「農村社会構造の広域アジア間比較」[東南アジア研究所・公募共同研究会] (イニシアティブ1 研究会)

日時:12月26日(月)13:30~18:00

 

場所:京都大学東南アジア研究所・稲盛財団記念館小会議室Ⅰ

 

講師・テーマ:

 

 1.鄭浩瀾氏(フェリス女学院大学)「中国農村社会と革命」(仮題)

 

 2.坂根嘉弘氏(広島大学)「東アジアにおける地主小作関係と村落社会―信頼と協調―」

鄭浩瀾さんは、『中国農村社会と革命』慶応義塾大学出版会、2009年を出版され
たばかりの新進気鋭の中国政治研究者です。
県以下の行政組織を欠いたまま歴史を刻んできた中国が、県以下の行政組織の
整備を開始するのは1930年代に入ってからのことで、以来、1949年の中華人民共
和国の成立をへて1950年代の人民公社設立に至るまで、激動の歴史を経験しま
す。父系親族組織(宗族)を基盤としたあまり「まとまりのない」農村社会が、
いかに急速に国家の行政機構の中に組み込まれていったかを知ることは、1978年
の改革開放以後の中国社会を考える上でも欠かせない重要事項だと考えられます。
当日は、そのあたりのお話をうかがい、質疑応答の時間をたっぷり設けて、中国農村社会構造に
対するわれわれの理解を深めたいと考えております。

坂根嘉弘さんは、ご著書『日本伝統社会と経済発展』をまもなく(12月15日)
出版されます。当日のご発表は、その本の中の1つの章を中心にされる予定で、
日韓中の興味深い比較研究の一端について議論したいと考えております。

休憩(10分)

研究報告  島田竜登(西南学院大学) 「19世紀前半におけるジャワの「国際」貿易」(仮)


15:10~16:40
コメント  太田淳(台湾中央研究院)
コメント  神田さやこ(慶応義塾大学)

総合討論 16:40~17:00
 


Global COE Program 京都大学:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
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