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東南アジアの自然と農業研究会 第134回定例研究会(2008/2/15)

日 時:2008年2月15日(金) 16:00〜18:00
場 所:東南アジア研究所 東棟2階第1教室
京都市左京区吉田下阿達町 46
川端通り荒神橋東詰め

話題提供者:佐々木綾子(京都大学大学院農学研究科)

発表テーマ:「タイ北部山地における伝統的チャ栽培を軸とした生業戦略とその選択要因」
タイ北部山地にみられる発酵食用茶「ミアン」の生産を目的とした伝統的な林内チャ樹 園、いわゆる「ミアン林」は、原植生に近い多層森林構造を維持できることから、森林と 調和的で持続的なアグロフォレストリーと評価されてきた。しかし近年における社会構造 変化に伴うミアン林利用の動向と、生業としての経済的評価は十分行われてこなかった。 長期的な社会経済分析は、「ミアン林」の持続性評価のみならず、タイ北部森林景観の将 来的予測にも貢献が期待される。本論文では、1970年代の調査資料の残るミアン生産村 において、過去30年にわたる生業の変容とその要因を明らかにするとともに、生業変容に 伴う慣習法による土地利用慣行ならびに個人の資源用益権に関する概念の変遷を分析した。 その結果、1980年代前半には道路などのインフラ整備に伴いミアン生産と労働人口流入 の拡大が進行したが、その後は市場の縮小に伴い生産規模、人口ともに減少し、村の経済 状況は急速に衰退したことが明らかとなった。しかし2001年から始まったタイの緑茶ブー ムを契機としてミアンから飲料茶生産への転換がはかられ、村民主導の直接出荷経路の構 築がこの転換をさらに加速した。このような生業の変容に伴い、慣習法において個々のチャ 樹に限定されていた個人の用益権の範囲は、作物導入の場としての土地自体にまで拡大さ れ、他作物への転換も視野に入れた慣習法変容の可能性が認められた。このようなミアン 生産村内部の変化は、今後のタイ北部山地の森林景観の維持にも影響を及ぼす可能性を指 摘した。
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