inspectionFY2007
62/96

-59- 8.5 展望 採択決定後年度の途中で開始された本G-COEプログラムでは、まず既存の設備や図書との無駄のない接合を図る必要があったが、拠点基盤整備部会の平成19年度の活動を通じて、その活動の大綱が定まり、順調に実行されている状況といえる。しかし、当初の目的を達成するためには、以下の諸点が今後の解決すべき問題点として挙げられる。 1.データベース小部会では、パラダイム研究会、各イニシアティブ、次世代研究イニシアティブにおける諸成果をくみ上げることによって、文理融合型の生存基盤データベースを構築することを計画しているが、現在までのところ各研究者におけるそのようなモチベーションはあまり高くないと思われる。プロジェクトが進展する過程で、個々の研究テーマを超えた問題意識が共有されるようになれば、これまで述べてきた活動に加えて、新たな課題設定をおこなう予定である。 2.参加部局内で現在進行中の地域情報学の成果(地域研究データベースシステムHUMAP、T2MAP)とどのような整合性、データの互換性を持たせていくかが今後の課題として残されている。 3.各部局で異なる図書の分類法の統一化についての議論が進められている。特に現地語資料にどのような分類を用いるかについての基準がないため、十分な討議が必要である。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です