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第 17 回 映像なんでも観る会(2007/12/20)

日 時:2007年12月20日(木) 15:00~17:30
場 所:東南アジア研究所 東棟2階

タイトル:「社会運動と人々:人はなぜダムに反対するのか?」

巨大な建造物であり高い技術で水を制御するダムは、多くの国で発展の象徴と
して扱われてきました。しかし、ここ10年ほど日本では無駄な公共事業の筆頭と
して槍玉に上がる存在と変わってきています。タイでも同様に住民の反対が強く
「もう国内ではダムは作れない」とまで言われています。しかし、その変化がな
ぜ起きたのか、何があって反対する人々がいるのかは一般には分かりにくいと思
います。今回は、タイで長くNGO活動をされてきた木口由香さん(京都大学ア
ジア・アフリカ地域研究研究科)をお迎えし、タイのダムを巡る1970年代の状況
を取り上げた映画と、ダム反対運動の中で2000年以降に作られた作品、さらに日
本で議論を呼んでいる熊本の川辺川ダムのドキュメンタリーを見ながらその社会
的な背景について考えてみたいと思います。

_作品1 Tongpan (1977)__ 63__分_

Directed by Euthana Mukdasanit, Surachai Jantimatorn

Produced by The Isan Film Group

Written by Khamsing Srinawk, Paijong Laisagoon, Mike Morrow

Starring Ong-art Ponethon

Music by Surachai Jantimatorn

Cinematography Frank Green

Language Thai/Lao (English subtitle)

Tongpanは1970年代、「民主主義」の普及のために地方を回っていた大学生が偶
然出会った東北タイの農民をモデルにしたフィクションです。ダム建設によって
土地を強制収用され、貧しい暮らしをするTongpanを、主人公の学生は研究者や
役人がメコン河開発事業について討論するセミナーに誘います。しかし、発言を
する前に結核を煩う妻を心配しTongpanは姿を消してしまう・・・。

1970年代のタイで、学生運動の成功と軍事政権の復活の合間に偶然が重なってで
きたこの作品は、タイでは一時期上映が禁止されていたましたが、1995年にVCD
として再版され再び注目を集めています。主人公のTongpanを演じたOng-artは、
元々ボクサーでしたが、この映画への出演をきっかけに、「東北タイの子」など
にも俳優として登場しています。

http://www.greentv.org/Tongpan/tongpan.htm より

Tongpan is a black and white theatrical film. It is based on the
real-life experience of a farmer from the poverty stricken Northeast
region of Thailand. Tongpan and his family were forced off their land
when a dam built nearby caused their farm to be flooded in the wet
season and left it parched in the dry.

They have moved to a small town bordering Laos on the Mekong River.
There, Tongpan the farmer is struggling to support his family as Tongpan
the pedicab driver, Tongpan the small time boxer, and Tongpan the keeper
of someone else's chickens.

_作品2 Rebel with a Real Cause: The story of the fight for truth over
the controversy of Pak Moon Dam__(制作年不明)_30 分

Produced by The people of Mae Moon Manyuen village, Assembly of the Poor

Language Thai/Lao (English subtitle)

Tongpanから20年後の東北タイ。1994年に建設されたパクムンダムに反対する地
元の漁民たちは、1999年から約3年間、ダムに隣接した駐車場の敷地を占拠して
Mae Moon Manyuenと呼ばれる「村」を打ち立て、生活しながら抗議をする運動を
展開しました。この運動の成功で、タイ政府から部分的なダム水門開放という譲
歩を引き出しています。この間、運動のため様々な出版物やビデオ作品が登場し
ました。この作品もキャンペーンのために制作され、住民が何故パクムンダムに
反対するのかを人々の声やニュースの映像でつづったものです。

_作品3:「ダムの水はいらん!」(東京ビデオフェスティバル2002__大賞受賞作)_

監督・撮影・編集:佐藤亮一

20分 日本語


元となった映像は、熊本県のアマチュアビデオ作家・佐藤亮一さんがダム建設
による利水事業差し止め裁判の証拠として裁判所に提出したものです。それに一
部過去の記録映像を挿入し、20分の短編として再編集された作品が本編です。ダ
ムの反対のために作られた一編が、はからずも現在の日本の公共事業の裏側を伝
える作品となっています。

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