inspectionFY2009
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63 ・「Nature of “Nature”」というテーマ設定は、専門分野を超えた会話を促進するのにとても有意義だった。 2.論点・疑問点に対するアプローチ ・人と環境の関わり方について研究するために必要な、自然科学と社会科学の統合に様々な方法があることを学ぶことができ、大変有意義だった。 ・前回の会議に比べて、自然科学者の参加が少なかったのではないか? 3.各イニシアティブにおける研究テーマ・研究活動について ・特定分野での研究を通じて、G-COE全体の目指すパラダイム形成を図ろうとしている点を評価する。 ・活動をより若手主体の体制に移行すべきではないか 4.新進研究者に与える効果について ・大学院学生や若手研究者に、学際研究を行う場を作り出していることは評価するが、個々の専門分野におけるアピールもキャリア形成のためには不可欠である。 5.他の研究組織との連携について ・学際研究を行っている諸外国の研究機関に若手研究者を短期派遣するプログラムを行ってはどうか。 6.「生産から再生産へ」というパラダイムシフトについて ・多様な専門分野を統合するには、非常に重要なパラダイムと思われる。 ・興味深い観点だが、自然科学者の立場から見ると表現の曖昧さが気になる。 7.「温帯中心主義から熱帯中心主義へ」というパラダイムシフトについて ・バイオ燃料や排出権取引のような温帯諸国からの需要や決定が、熱帯生態系に大きな影響を与えていることを考えると非常に興味深い。 8.その他 ・シンポジウム開始前の里山フィールドトリップは、シンポジウムでの議論を活性化するためにも非常に有意義だった。 第4年度以降、国際アドバイザリーボードからの意見へのより良いフィードバックの具体化を念頭に、研究成果の国際的発信、臨地調査のための諸研究機関との制度的連携強化、学際研究のグローバル・ネットワーク構築などを、研究活動をさらに発展させてゆく必要がある。

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