inspectionFY2009
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25 三者による防災教育活動を実施いたしました。 本活動報告会では、直接的には自然災害を専門とはしない教員・研究員・大学院生・ 学部学生が、緊急時のボランティアや短期的な調査研究の枠にとどまらず、いかに 被災地と関わってきたか、その経験について報告します。 1. 間中光/立命館大学大学院社会学研究科博士課程前期「大学生による長期的な被災地支援の可能性~立命館による災害復興支援を事例に~」 2. 長神新之介/京都大学大学院工学研究科「インドネシアにおける防災教育活動と現状」 3. 浜元聡子/東南研「被災地に生きる選択」 「人間圏を解き明かす―人間の生存、人びとのつながり」(2010/3/14-16) 趣旨:エネルギー問題や大規模な環境問題が顕在化しつつある現在、必要なのは何を「持続可能性」の核とすべきか、という問いである。本グローバルCOEは、それを「生存基盤」だと考え、地球圏・生命圏・人間圏の相互作用のなかで、生存基盤の持続をもたらすような発展はどのようになされうるのかを考えてきた。こうした背景に基づきながら、本シンポジウムは、人間の多様な社会、またそこにある知識や価値、制度や歴史を包摂する広い概念としての「人間圏」に焦点を当て、生を支える社会関係や環境がいかに形づくられているかについて議論したい。植民地主義や近年のグローバル化の大きな流れの中で、都市や地域社会ではどのような問題が現われ、どのように対処されているのか。生存を支える信仰や思想は、今どのようなあり方をしているのか。多様な社会状況についての事例を通じて、こうした問題を明らかにしたい。 1. 石坂晋哉(京大東南研)「『たたかいの政治』から『つながりの政治』へ―現代インドの環境運動」 2. 安田章人(京大ASAFAS)「『持続可能な』野生動物管理の政治と倫理―カメルーン・ベヌエ国立公園地域におけるスポーツハンティングと地域住民の関係を事例に」 3. 中川千草(関西学院大学)「トウヤ制度の変更と社会文節の再編プロセス―三重県熊野灘沿岸部・相賀浦 地区を例に」 4. 富田敬大(立命館大学)「ポスト社会主義期の地方社会と牧畜経営―モンゴル北部・オルホン郡の事例から」 5. 二宮健一(神戸大学)「ジャマイカの『ダンスホール・ゴスペル』―パフォーマティヴに構築されるキリスト教徒の『男らしさ』の考察」 6. 八木百合子(総合研究大学院大学)「アンデス高地農村における聖人信仰と祭礼をめぐる社会関係」 7. 松原康介(東京外国語大学)「中東における都市保全計画の変遷―フランス植民地主義から世界遺産保全へ」 8. 山田協太(京大ASAFAS)「近代都市あるいは都市の近代―南アジアのオランダ植民都市、コロンボ、コーチン、ナーガパッティナムの経験をつうじて」

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