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映像制作報告会(2008/03/29)

日 時:2008年3月29日(土) 13:00~17:30
場 所:京都大学大学院アジア・アフリカ 地域研究研究科共同棟3階セミナー室(307) http://www.kyoto-u.ac.jp/access/kmap/map6r_m.htm

趣旨: 近年、撮影・編集機材の利便化や低価格化によって、 研究公表の手段として映像作品を制作する研究者が増えています。作品を発表し議論する場も、人類学映画祭や学会を中心にひろがり、映像を通した国際 規模の研究交流が活発に展開されつつあります。 そのようななか、本会では京大の研究者が今年度制作した映像作品の上映と作品テーマの報告を行い、 来年度開催される学術映画祭や学会への出品にむけ、 作品のブラッシュアップを目的にした議論を行います。開発と環境問題、民俗芸能の継承、生業経済の変容等、現代社会をとりまく諸問題に、映像作品を通し、地域や学問の枠を越えてアプローチします。

コーディネーター : 川瀬慈(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

講評: 北村皆雄 (ビジュアル・フォークロア代表、映像民俗学の会主宰) http://www.vfo.co.jp/ja/home/kitamura.htm

クリストファー・フライマン(映像作家)
http://www.ctrumpet.com/

作品の詳細 (上映順)

1.東北タイの漁具トゥム・ヤイ -失われた遺産と人々-
木口ゆか (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


漁具は文字通り、魚を捕らえるための道具である。その利用の 背景をみると、人々の自然環境への深い洞察や社会的な関係が 見えてくる。トゥム・ヤイは全長6-7mになる回遊性の魚を捕ら える竹製の漁具で、東北タイを流れるムーン川河口付近に漁場 がある。地元住民は音やにおいを使って回遊魚を漁具に呼び込 む技を確立している。だが1994年、パクムンダムが建設された 影響で魚は激減し、漁は中断されていた。ダム反対運動に起因 する2002年以降のダム水門開放は一定の魚の回遊を保障し、漁 は復活をみているが、政治的な要因で不安定な水門開放の実施 に影響されている。本作品は、漁具利用の変遷から人々とダム の関係を映し出す試みである。

作品の長さ18分
使用言語 ラオス・タイ語(日本語字幕)
撮影場所 タイ、ウボンラチャタニ
撮影年 2001-2005年
キーワード 漁具、ダム開発、東北タイ

2.ベトナム中部高原のゴング文化
柳沢英輔(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


ベトナム中部高原の山岳少数民族は、ゴングを重要な儀礼や 祭礼において演奏してきた。ゴングは音程が外れたり壊れた りした時に調律(修理)する必要があるが、その音階は地域 ごとに異なるため、調律者は優れた技術を持ち音階の違いに 習熟している必要がある。本作品では、現在活動している 数少ないゴング調律者であるゾーチャムベット氏とゴング 演奏が重要な役割を担う儀礼としてジャライ族の墓地放棄 祭などを取り上げる。

作品の長さ25分
使用言語 ベトナム語、ジャライ語、 バナ語、英語(日本語字幕)
撮影場所 ベトナム社会主義共和国、 コントゥム省、ジャライ省
撮影年2007年、2008年
キーワード:ゴング、少数民族、音文化

3. JAPANESE COURT DANCE - Dance of Shintoism- 
紺屋あかり(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

2007年に開催された成川神舞の記録。400年前、南方神社で発祥 した神事のひとつ。昭和2年に南方神社が火災に遭い、神社の 古文書含め、神舞に関わる全ての資料を焼失してしまう。 よって、今日では舞のもっている本来の意味や発祥の起源など を知る人がおらず、全容を詳らかにすることができない。 以来、神舞の舞及び楽は口伝によって受け継がれてきた。 戦争のために何度か中断したが、昭和47年に谷垣はるえ氏が 発表した調査記録「南方神社と神舞」を基礎に、成川青年会 が働きかけて復活させた。以来、今日まで3年ごとに舞われ ている。

作品の長さ 10分
使用言語 日本語(英語字幕)
撮影場所鹿児島県指宿市 山川町成川
撮影年 2007、2008年
キーワード 神舞、口伝 
撮影 紺屋あかり
編集 紺屋あかり・新井一寛

4. ブロジ-ザンベジ川氾濫原のロジ生活誌-
岡本雅博(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


ザンベジ川上流域に広がる氾濫原を居住域としてきたロジは、 ザンベジ川の季節的に起こる洪水とともに生きる人々である。 彼らの暮らしや儀礼などをとおして、ロジと氾濫原との深い つながりを描く。

作品の長さ 10分程
使用言語 ロジ語(日本語字幕)
撮影場所 西部州、ザンビア共和国
撮影年 1999年~2002年
キーワード 氾濫原、王国、ロジ

5. Ring making by a silversmith in Mongolia
風戸真理 (京都大学地域研究統合情報センター) 


モンゴル国ウランバートル市に拠点をおいて活動する一人の 金銀鍛冶師が一個の銀の指輪を完成させるまでの工程。彼は 兵役中の同僚から鍛冶技術を見て習い、約20年間金銀鍛冶を おこなっている。ふだんは自宅で子どもを見ながら受注生産 し、夏は地方に巡回に出る。

作品の長さ 25分
使用言語 モンゴル語(英語字幕)
撮影場所 ウランバートル市、モンゴル国
撮影年 2007年
キーワード technology, silver, Mongolia

6.採る、捕る、獲る、ドンゴを撮る!
"Bisso na Bisso (Among us)": Gathering, Catching, Hunting, Filming and Beyond.
大石高典(京都大学大学院理学研究科)


ドンゴ村は、コンゴ共和国と境を接するカメルーン東南部 最果ての村の一つである。 コンゴ盆地の一角をなす熱帯雨林のなかに、著名な森の民 "バカ・ピグミー"とともに漁労農耕民"バクエレ"が住んで いる。農耕民とはいえ、森の生活に狩猟・採集、漁労は欠 かせない。この映画では6年間をかけて撮影した映像記録を 用いて生業のワザとココロを描いた。

作品の長さ 25分
使用言語  フランス語、バクエレ語、バカ語 (一部日本語字幕)
撮影場所 東部州ブンバ・ンゴコ県ムルンドゥ郡ドンゴ村、 カメルーン共和国
撮影年 2002-2008年
キーワード: Tropical rainforest; Subsistence Techniques; Communication Process

7.ホー・サホン:魚たちの回廊
木口ゆか(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

メコン河本流、ラオスとカンボジア国境近くにあるコーンの 瀑布群。滝を上がれない魚はホー・サホンと呼ばれる水路を 通り、上流に向かっている。古くからこのことを知っていた 地元の人々は、様々な漁法を編み出し、回遊する魚を捕らえ 暮らしてきた。だが、ここに、水力発電ダムを作る計画が持 ち上がっている。

作品の長さ 未定
使用言語 ラオス語
撮影場所 ラオス人民民主共和国、チャンパサック県 
撮影年 2008年 キーワード メコン河、ダム、内水面漁業

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