパプアで独立運動が盛り上がり、各地で宗教紛争やエスニック紛争が吹き荒れていた97年から2000年代前半と比 べると、現在のインドネシアの政治は非常に安定している。今では、世界で第3の人口を誇る 民主主義国家とされ、フリーダム・ハウスが東南アジアで唯一、自由な国家であると評価するほどになっている。32年間続いたスハルト権威主義体制が崩壊したときには、「第2のユーゴスラビア化」、「破綻国家化」といった言葉が飛び 交ったことを思え ば、きわめて大きな変化である。そして、現在のインドネシアにおける重要な政治課題は、民主主義のさらなる実質化、そのための汚職撲滅と いうことになっている。
それではな ぜ、そもそもインドネシアは予想以上に政治的安定を実現することに成功したのであろうか。奇妙なことに、既存の膨大な研究は、インドネシ アにおける民主化の定着は所与として、そのパラドックスを分析したり、選挙政治の分析をしたりする傾向が強く、この問いは忘れ去られてし まっている。しかし、インドネシア政治を理解する上では、この問いは決定的に重要である。そこで、本発表では、とりわけ地方レベルに焦点 を当てて、分割・均衡の政治という点から安定化のポリティクスを説明していきたい。

 


世話人・連絡先
 東南アジア学会関西地区例会 世話人・連絡先
 片岡 樹 kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
 蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 

「和平から18年後のモザンビーク社会の今、そして私たち ~北部農村における社会関係資本調査から」[第173回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第173回アフリカ地域研究会のご案内

日 時:2010年10月21日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

演 題:和平から18年後のモザンビーク社会の今、そして私たち
~北部農村における社会関係資本調査から

講 師:舩田クラーセンさやか(東京外国語大学大学院総合国際学研究科・准教授)

要 約:モザンビークの中でも、最も激しい戦闘を経験した同国北部の農村部に通い始めて16年を迎える。これまでモザンビークの戦争の起源、戦争、その後の和平プロセスについて、歴史から迫ろうと試みてきた。しかし、1992年の和平合意から18年を迎え、この間に起った社会の変化について、光を当てる必要があると感じるようになった。
本報告では、戦後の和平プロセス、そしてここ数年アフリカ各地でみられる急激な変化によって生じつつある、人びとの間の社会関係の変容に注目し、「モザンビーク社会の今」を考えたい。
また、本報告では、モザンビーク北部農村の人びとの社会関係に視座を置きつつも、同時代を生きる日本の我々の社会関係についても改めて考える糸口を得たい。

「グローバル/ローカルの接合としての仮想地球」[第11回仮想地球研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年10月19日(火)15:00~17:00
場 所: ASAFAS東南ア研共同棟5階セミナ―室

 

「グローバル/ローカルの接合としての仮想地球」

趣旨:本研究会は、本年度から新たに、地域研究統合情報センター共同研究(地域研究方法論)「『仮想地球』モデルをもちいたグローバル/ローカル地域認識の接合」としてスタートいたしました。今回は、過去3年間の活動の紹介と、今後の展望を中心に議論を進めたいと思っています。奮ってのご参加をよろしくお願いいたします。
なお、参加いただいた方には、報告書「『仮想地球の試み』-地域と地球をつなぐ-」をお配りします。



3:00-3:30 はじめに: 荒木 茂 (仮想地球研究会代表): 3年間の活動報告
3:30-4:00 平井将公(AA研究科研究員):「地点から読むFaidherbia albida」
4:00-4:30 伊藤義将(AA研究科博士課程):「アフリカの人為植生」
4:30-5:00 総合討論「文理融合と地球環境史

 

[第3回 アフリカセンター国際研究フォーラム会合](関連する学会・研究会)

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下記のとおり第3回のアフリカセンター国際研究フォーラム会合を開催します。
名古屋のCOP10に参加される、Dr.Mcguire Sawn (Univ. of East Anglia)と、名古屋大学の西川芳昭さんをお迎えして、アフリカの「種子」と国際援助にまつわる生物多様性保全の問題について議論します。
オープンな集まりですので、ご自由に参加下さい。

日 時:2010年10月18日(月)13:30~17:30
場 所: 京都大学稲盛記念財団3階中会議室
(京都市左京区下阿達町46)

 

このフォーラムは、平成22年度京都大学全学経費による第3回国際共同研究
「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」による催しです。

 

共催:科学研究費(基盤A)「アフリカ在来知の生成とそのポジティブな実践」

 

「インドネシア・リアウ諸島州におけるマングローブ林生態系の地域利用と保全 ―移動性小規模製炭業従事者に注目して―」[東南アジアの自然と農業研究会 第147回定例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年10月15日(金) 16:00~
場 所:京都大学東南アジア研究所 稲盛財団記念館3階 中会議室

*会場が通常と異なります、ご注意ください*

題目: 『インドネシア・リアウ諸島州におけるマングローブ林生態系の地域利用と保全
―移動性小規模製炭業従事者に注目して―』

発表者: 原田 ゆかり (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

 

【発表要旨】
東南アジアでは1980年代にエビの集約養殖池が広がり, 2000年にはインドネシアにおけるマングローブ林生態系の減少率は,1980年に比べて31%となった(村井 2007)。その主要因としては, 物流の仕組みの近代化や海外資本の流入による産業用地としての開発や,農用地・塩田・養殖池への土地利用転換が挙げられる。現在, マングローブ林生態系の減少・劣化によって, マングローブ林生態系の持つ,熱帯・亜熱帯地域の沿岸部の保護, 水産資源の涵養などの機能が衰退し, 津波被害や漁獲高の低下など,地域住民の生活を脅かしている。上記のような国外経済の影響を大きく受けている, インドネシア・リアウ諸島州バタム島において,地域住民のマングローブ林生態系利用, 国外経済の影響, マングローブ林の状態の関係性を明らかにし,沿岸域に暮らす人々の生存基盤の回復を伴う利用とマングローブ林生態系保全の両立について考察した。
各官庁の公文書, 統計資料からリアウ諸島州およびバタム島の特徴を調べると共に, 漁業, 物流業, 観光業, 製炭業など,住民の主な業種が異なる4つの村集落において, マングローブ林生態系の利用に関する聞き取り調査を行い,またマングローブ林生態系利用の異なる場所, 都市部に近接した森林, ツーリズムに利用されている森林,薪炭材伐採が行われている森林において森林構造調査を行った。結果,以下の3つの現状が明らかになった。
1) 地域や業種によってマングローブ林生態系利用方法における,
直接利用(薪炭材利用)と間接利用(水産資源涵養・景観利用)の割合は異なった。
2) バタム島は物流ハブ港として工業発展を遂げたため,エビ養殖などの土地利用の転換が行われなかったことも,
マングローブ林の二次再生を促す大きな一因であると考えられた。
3) マングローブ木炭は主に輸出用であった。製炭用の伐採は択伐・小面積皆伐であり,森林再生の可能なサイクルで伐採が行われていた。
以上の調査から, 現代の地域社会における現状の一例と共に, マングローブ林生態系の利用と保全の両立の一例を観察出来た。
囲い込みによる完全な人間利用の排除だけが, マングローブ林生態系の保全方法ではない。地域住民のマングローブ林生態系利用と,その保全・再生をどのようにして両立させていくかを考えることが, 最も現実的で実現可能なマングローブ林生態系の保全へと繋がると考えた。
現在筆者が最も注目しているのは、調査地の1つである移動性製炭集落である。上述したように、バタム島は急激に発展の進む島であり、諸外国による工業団地が存在し、生活水準も高い。彼らが作るマングローブ木炭は、大部分が国外向けの換金商品であり、収入は多い。しかしその生活は電気も水道もなく、薪炭以外の物を全て集落外から得ている。インドネシアにおいて、マングローブ林の伐採は違法である。しかし彼らは「これは我々の伝統的な生業である」と主張し、違法性を認識しつつも伐採を依然として続けている。失業者が増加するため、政府も完全に伐採を禁じることが出来ない。バタム島内には、先進国的なものと途上国的なものが混在しているようにも感じられ、興味は尽きない。

 

 

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連絡先:
佐々木 綾子 TEL 075(753)7839 e-mail: sasaki22[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
柳澤 雅之 TEL 0775(753)7346 e-mail: masa[at]cias.kyoto-u.ac.jp

研究会WEBサイト(一部調整中)
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/seana/
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[アブラヤシ研究会第13回](関連する学会・研究会)

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今回は、東カリマンタンで調査をしてこられた河合さんと
西スマトラで調査をしてこられた中島先生に御発表いただきます。

興味のある方はご参加ください。
(懇親会に参加される方は事前にお知らせいただけると幸いです。)

日時:10月9日(土) 15:00~18:00
場所:京都大学東南アジア研究所稲盛財団記念館三階中会議室


発表者とタイトル:

河合真之 (東京大学大学院農学生命科学研究科院生)
「大規模アブラヤシ農園開発に代わる「緩やかな産業化」の可能性:
東カリマンタン州マハカム川中上流域を事例として」

中島成久 (法政大学国際文化学部教授)
「アブラヤシ・プランテーションにおける”ディシプリン”――西スマトラ州西パサマン県の事例研究――」

「安定同位体を用いた物質循環研究の最前線」[京都大学農学研究科研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学農学研究科研究会
安定同位体を用いた物質循環研究の最前線

プログラム

日時: 2010年10月1日(金)13:00~17:30
場所:京都大学農学研究科W106講義室(市バス京大農学部前下車農学部総合館西棟1階)

特別講演
中野孝教(総合地球環境学研究所 教授) 
岩石由来の安定同位体を用いた森林生態系の物質循環

話題提供
勝山正則(京都大学農学研究科 ポスドク研究員)
山地森林小流域の水流出過程の水同位体を用いた追跡

 伊藤雅之(京都大学生態学研究センター ポスドク研究員)
土壌圏のメタン生成吸収機構の炭素安定同位体比を用いた解析

 高橋けんし(京都大学生存圏研究所 准教授) 
微量気体の安定同位体計測へのレーザー分光法の応用

 檀浦正子(京都大学農学研究科 助教)
炭素安定同位体比を用いた植物・土壌間の炭素分配の追跡

「アパルトヘイト後の南アにおける集合的記憶とアイデンティティ」(関連する学会・研究会)

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南アフリカ共和国の気鋭の政治学者であるスカーレット・コーネリッセン教授(ステレンボシュ大学政治学部)をお招きして、研究会を開催することとなりました。

かつて鉱業資本の蓄積とともに発展し、アパルトヘイト下の「合理論的な」政策に従って計画された南アフリカの都市空間が、アパルトヘイト後に経験している 変容、例えば黒人市民の中産階級化と格差の拡大や、ある種の脱工業化といった現象を、現在のケープタウンにおける集合的アイデンティティの社会的・経済 的・地理的なシフトとともに論じて頂きます。

日時:
9月27日(月)17:00-19:00

場所:
稲森記念館中会議室(332号室)

講師:
Dr. Scarlett Cornelissen (Professor, Department of Political Science,University of Stellenbosch)

演題:
Urban Space, Collective Memory and Identities in Post-apartheid South Africa: Reflections from Cape Town
(アパルトヘイト後の南アフリカにおける都市空間、集合的記憶およびアイデンティティ:ケープタウンからの省察)

講演要旨:
Cities have historically played a distinctive role in South Africa’s modern political economy. They constituted central collection points for capital amassed predominantly through mining in the nineteenth and early twentieth centuries; were instrumental in providing the means to coordinate the rationalist planning and industrialisation characteristic of the apartheid era; and were fundamentally shaped by the policies of racial division of that era. The governing of cities in apartheid South Africa was designed to service the infrastructural, but particularly ideological and spatial requirements of the apartheid state. Urban authority reflected the spatio-administrative ordering of apartheid, consisting of local councils governing each of the four statutorily defined racial groups (i.e. White, Coloured, Indian and black African). Finally, since a key rationale of apartheid planning was the control of the flow of black Africans into cities - the intention of apartheid policy being to contain African settlement in designated rural ‘homelands’ or bantustans - urban policy centred on managing and monitoring Africans’ (and other populations’)  movements.
In the post-apartheid era urban areas continue to play an important role, although their primary function in the political economy has shifted. In a spatial sense, too, cities are now considered important geographical and economic sites for the enactment of transformation and integration. But the  post-apartheid city has been subject to many other, unintended changes, which range from gentrification,
informalisation, deindustrialisation in some instances, the rise of private securitised spaces, and  pronounced class polarities. Urban identities have concomitantly also changed. In this presentation I
reflect on changes in the spatial, social and economic geography of the city of Cape Town and their effects on urban identities in the city. The focus is on the broad way emerging (and older) identities interrelate with constructions of place in post-apartheid South Africa.

「平成22年度公開講座「第5回:識る」(『アフリカ研究最前線:解る・アフリカ』[連続5回]アフリカ地域研究資料センター公開講座)」(関連する学会・研究会)

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平成22年度公開講座「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」[連続5回]

第5回:「識る」アフリカの人たちが自分たちの知識をどのように育み伝えていくかについて、最新の研究成果をお伝えします。
日 時:2010年9月25日 (土) 15:00-17:00
スピーカー:重田 眞義(京都大学アフリカ地域研究資料センター) 佐藤 靖明(大阪産業大学)
 

毎回、京都大学の研究者がアフリカの今を様々な角度からわかりやすく伝えます。
講座終了後には講師を囲んでの茶話会も催しています。
多数の皆様の受講をお待ちしています。

受講を希望される方は下記サイトから事前登録をお願いします(先着順:定員40名)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講料は5回受講4000円、1回の受講各1000円です。
各回ごとにお申し込みいただけます。

【会 場】京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室
(京阪神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター 
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail:front-africa(at)jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
*(at)を@に変えてください     

「人の多様性とビジネス」[人間の安全保障教育研究コンソーシアム2010年度研究大会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年9月25(土)-26日(日)11:30-18:00
場 所:東京大学駒場キャンパス 18号館1階ホール

参加費:無料(ただし資料代を頂きます)
申込方法:要事前登録(下記URL)
http://hsp.c.u-tokyo.ac.jp/
言 語:英語

主催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム
共催:
東京大学寄付講座「難民移民(法学館)」 /
東京大学グローバル地域研究機構持続的平和研究センター/
京都大学グローバルCOEプログラム(生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点)/
科学研究費補助金基盤研究(A)「新しい安全保障 新世代の脅威と権力分布変動のなかで」(代表 藤原帰一)/
科学研究費補助金新学術領域研究「国連の平和活動とビジネス」(代表 佐藤安信)
後援:UNHCR駐日事務所

プログラム»

申込・問い合わせ先
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学大学院
総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム事務局
URL: http://hsp.c.u-tokyo.ac.jp/
(申込及びコンソーシアム詳細は上記URLをご覧下さい)
E-mail: hsc2010[at]hsp.c.u-tokyo.ac.jp

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第27回研究会 ](関連する学会・研究会)

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下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。

ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、9/23(木)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki(at)cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

日時:2010年9月24日(金)16:00~19:00
場所:守山フィールドステーション(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

発表者1:今北哲也(朽木フィールドステーション研究員)
発表タイトル:余呉の火入れと《くらしの森》
発表要旨:
フィールドごとに火入れ地の特徴(社会条件、植生など自然条件)を念頭におきながら、これまでの活動経過、作業内容を振り返る。 わせて、余呉・中河内を事例として《くらしの森》へ向かうための課題を探ってみる。

発表者2:鈴木玲治(生存基盤科学研究ユニット・東南アジア研究所)
発表タイトル:焼畑における耕起の意義 -日本と東南アジアの比較から-
発表要旨:
余呉町の焼畑では、火入れ直後に鍬で地面を10cmほど耕す。余呉町で焼畑を営む永井氏の話では、耕すことで地表面付近の有機物や焼却灰が土にすきこまれ、作物の生育にとって良好な状態になるとのことである。日本の焼畑では、火入れ後ただちに播種するのではなく、播種作業の前後に整地・覆土などを兼ね、鍬で浅く耕作する例は少なくない。一方、東南アジアの焼畑では、耕起を行う例は極めて乏しく、掘棒であけた穴に播種することが一般的である。 本報告では、日本と東南アジアの焼畑を比較しながら、両者の差異を生んだ生態環境条件の違いや、焼畑における耕起の意義を考察する。

「 International Workshop on human-nature relationships in Africa(アフリカセンター国際共同研究第2回研究会)」(関連する学会・研究会)

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Perspectives on human-nature relationships in Africa: Interrelations between epistemology and practice
Date : Sun. 19th September, 2010
Time : 10:00 - 18:00
Place : Meeting Room (447) on 4th floor of Research Bldg. No.2, Yoshida Main Campus, Kyoto University
Language: English Admission free.

 Abstract 
To achieve sustainable development in rural tropical Africa, it is necessary to reconcile the wise use of the natural environment and its conservation. Although the principle is simple, the reality in terms of local sociology and environmental conditions is so diverse that we have yet to understand how rural Africans construct their livelihoods and epistemology of the surrounding environment. This workshop will look at two dimensions: the actual environmental practices of local people and their epistemology of nature and the animals that govern their practices, and their interrelations in historical and modern
contexts.

PROGRAM
10:00-10:05
Gen Yamakoshi (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
Opening Remarks

10:05-10:50
Shigeo Kobayashi ASAFAS, Kyoto University, JAPAN
"Human Security of local communities related with utilization of non-timber forest products: Comparative study in Guinea, Laos and Peru

10:50-11:35
Fr馘駻ic Joulian (EHESS, FRANCE)
"How to compare human/primates relations in France, Japan and West Africa: anthropological perspectives

11:35-12:20
Pierre-Olivier Dittmar (GAHOM  EHESS, FRANCE)
What is an ape in Western Middle Ages? An anthropological history of animality

12:20-13:20 Lunch Break

13:20-14:00 Poster Session

Yuichiro Fujioka (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
Changes in Rural Society in Namibia and in Use of Indigenous Fruit Tree: With Special Reference to the Use of Marula Tree (Sclerocarya birrea)

Tomohiro Fujita (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
The effects of canopy cover on establishment of forest species in miombo woodland in northern Malawi

Masaaki Hirai (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
Local Recognition of Faidherbia albida as a Fodder Tree and the Development of its Pollarding Technique with Increase in Demand: A Case of Sereer in Senegal

Morie Kaneko (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
Firing pots and avoiding explosions: Essay on the human/nature relationships in the open-firing practices of the Ari, southwestern Ethiopia

Koki Teshirogi (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN) Seasonal variation in the day-trip herding of goats and its factor in Semi-arid Namibia: Analysing by the long-term herding data of GPS collars

Haruna Yatsuka (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
The Sandawe Knowledge on Environment and Agricultural Practices in the semi-arid area in Tanzania

14:00-14:45
V駻onique Servais (Universit・de Li鑒e, BELGIUM)
Putting interaction in the centre: pragmatics of human-primate communication systems

14:45-15:30
Akito Yasuda (University of Tokyo, JAPAN)
The concept of sustainability and the social influences of sport hunting on the livelihoods of local people: A case study of B駭ou・National Park, Cameroon

15:30-15:45 Coffee Break

15:45-16:30
Vincent Leblan (Centre Norbert Elias  EHESS, FRANCE)
Feeding and tradition in chimpanzees: a perspective from recent studies in unprotected areas

16:30-17:15
Gen Yamakoshi (ASAFAS, Kyoto University, JAPAN)
Oil-palm-based landscape and chimpanzees in West Africa: Canchimpanzee be a weed species?

17:15-18:00 General Discussion

Discussant:
Mitsuo Ichikawa (CAAS, Kyoto University, JAPAN),
Masayoshi Shigeta (CAAS, Kyoto University, JAPAN)to University)

「インスタントラーメン関連研究発表」[アブラヤシ研究会](関連する学会・研究会)

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下記の要領でアブラヤシ研究会が開催されます。
今回の発表者は近年、人類学者の立場から製糖工場 や食肉についての本(Yali's Question; Cheap Meat)
を発表し、現在インスタントラーメンに関する研究を開始したところです。
発表原稿のファイルを事前にいただいていますので、アブラヤシ研究会のメンバー以外のかたで、ご希望の方は藤倉 fujikura(at)asafas.kyoto-u.ac.jpまでご連絡ください。また懇親会に参加を希望される方も藤倉までご一報ください。

日時:9月18日(土) 15:00~17:30
場所:同志社大学今出川キャンパス 扶桑館2階 マルチメディア演習室(F214教室)
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
報告者
 Mrs. Deborah Gewertz(Professor, Dept. of Anthropology-Sociology, Amherst College)
Mr. Frederick Errington(Distinguished Professor, Anthropology, Emeritus , Trinity College)
テーマ:“The Noodle Narratives: A Work-in-Progress”

Clifford Geertz said that anthropologists go to small places to address big issues. Extending this view, we “go” to a small commodity, instant noodles, to address big issues pertaining to geopolitical connections and disjunctions. Momofuko Ando’s innovation -- flash fried in oil (often in palm oil), dehydrated, precooked, and easy to prepare - is now eaten by almost everyone, but in varying amounts and for diverse reasons. For example, college students and Silicon Valley programmers consuming instant noodles in their work environments as snacks are linked with, as well as importantly differentiated from, urban dwellers eating instant noodles as a major source of affordable food and displaced persons eating them in relief packages.

In this paper, we probe these connections and disjunctions, revealing important domains of contemporary practice. The “noodle narratives” we tell concern scientific food development, international food marketing, human nutrition, environment sustainability (given oil palm production), and relief feeding. This is to say, we show that instant noodles make much happen and show much happening of sociocultural, economic, political, personal, and global significance.

 

[南アジア・インド洋世界研究会](関連する学会・研究会)

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日時:9月17日(金) 午後3時から5時30分
場所:京都大学総合研究2号館4階 第1講義室(AA401)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

発表:
・鈴木晋介(国立民族学博物館・外来研究員)
「現代スリランカにおける『ジャーティヤ』概念の二重性:ゴム園エステート・タミル社会にみる「カーストの融合」の事例を中心に

・中村沙絵(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科・博士課程)
「現代スリランカにおけるダーナ実践の多様性とその系譜―慈善事業としての養老院を事例に」

[第8回 責任の文化的形成セミナー](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年9月17日(金)-18(土) 13:00~
場 所:京都大学吉田本部構内 総合研究2号館4階 AA447



*会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい.
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html

2007年度より行ってきた「責任の文化的形成セミナー」の第8回研究会を9月17日(金)-18日(土)に京都大学で開催いたします.今回は,Max Planck Institute for Psycholinguistics(オランダ)のPenelope Brown博士およびCentro de Investigaciones y Estudios Superiores en Antropología
Social(CIESAS, メキシコ)のLourdes de
León博士をお招きします.Brown博士<http://www.mpi.nl/people/brown-penelope>は語用論,言語人類学,子どもの言語獲得などに関する世界的な権威で,Brown, P. & Levinson, S. C. 1987. Politeness: Some Universals in Language
Usage. Cambridge UPをはじめとする数々の優れた業績で知られています.De León博士<http://www.ciesas.edu.mx/ldleon/>は,Tzotzil Mayaでのフィールドワークを通じて語用論,言語人類学,養育者-子ども間相互行為に関する素晴らしい業績をあげてこられています.お二方とも今回が初の来日です.今回は,お二人と研究上の関連の深い気鋭の研究者が集まって以下の日程で国際シンポジウムを行います.要旨等の詳細は改めて連絡いたします.オープンな研究会ですのでみなさま何とぞふるってご参加下さい.

 

Schedule
17th September 2010 (Fri)
13:00-13:10
1. Introduction
Akira Takada (Kyoto Univ.)

13:10-14:20
Interactional analysis of the give-and-take activity
Akira Takada (Kyoto Univ.)

14:30-15:50
Triadic participation frameworks and affect in Zinacantec Mayan
language socialization: The emergence and design of the overhearer
Lourdes de León (CIESAS)

16:00-17:20
Learning language and culture through social interaction: A (modified)
language socialization perspective
Penelope Brown (Max Planck Institute for Psycholinguistics)

18th September 2010 (Sat)
13:00-13:50
Identity work and membership construction through donatory auxiliary
verbs in Japanese: A case of political candidates' oratory discourse
Keiko Ikeda (Kansai Univ.)

14:00-14:50
Epistemic stance marking in Mandarin conversation
Tomoko Endo (Kyoto Univ.)

15:00-15:50
Subjectivity and perspectives on five senses in Japanese
Yufuko Takashima (Kyoto City University of Arts)

16:00-16:50
Indirectness, participation, and affect in directive-response
trajectories: A look at Tzotzil Mayan strategies for socializing
children’s attention
Lourdes de León (CIESAS)

17:00-17:30
General discussion
Discussant
Penelope Brown (Max Planck Institute for Psycholinguistics)

Each slot includes talk and discussion. All talks are given in English
without translation. Discussion can be made either in English or in
Japanese. Admission free. No need to make reservation.

主催:科学研究費補助金 若手研究(S) 「養育者-子ども間相互行為における責任の文化的形成」代表:高田明
<http://www.cci.jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/>
問い合わせ:京都大学 嶋田容子
Email: yohko[at]mmm.mbox.media.kyoto-u.ac.jp

 

「タンザニアの新農業政策”Kilimo Kwanza”と農業変革-課題と展望-」[第172回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第172回アフリカ地域研究会のご案内

日 時:2010年9月16日(木)15:00 ~ 17:00

場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

演 題:New Agriculture Policy “Kilimo Kwanza” and agricultural transformation in Tanzania: Problems and Prospects
(タンザニアの新農業政策”Kilimo Kwanza”と農業変革-課題と展望-)

講 師:Dr. Abu Abdala Kambagha Mvungi(アブ・アブダラ・カンバガ・ムヴンギ博士)
・Senior Lecturer, Department of Sociology & Anthropology, University ofDar es Salaam
(ダルエスサラーム大学社会学・人類学科 上級講師)
・Visiting Professor, Graduate School of Asian & African Area Studies, Kyoto University
(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 客員教授)

要 約:タンザニアでは独立(1961年)以来、国民の大多数が営んでいる農業の変革がめざされてきました。独立直後の農業転換の試みは、無残に失敗してしまいました。それについで、アルーシャ宣言(1967年)以後のウジャマー社会主義期には、自力更生の農業がめざされました。意欲的ではありましたが、この時期にも農業変革はうまくいきませんでした。1980年代の構造調整政策、それにつづく1990年代の自由化政策(ならびに民営化政策)でも、農業生産に変化をもたらせませんでした。いまだにタンザニア農業は簡易な技術に依存し、農村部は後れた状態にあります。最近になって、タンザニア政府は新たな農業政策として”Kilimo Kwanza”(スワヒリ語で「農業第一」)政策を導入しました。この新たな試みは、従来の政策といかに異なっているのか、またどのような課題と展望があるのかについて、報告します。

Since its independence in 1961 Tanzania has been grappling with transforming its agriculture which is the main stay of the majority of the population. Attempts to change its agriculture that followed immediately after independence failed miserably. These were replaced by the home grown agriculture for self-reliance under Arusha declaration (Azimio la Arusha) during the era of Ujamaa Socialism. Despite its good intension. this latter was also unable to transform agriculture. Structural Adjustment Programmes of the 1980s and liberalization (and privatization) that followed (1990s) did not help in terms of changing agriculture production in Tanzania. Today agriculture in Tanzania continue to rely on simple technology and the rural areas where it is undertaken continue to be the most backward. Of late the country has come up with a new attempt to achieving agricultural transformation in “Kilimo Kwanza”. The presentation critically looks at the current attempt i.e. “Kilimo Kwanza” with a view of gauging its departure from earlier attempts, anticipated challenges, problems and prospects.

「『水の循環と人間のかかわり』~地球温暖化時代を生き抜くための知恵~」[「水文・水資源学会 市民との交流シンポジウム](関連する学会・研究会)

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水文・水資源学会 市民との交流シンポジウム
「水の循環と人間のかかわり」~地球温暖化時代を生き抜くための知恵~

わたしたちは、温暖化による地球規模での環境劣化や災害激化に直面しており、これには水循環の変化が大きくかかわっています。水文・水資源学会では、地球生態系の水循環や治水・利水の歴史を、市民の皆様にできるだけ正確にお伝えする趣旨で下記のシンポジウムを企画しました。市民の目線を重視したパネルディスカッションも行います。水問題にご関心をお持ちの方が多数ご参加下さいますよう、ご案内します。

開催日時: 2010年9月11日(土) 10:00~17:00
会場: 法政大学 市ヶ谷キャンパス 外濠校舎 さったホール(870人収容)
参加申し込み (参加費無料)
お名前、ご所属(またはご住所)、連絡先(e-mailかFAX等)を記入し下記へ
(メール)ishw-sympo[at]bunken.co.jp(FAX) 03-3368-2822
問い合わせは、(株)国際文献印刷社内水文・水資源学会事務局 TEL: 03-5389-6208 
※会場での当日申込みも受付ける予定です(事前の申込み者数の状況によります)。

プログラム:
第一部 水はどのように地球上をめぐっているのか
1)地球の気候における水循環の役割 (名古屋大学教授 安成哲三)
2)水循環における森林など生態系の役割 (京都大学教授 谷誠)
3)流域水循環における地下水の役割 (筑波大学シニアアドバイザー 田中正)
第二部 人間は水とどのように付き合ってきたのか
4)利根川流域の治水 ~現状と課題~ (東京大学名誉教授 虫明功臣)
5)農業における水利用の歴史 (筑波大学教授 佐藤政良)
6)都市と水資源 ~東京を例に~ (芝浦工業大学教授 守田優)
第三部 パネルディスカッション
ファシリテーター:青山佳世(アナウンサー),砂田憲吾(山梨大学教授、水文・水資源学会長)


 

「実データ(史資料)にもとづく海域アジア交流の時空間ネットワーク」[地域情報学研究会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年9月8日(水) 13:30~18:00
場 所:京都大学地域研究統合情報センター、稲盛財団記念館2階セミナー室 213室

共 催:海域アジア史研究会、京都大学地域研究統合情報センター・地域情報学プロジェクト、
G-COE「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」

内 容:
司会 貴志俊彦(京都大学地域研究統合情報センター)

[1] 趣旨説明  柴山 守(京都大学東南アジア研究所)

[2] 「17世紀トンキン・長崎間生糸貿易について」(仮題)
飯岡直子(シンガポール国立大学史学科)

[3] 「19世紀朝鮮・東アジアの華商活動」(仮題)
石川亮太(佐賀大学経済学部)

[4] 「近代華人世界の再編―福建人を中心に」
村上 衛(横浜国立大学国際社会学研究科)

[5] 「海域アジア交流に関するデジタル化資料」
柴山 守(京都大学東南アジア研究所)

[6] 総合討論  司会 貴志俊彦(京都大学地域研究統合情報センター)
コメンテータ: 桃木至朗(大阪大学大学院文学研究科)

趣 旨:本プロジェクトでは、17世紀~20世紀に至る交易品や貿易船、考古資料な どの史資料や各発表者から提示される実データを時空間の視点でマッピングし、 海域アジア交易の主に東アジア・東南アジアを中心に、その交流ネットワークを探る。
『唐船輸出入品記録数量一覧1637-1833年』(永積洋子、創文社)、『歴代宝案』(沖縄県)、『朱印船』、『長崎の唐人貿易』(吉川弘文館)、『東南アジア産陶磁器』(東南アジア考古学会)の史資料に示される交易品と輸出入船や日本国内で発掘された東南アジア産陶磁器の発掘資料の実データをGIS(地理情報システム)や時空間解析ツールで記述・表現して、従来の定説や仮説の検証と比較の可能性を探る。また、交易の空間ネットワークを時間変化によってダイナミックに把握することを目指したい。その際に、特定のモノ、ヒト、輸送手段などに注目した特徴の抽出(マイニング)を試みる。さらに、実データの分析には統計的手法のみならず、空間分析やネットワーク分析などを考慮する。
今回の研究会は、前述の研究を進めるために科学研究費補助金などを視野に入れた新たなプロジェクトのためのブレインストーミングの場である。

「京都大学イスラーム地域研究センター・2010年度第一回中東現代文学研究会」(関連する学会・研究会)

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京都大学イスラーム地域研究センターでは文部科学省「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業」の一環として中東現代文学研究会を組織しております。
2010年度第一回中東現代文学研究会を下記要領にて開催いたします。
第一回研究会は、東京での開催にいたしました。 普段、京都に来れない方など、多数のご参加をお待ちしております。

本研究会ではクルド文学・アラブ文学・トルコ文学それぞれから三本の発表が行われます。
三本の発表をもとにさまざまな角度から中東現代文学を論じる予定です。

なお参加をご希望の方は下記アドレスまでご一報ください。
inq-kias(at)asafas.kyoto-u.ac.jp

2010年度第一回中東現代文学研究会
【日時】2010年9月5日(日)10:00-18:00
【場所】早稲田大学120-1号館201-1・2会議室(もと早稲田実業があった場所)
下記URLの早稲田大学イスラーム地域研究機構の所在地と同じです。
http://www.kikou.waseda.ac.jp/ias/organization/contact.html

10:00-12:00
発表1 磯部加代子(翻訳家)「トルコにおけるクルド文学の挑戦」
12:00-13:00
昼食
13:00-15:00
発表2 十倉桐子(School of Oriental and African Studies, University of London)「タウフィーク・ユースフ・アウワードの作品に見るレバノン」
15:00-17:00
発表3 村上薫(アジア経済研究所)「ハティジェ・メリエム『蚊ほどの旦那でもいいから』に見る庶民の結婚」
17:00-18:00
研究会打ち合わせ

京大イスラーム地域研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
附属イスラーム地域研究センター事務局
kyotoias(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
TEL:075-753-9640 FAX:075-753-9641

「共同利用・共同研究拠点公開講演会『中東現代文学への招待』」[中東現代文学研究会](関連する学会・研究会)

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イスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点(京都大学)の中東現代文学研究会の成果を一般に公開する公開講演会「中東現代文学への招待」を早稲田大学中心拠点と京都大学拠点が協力して下記要領で開催いたします。
中東現代文学研究会ではこれまで各国文学研究という枠組みを越えた比較文学研究を模索してきました。この公開講演会では特に、あまり読まれていないが魅力的な小説を紹介するという趣旨のもと、アラブ文学・ペルシア文学・トルコ文学・ベルベル文学・移民文学・ヘブライ文学を扱います。
多数のご参加をお待ちしております。入場無料、事前のお申し込みも不要です。

なお、この公開講演会は、7月にバルセロナ世界中東学会における日本中東学会主催パネルの発表を一般の方々に還元することを目的の一つにしています。

イスラーム地域研究機構共同利用・共同研究拠点「中東現代文学研究」公開講演会
「中東現代文学への招待――豊饒さと多様性のアラベスク――」

【日時】2010年9月4日(土)13:30-17:00 (13:00開場)
【場所】早稲田大学小野記念講堂(小野梓記念館[27号館]B2F)
下記URLをご参照ください。
http://www.wasedabunka.jp/about/access

プログラム
13:30-13:40 開会のあいさつ
13:40-15:10 公開講演会「中東現代文学への招待」
講演1 岡真理(京都大学)
「砂漠の下に秘められた泉――現代アラブ小説の魅力について――」
講演2 勝田茂(大阪大学)
「現代トルコ文学――アナトリアからの発信――」
講演3 藤元優子(大阪大学)
「現代イラン文学――孤独の迷宮を抜けて――」
15:10-15:30 休憩
15:30-17:00 パネルディスカッション「中東現代文学――ジャンルと言語を越えて――」
司会:山本薫(東京外国語大学)
パネリスト:岡真理、勝田茂、藤元優子、濱崎桂子(立教大学)、鵜戸聡(東京大学)、細田和江(中央大学)

問い合わせ先:早稲田大学イスラーム地域研究機構:info(at)islam.waseda.ac.jp

「平成22年度公開講座「第4回:護る」(『アフリカ研究最前線:解る・アフリカ』[連続5回]アフリカ地域研究資料センター公開講座)」(関連する学会・研究会)

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平成22年度公開講座「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」[連続5回]

第4回:「護る」アフリカの野生動物、森林など、生物多様性資源をまもる人々の営みについてお話します。
日 時:2010年8月28日 (土) 15:00-17:00
スピーカー:山越 言(京都大学アフリカ地域研究資料センター) 西崎 伸子(福島大学)
 

毎回、京都大学の研究者がアフリカの今を様々な角度からわかりやすく伝えます。
講座終了後には講師を囲んでの茶話会も催しています。
多数の皆様の受講をお待ちしています。

受講を希望される方は下記サイトから事前登録をお願いします(先着順:定員40名)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講料は5回受講4000円、1回の受講各1000円です。
各回ごとにお申し込みいただけます。

【会 場】京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室
(京阪神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター 
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail:front-africa(at)jambo.africa.kyoto-u.ac.jp
*(at)を@に変えてください     

"Special Seminar: Nuclear Politics in Southeast Asia"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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English page>>
/en/article.php/20100810132025158

「そばの種まきと、守山産そば粉を使った手打ちそば体験」[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 ](関連する学会・研究会)

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下記の通り、守山FSでは、今年度も中心市街地に残る畑を利用したソバ栽培を行います。
歌川邦芳の浮世絵「木曾街道六十九次の内 守山宿」にちなんで、手打ちそばで地域交流や地域ブランドの創出を目指している地元の団体「守山宿だるまそばの会」と協働しながら、地域の既存資源である「畑地」を有効利用しようとするものです。参加を希望される方は、8月20日(金)までに世話役を行なっている嶋田奈穂子nshimada(at)cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

日時:2010年8月21日(土)
    午前9時~ ソバの種まき
    午前11時~ 守山産そば粉を使った手打ちソバ体験
場所:中山道守山宿 街道文化交流館

備考:タオルやお飲み物はご持参ください。



 

お子様も大歓迎です。皆様の積極的なご参加、お待ちしています。

「タイ文化交流イベント」(関連する学会・研究会)

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東南アジア研究所バンコク連絡事務所は、農学研究科食の未来戦略講座(味の素寄附講座)、農学研究科、国際交流推進機構との共催で、先月、タイにて二つの文化交流イベントを行ないました。その様子が本部HPに掲載されましたので、ぜひ御確認ください。

タイ・カセサート大学で「だしイベント」を開催しました。
(2010年8月20日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2010/100820_3.htm

「タイ-京都大学 リユニオン」が開催されました。
(2010年8月21日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2010/100821_3.htm

「医療・疾病に関する勉強会開催のお知らせ」(関連する学会・研究会)

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【日 時】2010年8月20(金)  13:30~15:00
【場 所】東南アジア研究所内稲盛記念館3階多目的ルーム

【内 容】
①シンガポールにおける食と健康
参考文献:Wu, David Y.H. Traditional Chinese Concepts of Food and Medicine in Singapore. Institute of Southeast Asian Studies, 1979.
(ディスカッションリーダー:吉川)
②ベトナムにおける食と健康
参考論文:「ベトナムにおける植物利用と健康-食と医の間-」『大阪外国語大学論集』第35号,129-144頁。
(ディスカッションリーダー:小田)

「第6回共同性に関する勉強会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年8月19日(木)14:00~

場 所:京都大学 稲盛財団記念館307号室

今回は、J.C.スコットの「モーラル・エコノミー―東南アジアの農民叛乱と生存維持―」(The Moral Economy of the Peasant:Rebellion and Subsistence in Southeast Asia)を取り上げます。

本書では、不確実な農業生産のもとで営まれる農民の社会的経済的営為が、共に生きることを志向した「生存維持の倫理」として説明されています。

これまでに取り上げたポランニーやサーリンズの論にかこつけるならば、互酬や再分配という社会統合の原則が、生計の維持という文脈においてどのような意味をもち、機能しているのかを本書は問題にしていると、捉えられるのではないかと思います。

また、生計維持の手段、すなわちここでいう農業生産の過程には、生態的・社会的・経済的要素が含まれていますが、本書ではそれらが経済主体である農民自らの「技術選択」や「制度、社会関係における正義や平等の概念」として示されています。

社会における生計維持の在り方を、人と人との共的関係として幅広く考察した本書は、アフリカ農村の生業に関する人類学・経済学的な研究に対してのみならず、自然資源の利用(技術、アクセス、所有-利用関係、制度、交渉、暗黙的了解)に関する研究にも大きな示唆を与えてくれるのではないかという期待から、個人的には本書を参考にしたいと考えています。

モラル・エコノミーは、ポリティカル・エコノミーなどの立場から批判され、論争も繰り広げられてきましたが、この勉強会ではその点も考慮しつつ、読み進めていきたいと考えています。


※アマゾンで検索→ http://www.amazon.co.jp
※レジメは、序章-3章を平井、4-6章を八塚、7章および批判・論争について藤岡が担当。

※事前に読んできてください。

主催・連絡:平井將公・藤岡悠一郎・山本佳奈

 

 

「京大アフリカセンター公開シンポ:「紛争」と「暴力」への新しいアプローチ(7月31日)」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年7月31日(土)午後2時~6時
会 場:京都大学稲盛記念館3階大会議室

テーマ:2010 International Research Forum of African Studies, Kyoto University Role of African Area Studies for “African Crisis” Emerging Approaches to Understanding Violence and Social Transformation in East Africa

シンポジウムは英語で行われます。同時通訳はありません。

【PROGRAM】

14:00-14:05 Masayoshi Shigeta (Kyoto University)
                       Opening Remarks

14:05-14:15 Itaru Ohta (Kyoto University)
                       Keynote Speech

14:15-14:50 Toru Sagawa (JSPS/ Osaka University)
                       Excessive Violence and Social Order in the Kenya-Ethiopia Borderland

14:50-15:25 Jon Holtzman (Western Michigan University)
Remembering and Forgetting in Samburu-Kikuyu Postcolonial Violence

15:25-15:40 Coffee Break

15:40-16:15 Tamara Enomoto (Tokyo University)
‘The Traumatised Acholi People’: Revival of Tradition in the Era of Global Therapeutic Governance

16:15-16:50 Motoji Matsuda (Kyoto University)
Violence, Restoration and Reconciliation:Beyond the Africa Schema

16:50-17:05 Coffee Break

17:05-18:00 General Discussion

Discussant: Hussein Solomon (University of Pretoria), Abu Abdala Kambagha Mvungi (University of Dar es Salaam), Eisei Kurimoto(Osaka University), Masayoshi Shigeta (Kyoto University)

 

2010年 京都大学アフリカ研究資料センター国際共同研究

「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」
「紛争」と「暴力」への新しいアプローチ

冷戦時代の終わりと時を同じくしてアフリカ大陸ではさまざまな紛争が頻発したことは記憶に新しい。今世紀に入ってから、このような紛争は収束に向かいつつ あるといわれるが、国際社会からの関心を集めていない小規模な紛争は今日でも各地で頻発しており、常態化した局所的紛争もみられる。
これまで、アフリカの紛争を対象とした研究の多くは、紛争が起きるにいたった経緯や、その歴史的・政治経済的な背景に注目して、国際関係の変化に踊らされ るアフリカの悲劇と、国家を私物化する醜い政治エリートの姿を明らかにしてきたといってもよいだろう。そのような研究は、国際社会に対して「責任ある関 与」を呼びかける一方で、アフリカの国々には劣悪なガバナンスの解消が必要だという主張に終始する。そこには、第3者として現象を解釈し、自らの基準で介 入しようとする外部者のまなざしが露わである。
この国際共同研究では、個別の紛争事例をとりあげて、紛争にいたった歴史的経緯を明らかにするとともに、その紛争でいかなる暴力が行使され、それを人びと が当事者としてどのように経験し解釈したのか、そしてその解釈が、紛争終結後の社会関係や自己認識にいかなる影響を与えているのか、といったミクロの視点 から紛争にアプローチしてみる。
もちろん、暴力は対立勢力間の憎悪心を激化させ、さらなる暴力を再生産するという悲観的な見方が支配的なことは認めよう。しかし、理念的な暴力批判が先立 ち過ぎると、逆に暴力現象そのものの多面性を捉え損なってしまう危険性は高いだろう。
暴力は憎しみだけでなく、恐怖も、喜びも、諦めも、希望も、欠乏感も生み出す。この暴力経験をめぐって生起する感情の交差こそが、紛争後の社会をネガティ ヴにもポジティヴにも転換する力になっている、と私たちは考えている。
内外の研究者による研究発表を通じて、「紛争」と「暴力」というアフリカの古くて新しい「危機」に対する新しいアプローチの可能性を議論してみたい。

以上

連絡先:京都大学アフリカ地域研究資料センター国際共同研究会係
606-8501京都市左京区吉田下阿達町46京都大学アフリカ地域研究資料センター
電話:075-753-7831 E-mail:caas(at)jambo.africa.kyoto-u.ac.jp

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「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」(第1回イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」(関連する学会・研究会)

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イスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点強化事業の一環として、京都大学イスラーム地域研究センターにおいて、イスラーム世界における伝統継承に関する研究会を立ち上げました。
この研究会では、芸能芸術、説話、儀礼など諸領域のトピックに関してイスラーム世界と他の文化圏の比較をしながら研究を進めてまいります。
さまざまなトピックを扱う予定ですが、手始めに「魔、隠なるもの」をテーマに研究会を行う予定です。
第一回研究会は下記要領で開催いたしますので、ふるってご参加ください。

【日時】2010年7月31日(土)13:00-18:00

【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館4階北側第一講義室 (AA401号室)

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/access_map08.pdf


【発表】
・近藤久美子(大阪大学)「アラブ地域の魔――被造物としての妖怪――」
・篠田知和基(広島市立大学)「地中海地域の魔」
・鈴木広和 (大阪大学) 「ハンガリー聖王の伝承」

京大イスラーム地域研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
附属イスラーム地域研究センター事務局
kyotoias(at)asafas.kyoto-u.ac.jp
TEL:075-753-9640 FAX:075-753-9641

[第7回南アジア・インド洋世界研究会](関連する学会・研究会)

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2010年7月28日(水)16:00~
28th July 2010, 16:00-
京都大学吉田本部構内 総合研究2号館4階 AA401
AA401, 4th Floor, Research Building No.2, Yoshida Campus, Kyoto University
地図 Map: http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
(川端キャンパスではないのでご注意ください。Located near Hyakumanben Junction, NOT Kawabata)

「『新しいネパール』を謳う―連邦共和国のための新国歌選定をめぐって」
'Singing the New Nepal: choosing a new anthem for a republican federal state'.

発表者:マイケル・ハット
Speaker: Michael Hutt
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院言語文化研究科長、ネパール・ヒマラヤ研究教授
Dean of faculty of Language and Cultures and Professor of Nepal and Himalayan Studies, School of Oriental and African Studies University of London

コメンテーター Discussants:
名和克郎(東京大学東洋文化研究所)
Katsuo Nawa (Institute for Advanced Study on Asia, Tokyo University)
バスカル・ゴータム(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
Bhaskar Gautam (Graduate School of Asian and African Area Studies, Kyoto University)

司会 Moderator:
藤倉達郎(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
Tatsuro Fujikura (Graduate School of Asian and African Area Studies, Kyoto University)


Organized by:
・南アジア・インド洋世界研究会 South Asia and Indian Ocean Study Group, ASAFAS
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/global/minami.html
・北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」Hokkaido University Global COE Program,
“Reshaping Japan’s Border Studies”
・ネパール学術ネットワーク Nepal Academic Network
http://sites.google.com/site/nanjp09/home

 

"Special Seminar by Victor Teo"[Special Seminar](Related Conferences/Research Seminars)

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「平成22年度公開講座「第3回:話す」(『アフリカ研究最前線:解る・アフリカ』[連続5回]アフリカ地域研究資料センター公開講座)」(関連する学会・研究会)

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平成22年度公開講座「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」[連続5回]

第3回:「話す」アフリカの人たちが話す言葉とコミュニケーションの作法について、最新の研究成果をお伝えします。
日 時:2010年7月24日 (土) 15:00-17:00
スピーカー:木村 大治(京都大学アフリカ地域研究資料センター) 亀井 伸孝(大阪国際大学)
 

毎回、京都大学の研究者がアフリカの今を様々な角度からわかりやすく伝えます。
講座終了後には講師を囲んでの茶話会も催しています。
多数の皆様の受講をお待ちしています。

受講を希望される方は下記サイトから事前登録をお願いします(先着順:定員40名)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/index.html
受講料は5回受講4000円、1回の受講各1000円です。
各回ごとにお申し込みいただけます。

【会 場】京都大学 稲盛財団記念館3階中会議室
(京阪神宮丸太町駅から北へ徒歩4分)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/access.html

<問い合わせ先>
京都大学アフリカ地域研究資料センター 
TEL:075-753-7800 FAX:075-753-7810
E-mail:front-africa(at)jambo.africa.kyoto-u.ac.jp      

[東南アジア学会関西地区7月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年7月24日(土)13:30~17:30
場 所: 京都大学稲盛記念会館3階 小会議室
アクセス:http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
建物位置:http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

 

報告1 藤田英里(広島大学)
「ランプン・マルガ制研究事始め」
コメンテーター:水野広祐(京都大学)

報告2 ニパーポーン・ラチャタパタナクン(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「1890年代から1920年代におけるバンコク市内の衛生問題-政府と庶民の「公衆衛生」理念再考-」
コメンテーター:河森正人(大阪大学)

【発表要旨 Abstracts】
1 藤田英里

 スマトラ島南端ランプン地方は、オランダ植民地統治期から戦後に至るまで、ジャワ人の移住先として最も重要な地位を占め続けてきた。私はこの地方の移住政策について研究する中で、ランプンにおけるマルガ(marga, merga)制の果たした役割が非常に大きいことに気づい た。

 マルガとは、系図に基づき、領域のはっきりした村落群からなる、ランプンにおける最上位の原住民社会組織のことである。その成立は古く、移住の指導者及びその子孫を始祖として氏族組織が形成され、同一組織に属する住民による共同体マルガもしくは下部組 織ティウー(tioeh)が村落共同体マルガとなり、その首長であったプニンバン(penjimbang)がマルガ首長になったと言われている。しかしこれらの首長の地位は、本来は同等の者の中の第一人者であり、氏族首長を超えるものではなかった。このため彼らは、バンテン王国のスルタンによる、コショウ供出の見返りとしての称号(ピアグムpiagem)下賜制度により権威の拡大を図ったが、結局自分の村落の枠を超えた地方有力者とはなれず、バンテン王国が衰退するにつれ てバックボーンを失い、その地位が低下した。

 加えてランプンがオランダ植民地支配下に入った1857年以降、マルガ制はオランダ植民地政府による強い介入を受けた。20世紀初頭の報告書によれば、既にマルガ首長の 存在自体が消えてしまった地域も多く、その下部組織である各カンポン(kampong)は自立して存在していた。カンポン首長は村民によって直接選ばれ、その選択は地方行政長官(Hoofd van gewestelijk bestuur)によって承認された。本来はプニンバン・ティウーのみがそのような者として選ばれていたが、徐々に変更され、20世紀には彼らは行政と人々の間の仲介者としてのみ尊重されていた。

 しかし20世紀前半にジャワを中心に地方分権化政策が進められる中で、マルガ制を再評価し、村落行政に活用しようとする動きが出て きた。ジャワで1906年に原住民自治体条例(Inlandsche Gemeente Ordonnantie)が施行されたのと同様に、1922年にランプン諸郡のための原住民自治体条令が成立し、各マルガの領域及びその首長であるパシラー(pasirah)の権限等が定められ、主要なマルガに自治体評議会(gemeenteraden)が設立された。しかしジャワ型のデサを外領に移出しようとしたこうした一連の動きは、ランプンの慣習に合致するものでは なく、後に住民からの大きな反発を招く原因にもなった。

 将来的にはジャワのデサと比較検討することも視野に入れつつ、こうしたマルガ制を含めたランプンにおける村落共同体の変遷過程と行政の介入について整理したいと考えているが、今回はその第一歩として、ライデンの慣習法学者であったJ.W.van Royenの研究について紹介し、その問題点を明らかにしたい。


2 ニパーポーン・ラチャタパタナクン

本発表は,19世紀末期から20世紀半ばにおける,バンコク市内を対象とした中央政府および首都省による衛生問題に関わる行政・政策の展開過程と,庶民自身による諸活動を検討する.また,公共事業としての衛生政策をめぐり,政府と市民の抱いていた理念の相違について考察する.

19世紀後半,急激に大量の移民がバンコクに流入したため,ゴミ,下水など衛生に関する諸問題が深刻化した.悪化した衛生状態を改善し,当時流行していたペストなどの伝染病を防ぐという名目のもとに,1897年に衛生局が設立されたといわれる.だが,この設立過程に関する首都省の史料によれば,衛生局設立の目的は,1890年代後半に流行していたペストや家畜伝染病(コレラ)の防止にむけた衛生状態の改善にとどまらず,中央政府におけるバンコク市内の道路開削の方針と,バンコク市予算の管理をめぐる論争とも,深く関わっていたと思われる.

1897年の設立以降,衛生局は王宮や王家と公務員などの屋敷が存在しているバンコク市中心部に限り衛生管理政策を実施した.他方,中心部より人口が多く衛生状態が深刻であったバンコク市南部の地域(含 中国人街)は管轄区域から除外され,予算不足を理由に,市南部における衛生設備の整備は困難であると主張された.加えて,チュラーロンコーン王と外国人顧問は,中国人労働者の衛生観念のなさが南側の衛生問題の一因であるとした.しかし,そのように南部地域に関しては予算不足を理由に管轄から除外しておきながら,1902年にこれまで衛生局の管轄区域に含められていなかった中心部の北側に新たな宮殿が建築されると,この王宮周辺地域は衛生局の管轄に含められ、衛生管理の対象とされている.こうした中,衛生に関する訴状が庶民から提出された。その多くは,バンコク市南部地域に関するものであり,南側の住民自身によって書かれ,衛生管理地域の南側への拡大を要求してい た.

当初予算不足と庶民の衛生観念の欠如を理由に,市南部への衛生局管轄地域拡大を渋っていた政府も,深刻化する衛生問題と次第に強まる人々の要求に対応せざるを得なくなり,1916年と1923年に、衛生管理地域を段階的に拡大し,その結果、非常に深刻な衛生問題を抱えたバンコク市南部の地域も含まれることになった.他方、特に1920年代に入ると,新たに発刊される新聞や雑誌などのマス・メディアの数が急増し,野生の豚が多くて不衛生であるとする意見,「プラナコーン県・バンコク市内」と「トンブリー県・川の西側」の衛生環境が不平等であるとする意見など,政府の衛生管理を批判する記事が多く掲載されるようになっていった.

バンコク市中心部の衛生設備が整備される過程において,為政者の間に,近代的政府としての「国民」に対する責任の理念が形成される以前に,王室の「私的」権利の理念が形成されることになった様子がみてとれる.また,衛生に関する事業など,国民の公益のために政府が公共事業を行うことは少なかったといえる.一方,庶民 の間には,1920年代に入ると国民の公益という理念が登場し,国民としての国への要求が多くなったといえるのではないだろうか.

19世紀後半,急激に大量の移民がバンコクに流入したため,ゴミ,下水など衛生に関する諸問題が深刻化した.悪化した衛生状態を改善し,当時流行していたペストなどの伝染病を防ぐという名目のもとに,1897年に衛生局が設立されたといわれる.だが,この設立過程に関する首都省の史料によれば,衛生局設立の目的は,1890年代後半に流行していたペストや家畜伝染病(コレラ)の防止にむけた衛生状態の改善にとどまらず,中央政府におけるバンコク市内の道路開削の方針と,バンコク市予算の管理をめぐる論争とも,深く関わっていたと思われる.

1897年の設立以降,衛生局は王宮や王家と公務員などの屋敷が存在しているバンコク市中心部に限り衛生管理政策を実施した.他方,中心部より人口が多く衛生状態が深刻であったバンコク市南部の地域(含 中国人街)は管轄区域から除外され,予算不足を理由に,市南部における衛生設備の整備は困難であると主張された.加えて,チュラーロンコーン王と外国人顧問は,中国人労働者の衛生観念のなさが南側の衛生問題の一因であるとした.しかし,予算不足を理由に挙げて南部地域を管轄から除外しながら,1902年にこれまで衛生局の管轄区域に含められていなかった中心部の北側に新たな宮殿を建築されると,この王宮周辺地域は衛生局の管轄に含められ、衛生管理の対象とされている.こうした中,衛生に関する訴状が庶民から提出された。その多くは,バンコク市南部地域に関するものであり,南側の住民自身によって書かれ,衛生管理地域の南側への拡大を要求してい た.

当初予算不足と庶民の衛生観念の欠如を理由に,市南部への衛生局管轄地域拡大を渋っていた政府も,深刻化する衛生問題と次第に強まる人々の要求に対応せざるを得なくなり,1916年と1923年に、衛生管理地域を段階的に拡大し,その結果、非常に深刻な衛生問題を抱えたバンコク市南部の地域も含まれることになった.他方、特に1920年代に入ると,新たに発刊される新聞や雑誌などのマス・メディアの数が急増し,野生の豚が多くて不衛生であるとする意見,「プラナコーン県・バンコク市内」と「トンブリー県・川の西側」の衛生環境が不平等であるとする意見など,政府の衛生管理を批判する記事が多く掲載されるようになっていった.

バンコク市中心部の衛生設備が整備される過程において,為政者の間に,近代的政府としての「国民」に対する責任の理念が形成される以前に,王室の「私的」権利の理念が形成されることになったようすがみてとれる.また,衛生に関する事業など,国民の公益ために政府が公共事業を行うことは少なかったといえる.一方,庶民 の間には,1920年代に入ると国民の公益という理念が登場し,国民としての国への要求が多くなったといえるのではないだろうか.


世話人・連絡先
 東南アジア学会関西地区例会 世話人・連絡先
 片岡 樹 kataoka[at]asafas.kyoto-u.ac.jp
 蓮田隆志 hsd[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 速水洋子 yhayami[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 渡辺一生 isseiw[at]cseas.kyoto-u.ac.jp
 

「エンタテインメントと文化人類学」[京都人類学研究会7月例会](関連する学会・研究会)

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日 時:7月23日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学文学研究科新館2階第6講義室
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/about/access/
終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

【演題】
エンタテインメントと文化人類学

【発表者】
都留泰作(京都精華大学マンガ学部 准教授)

【コメンテータ】
宮下 扶美子(京都大学総合人間学部 学部生)
安井 大輔(京都大学文学研究科 博士課程)
神本秀爾(京都大学人間・環境学研究科 博士課程)

【要旨】
いわゆるエンタテインメント作品において、文化人類学の知見やフィールド知がいかに活用されているかを、表現者の視点から試論する。文化人類学の知見と芸術・文学などの表現活動との関係は、これまで差別や異文化表象の問題として扱われてくることが多かった。しかし、本発表では、そのこととは別個の問題として、文化人類学の知識やフィールド経験が、作品を「面白く」する素材として、表現者たちの手でいかに利用されているかを検討する。「スターウォーズ」など、ポピュラーなエンタテインメント作品を検討しながら、エンタテインメントにおける文化人類学的な知の利用は、特にいわゆる「世界観構築」に関わっているという視点を示し表現者たちの関心の所在が、アカデミックな関心と重なり合いながらも、微妙だが無視しがたいズレをはらんでいることを明らかにする。これを通じて、文化人類学という分野における、学問と表現の間における協調関係の可能性を追求してみたい。
 

【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二

 

「医療・疾病に関する勉強会開催のお知らせ」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年7月23(金)  10:30~16:00
場 所:東南アジア研究所内稲盛記念館3階多目的ルーム

10:30 イントロダクション
10:40 伝統医学セッション

発表者1:小田なら アジア・アフリカ地域研究研究科 東南アジア地域研究専攻 地域変動論講座
タイトル:「伝統医学に関するWHOのレポートの解説」
WHO Global Atlas of Traditional, Complementary and Alternative Medicine(2005)

11:50 情報交換セッション(ランチを兼ねる)
13:20 ラオスセッション

発表者2:岩佐光広(国立民族学博物館機関研究員)
タイトル:「医療研究は“病気”の研究なのか?:ラオス低地農村部における多元的医療状況への“健康”に注目したアプローチを例に」(暫定)

発表者3:森一代 アジア・アフリカ地域研究研究科 東南アジア地域専攻 地域変動論講座
タイトル:「つくる・つくらないという選択:ラオス北西部における避妊と出産に着目して」

16:00 終了予定 

 

 

「ヤスミン・アフマド監督追悼の会」[第33回映像なんでも観る会](関連する学会・研究会)

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昨年7月25日に急逝されたマレーシアのヤスミン・アフマド監督の遺作『タレンタイム(Talentime)』を観る会を行います。同作品は、タレント・オーディション「タレンタイム」をめざす高校生たちを描いているドラマ作品で、日本国内においても東京国際映 画祭をはじめ福岡国際映画祭、大阪アジアン映画祭などで上映され、高い評価を受けました。ヤスミンの短編作品『チョコレート(Chocolate)』も上映予定です。上映の後、マレーシア研究者で最近は映画研究も手掛けられている山本博之さん(京都大学地域研究統合情報センター)に解説いただく予 定です。監督を偲びながら映画を通して現代マレーシア社会を知り、語る会へ、ぜひご参加下さい。

また、監督の命日である7月25日には、立教大学で「ヤスミンののこしたもの・それを受け継ぐ者たち――マレーシア映画から見える世界――」という研究会が行われる予定です。ご興味がある方は、詳細情報をご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

日時:2010年7月23日(金) 17:30~20:30
場所:京都大学総合研究2号館 4階大会議室(AA447)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm

共催:マレーシア映画文化研究会(京大地域研共同研究「大衆文化のグローバル化に見る包摂と排除の諸相―マレーシア映画を事例として」)

映画情報:
*Talentime*
監督:Yasmin Ahmad
Malaysia (2009)/120 分
Language: English, Malay, Cantonese, Mandarin, Tamil, Hindi, (日本語字幕)

*Chocolate** ***
Yasmin Ahmad
Malaysia (2009)/3分
Language: Malay, Mandarin

参考:
山本博之「マレーシアの枠を超えたヤスミン作品の魅力」
http://jams92.org/news20090726.html

東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=129

Talentime trailer 1
http://www.youtube.com/watch?v=NxGFi4lgdwk

Talentime trailer 2
http://www.youtube.com/watch?v=5cBLngswARU

「第3回共同性に関する勉強会」(関連する学会・研究会)

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日 時:2010年7月22日 (土) 13:30-
場 所:稲盛財団記念館307号室
 
今回は、モラルエコノミー論の基礎ともいえる、カール・ポランニーの「人間の経済」を取り上げ、「互酬」「再分配」「市場」のもとに統合されていく社会と、その中における「経済」の位置や社会関係の在り方について勉強します。「互酬」や「再分配」に基づく人間の経済活動は、宗教、政治、親族といった諸制度によって動機づけられており、したがって、「経済」とは社会内部に”埋め込まれている”のだと、ポランニーは説明します。こうした見方は、経済学的立場から資本主義批判としてもてはやされてきました。本勉強会ではむしろ①社会変容の進むアフリカ地域を直視する視点として、②その変容過程や社会の様態を解明・考究するための一視座として捉え、活用していきたいと考えています。

※「人間の経済Ⅰ・Ⅱ」のうち、「Ⅰ」を対象とします。事前に読んできてください。

主催・連絡:平井將公・藤岡悠一郎・山本佳奈

 


「アフリカ教育研究―その多面性と面白さ」[第171回アフリカ地域研究会](関連する学会・研究会)

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京都大学アフリカ地域研究資料センター
第171回アフリカ地域研究会のご案内

演題:アフリカ教育研究-その多面性と面白さ

日 時:2010年7月15日(木)15:00 ~ 17:00
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_b.htm

講 師:山田肖子(名古屋大学大学院国際開発研究科・准教授)

要 旨:日本のアフリカ研究者の間では、「教育」を専門とする人は、援助業務に携わって、EFA(万人のための教育)開発目標や学校教育の 普及ばかり考えていると思われているかもしれない。確かにEFAは無視できない。しかし、行政サービスとしての教育を、画一的な視点からだけ推し量るには、アフリカ社会はあまりに多様だ。この報告では、国際的な議論や制度・政策のトレンドを概観するとともに、「教育」を窓として、政治、経済、行政、歴史、学ぶことに対する人々の価値観、地域のダイナミズムなど、あらゆる研究の可能性が広がっていることを事例を挙げてお話しする。

[生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業 第26回](関連する学会・研究会)

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日 時:2010年7月13(火) 16:00~19:00
場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)

発表者:福島 万紀(島根県中山間地域研究センターJST特別研究員・京都大学地域研究統合情報センター研究員)

発表タイトル:島根県の山村における過疎・高齢化の現状と課題
~森林資源の活用と管理主体の形成にむけて~

発表要旨:

島根県西部の石見地方は、大小の河川による侵食が進行しており、平地部に乏しい。圃場が基盤整備された平野部の農村に比べて、効率的農業生産には不利な「中山間地域」が大部分を占める。発表者は、2009年4月より島根県浜田市弥栄町に滞在し、過疎・高齢化が進行する山村への「人口還流」の可能性を探る研究プロジェクトに携わってきた。「中山間地域」が抱える課題と解決にむけた取り組みについて、森林資源の活用と、管理主体の形成にむけたネットワークづくりの観点から紹介したい。