inspectionFY2009
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33 6.2 研究イニシアティブ1 研究イニシアティブ1「環境・技術・制度の長期ダイナミクス」の課題は、人類が技術と制度の発展を通じてアジア・アフリカ地域の環境に与えてきた影響を歴史的にたどることによって、将来の技術・制度変化の方向を探ることである。3年目の平成21年度は、2年目に引き続き、4つの研究班の研究を継続発展させつつ、研究班相互の研究交流を促進することによって、全体としての方向づけをすることに努力を傾注した。 全体研究会 � イニシアティブ1研究会(アジアの政治・経済・歴史)(2009/5/11) 中岡哲郎(大阪市立大学経済学部名誉教授)「後発工業化と労働集約性をめぐるいくつかの疑問について」 � イニシアティブ1研究会(日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B「化石資源世界経済」の形成と森林伐採・環境劣化の関係に関する比較史的研究」と共催)(2009/6/28) 杉原薫(京都大学)「趣旨説明「化石資源世界経済」の形成と森林伐採」 斎藤修(一橋大学)「森林の環境経済史:課題と比較」 柳澤悠(千葉大学)「入会地の日・印比較:管理体制・肥料・森林の変容」 水野祥子(九州産業大学)「大戦間期イギリス帝国における環境危機論」 西村雄志(松山大学)「英領インドにおける鉄道建設と森林の商業化、1890-1913年:枕木交易統計の一考察」 � イニシアティブ1研究会 (2010/1/29) 「自然と非自然の境界生成に関する学際的研究」 Paul Kratoska(シンガポール国立大学)Rice in Southeast Asia - From Empires to Nations (1920s-1950s) コメント:Anthony Reid(京都大学東南アジア研究所客員研究員) � イニシアティブ1研究会(アジアの政治・経済・歴史)(2010 /2/22) 柿崎一郎(横浜市立大学国際総合科学部)「『タイ経済と鉄道』からインドシナ交通論へ」 「古典のなかのアジア経済史」研究会(代表 籠谷直人) 現時点におけるアジア経済史研究でしばしば言及される文献を取り上げて、その研究史的意義を検討する。 � 第11回 研究会(2009/4/25) 籠谷直人「一年のまとめと展望」 神田さやこ「クリス・ベイリー論」 � 第12回研究会(2009/6/27) 籠谷直人「浅香末起がみた「南方圏」」 � 第13回研究会(2009/10/24) 坂本優一郎「大塚久雄『株式会社発生史論』をめぐって」

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