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「学生運動と人類学―全共闘世代の人類学者に聞く―」[京都人類学研究会12月季節例会シンポジウム](イニシアティブ4 研究会)

活動の記録>>

日 時:2008年12月20日(土) 14:00~18:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階稲盛記念ホール(京都大学東南アジア研究所内)

会場までの道のりは、以下のアクセス・マップをご覧下さい。
アクセスマップ:http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html

【共催】
日本文化人類学会近畿地区研究会、京都大学東南アジア研究所G-COEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」イニシアティブ4

【タイトル】
学生運動と人類学―全共闘世代の人類学者に聞く―

【シンポジウムの趣旨】
全共闘運動に代表される60年代末の学生運動の時代から、既に40年が経過しようとしている。世界大の規模で生じた運動は、当時の社会状況のなかで生まれると同時に状況を動かし、人文・社会科学の学問分野における思想的な転換を導いたといわれている。しかし、日本の人類学史を振り返ってみると、この時代が人類学の研究や思想にどのような影響を及ぼしたのか、これまでほとんど検討されてこなかった。60年代末に人類学を志した人たちは、この時代をどのように生き、状況と関与したのか、そしてまた、その経験は後の思想形成にどのような影響を及ぼしたのか。本ミニ・シンポジウムでは、全共闘の時代を生きた人類学者からの報告をもとに、学生運動と人類学者との関わり、さらに日本の人類学的知の系譜を辿る。

【プログラム】
2:00 趣旨説明
2:10 菅原和孝(京都大学大学院人間.環境学研究科)
「儀礼的暴力と自己言及の言説 — 大学闘争と人類学の現在 — 」
3:10 休憩
3:15 船曳建夫(東京大学大学院総合文化研究科)
「全共闘のころを懐かしむ」
4:15 休憩
4:30 コメント 小田昌教(中央大学文学部)
4:50 コメント 太田心平(国立民族学博物館先端人類科学研究部)
5:10 総合討論
6:00 懇親会

【趣旨】
◇菅原和孝(京都大学大学院人間.環境学研究科)
「儀礼的暴力と自己言及の言説 — 大学闘争と人類学の現在 — 」
この発表は、全共闘運動のクロニクルを回顧的に跡づけるものではない。私には逮捕歴もゲバルトの経験もないので、実践者の視点から運動の意味を論じる資格はない。「心情全共闘」として運動の周辺にいた青年期の自分にとって、あの歴史的出来事は何であったのか。それを私に痕跡を残した言説(と少数の逸話)を手がかりにして再考したい。出発点として、叛乱へのヴァルネラビリティの個人差を指摘する。叛乱の前夜に伏流していた吉本隆明、大江健三郎、高橋和巳といった知識人の思考にも注目する。さらに、闘争の本質は、<儀礼的暴力の開示>と<知の自己言及>にあったという論を展開する。ただし、実践者はそれを「まじめな暴力」として追求せざるをえなかったことを強調する。出来事の神話化を拒み、「始まりも終わりもない」闘いを「今ここ」の場で直示する必要がある。メルロ=ポンティの「自由」論をヒントにして、身体性に基盤を置いた「革命」の可能性を、青年期の聴衆と共に考えてみたい。

◇船曳建夫(東京大学大学院総合文化研究科)
「全共闘のころを懐かしむ」
こんなテーマ、「学生運動と人類学」が成立するのかな、と思いながらもお引き受けしたのは、無理なお題で頭をひねるのは、大喜利の落語家ならずとも、よい試練になると思ったからです。さて自分のことを語るか、他の人たちについて語るか、昔話を中心とするか、現在に焦点をおいて論ずるか、と、考え、自分の、それも昔の自慢話を披露しようと思いました。
それは、偉人たちの事跡ではなく、名もなき庶民の暮らしに目を向ける歴史学が盛んであることを思うと、私のささやかでノスタルジックな、それでいてかなり、大小の有名人が出てくる一つ話の繰り言が、本人の過剰な自意識の深いところで、無意識の証言たり得ると考えたからです。しかし、そのためには、聞き手の力量に負うところが大きいのです。鼻白むのではなく、「ふっふっふ」と余裕の態度で、「それで何?」などと言わずに、「ということは、こうでもあったとは思いませんか?」と、批判していただきたいと思います。お願いまで。


【備考】

*事前の参加予約は必要ありません。
*当日は、資料代として200円をいただきます。
*京都人類学研究会は、京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。

細田尚美(12月季節例会担当)
清水展(京都人類学研究会代表)

 






【活動の記録】

全共闘運動に代表される60年代末の学生運動の時代から、既に40年が経過しようとしている。世界大の規模で生じた運動は、当時の社会状況のなかで生まれると同時に状況を動かし、人文・社会科学の学問分野における思想的な転換を導いたといわれている。しかし、日本の人類学史を振り返ってみると、この時代が人類学の研究や思想にどのような影響を及ぼしたのか、これまでほとんど検討されてこなかった。60年代末に人類学を志した人たちは、この時代をどのように生き、状況と関与したのか、そしてまた、その経験は後の思想形成にどのような影響を及ぼしたのか。本シンポジウムでは、全共闘の時代を生きた人類学者2名の報告をもとに、当時の学生運動について論じるとともに、学生運動と人類学者との関わりについて検討することを試みた。菅原和孝、船曳建夫両氏は、個人的な視点からと断りながらも当時の状況について詳細に述べ、それらと現代思想との関係についての意見を述べた。両氏の報告後、小田マサノリ氏は現在のアクティヴィズムと人類学の関わりなどについて、太田心平氏は韓国の元労働運動家の人たちの懐古との比較の視点からコメントした。

(文責 細田尚美)

 

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