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「ファルカタの挿し木増殖」(イニシアティブ3 研究会)

活動の記録>>

日 時:2009年4月27日(月) 15:00~17:00 
場 所:生存研2F(HS 202室)

題目:「新規生理活性物質を用いたファルカタの挿し木増殖」

講師:横山 峰幸 博士 ((株)資生堂新成長領域研究開発センター)




【活動の記録】

森林は、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素を貯蔵しながら成長することから、二酸化炭素の吸収源・貯蔵庫として重要な役割を果たしている。現在、インドネシア林業省の産業造林政策において、ファルカタが選ばれ植林が進められているが、種子による植林が行われている。東南アジアのインドネシアの天然林を守るためにも、人工産業林における木材産業の収益性を上げることが不可欠である。そのためには、より優良な性質を有する樹木(精鋭樹)の植林が必要であり、精鋭樹の増殖(苗木の作出)方法として、挿し木による繁殖方法が通常の方法とされている。しかし、まだ、ファルカタの挿し木増殖は極めて困難と考えられ、実用化されていない。

今回、挿し木増殖が不可能とされていたマメ科樹木のファルカタの切断木を挿し木により増殖することを可能とした2種類の発根促進誘導剤を発見し、それを用いた発根方法を研究開発された横山博士から研究内容を伺った。
横山さんは、2種類の植物発根誘導剤を発見した。ひとつは、KODAと命名された化合物9-hydroxy-10-oxo-12,15-octadecadienoic acidで、アオウキクサから抽出・精製し見出された。KODAは、植物が乾燥、熱、浸透圧ストレスを受けた時にその生合成系が誘導される。挿し木を土壌に挿し、芽に散布する。もうひとつは、IBLというオーキシン(IBA)のderivativeである。枝の下方を3-5時間IBLに浸漬した後、土に挿す。ファルカタの発根促進作用は、KODAよりもIBLの方が高く、両者を併用することにより、相乗効果が認められた。KODA作用は、次のように考えられる。植物は、ストレスを受けると成長を止め、休もうとする。例えば、挿し木を行うために、切られた枝はストレスを受けている状態と言える。KODAは、植物の休眠を打破する作用があり、これにより植物の成長(発根)を促進するのではないか。

(文責:海田るみ)

 

 

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