「アフリカ在来知研究会」 [ 生業知ユニット・ものつくり班 第4回例会 ] (イニシアティブ4 研究会)

日 時:2007年12月10日(月)14:00~
場 所:京都大学大学院総合研究2号館(旧工学部4号館)4階 資料室I(AA462号室)

発表者:青木啓将(名古屋大学大学院文学研究科)

発表テーマ:「日本刀の『伝統』と『美』の生成 -岐阜県関市の日本刀製作の事例から-」

発表概要: 本発表でとりあげるつくり手は、岐阜県関市において、日本国内で生産された鋼を日本刀の刀身に鍛造する「刀匠」である。日本刀は、刀匠をはじめ、刀身を研ぎ上げる「研師」、鞘や鍔等の外装装飾品を製作するつくり手たちが分業して製作する。それらの諸職のなかで、もっとも「弱い」立場にあるのが刀匠である。 また、関における日本刀製作の起源は鎌倉後期とされている。それ以後、現在までの歴史的過程において、日本刀は日本の「伝統文化」となった。今日、日本刀は法的には「美術品」として規定されている。本発表では、起源から現在に至る歴史的過程のなかで、「伝統」と「美」に彩られた日本刀の、変化してきた製作技術と諸状況を明らかにする。


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