Custom Search

Language

Contents

アンケート

本サイトをおとずれた理由

本サイトをおとずれた理由は何ですか?

  •  プログラム概要閲覧
  •  研究会情報
  •  プログラムメンバー
  •  フィールドステーション
  •  報告閲覧
  •  プログラム成果閲覧
  •  写真閲覧
  •  公募
  •  その他
このアンケートにはさらにもう 2 件、質問があります。
結果
他のアンケートを見る | 96 voters | 0 コメント

ログイン

ログイン

TFSメンバー紹介小川さやか:(京都大学大学院文学研究科/日本学術振興会特別研究員)

研究の概要

テーマ:「 タンザニアの都市零細商人の商慣行と狡知にかんする都市人類学的研究 」

 

爆発的な都市化現象が起きているアフリカ都市の日常世界は、匿名性・流動性・異種混淆性が卓越する世界である。わたしはこれまで、タンザニアの都市零細商人の商慣行の変容、異なる商慣行のしくみとそれを支える都市的な共同性、商交渉で発揮される実践知について調査・研究してきた。わたしの研究関心は、第一に「他者」との遭遇と別離を繰り返す都市の流動状態のただなかから、零細商人たちがいかにしてともに生き抜くための新たな共同性を立ちあげ、騙しながらも人格的に信頼しあう商慣行のしくみを創出していくのかを明らかにすること、第二に、商人たちが個々人の自律性と仲間との平等性の二つの価値の両立を可能にするために駆使している「狡知ujanja」とはいかなる知なのかを明らかにすること、そして第三に、そのような狡知を駆使して零細商人たちが商実践を積み重ねることで非境界的な都市の社会空間に創出されるモラリティや秩序について明らかにすることである。

 

キーワード: 零細商人、狡知(ウジャンジャ)、共同性、取引慣行、互酬性

 

関心領域: アフリカ地域研究、都市人類学、経済人類学



調査地: タンザニア、ムワンザ市

 

調査・渡航歴:

2001年1月~3月 タンザニア(ムワンザ)*調査地の選定

2001年9月~2002年6月 タンザニア(ムワンザ)*博士予備論文執筆のための調査

2003年11月~2004年7月 タンザニア(ムワンザ)*博士論文執筆のための調査

2005年8月~9月 タンザニア(ムワンザ、ダルエスサラーム)*上に同じ

2006年8月~9月 タンザニア(ムワンザ、ダルエスサラーム)*笹川研究助成および渋沢民族学基金による助成を受けて渡航

2007年8月~9月 *南部スーダン(ジュバ)、ケニア(ナイロビ)、タンザニア(ムワンザ) *学術振興会特別研究員として研究費をもらって渡航


業績

学術雑誌・論文集等の論文:

  • 2004「都市零細商人の経済活動における連帯と生活信条―タンザニア、地方拠点都市ムワンザ市における古着の信用取引を事例に―」『アフリカ研究』(アフリカ学会)No.64 pp.65-85

  • 2005 “The Trade of Second-Hand Clothes in the Local-Mega City Mwanza, Tanzania:With Special Reference to the Social Networks of Mali Kauli Transaction” African Study Monograph Suppl.29: 205-215

  • 2006 “Earning among Friends: Business Practices and Creed among Petty Traders in Tanzania” African Studies Quarterly Special Issue No.9 (Online Journal of Florida University)

  • 2007「タンザニア都市古着商人の商慣行の変容にみられる平等性と自立性」『アジア・アフリカ地域研究』(京都大学)第6-2号 pp.579-599

  • 2007「タンザニアにおける古着輸入の規制とアジア製衣料品の流入急増による流通変革」吉田栄一編『アフリカに吹く中国の嵐、アジアの旋風―途上国間競争にさらされる地域産業』アジア経済研究所 pp83-112

  • 2007「批評:ドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』の舞台から」『アフリカレポート』No.45. pp. 44-48.

  • 2008「ウジャンジャの競演/共演空間としてのタンザニアのポピュラー音楽「ボンゴ・フレーバ」」『くにたち人類学』(一橋大学)

     

共著論文:

  • 柳澤雅之、小川さやか

    2006「第4章 フィールドでインタビューする」柳澤雅之編『京大式フィールドワーク入門』NTT出版、pp.57-74

 

書評:

  • 2005「野本美佐著『アフリカ都市の民族誌:カメルーンの「商人」バミレケのカネと故郷』『アジア・アフリカ地域研究』(京都大学)第5-1号、pp.94-98

 

口頭発表:

  • 「タンザニア、地方拠点都市ムワンザにおける古着流通」日本民族学会近畿支部例会学位論文発表会、於、京大会館、2003年3月

  • 「タンザニア地方拠点都市ムワンザ市における古着流通―マリ・カウリ取引をめぐる社会ネットワークを中心に」日本アフリカ学会第40回学術大会、於、島根大学 2003年5月

  • “The Trade of Second Hand Clothes in the Local-Mega City Mwanza Tanzania: With Special Reference to the Social Networks of Mali Kauli Transaction” International Workshop of 21st COE Program, In Addis Ababa University, March 2003

  • 「『仲間のあいだで稼ぐ』-都市零細商人の商慣行の歴史的変遷」21世紀COE京都ワークショップ『フィールドワークから紡ぎだす―発見と分析のプロセス』於、京都大学 2004年10月

  • 「タンザニア都市零細商人の商慣行の歴史的変遷―都市経済活動における社会的連帯の形成と発展」アフリカ学会第42回学術大会、於、東京外国語大学、2005年5月

  • “Artfulness at Manipulating Social Familiarity: the Change in Business Practice among Petty Trader in Urban Tanzania. 21COE International Symposium, In Kyoto University, Oct.2006

  • “Between Equality and Self-help: Political Change and Economic Strategies of Small-Scale Traders, Machinga in Urban Tanzania”. Workshop on Contemporary Perspectives on African Moral Economy, In Fukui University, Nov.2006

  • 「タンザニア都市路上商人による暴動と社会空間の再編成」アフリカ学会第45学術大会、於、龍谷大学 2008年5月

  • 「『路上空間のつくられかた』路上商人の市場への移動の拒否と暴動をめぐるアカウンタビリティ」日本文化人類学会第42学術大会、於、京都大学 2008年6月

  • 「都市を生き抜くための騙しの技法-タンザニア都市零細商人の生活世界と自律性」京都人類学研究回、於、京都大学、2008年7月


  • TFSメンバー紹介小川さやか:(京都大学大学院文学研究科/日本学術振興会特別研究員)
  • 0コメント
  • アカウント登録

サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。