「コートジボワール共和国の障害者調査: 生計と労働」第8回リスクと公共性研究会(関連する学会・研究会)

日 時:2009年4月28日(火)13:30~15:00
会 場:稲盛財団記念館3階小会議室Ⅱ
京都大学川端キャンパス(京都バス荒神橋バス停前)


地図
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm

報告:
コートジボワール共和国の障害者調査: 生計と労働
亀井 伸孝
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

[キーワード]
コートジボワール、障害者、生計、公務員無試験採用制度、現地の当事者による調査

【要旨】
貧困削減の問題を検討するときに、障害の問題を避けて通ることはできないが、アフリカにおける障害者に関するデータは乏しく、実態の把握が急務である。

2008年10月、コートジボワール共和国アビジャンにおいて、障害をもつ個人、団体、学校、関係政府機関を対象とした現地調査を行った。本発表では、この現地調査において得られた統計資料、障害者団体での聞き取り、障害をもつ個人へのインタビューや参与観察などにもとづき、同国の障害をもつ人びとの生計、労働、政策の概要を示す。とりわけ、アフリカにおいてきわめてユニークな試みであるといえる障害者公務員無試験採用制度を中心に、同国の現状と課題を当事者の視点に即して浮き彫りにすることを試みる。これらをふまえ、アフリカ社会の特性を念頭に置いた障害と開発の研究の展望について触れる。

また、今回の調査では現地の障害をもつ当事者にスタッフとなってもらい共同研究を行ったが、その方法を紹介しつつ、マイノリティ研究の進め方について示唆したい。

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