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変容する南部アフリカ農村をどのように捉えるか?―生業の多様化と経済格差の視点から―」[第26回南部アフリカ地域研究会](2009/8/5)

第26回南部アフリカ地域研究会のお知らせ

【日時】8月5日(水)14時~18時頃
【場所】新館ゼミ室
【今回の研究会のテーマ】
「変容する南部アフリカ農村をどのように捉えるか?―生業の多様化と経済格差の視点から―」


【発表者1】藤岡悠一郎
タイトル:ナミビア農牧社会における世帯間の経済格差と食物の分かち合い―階層分化の進行/抑制の諸相―
要旨:
ナミビア北部の農牧社会では、高所得を得られる正規雇用職に就く人が徐々に増加し、また土地や自然資源へのアクセスに世帯差が生じるなど、農村内部での経済格差が拡大している。その一方で、現地語で「首の骨」とよばれる互酬性の規範のもとで日常的・非日常的に行われる食物の分かち合いが現在でも続けられている。このような状況は、他地域のアフリカ農村でもみられ、モラル・エコノミー論などと関連して、特に階層分化の進行かあるいは抑制か?という観点に注目した論争が続けられてきた。本発表では、そうした論争も踏まえつつ、ナミビア農牧社会で進行する近年の変容について、経済格差の拡大と食物の分かち合いが様々なレベルで連続的・非連続的に生じている点に注目してその実態を明らかにし、そのような状況が階層分化といかに結びつきえるのか検討する。

【発表者2】伊藤千尋
タイトル:アフリカ農村部の生業多様化にみる変動性と世帯間格差―生業の選択プロセスとアクセス性に注目して―
要旨:
現在、アフリカ農村部では生業の多様化や非農業収入の増加がみられ、リスク分散や貧困削減につながるとして評価を受けている。しかし、農民の被るリスクやそれらへの対処行動を包含する「脆弱性」という観点から多様化をみる場合、その同質性やアクセスといった側面にも注意しなければならない。
本発表では、ザンビア農村部の事例から多様化は同質的なものではなく世帯間に差異がみられることを提示する。そして、世帯間の差異がどのような要因によって規定されているのかを各世帯が生業を選択・実践するプロセスに注目して検討していく。

【発表者3】井戸雄大
タイトル:ジンバブウェ再入植地における土地利用の変遷に関する研究(前回の調査報告)
要旨:
本発表では、発表者が2009年3月から7月まで行った調査の報告をし、12月に提出予定の予備論文の構想を発表したいと考えている。
南部アフリカのジンバブウェでは、1980年の独立以降、農地の大部分を所有している白人の農家から黒人の土地無層や退役軍人などに土地を移譲するという再入植計画が行われている。その再入植計画が行われた場所であるマショナランドセントラル州のM村では、上記のような人々がそれぞれ再入植を果たし、設立されてから約30年が経過している。
そこで発表者は、黒人農家が白人農場に入植して以来、いかなる営農がなされていたのかということを明らかにするために彼らの土地利用の変遷に関するデータを収集した。またその土地利用の変遷が彼らの世帯人口と密接に関連していると考えられることから、再入植世帯の労働人口や社会関係にも考慮しつつ、以上のような問題意識を明らかにしていこうと考えている