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「賭けと妄執-出来事としての日常と妖術に関する一考察-」[京都人類学研究会1月例会](関連する学会・研究会)

日 時:1月28日(金)18時開場 18時30分開始
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室
 

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm

※終了後懇親会を予定しております。ぜひご参加ください。

 

【演題】
賭けと妄執-出来事としての日常と妖術に関する一考察-

 

【発表者】
近藤英俊(関西外国語大学外国語学部 特任准教授)

 

【討論者】
松田素二(京都大学文学研究科 教員)


【要旨】

運命、神、霊、呪術といった神秘的な存在が、ふって湧いた災難を意味づけ、対処可能なものに変えるのは、古今東西を問わず観察されるところである。この儀礼過程に関し、これまで研究の多くはその日常的秩序の回復機能に着目し、一連の現実を専ら日常-非日常(儀礼)-日常(しばしば高次の)という枠組みにおいて認識してきた。しかし神秘的存在が日常茶飯に経験されているような場合、それはどのように理解すべきものであろうか。そうした現実は日常的なのか非日常的なのか。神秘的存在は安定的な日常性の回復に寄与するものとみることが
できるのだろうか。
ナイジェリア北部の都市カドゥナで借家業を営むI氏は、毎日のようにウィッチ問題に悩まされていた。彼は自分の家に入居するテナントをやがてウィッチと考えるようになり、追い出してしまう。ここでI氏はウィッチと同定したテナントを立ち退かせることで、平穏な日常を回復しているとみることはできない。なぜなら次に入居するテナントも必ずやウィッチと化し、彼を悩ませることになるからである。
この際限ないウィッチ現象を理解する鍵は、不確実な現実を生き抜くなかでI氏が身につけた実践、「賭け的実践」と、賭け的実践のやり直しがつくる「出来事としての日常」にあると考えられる。ウィッチは賭けのやり直しに臨んでI氏が典型的に想起するものであり、そしてやり直しがうまくいかなくなるにつれ妄執化していくものである。

 


【備考】
*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は資料代として200円いただきます。
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。
どなたでも自由に参加いただけます。

【お問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp

泉直亮 野口真理子 山本佳奈 安念真衣子
濱谷真理子 平田生子 神本秀爾 黒田さくら
長谷川アリスン江実 朴眞煥 嶺崎由美子
安井大輔
京都人類学研究会代表 松田 素二