jikotenken_2012naito
9/180

- 6 - 3.運営体制の整備 3.1 運営体制と教育研究プログラム 本プログラムは、地域研究を核とした幅広い文理融合による持続型生存基盤パラダイムの構築、パラダイム形成の現場における教育・人材育成、そしてこれらを通じた世界に類を見ない学際融合の拠点形成を目指すものである。そのために、以下の3点に配慮した運営を実施した。 1) プログラムに参加する研究者の研究領域間、そして所属する教育研究組織間での円滑で効率的な連携を推進すること 2) 国内での教育・人材育成とアジア・アフリカ地域でのフィールドワークの現場での教育・人材育成をリンクさせること 3) 最先端の研究活動と大学院教育・若手研究者の育成をリンクさせること 運営体制は、平成21年度と基本的に同様である。プログラム全体を総括し、運営の基本方針に関する意思決定を担う運営委員会のもとに、人材育成センターと大学院教育部会、若手養成・研究部会、広報成果発信部会、拠点基盤整備部会の4つの部会を配置した。これらのセンター・部会が、大学院教育制度の整備、海外拠点を活用した臨地教育、若手研究者のイニシアティブによる研究活動の支援などの人材育成と拠点整備を担っている。また、情報基盤整備を強化するために、これまで拠点基盤整備部会の小部会として機能していた情報基盤整備小部会を事務局直属の小部会として配置換えを行った。 また、研究活動については、持続型生存基盤パラダイムの構築に向けて、研究領域を横断するテーマを掲げる4つの研究イニシアティブとそれらを統合するためにパラダイム研究会および第2パラダイム研究会を組織した。パラダイム研究会および第2パラダイム研究会、4つの研究イニシアティブ、さらにそのもとで展開される個別の研究プロジェクトと重層的な研究推進体制とすることにより、研究領域間の融合を促進している。 さらに、これらの諸活動を点検・評価するために、自己点検評価委員会と国際アドバイザリーボードの活動に継続して取り組んだ。自己点検評価委員会は、毎年度、自己点検評価報告書を取りまとめ、プログラム運営の絶えざる改善に努める。また国際的に活躍する研究者をメンバーとする国際アドバイザリーボードからは、世界に類を見ない学際融合の拠点形成の推進に向けたアドバイスをお願いしている。 3.2 委員会・部会組織と人員配置 本プログラムは、23名の事業推進担当者に加えて、東南アジア研究所、大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、生存圏研究所、地域研究統合情報センター等に所属する多数の教員、研究員および大学院生の協力によって実施している。そこで、これらの関係者全員

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です