inspectionFY2008
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21 5-2 若手養成・研究部会 若手養成・研究部会の活動は、主に以下の2本の柱から成る。1) 特定助教(G-COE)3名と特定研究員(G-COE)6名を4月1日付けで採用し、本プロジェクトの中核となって調査研究を推進することを指導し支援した。2)13件の個人・グループの調査研究のために、総額675万円の「次世代研究イニシアティブ・研究助成」経費を支給し、その活動を支援した。 それら理系・文系の広い分野にまたがる若手研究者が、随時研究会を開いて情報・意見交換を行い、生存基盤持続型の発展を目指した学際的共同研究の可能性を積極的に探求することを奨励した。その他、成果の英語出版(単著、論文)を目的としたセミナーを2回開催した。また、生存研研究所およびインドネシア科学院(LIPI)とともに、2009年3月インドネシア・チビノンで「生存圏科学スクール(Humanosphere Science School)」を共催した。 特定助教と特定研究員以外で若手養成部会が予算的に研究支援した若手研究者は、平成19年度が博士課程大学院生11名、ポスドク研究員18名、平成20年度が博士課程大学院生16名、ポスドク研究員13名である。このうち、新たな職を得た者は、特定助教の甲山治(京都大学東南アジア研究所准教授、平成21年4月1日)、ポスドク研究員の伊藤雅之(農業環境技術研究所特別研究員、平成20年4月)、古市剛久(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特定助教、平成20年11月)、白石壮一郎(関西学院大学大学院社会学研究科特任助教、平成20年12月)、近藤史(神戸大学農学部地域連携センター地域連携研究員、平成20年12月)である。また、平成21年3月には3名の博士課程大学院生が博士号を取得し、そのうち佐藤靖明が平成21年4月に大阪産業大学人間環境学部客員講師に着任した。 5-2.1 特定助教(G-COE)・特定研究員(G-COE)の活動 3名の助教と6名の研究員は、各自が各々の専門分野の論文を執筆するとともに、生存基盤に係わる問題系に積極的に取り組んで調査研究を行った。個々人の主な業績を以下に簡単に紹介する。 助教の3名、すなわち生方は、G-COEの若手派遣プログラムでイギリス・ロンドン大学LSEに半年の研修機会を得たことを活かし、英語で単著論文を5本、共著論文を1本発表した。甲山は、単著日本語論文1点、共著日本語論文4本(うち第1著者2点、第2著者1点)、共著英語論文2本を発表した。木村は、査読付論文1本、短報4本のほか、口頭発表を15回行った(うち英語が2回)。 研究員の6名について、和田は査読付共著英語論文を6本(うち第1著者1点、第2著者2点)と、査読なし論文および共著短報を4本(日英各2点、うち第1著者は2点)発表した。西は単著書1冊(『現代アフリカの公共性』昭和堂289p)のほか、査読付論文を日本語と英語で各1本発表し、4回の口頭報告を行った。藤田も査読付論文を日本語と英語で各1本発表したほか、学会等のプロシーディングに英語3本日本語1本の短報を発表した。孫は英語単著論文3本のほか、口頭発表を英語で2回、日本語で1回行った。小

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