「実践的地域防災教育・フィールドワーク」(関連する学会・研究会)

日 時:2009年7月31日(金)13:30~15:00
会 場:東南アジア研究所 稲盛会館 3階 小会議室(2)

【お知らせ】
2006年11月に始まりました東南アジア研究所による「中部ジャワ震災・復興支援活動」の中軸である「ゲシアン村防災情報拠点」の運営管理が、2009年度より立命館大学の「ジャワ島中部地震支援・住民参加型学校再建プロジェクト」へ引き継がれることになりました。

2009年度はこの移行期間として、東南アジア研究所および大学院工学研究科教員・院生有志が、立命館大学のプロジェクト・メンバーと共同で標記のとおり「実践的地域防災教育」をおこないます。

この活動に合わせて、一村まるごとが強制避難・移住の対象となった集落で、災害の経験と記憶に関する悉皆調査をおこないます。

これらの活動に関心をお持ちの方の参加を幅広く呼びかけています。

【活動の内容】
東南研と立命館大学の活動地が隣接している条件を活かし、自然災害発生時に村落間で情報を共有し、非常事態に対応するためのネットワークを構築することを中心とした内容です。

震災から3年を経て、地域・村落が主体となる緊急情報網整備が、JICAや日本のNGO、ジョグジャカルタおよび中部ジャワ両州の地元NGOなどの取り組みの下、動き出しています。中長期的な被災地との関わりの必要性・重要性がようやく議論されるようになってきています。

この活動は、震災復興支援活動の中期支援活動に位置づけられます。最終的には、2010年度末のコミュニティ・ラジオをとおした自然災害情報の共有と、住民主体の危機管理プログラムの構築を目指しています。
この活動は東南研および工学研究科の教員・院生の有志メンバーによる活動ですが、ガジャマダ大学の教員・学生にも幅広く呼びかけておこなわれます。
・カライジョ村での防災教育活動
・カライジョ村とゲシアン村との村落間自然災害情報ネットワーク整備
・強制避難・移住対象村、「ドーム型集落」での全戸対象悉皆調査

災害ボランティアとしてではなく、研究者がどのように被災地とかかわりながら、自然災害研究に取り組むことができるかを、実験的・実践的に考えることを、現時点での有志参加者の共通の目的としています。

とくに研究費などはついておりませんので、国内での研究会のみのご参加だけでも構いません。
関心をお持ちの方は、ぜひお越しください。



Global COE Program 京都大学:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
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