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「農業発展径路の地域間比較に向けて」 [ 第4回研究会 ] (G-COEパラダイム研究会)

日 時:2007年12月17日(月) 16:00~18:00
場 所:京都大学東南アジア研究所東棟2階会議室

「農業発展径路の地域間比較に向けて」

発表者:田中耕司(京都大学地域研究統合情報センター教授)
         「フロンティア社会と農業集約化-アジアの農業発展径路-」

 農業発展径路に焦点をあてます。農耕の開始により人類は、人口支持力の増大、さまざまな技術の発達、定着型社会の展開、社会階層の分化、都市・国家の形成等を成し遂げてきました。農耕はまた地球環境に影響をおよぼし、地球環境の変化がさらに農耕に影響をおよぼすという循環を繰り返し、そのことが技術や制度にも少なからぬ影響をおよぼしたと考えられます。ある特定地域の農業発展径路を他地域との比較の視点を持ちながら理解することは、人類が生存圏を歴史的にいかに利用してきたかを理解することにつながり、今後の新しいパラダイムを構想するにあたって重要なトピックになります。みなさまの積極的なご参加をお待ちしております。


■プログラム
4:00~4:45 田中耕司(地域研究統合情報センター)
  「フロンティア社会と農業集約化-アジアの農業発展径路-」
4:45~5:00 コメント
5:00~5:10 休 憩
5:10~6:00 総合討論
 
(終了後、懇親会を予定)

【趣旨】
 農耕の開始により人類は、人口支持力の増大、さまざまな技術の発達、定着型社会の展開、社会階層の分化、都市・国家の形成等を成し遂げてきた。農耕はまた地球環境に影響をおよぼし、地球環境の変化がさらに農耕に影響をおよぼすという循環を繰り返し、そのことが技術や制度にも少なからぬ影響をおよぼしたと考えられる。ある特定地域の農業発展径路を他地域との比較の視点を持ちながら理解することは、人類が生存圏を歴史的にいかに利用してきたかを理解することにつながり、今後の新しいパラダイムを構想するにあたって重要なトピックになる。アジアの農業発展径路を、フロンティア社会と農業集約化をキーワードとして考える。

 


 

【活動の記録】
 東アジア(温帯)と東南アジア(熱帯)における農業は異なる径路を辿って現在に至っている。小農的経営が農業の中心である東アジアでは、早くに土地利用と労働利用の集約化が進んだ。これに対し、東南アジアでは、東アジアと同様に小農経営による農業が近年に至って集約化への道を歩んでいるものの、一方でプランテーション農業と、それと同じ作物を商品作物として栽培する小農経営の加わっているところが異なっている。

 発表者はかつて、アメリカ合衆国のフロンティア論をモデルに、東南アジア社会をフロンティア社会として位置づけ、その特徴を考察したことがある。利に敏く投機的な東南アジアの人々は常にフロンティアを追い求めてきた。東南アジアのフロンティアは、時代とともに移り変わる「多方向」・「永続的」なフロンティアであり、フロンティアを追い求めることは、それぞれの時代に最も利益の大きい生業形態を追求することでもあった。しかし、常にフロンティアを追い求める資源獲得型の東南アジアの径路モデルが、資源・環境的限界が顕在化してきた現在、もはや通用しなくなることが予想される。以上の理解から、どのような持続的発展のパラダイムを考えることができるだろうか。

 まずひとつは、東・東南アジアが、このところ喧伝されている「東アジア共同体」としての方向を模索するのなら、その「共有財」として農業を定位することができないかという点である。農業分野での競争はもちろんあって良いが、自然に依存する度合いが高い農業は、経済的な競争だけに委ねられない側面をもっている。農業がまっとうに行われているのが大切だという域内の共通認識のもとに、「地域の共有財としての農業」というパラダイムを立てることも可能ではないか。各国の農業を最適規模で維持していこうという意識が共有知であり、その生産基盤を共有財として維持しようとするのが、東・東南アジア共同体の持続的発展パラダイムの骨格となろう。

 また、前回11月のパラダイム研究会で杉原薫教授から提示のあった「物産複合」と「生命体複合」を敷衍することが可能である。東アジア農業は作物としての組み合わせ(「複合」)が精緻で、生命体としての複合の度合いが高い。一方、状況に応じて可変的な東南アジア農業は、物産としての「複合」ネットワークを有している。東南アジアの農業を、何世紀にもわたって存在した物産複合を可能にした生態的均衡系、すなわち「生命体複合」として捉えることもできる。

【主な質問】
・生命体複合を物質エネルギーに還元してしまってはいけない。Embedded-knowledgeを捉える必要がある。
・アメリカではフロンティア消滅後に「フロンティアスピリット」が残った。東南アジアではフロンティアがなくなったときに、そのスピリットはどこにどのように乗り移っていくのか。
・技術革新をどう位置づけるか。100年、200年先の技術革新を見込んで組み込んでいかなくてはならないのではないか。

                                                                                

(文責 星川圭介)

 

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