生存基盤科学研究ユニット 第2回学際交流ワークショップ(2007/09/21)

第2回 学際交流ワークショップ   -地域研究と生存基盤科学の融合-

活動の記録>>

日 時: 2007年9月21日(金)13:00-17:30
場 所: 生存基盤科学研究ユニットオフィス  (宇治地区総合研究実験棟502-504)
テーマ: 地域研究と生存基盤科学の融合
主 催: 生存基盤科学研究ユニット
コーディネーター: 大村 善治 教授

【プログラム】
13:00-13:10   はじめに
13:10-14:00   「マルチハザード社会の安全・安心を守るためのGISの活用方法」
浦川 豪(ユニット助教)
14:00-14:50   「開発事業が山地生存基盤の持続性に与える影響
-東南アジア大陸山地部を対象として-」

河野 泰之(東南研・教授)
14:50-15:10   休 憩
15:10-16:00   「地下構造と自然・社会・人間生態を結合する地域情報学の発展 
-東南アジアの都市地域を対象にして-」

柴山 守(東南研・教授)・米澤 剛(代理)(東南研)
16:00-16:50   「生存圏シミュレーションのためのデータベース構築
-地球温暖化問題への取り組み-」

大村 善治(生存圏・教授)
16:50-17-20   総合討議
17:20-17:30   総合評価(ユニット長 井合 進)

活動の記録:

本グローバルCOEプログラムでは、アジア・アフリカ地域における持続型生存基盤を実現するための技術や制度を100年という時間単位で構想するた めに、GIS(地理情報システム)をベースとする生存基盤データベースを構築する。本ワークショップでは、昨年度から生存基盤科学研究ユニットにおいて実 施してきた4つの研究プロジェクト、すなわち「マルチハザード社会の安全・安心を守るためのGISの活用方策」、「山地生態資源の持続的利用のための技術 融合と制度設計 -東南アジアを中心として-」、「地下構造と自然・社会・人間生態を結合する地域情報学の展開 ―東南アジアの都市地域を対象にして -」、「生存圏シミュレーションのためのデータベース構築」のこれまでの研究成果の報告に基づいて、このデータベースが備えるべき内容やデータベースの分 析により得られるであろう成果について検討した。

それぞれの地域における生存基盤に関するデータベースを構築することは、とりわけ大規模災害などの緊急時にその被災状況や復興状況を地理情報として 即座に提供する基盤となる。すなわち生存基盤データベースそのものが、地域社会の持続性の強化に貢献する。いっぽう、持続型生存基盤を構想するための地域 単位、すなわち生存基盤からみた地域区分を明らかにするために、生存基盤の現状をデータベース化する必要があるという指摘もあった。持続型生存基盤の概念 は時間・空間的な広がりを持っている。参加したメンバーがこの概念を共有するためにも、本ワークショップは有意義なものであったといえよう。

今後は、持続型生存基盤を構想するうえで鍵となる技術発展の経路や生存基盤の特質に焦点を絞って、生存基盤データベースの構造や構成要素をさらに明確にする必要があるものと考えられる。

(文責 佐藤)



Global COE Program 京都大学:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
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