inspectionFY2007
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64の協力体制の構築に役立った。 これらに対して、反省すべき点もある。当初予定していたリサーチ・アシスタント(RA)の選任ができなかった点である。初年度で、年度途中から事業を開始したため人選が困難であった。本事業の目標の一つが大学院生の教育研究環境の改善にあることを考えると、大学院生に対する経済的支援は必須であり、次年度以降は計画的に実施していかなければならない。 このように、共同研究によるパラダイム形成と人材育成のための制度改革を両輪とする本プログラムは順調なスタートを切った。次年度においては、個別研究をまとめたワーキングペーパーの刊行を本格化させるとともに、パラダイム形成においても最初の研究成果を出す予定である。予算に制約はあるものの、研究活動を具体的な成果の発信に結びつけていかなければならない。「プレ・アドバイザリーボード・ミーティング」においても、「パラダイム形成に向かって共同作業を開始するところまでは成功しているが、今後、個別研究とどのような接点をつけていくか、とくにイニシアティブのレベルでのパラダイム形成が重要である」とのアドバイスをいただいている。パラダイム形成研究のみならず、大学院教育や人材育成を含めて、文理融合型研究のさらなる実質化を図ることが平成20年度の課題である。 拠点リーダー 杉原 薫 自己点検評価委員会委員長 川井秀一 事務局長 河野泰之

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